「むむむ」検察側の罪人 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
むむむ
冷たい言い方になってしまうが、この映画のどこに価値があるのだろう?
主人公は自殺した友人から政治家?の巨悪を糾弾する資料を託されるほどの正義感の強い検事と思われる。思われると推測で書いたのは、上記以外にそれを示す描写はないから。その説明不足な状態で、「公をよくしたい」という正義感と私憤の間で揺れ動く主人公なんだ。その気持ちを追体験しろ、と言われても無理です。
結果的に「あのキムタクが、ただの悪人の役を演じる?」という話題だけの映画になってしまった。二宮さんも吉高さんも周囲は頑張っていたのに、主人公への感情移入が全く出来ない中では、何も届かなかった。
おそらく、原作の醍醐味を2時間に詰め込むことが無理だったのだろう。もちろん、キムタクが悪いわけではないし、脚本や監督が悪いわけでもない。
映画には、こういう不幸なことが時として起きてしまうという話なのだろう。
あと、私見ですが、画面、不必要に暗い。ATGか。
雫井さんの原作がつまらないわけはないと思うので、あらためて原作を読んでみよう。
9/17追記
上では勢いで書いたので、少し冷静に考えてみる。
クライムムービーだろうか? 主人公が破綻しないクライム?
キムタクの中での葛藤? 果たして彼は葛藤したのだろうか。正義の判事として巨悪を裁く意志。友人を殺した相手と信じた男を厳罰にしなければ済まさない。たとえ冤罪を引き起こしてしまうリスクがあったとしても俺はやる、というもうひとつの意志。それなのに、俺には、彼の迷いが全く感じられなかった。彼の中で、この二つの正反対の強い意志に矛盾を感じたり、葛藤したようにはどうしても思えなかった。正義と冤罪を当たり前のこととして、矛盾も感じず平然と行う(異常な性格の)主人公木村さんと付き合って、(普通な性格の)二宮さんが驚く、という映画? それって、変わってる人の映画?
以上、少し冷静に考えてみようと思ったが、やっぱり俺には、どういう映画なのかわからないや。
CBさん
共感とコメントありがとうございます。
「面白い・・・」
一番そう言っていただくと嬉しいです。
キムタクと二宮和也が出てるから・・・
それだけの不純な動機で、友達とオバサン2人で観ました。
最初から早口でボソボソ、聞き取れなくてハズレだなぁと
思いましたが、だんだん聞き取れるようになって、引き込まれました。
読んでもらえて感謝です。