ザ・サークルのレビュー・感想・評価
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好キャスティングに頼りすぎたか。親友役のカレン・ギランは拾い物
「SNS疲れ」という問題があるが、映画の主題はそれを突き詰めた面もあり極めて現代的。注目されたい個人の承認欲求と、あらゆる情報を収集して支配力の源泉としたい巨大組織の思惑が暴走すると、こんな未来になると警鐘を鳴らす。
IT企業でスピード出世する主人公に高学歴女優のエマ・ワトソン、知的でユーモアにも長けたカリスマ経営者にトム・ハンクス、主人公の幼馴染みで純朴な青年に「6才のボクが、大人になるまで。」のエラー・コルトレーンと、みな演技派なのはもちろん、各俳優のイメージにもぴったりな配役。当然各キャラが違和感なく映画の世界で存在しているが、演者同士の化学反応が起きるまでには至らなかったか。
主人公の親友役カレン・ギランは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」2作に出ていたが、全身真っ青の異星人役でほぼ判別不明。ホープ・デイヴィスに似た美しい鼻が印象的な女優で、彼女の魅力が拾い物だった。
カリスマ的な起業家によって与えられたSNSの影響力を表現!!
この作品は、テクノロジーとSNSがもたらす影響力と、個人のプライバシーや自由の限界を描いていました
巨大テクノロジー企業「ザ・サークル」に就職した若い女性メイが、企業の先端技術とSNSによって監視される社会に巻き込まれていく様子が鮮明に描かれており、現代社会に起こりかねない現象を知らせてくれています
この企業は、起業家精神に溢れるカリスマ的リーダーによって運営されており、そのカリスマ性はマーク・ザッカーバーグのようです!
しかしながら、彼のビジョンが次第に全体主義的な監視社会へと変わっていきます
映画では、ザ・サークルが提供するSNSが、ユーザーの透明性や共有を強制することで、自由を奪うリスクを浮き彫りにしています
FacebookやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSが日常生活に浸透している現代において、ザ・サークルの描写はまさに起こりうること!
特に、SNSでの「シェアすることが良いこと」という考え方が極端化し、プライバシーが失われていく恐ろしさをリアルに感じることができ、その活用の仕方については考えさせられるものがありました。
同じ起業家として、立場的にはSNSを利用する側ではありますが、
どう使うことが現実的か、周りにとってのお役に立てることなのか、を考えて日々使っていこうと感じる時間になりました。
SNS漬けの方々にぜひともみていただきたい作品です。
監視社会への警鐘
日本版のポスターにはいいね!のために生きているって書いてあったけど、そういう話ちゃうよね…監視社会の恐ろしさを描いた話なのかなと思うが。
監視社会を描いた作品というとトゥルーマン・ショーが有名やけど、本作は自ら会社での立場のために24時間監視されることを許可する話。メイの自由な時間はトイレに行くたった3分。仕事のためと割り切ってやってはいるけれど、しんどい。友達も家族も徐々に距離を置いていく。
最後のシーンは、結局監視されることを受け入れたってことなのかな。メイだけではなく、視聴者も逆の立場になることはあり得る訳やもんね。最後の笑顔がちょっと恐ろしかった。
しかし、あそこまでみんながみんな賛同するんやろうか。同じ監視社会を描いた作品であればトゥルーマン・ショーの方が余韻も含めて好きやなあ。
全体主義
元々人類は全体主義的になる様に宿命づけられているかもしれませんね。集団生活により、猿の時から生きながらえてきたのですから。ただ、テクノロジーが発展すると、それが世界的になるのだから、尚更怖いと思いました。私のことを皆がスマホで見てたら、恐ろしいですもん。
ありえない
ハーマイオニーのエマ・ワトソンとフォレスト・ガンプのトムハンクス
