エブリシング

劇場公開日:

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解説・あらすじ

病気のため家から出られず外の世界を夢見る少女が、隣の家に越してきた青年とガラス越しに心を通わせ、自分の全てをかけた初恋に身を焦がす様を描いた青春恋愛映画。全米ベストセラーとなったニコラ・ユンによる小説を、「ハンガー・ゲーム」に出演したアマンドラ・ステンバーグと、「ジュラシック・ワールド」のニック・ロビンソンの共演で映画化した。生まれつきの重度の免疫不全のため、人生の大半を厳重に衛生管理された屋内で、医者の母ポーリーンと看護師カーラとともに過ごしてきたマデリン。18歳の誕生日を迎えた日、マデリンは隣家に越してきた青年オリーと知り合い、メール交換をするうちにオリーの魅力に惹かれていく。やがてカーラの協力もあり、オリーと家の中で対面することができたマデリンだったが、ある時、オリーを助けるため、命の危険を顧みず家を飛び出してしまう。母親から二度とオリーに関わるなと言い渡されたマデリンは、オリーのことを忘れようとするのだが……。

2017年製作/96分/G/アメリカ
原題または英題:Everything, Everything
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2017年8月5日

スタッフ・キャスト

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(C)2017 Warner Bros. Entertainment Inc. and Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0ほんの少しの勇気

2025年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

エブリシング
このタイトルに表現された「すべて」とは何だろう?
「RUN」に似た設定で少々驚いたが、これはまったく違う味付けになっている。
免疫不全症(SCID)
18年も外に出たことがない少女マデリン
読書と書評投稿 そして宇宙世界をモチーフに作ったモデルハウスが彼女の外への憧れを象徴している。
マデリンは妄想することで閉ざされた空間で生きるしかないことから解放されたいと思っている。
それが隣に引っ越してきたオリバーとの出会いによってマックスになる。
さて、
悩ましいのはマデリンの母の人物設定
愛する夫と息子を事故で亡くし、その直後に起きた幼いマデリンの原因不明の呼吸不全
マデリンが深刻な病気だと思い込んでしまうのはわからないでもないが、思い込み続けたいとしたのは理解しがたいものがある。
彼女はマデリンを愛する。
それ故オリバーを家に入れたカーラを許せない。
でもそうさせたマデリンにはかなり寛容だ。
彼女の持った恋心に理解を示す。
しかしハワイに行ったこととそこで起きてしまった体調不良
マデリンがSCIDだということを現地の医師に言わなかった。
つまり彼女は自分がしている嘘を端然とわかっていることになる。
それが「許してほしい」という言葉になるが、18年間だ。
その裏返しが二人の事故死に対する悲しみなのだろうが、かなりサイコパスだと思ってしまう。
最後に彼女は自宅の窓を開放した。
それは非常に象徴的なシーンだったが、この物語の疑問をこのシーンだけで解決してしまった是非は残った。
そしてこのシーンが告げるタイトルの意味
また、
マデリンの妄想の中に登場する宇宙服の人物
それは彼女の遠い記憶の果てにある父なのではないだろうか?
彼はマデリンに語りかける。
「電話に出ろ」
マデリンを宇宙から見ながら応援しているのだろう。
マデリンには彼の存在は外の世界への憧れであり、未知でもある。
それはマデリンの思い出せない遠い記憶のことでもあるし、普遍的なことでもあるだろう。
閉ざされた世界との対比
すべてが逆転したこと。
「すべて」
人は皆何かを思い込んでいることがある。
誰かのことだったり、出来事の原因だったり… たくさんの思い込みを持っている。
この作品は、その事を伝えたかったのかなと思った。
オリバー
彼の父はマデリンの父とは対照的だ。
そんな父に対し何もできないオリバーの母
「気持ちの暴走」という言葉を遣って変わることを拒んでいた。
でも彼らは父の外出中に家出することを決意した。
愛想が尽きたことを実行した。
それは、マデリンのした家出に勧奨され、彼女の勇気がそうさせた。
どうしようもないとあきらめている状況からの脱出方法
少しの勇気
このほんの少しの勇気が「すべて」をひっくり返してしまう力を持っている。
この作品のこのテーマは普遍的で素晴らしい。
ただ、わかりにくい。
エンディングはいかにも西洋的だった。
悪くはないが古さを感じてしまう。
内容的にはいい作品だったが表現に古さを感じた。
マデリンの母が窓を開放した後、彼女の中にあった「何か」を描いてほしかった。

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R41

4.0クリーンな映像がピュアな若者の恋愛を盛り立てる

2023年12月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

何気なく選んだ作品だが、個人的には期待を遥かに上回った。
若者の恋愛も好感持てたし、なんといっても映像がとても気に入った。とても凝っているし、とてもクリーンだ。
オープニングのタイトルテロップからして引き込まれる。ときたま登場する宇宙飛行士も、場違いながらも違和感なく映像に溶け込めるくらいのキャパがある。
色使いも印象的で、花火を大切なシーンに投影させるのはもう芸術モノだし、何気ない日常のシーンでも思わず観とれてしまうほど良く映えている。
この映像の中で、会話少なめ音楽多めの構成が、本作をよりスタイリッシュなものにしているのかな。
また、若者2人の描き方もキュンキュンで良い。たくさん良いシーンがあるが、地味なところだが試着室でのシーンなんかも、かなり独特で好きだな。ほのぼの笑えてお気に入り。
ストーリーも十分楽しめるものではあるが、新事実についてはどういう流れなのかとちょっと疑問が残る。
「なぜ死を選び バラの元へ戻るのか 今は理解できるの 死を選ぶのではない 束の間でも 生きていることを感じたい」とても感動的な置き手紙だったけどなぁ…
でも観終えてスッキリ満足、後味もとても良い。やっぱり青春ものはいいね。

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いけい

0.5世の中、こんなに甘くないので、良い子は真似をしないように。

2023年12月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5ほぼ素敵なロマンス (たぶん)ティーンの純粋な恋愛映画 病気はまぁ...

2023年11月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ほぼ素敵なロマンス
(たぶん)ティーンの純粋な恋愛映画
病気はまぁ気にせず楽しんで見ればいい

素敵なお家で、内装も庭もよくて理想の家
玄関も広いし、手洗いもすぐあっていいね
ルームツアーして他の部屋も見たかった

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ティム2