リズと青い鳥のレビュー・感想・評価
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好き
良いですよ、これは
響けユーフォニアムは未視聴。というかOPが始まるまでこれがユーフォニアム関連のお話だということも知らなかった。なので、人物相関はおろか登場人物の顔と名前さえわからない状態での視聴。
しかし、描写がとても丁寧。まずは言葉も交わさず表情も差し込まずに主要人物の関係性を描き、そのうえ心情描写のほとんどがちょっとした仕草で表されている。本編の間、ずっとそう。
表情はむしろ何かを隠しているサインとして使われ、ちょっとした仕草で何を想っているのかほんのり匂わせてくる。非常に文学的である傍ら、文章の表現を超えており、これが本当の「アニメーション」かといたく感心した。
……という分析はともかく、画はもちろん話も美しい。そして、ずっと表情に出さなかったがゆえに、気持ちを隠さなくなった瞬間からがより美しく輝いて見える。
どこに、なぜ、はよくわからなかったが、とにかく泣いてしまった。
ひどいwwwいい意味でwww
どちらかと言えば人を選ぶ作品
私は楽しめましたが高評価を鵜呑みにして興味本位で齧ってみるような作品ではないように思えます。
監督の過去作品であるたまごマーケットほどではありませんが分かりやすいエンタメではないです。
どなたかが声高にご高説をのたまっておりますがその人の言うとおり文学なのかもしれません。
テーマやネタ自体は少女漫画やコバルトとかにありそうなんですがね。
中途半端にアニメっぽいところもちらほら。
アニメにまったく興味ない人は別のやつ観たほうがはいいと思います。
あ、色彩は凄いですね。
でもそれが作品全体に生かされてると言えばそうでもない感じですが。
追記 リメンバーミーの方をおすすめします。リメンバーミーを見て楽しめた方はわざわざこれを観る必要はないでしょう。
本編未鑑賞者でも楽しめるユーフォすげー!!
響けユーフォニアムの作品だと知らずに見ましたが、いやー話題になるだけのことはありましたね!!!
「ユーフォの人間関係はリアルでどろどろしているらしいから、オタクにはつらいっすわ~w」とかこの映画を見るまでは敬遠していたのですが….......いやはや、すみません。
「あれ?何でのぞみが音大に行く話になると微妙な空気になるの?」とか最初はよくわかっていなかったのですが、のぞみとみぞれの親密だけど微妙な関係性が分かっていくうちに作品の面白さがすごい伝わってきました。
最初はリズがみぞれで、青い鳥がのぞみだと思っていましたが、作品に散りばめられた伏線から徐々にリズがのぞみで青い鳥がみぞれだと気づかせていくストーリー構成も素晴らしいですね。
作品のバックグラウンドがわからなくても楽しむことのできるユーフォ凄いです。
一期から見てきます。
合わない人にはとことん合わないだろうがいい作品
観に行くつもりはなかったのだが、ユーフォニアムは全話見てるし評判もいいので取り敢えず見に行った。そのくらいのモチベーションであったが、予想外にも好きな部類に入る作品だった。
人の心情や時の移ろい、何気ない仕草にそれらを感じ、アニメでこれをこなしているのは素晴らしいことだと思う。寧ろ、アニメだからこそできる演技なのかもしれないが。
そして画も凄い。京都アニメーションは作画はいいが毎回似たり寄ったりな絵作りなのだが、今作はかなり挑戦的な仕上がりになっていると感じた。同監督の聲の形にかなり近いが、独特な空気感を出している。絵本のパートなど、別のスタジオが作っているのではないかと思ったほど。京都アニメーションの進化を感じることも出来た。
静かな映画は人を選ぶ
理解できてない馬鹿が多すぎる
この映画の本質は原作者や監督等が述べる通り〈“好き”ということの齟齬〉と〈言葉で語られることだけが全てではない〉ということに尽きる