が出ているので見始めたが、宗教に心酔する過程のようなストーリーだった。
主題としているのは、間違いなく「プライバシー」。
しかしその取り上げ方が薄っぺらく、現実味が無い。
冒頭十数分で、CEOが演説するシーンがあるが、盗撮ツールの発表でしかない。
それをみんなが称賛するが、欧米人の対応としてありえない。
そしてそこをストーリーを原点として積み上げるのでバカバカしくって見てられない。
中盤での主人公の決断が一番くだらない。
プライバシーまでも全て晒すという事が、何に有益なのか、言い換えれば 何を満足させるためなのか幼小学生程の思考力があればわかるだろう。
この映画が、東洋のとある国への映画というなら 少しは理解できるが、かの国で観られることはないだろう。
「社会正義」でその欲望を見事にコーディングし、世に問う
晴れて、煌びやかな巨大SNS企業に職を得たメイが
社会正義を振りかざす会社に、違和感を覚えつつ飲み込まれていく。
映画「スノーデン」や「女神の見えざる手」などでも描かれているが、
「巨大利権の完全支配」を目指す企業は多くの場合、
「社会正義」でその欲望を見事にコーディングし、世に問う。
「完全支配」には、ルールそのものを変える必要があり、
その革命の実現には正義を掲げるファシズムが唯一の有効な手立てだからである。
ただ、本作は若干の時代遅れ感を感じる。
名優を揃えた割には、という感が否めないが、
私たちを取り巻くそれがスクリーンの中の世界と
さして変わらないからかも知れない。
まずまず面白かった。
途中からの話の展開は予定調和だったが、配役が素晴らしいので楽しめた。ザ・サークルという新興宗教のような組織の胡散臭さ、気持ち悪さが実感できるリアリティのあるストーリー展開。タイ・ラフイート役の俳優が若い頃のマイク・タイソンに似ているな、と思ったが、実際タイソン役でテレビドラマに出ていたらしい。好きな女優ではないが、エマ・ワトソンはこの役にピッタリだと思った。
メイはボディカメラを身に着け 自分のプライバシーは一切ない生活をはじめた。 その結果いろいろな弊害が出はじめる。 両親や友人のプライバシーが侵害され、 やがて悲劇的な結果を迎えることに。
動画配信で映画「ザ・サークル」を見た。
劇場公開日:2017年11月10日
2017年製作/110分/G/アメリカ
原題:The Circle
配給:ギャガ
トム・ハンクス
エマ・ワトソン
ジョン・ボヤーガ
カレン・ギラン
エラー・コルトレーン
ビル・パクストン
舞台はfacebookやtwitterのような巨大IT企業。
友人アニー(カレン・ギラン)の紹介もあって
巨大IT企業に転職できたメイ(エマ・ワトソン)。
すばらしい日々が続き毎日が驚きの連続だった。
会社のCEO(トム・ハンクス)の目に留まった。
CEOは会社のさらなる発展のためにメイを利用しようと思った。
メイはボディカメラを身に着け
自分のプライバシーは一切ない生活をはじめた。
その結果いろいろな弊害が出はじめる。
両親や友人のプライバシーが侵害され、
やがて悲劇的な結末を迎えることに。
トムハンクスの敵役(かたきやく)は珍しく、
それも見どころだと思う。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
インスタ映えする背景で・・・
映画とは関係ない個人的な話になりますが、グーグルマップを楽しんでると、自分の家まで写真に撮られていたことが驚きでした。車庫にある自分の車までハッキリと写っています。さすがにナンバープレートにはぼかしてありましたが、こんな所まで撮られているのかと、恥ずかしいやら腹立たしいやらで言葉で表せないほどの心境に。しかし、世の中にはインスタグラムなどでわざわざ自分の顔を晒してしまうことも流行っている。背景にある様々なモノで地域が特定され、個人情報さえも抜かれていることに気付かず・・・
