悪魔の毒々パーティ

　普通の爽やか学園ゾンビコメディだったけど、今のゾンビブームが早ければ日本でも公開されていたかもしれない。冒頭の葬儀屋シーンがなかなか良かったけど、ゾンビ発生原因となっていた発電所の汚染物質についての詳細がないのが残念。

　主人公はイタズラ好きで教室にいるより反省室にいる時間の方が長いというジミー。そんな彼にも生徒会副会長リンジーという恋人がいたのに、ちょっと横恋慕に乗ってしまったリンジー。一方で仲のよいSF同好会の4人はプロムに興味なし。リーダーのスティーブンはチアリーダーのグレンにアタックするものの断られ、墓場でUFO探しの肝試し。

　グレンはビジュアル系バンドのギタリスト、ナッシュに恋していたが彼らのバンドはプロムの審査に落ちてムシャクシャしていたためガレージで必死に練習・・・

　面白いところはゾンビたちにロックを聴かせるとうっとりして攻撃性が無くなるといった点で、それ以外は平凡な学園ゾンビもの。『悪魔の毒々モンスター』シリーズとは全く関係ないのにこの邦題かよ！と批判するファンもいることが想像できる。「ダンス・オブ・ザ・デッド」の方がいいのになぁ・・・