ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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期待しすぎるとガッカリ…
新しい感覚で楽しめる映画
ずっと見たかった作品をやっと鑑賞。期待を裏切らない素晴らしい出来だった。
ストーリーは音楽を常に聴いている運び屋の話であり、ジャンルとしてはアクション映画に属すると思われる。
普通のカーアクションとは違って、主人公のベイビーが、聴いている音楽とシンクロするようにドライビングするために、小気味良いテンポで非常に見ていて気持ちがいい。特に冒頭のシーンなんかは音楽とアクション、カメラワークが完璧で鑑賞者は心掴まれる。ここまで、音楽とストーリーに一体感をもたせた映画は無かったように思える。それはやはりエドガー・ライト監督の手腕であろう。
音楽自体もノリの良い曲セレクトで、音楽好きにはたまらないはずである。
音楽を効果的に用いた全体の構成に対してストーリーが弱いという意見もあるかもしれないが、個人的には良かったと思う。主人公と周囲の人の関係性は見ていて飽きなかったし、終盤までの流れも良かった。
他の方のレビューにもあったが、エドガー・ライト監督は最後にアメリカン・ニューシネマ的な要素を取り入れたかったようにうかがえる。それは劇中のセリフからもわかる通り、特に「俺たちに明日はない(Bonnie And Clyde)」なのだが、そこに監督のちょっとした遊び心を感じたとともに、基礎に立ち返ろう的なマインドが感じられて良かった。
一言で言えば、スタイリッシュでかっこいいカーアクション映画なのだが、それよりもこの映画が示した新感覚の演出は偉大な功績であろう。
爽やかに見えて結構ニガい味わい
ノリノリなカーアクション
予告編がネタバレで無くて良かった。
旅行機内にて視聴。
映画館の予告編ではカーチェイスと音楽好きな男の子って感じの予想だったが本編を観てみると意外に意外、冒頭部分のみでの予告編だったのには驚きでネタバレしてなかったのには感謝したい。
強盗団を手助けするプロ級ドライバー青年の物語だが、経緯や関係する人間相関図がかなり詰まっているストーリー。「もう続編作る気ないだろ?」的な内容だ。
脇役の俳優もケビンスペイシーやジェイミーフォックス等豪華ですが、「そこで居なくなるの?」的な部分もあり勿体ぶらない所も良い。
大作並みの予算も使っていなく、大規模なPRもしていないし、今では上映している映画館も少ない。
今後ブルーレイ等レンタル化してから借りても損はしない映画である。
そこそこ良い。こんな映画増えればいいな。
そう思った映画でした。
最高 SoubdTrack欲しいです☆
ただのクライム映画じゃない
ハイセンスなカームービー。
「ザ・ドライバー」へのオマージュ作?
地元の劇場の“爆音映画祭”で鑑賞。
ある意味“音(音楽)”が肝の作品だったので環境としては申し分無しだった。
作品自体の流れもノリと疾走感で一気に観れたので良かったと思う。
何処と無く、以前鑑賞した「ザ・ドライバー」と雰囲気が似ている感じがしたが、「ザ・ドライバー」がフィルム・ノワール色が強かったのに対して、こちらは主人公が若い分青春恋愛的要素が強かった様にも思えた。あと、前作では殆ど感じなかった“人と人の繋がり”的要素も今作では感じた。
更に脇を固めるベテラン陣も見事だった。特に主人公ベイビーと最後まで絡むバティ役のジョン・ハムが「マッド・メン」とはまた違った雰囲気で熱く演じてたのがスゴかった。
一番強く「ザ・ドライバー」を強く意識した作品なのかなと感じたのはキャストに「ザ・ドライバー」のウォルター・ヒル監督が居た事、かな。
現在、この作品の最大の重要要素である音楽のサウンドトラック盤を購入して聞き込んでいる。改めて選曲したエドガー・ライト監督のセンスを感じた。
確かに色々とツッコミ所はあるが、派手目のアクションとノリで一気に観れる作品としては秀逸の部類に入ると思う。
素晴らしい!