SNSの巨大企業“サークル”に入社したメイ(エマ・ワトソン)が主人公。最初は顧客に対応する部署に配属されたが、趣味のカヌーで海に出た時に転覆事故に繋がり、それを目玉みたいな小型カメラで撮られていたため、アザラシを観測していた人から連絡が入り、すぐさま救助された。それをきっかけに、メイは日常生活を全て記録し、世界中に映像発信される“シー・チェンジ”のモデルケースに選ばれるのであった。
覗き見サイトみたいな題材は以前からも描かれていたので、目新しいものではない。それよりも目玉サイズのカメラの方が気になってしまいます。どこかに仕掛けられてないかとか、監視カメラシステムよりもはるかにバレにくいほど小さい未来的カメラ。社会で隠しごとのない「透明性」を高めることができるというものだ。実際にはさらに進んだ“ソウル・サーチ”という顔認証システムも併用して、捕まっていない犯罪者を20分以内に捕らえるというシロモノ。これが凄かった!ソウル・サーチの能力をもっと試そうと、メイの幼馴染みであるマーサーが選ばれてしまい、彼を捕まえようとするあまり、事故死に繋がってしまう。
サークル社の会議で選挙の投票率を上げるためサークルに強制登録しようという意見もありましたが、パソコンもスマホも使ったことのない人が大勢いるのだから、さすがに無理だろう。そんなことをしたら、誰に投票したかもわかるようになり、少数意見の者が排除され、全体主義にまで発展するはず。政治家の不正を正すなんてのもエピソードにありました。しかし、本当に利用したいのは政治家のトップであろうし、そんな小者を捕まえたところで世の中が変わるはずもない。日本で考えると、直ちに共謀罪に利用されるだろう。
映画ではマーサーの死から立ち直ったメイが経営者のイーモン・ベイリー(トム・ハンクス)らにシー・チェンジを取りつけ、会社経営の透明性を求めるという結末になるが、ドローンが飛び交う中でメイ自らも透明性の中に浸っているラストが不思議だった。
【2017年11月映画館にて】
あらすじで網羅できる本編
内容がものすごく薄い。
全ての情報が網羅できる時代がすぐそこに。
少しだけ未来の、少しだけ違った現実世界が広がっている。
だけの話。
本当に、一歩間違えればこんな世界が来るかもしれない…
なんてことは、上の2行を読めば誰でも想像できるし
なんなら、想像している人も大勢いる。
ただ、それだけの物語で、その先も展開もない。
なんという裏切りも深さもない映画なのかと・・
いつ、想像を超えてくれるのかと見ていたら終わった。
描き方とか演技とかは全然問題ない。
でも、何も起きないといっていい。
装置の説明だけで終わるなんて、物足りなさすぎる。
下衆さが全くない。カス映画でした。
キャスティング任せ?
SNSの恐さみたいな。
エマ・ワトソンとトム・ハンクスの演技は良かった。んー、外国っぽくて入り込めない。
テロップも英語であんまりわからなかった。
ストーリー 80点
配役 85点
音楽・映像 85点
全体 77点
炎上はさせたくないが、嘘も書きたくない。
簡単な間違いをこんな大袈裟な経験を通さないと分からないなんておかしすぎる。問題を解決するのはものすごく簡単。会社をやめれば良い。それだけ。
独禁法違反の逸話が挿入されていたが、実際は、競合する会社が複数存在すると思うし、独占されない限り、寧ろ真実は隠される。
現在の戦争もそうだ。ウクライナの真実とロシアの真実は違うと思う。情報が透明になっても、フェイクは堂々と徘徊する。
アメリカを透明化できても、日本は透明化されていなかった。メイの行動を日本人は一人も見ていなかった。映画を見れば分かる。
知る事が大事では無く、知識を貯めて、経験を育み、知恵を生む事が大事だと思う。
社会変革は、教育と運動だと僕は確信する。まぁ、こんな映画あっても良いと思う。
映画レビューを書いているが、共感を沢山得るために書きたいとあまり思ってはいない。共感をあまり得ないと残念だけど。自分の感性を疑う事もあるが、時たま共感を得ると大変に嬉しく、また、レビューを書いてしまう。それが、SNSの楽しさかなぁ。その程度にしておいた方が良いと思う。炎上はさせたくないが、嘘も書きたくない。その程度に留めておきたい。
ガンパウダーの女優さんだ!主人公はハリー・ポッター?