だからこの映画は、ユーフォで描かれたみぞれの葛藤の焼き増しや、ましてや百合や青春やら日常やら10代の心の動きやらそんな表面的なものではなく、ともすれば人間の根本的な営みを揺るがしてしまうかのような意識にさせられる、そんな作品なのである。
希美の“好き”とみぞれの“好き”の意味や性質や感情は全く違っていることは明白であり、あまつさえその言葉が本心に適っているのかも他者には決して知ることがない。そのとき、“好き”という言葉はエゴにも狂気にも、あるいはペテンにも誤魔化しにもなり得るのである。そういったジレンマは言葉があまりに弱く複雑で不完全であるからであるが、しかし人間はそれに頼らざるを得ないのである。しかし、言葉だけが全てではないだろう。非言語的表現、そして音楽。この映画ではそういったセリフのないシーンは極めて重要な意味合いを持ち、そして極めて雄弁に(そして残酷に)語るのである。
これはいささか拡大解釈的かもしれないが、この作品の根幹にある上記の命題を理解できない人間はおそらく文学を必要としないようなウラヤマシイ人間か、よっぽど鈍感な人間なのだろう。
頑張って最後まで鑑賞
何となく気になるな~程度の人は見ない方がいい。
自分は、聲の形の監督作品ということだけで鑑賞してしまった。
正直なところ、前半は退屈過ぎて、久々に途中退席を真剣に考えてしまった。
眠くなってきてあくびが大発生。
あくびをし過ぎて鼻水も出てきたので、映画館にハンカチやらティッシュは必須だと再確認。
結局、後半も面白いという訳ではない。
面白くなって来るのを待ってたら終わった、という印象。
全体的に淡々としてストーリーに大した起伏が無いし、静かなシーンが多いこともあり、ストーリー的にも音響的にも、引き込まれるというポイントが無かった。
娘と見たプリキュアスーパースターズの方がマシなレベル。
映画館でわざわざ公開する必要があるの?
とか、元々のアニメファンが観ても面白く感じるのか?といった疑問が生じた。
一部BGMは良いと感じた。
挑戦的でトンガっている90分
物凄い労力でもって
何とも言えないニュアンスの女子高生達を挑戦的に描いています。
当然万人向けではなく、
間違いなくユーフォニアシリーズを観ている人向けです。
ただ、本編の感動やその後の物語が気になっている方は
ハードルをあまり上げずに観に行った方がよいでしょう。
かったるい
男が観たい女の子の話
もしくは、男共に向けた女の子の話。
なんか、その世代を描いてはいるが、その世代やその世代を通過した人たちには提供していないんじゃないかと思う。
どおにもむず痒くてキモチが悪い。
身勝手な幻想を振りまかれてるようだ。
足フェチなのかと思う程、足のカットが多かった。翼の比喩なのかとも思うのだが…その割には変化もないように思う。
足のカットがあるのはどおと言う事もないのだが、やたらに乱用するのはいかがなもんなのだろうか…?90分の映画でこんなに多く上履きを見たことがあっただろうかと思うぐらい多いっ。
音楽は凄く綺麗で好きだった。
ラストの無音のリアクションで終わるカットは何だかあざとくて嫌いだ。
ただ、なんかアニメの外伝なのか「響けユーフォニアム」が原作らしいので、そっちから流れて観にきた人には違うのかも。
「聲の形」が鮮烈で、アレを映像化したところが次に選んだ題材はどおいったものなんだろうと意気込んで観には行ったが、完全なファンムービーだった。
細部まで行き届いている表現力は圧巻でした。
いろいろな感情の表現させ方が非常に上手いなぁと感じました。
主人公達の感情の移り変わり方や終盤の演奏のシーンは非常に良かったと思います。
ストーリーにはちょっと入れませんでした
前半眠くなってしまいイマイチ内容が入ってきませんでした。
終盤の演奏シーンは圧巻です。
前後のピントを意図的にズラして遠近感を出す、
実写ではわりとある手法とは思いますがアニメーション
では斬新です。
"言葉"以外で心理描写をする文芸作品
まず、この仕事を成し遂げたスタッフ陣に感謝します。
オーボエのみぞれ フルートの希美の想いの行き違いと その解消、お互いの想いを知った上で明日へ向かう単純なストーリーですが、その心理描写の掘り下げ方が半端ない。