すごい映画でした。映画館で観て欲しいです。
観るか観ないか迷ってる人は是非観てください。
とりあえず映画館でスカッとした映画を見たい方も是非観てください。
とにかくBGMとドライブの格好良さ!
周囲の音もBGMに紛れさせ、さながらミュージカル映画の様でした。
ストーリーも単純で明快。悪くいうならベタでした。
しかし全く退屈に思う瞬間はありません!
最高にスカッとします。
主人公は顔は素敵ですが、まだまだ子供なキャラクターなので、恋愛パートも盛り上がります。
そして、最高にクールで、天才的なドライバーで、強盗稼業も長いのに、暴力に直面すると子供の部分が出てくるわけです。
たまりません!
私もそうなのですが、バイオレンス映画や、狂気に満ちた映画などをよく観る方などはついつい「もっとやれ!」と過激な描写や、ハードボイルドな生き様を求めようとしてしまいがちです。
しかし、ベイビーはあくまで一般人の様な価値観を持っています。
そこが逆に新鮮で、それ故に展開に深く感動させられました。
2回鳴り響くEasyが切ない
カーアクションや銃撃がMUSICとシンクロしまくってて楽しさ満載なんだけど、連動してるのはこれだけじゃなくて、
BABYの心情と、その時々のBGMが思いっきりシンクロしてた
これがかなり良い!
ストーンズのHarkem ShuffleはBABYを鼓舞するような煽りsongのようだし、
そして何より、コモドアーズのEasy
これが切ない
聴いたことがない人は映画を観る前に、
Easyを聴いて歌詞を読むと本作をもっと楽しめると思う
物語中盤のスクラップされるクルマを見つめるBABY、そして背景に響くeasy
もうこの曲の歌詞で、BABYの運命を予感してしまう
終盤のデボラとの逃避行で再度Easyが、 「ああーBABYが終わる、成就しない。。」と胸が締めつけられて
ラストに大団円を用意してくれていてエドガー・ライト監督に感謝するばかり。
ただ欲張るなら、
エンドロールのBGMを もう一回Easyにしてほしかったなー
コモドアーズじゃなくて、
フェイスノーモアのカバーでもいいし
というわけで音楽好き、特に ロックファンやモータウンファンにとっては堪らない作品だったと思う
イケてる不良の部屋で流れてるべき映画がまた一つ増えた。
エドガーライトはキャラクターの描き方がうまい。寡黙という難しい設定...
エドガーライトはキャラクターの描き方がうまい。寡黙という難しい設定ながらも見事に感情移入できるキャラクターを作り上げている。回想の描き方もスマートでグダグダしていない。
ツッコミどころは探せばたくさんあるが、映画としての軸がブレていないのでそんなに気にならない。(女の子が主人公を好きになるのがいささか急すぎる、ボスがあんな甘くてあの地位までいけるのか、など)
冒頭のアクションシーンはお見事。あれで監督のペースに引き込まれる。映画的な快感とはこういうことなんだよなぁ!
一つのイヤホンを2人で聞くというベタベタな展開が伏線になっているところは印象的だった。きっと意図していないんだろうけど日本映画に対する当てつけにも感じられた。(この前アイアムアヒーローをみてそのシーンにうんざりしたので)
どのキャラクターも破滅の色を孕んでいるから魅力的に感じられた。刹那的な人間の美しさは普遍的だ。だから最後は少し単調に感じた。あしたのジョー的な燃え尽きるラストを無意識で期待していたのかもしれない。好みの問題ではあると思うが。
ドライブというテーマを、瞬間的な快感と破滅というところから、好きな音楽を聴きながらゆったりと走るというところに落とし込んだということなのだろうか。それはそれでありだが置きに行った感は否めない。とはいえトータルとしては本当にいい映画だった。
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