「ジャンル映画の表現を更新し続ける男」トレイン・ミッション バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンル映画の表現を更新し続ける男
コレット=セラの新作と聞くと観ねばなるまいと思う。こと商業映画のカテゴリーにおいて、コレット=セラは常に刺激的な表現に挑んでいて、本作でも冒頭からワンカットにつき一日という猛スピードのモンタージュに主人公と家族の日常を圧縮してみせる。ここだけを取り出しても、野心的な短編として成立するだろう。じゃあ本作がアートな実験作かというとまったく違う。気がつけばヒッチコック的ミステリースリラーに放り込まれる大娯楽活劇仕上げ。多少ご都合主義ではあるが、またジャンル映画に新しい刺激をもたらしてくれた。次作も絶対に観ますよ!
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