「響けユーフォニアム」自体も各メンバー間の複雑な心理描写を展開する優れた作品でしたが、対象をみぞれと希美の二人に絞り掘り下げて心理描写を突き詰めた感があります。
その心理描写も 口から出る言葉(台詞)ではなく 目の動き、足先の動き、靴の脱ぎ方、手の表情 という身体の一部や 水槽、楽器、廊下に映った影、空という記号的な間接描写で表現されており、台詞にして口に出した方がよっぽど楽だけれど、台詞にしてしまうと深みのある解釈が出来ず安っぽくなってしまう心理描写を丁寧に描いていました。
その手法も、近景ボケ、対象、遠景ボケという遠近構成、ロングショット、近接ショット、無駄な空間をあえて入れたアンバランスな構図等々 言葉にならない心理状態を鑑賞者が読み解けるように配慮した画面構成は並の力量(と予算)では出来ない。全編にわたり、表現の一貫性が持続してます。
配色もディズニー作品と正反対の極めて淡白な水彩画みたいな色調で淡々としたストーリーに沿っていました。
それに、特筆すべきは音場ですね。
画面カット毎に、誰が喋って どこから聞いているかを音で分からせる。BGMは極力控えめにして学校の背景音が臨場感を増し、必要に応じてノイズのみで表現する。また、最初はちぐはぐなオーボエとフルートの演奏が最後に豊かさを溢れさせたシーンは圧巻でした。
例えて言うなら、音楽の録音方法に演奏者毎に近接マイクを立てて 楽器の音を直に録音してミキサーでミックスダウン調整して音場を作り出す"オンマイク"という手法があります。非常にクリアーな音が撮れる反面、楽器の位置、ホールでの響き、雰囲気などが作り物臭くなります。ほとんどのアルバムがオンマイクで作成されます。一方、マイクを離して2本だけ立てて収録する"オフマイク"という手法がありますが、楽器から遠いのでオンマイクほど音色がクリアーではありませんが、楽器の位置や雰囲気が自然に再現される良さがありますが、完成度を上げるには無音に近い環境を作り、マイクを立てる位置を突き詰めるため、難度が高く めったに使われません。
この作品は、映像表現も音響も含めて あえて"オフマイク表現"に挑戦し、高い完成度に仕上げた稀有な作品でした。
学校の中だけという 極めて限定されたレギュレーションに絞ってその分 深さを極めた表現は素晴らしいの一言 多彩なシチュエーションで表現する方がスタッフは楽だと思いますが、あえて難しいシチュエーションに絞ったのは良かったですね。その分、最後に二人が学校から出て歩くシーンがカゴの外を暗示していました。
深さを極めた反面、背景説明は一切なくて この過去の二人の起こった騒動や 前年度から吹奏楽部が2度めの全国を目指すためオーディションを行ったとか、先輩指導者である新山聡美、橋本真博がどういう人物でキーを握ってきたか等々の過去背景に関しては全く語られず ユーフォ初見の鑑賞者に対して不親切になってしまったと思いますが、黄前、高坂のメインキャストも含めて薬味程度にに使うだけで あえて切り捨てたのは英断だと思います。
この作品は、心理描写を簡単に説明せず画面と背景音で鑑賞者に読み解かせ、解釈の余地を残した文芸作品のため、見ていて気が抜けず疲れますが 終わった後に「出来のいいものを見た」という満足感があって とっても良かったです。
表現が深い分、2度、3度と見ると新たに発見する要素がありそうで 2度めを見るのが楽しみです。
繊細な二人の気持ちを描いた物語
響け!ユーフォニアムの中から、みぞれと希美の二人の人間関係に焦点を当てている作品。
2人の気持ちを視線や仕草で表現しているので何回も見れば細かいことに気がつく。
短編なので、細かい表現から、最後彼女らがどうなっていくのか想像するのは楽しいと思う。
しかし、ずっとゆっくり世界が進んでいくので退屈になりやす。
アニメの新しい可能性を感じました。
観る人を選ぶと思う
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