社旗についての個人の見解
そう遠くない未来のヒントがこの映画にはある。
良いと思う所と、怖いと思う所があり、
怖いと思う、良くないと思う内容部分をこの映画の中でハッピーエンドに勧めて行ってしまったら、
結局はまた全世界がアメリカの管理下になるのかと、落胆する人も多いのではないか、
あるいは全世界の人々の良心に訴え理想の世界、ネット社会と共存する平和な世界を作るとなると、アメリカではかなりの時間がかかってしまうだろうと思ったのか、
かは、分かりませんが、もしできる国があるとするならば、
さて、どの国が最適かと考えたら…
そうですよ。
この社旗。
唯一の被爆国、軍を持たない国、そして数々の天災に耐えてきた国、平和の象徴のような国。
この作品の監督からは、日本には世界を変えられる権利がありますよって、メッセージを送られてるような気がした。
映画、または映画館が目指すべき地平
この映画によって、すごく考えさせられたことがある。
プライバシーとSNSの親和性は、どこまで行っても平行線だろう。肉親が愛し合う姿を見て「うぇっ!」と目を塞ぎたくなるように、内なる可愛らしさを切り取って商品化し、それでビジネスをしているアイドル達にすら、当然見られたくない部分は存在する。
光が当たれば影が出来る。というより隠したい部分に光が当たらないようにする。
映画の出来自体は悪くないと思う。評価がかなり低いが、当たり前すぎて面白みに欠けるからなのか。例えば、中学生の子供に、初めてスマホを持たせるときに「見ておきなさい」と言って与える教科書のような刺激の少なさ。娯楽作品としては、魅力に乏しいということか。
それでもこのキャスティングは見事としか言いようがない。子役時代から常に注目を浴びてきたエマ。彼女はプライバシーについて一家言あるはずだ。同じことはトム・ハンクスにも言える。トムはいい人過ぎる都市伝説がまことしやかに囁かれる。似たような芸達者にロビン・ウィリアムズがいたが、彼が遂げた哀しい最期は、光と影のもたらす副作用だと思う。もちろん事実は定かではない。
極端に短くまとめ上げられている印象だが、編集の結果なのか、おおむね予定通りの「撮れだか」なのか。原作からの改変(おそらく主人公の性癖にエマ・ワトソン陣営が難色を示したのでは?)もあるらしく、主人公に秘すべきプライバシーは無いように描かれている。無いからこそプロジェクトのリーダーに選ばれたとも言えるか。
とにかく、見てよかった。脳に刺激を受けた。映画の目指すべき地平が見えた気がする。
Dolby7.1とか、IMAX3Dなんて、人々が劇場に足を運ぶ理由はやはり「体感」
それともう一つ。
「即時性」
今その時間、そこに行かなきゃ見ることが出来ないもの。
だとするなら、このジャンルの行き着く先にあるのは「フリーデバイス」。携帯端末の持ち込み自由。チャットルームでワイワイしながら大画面を同時に見つめるイベントムービーだろう。すでに『クレイジーリッチ』なんて映画ではネットのうわさが本人の行動を先回りするギャグまで描かれた。『レディ・プレイヤー・ワン』なんか、劇場で見ただけでは膨大な情報を処理しきれない代表格の映画だった。スピルバーグの料理の腕にがっかりした。
サファリランドで園内ガイドのラジオが貸し出されるように、、、美術館で展示品のガイドが流されるように、、、例えばオペレッタの同時通訳とか、映画を見ながら携帯の画面に捕捉の情報が送られてくる時代へ。
この可能性に気づいた人、誰か形にしてくれないかなぁ。
2018.10.12
眼科医はメガネをかける
個人情報流出や、監視社会への警鐘がテーマなんでしょうけど、
ちょっと弱い。仕方ないか。
サッとレビュー見渡しましたが、「こういう社会は良くない」という
意見は意外に少ない。世間では、肯定派が多いのか?
スマートウォッチを着け、行動管理と健康管理はバッチリのはずの
会社のNO1イーモンベイリーは腹がポッこり膨らみ、
NO2のトムスタントンは絵に描いたような小太り。
歯科医はインプラントせず、
内科医は抗がん剤治療せず、
製薬会社は薬を飲まず、
農薬会社は無農薬食品しか食べず、
ネット会社はSNSをしないそうだ。
ネットも電話もメールも、
手紙も会話も筆談も、
もはやプライバシーなど存在しない。
もっともセキュリティの高い伝達手段は、
対面の手話かな?
と、サブスクで映画を見ながら
ネットでレビューを書いている。
Facebookイメージしちゃう
Facebookを元ネタに作った映画って感じでした。全体でもう少し引き込ませてくれるところが欲しかった。
IT企業のワクワク感も既知だからなのか、もう少し表現して欲しかったかなぁ。
企業の闇や悪事もあんまりよく分からなかった。。
最近よくある映像だけど、スマホの中の声が画面に次々と出てくるのは好きです。
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