ちはやふる 結びのレビュー・感想・評価
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まさに「結び」
遅ればせながらやっと鑑賞してきました。評判どおりとても素敵な作品でした。
内容は、やや恋愛要素が多かったものの、前2作同様、競技かるたにかける青春と仲間との絆を中心に描かれています。一旦は壊れかけたチームが、互いを信じて一つになっていくさまが、高校生らしいまっすぐな思いを前面に出しながら描かれていて、すがすがしくもあり、うらやましくもあります。
そう素直に感じるのは、若手俳優陣の演技によるところが大きいです。会話のテンポや間の取り方、セリフのない場面での表情や所作がすばらしく、それぞれのキャラが立っていて、安心して作品に浸ることができました。中でも、広瀬すずさんの演技は本当にすばらしかったです。原作未読ですが、千早は彼女にしか演じられないのではと思わせられました。
それにしても本作サブタイトルの「結び」は秀逸です。高校3年生の千早たちにとって最後の大会は、文字通り「結び」となります。そのかるたは、千年前の思いを今に結び、仲間との絆を結び、ライバルや周囲の人との縁を結んでくれたもの。そして、それがやがて千早の人生、かるた部の未来に結びついていく。まさに三部作の「結び」にふさわしい内容でした。
真の強さとは・・・
涙腺への影響:ややあり
集中力:ラストまで維持
上の句、下の句はDVD鑑賞だったので、「次こそは映画館で」との
念願叶っての鑑賞でした。公開から、時間が経っていましたが、
さすが!のちはや人気。小学生やお年寄りまで、幅広い年齢層の
人達が居て、改めて、ちはやふるが愛され、支持されている作品なのだと実感しました。
今作の「結び」率直な感想は、「素晴らしい!」の一言です。
前作からの流れや勢いはそのままで、いや、それを上回る迫力や
テンポの良さが際立っていました。
作品としては長いものでしたが、最後まで集中して、ちはやの世界に入り込むことが出来ました。
個人的には、眼鏡くん派だったのですが、睫くんの強さを追求する
姿勢、ちはやを想い、直向に支え続けた姿には、男気を感じずには
いられません。
「才能」とは何か?について、私自身、考えさせられた作品です。
好きなことが必ずしも、得意なことではなく、また逆も然り。
これに、収入など金銭が絡むとますます、そこら辺の不平等さは
厄介なものとなってきます。
出演者、全ての方に拍手を送りたいですが、やっぱり、主人公の
ちはやを演じきった広瀬すずさんは素晴らしかったです。
彼女の間の取り方や、表情で表す感情は、今後の更なる活躍を
期待させるものでした。この先、どんな女優さんになるか?
どんな役を演じていくのか?楽しみです。
最後に・・・妄想劇場。ポイント
直球の青春もの。それぞれに与えられた、二度と取り戻せない光を見失うことなく日常を生きていきたいものです。
たとえ、時代が変わっても、そこに生まれる人の感情はいつも不変なんでしょうね。
文句無しに素晴らしい作品
とても良かったです。あえてコメントするとすれば、本作をいきなり観ると難しく思えること。クイーンは解説ではなく、やはり試合で見たかった、というところでしょうか。
千早と奏のシーンが強烈な記憶として残っています。更衣室前での奏の「なんという美人の無駄遣い」には笑いましたし、奏が校舎の屋上に上がって来たのを見つけた千早の「う~ん、かなちゃん」は、素の部分が感じられてとても良かったです。
原作を超えた
原作を本誌も単行本も最新刊まで読んでいる私の印象は、原作のストーリー上「ここはこうだったらよかったのに!」「将来こうなるといいなあ」というのを全て叶えたとても素敵なアナザーストーリーと感じました。しかも、原作の良いところ(名セリフ含む)が全て詰め込まれています。原作の漫画の中だるみ感にやきもきしている人には大変なカタルシス効果があると思います。映画のストーリー展開が早すぎるという感想もありますが、2時間に詰め込んだからこそ中だるみのない展開に息もつかせない。もう、漫画の方の結論はどうあれ、映画のちはやふるでいいんじゃないかな、とまで思えました。
(こんなふうに穿った観方をしてしまうので、多分、上の句下の句は観た上で原作を知らないほうが純粋に楽しめるかと思います。)
競技かるたのルールがわかりにくいという意見もあるようですが、札合わせのあたりでしょうか。一緒に観に行った娘は、わかりにくいところがありながらも「だから原作を読みたくなった」と言っていたので、映画→原作、と楽しむほうがいいのかもしれませんね。
俳優さん達は皆はまり役ですね。前作は松岡茉優さんのしのぶちゃんにやられましたが、今回は周防さんがよかったです。
やっぱり良い!
キラキラ青春ものは好みじゃないけど、このシリーズは凄く好き。
キャラクターがみんな活き活きと際立っていて、全員を応援したくなる。
大好きな松岡茉優がコメディパートでのみ使われているのは気に入らないが、それでもお気に入りの1本になった。
「結び」の持つ意味を綺麗にストーリーに織り混んで、伏線をしっかり回収する手腕も見事。
あえて主人公を千早ではなく太一にしたのも上の句に続いて大正解(上の句ほど良くはないけど)だと思うし、新しいキャラクターも凄く良かった。
この和歌の様に、永遠に留まる一瞬を作ることができるんだ。
胸に刺さりました。
広瀬すずは個人的に好きではないけど、あの圧倒的ヒロイン感はすごい。あと毛量も。
千早ちゃんと百人一首
前作同様
結び
上の句と下の句を金曜ロードショーで見て、すごくハマって結びを見ようと思い見に行きました。
まず5人の一体感が凄く良い印象で見ていて落ち着いているなと思いました。
最後の試合は泣きそうになり、またみたいです
結びにふさわしく
上の句、下の句ともに楽しみ、結びが製作されると聞いて待ち望んでいました。
三年生になった千早たちの青春、本当に素晴らしかったです。
結びではっきりしたのが、この映画の作り手たちの一貫した作品への情熱、敬意が、3部作を傑作に仕上げたということ。
本当に一つ一つの出来事や感情が糸のように編み込まれて一つの大きな支柱になっている。それを取り巻いて出来事が前に進んでいく姿は、さながら映画でもえがかれていた「ちはやぶる」の由来となったこまを想起させます。
下の句までに描かれていた「情熱の伝播」を、結びでは「継承」まで発展させているけれど、その描き方の多彩でスマートなこと。わざとらしくなく、だけどテーマとして物語の中心にきちんと据えられているので、観客にはなんとなくだけど確実に伝わり、だから大きな感動になるのではないでしょうか。
細部にしても、非言語での説明がスマート。ティーンエイジャーの青春映画でこれをやってくれるのは嬉しいです。視線で伝わる。変化でわかる。そういうのを見つけるのが映像作品を楽しむ醍醐味かと思います。
キャラクターもみんな好き。ほんと好き。
みんなこれからどんな風にどんな道を進んでいくのか。可能性が開かれた状態で作品は終わります。
まるで観る者にエールを送ってくれるような、優しくて元気になれる作品です。
憧れの世界
青春
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