リバーズ・エッジのレビュー・感想・評価
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若い人にみてほしい
若者の多くが一度は抱える社会に対する物足りなさなどの不満や不安をキャラクターたちがそれぞれの方法で表してます。
終始苦しかったけど、観終わったあとなぜか救われたような気持ちになりました。
原作は90年代ですが、若者の抱えるものは普遍的なテーマだと思うので、今の若い世代にもしっかり響くと思います。
ただ、『生死』『同性愛者』『過食』などの生きていくうえで避けたくなる話題が多くてかなりヘビーです。
また、原作に忠実で暴力や性描写もしっかりと描かれています。その部分では他のキャラクターは強烈で、ハルナ以外にはあまり共感できなかったです。
加えて、現代はネットという新たな逃げ道ができたのでそこが90年代とはだいぶ違うなと思います。
役者さん全員体を張っていて素晴らしかったですが、全く高校生には見えなかったのでもう少し若い役者さんで見てみたかったです。
それと、原作を読んでいるからでしょうかインタビューシーンの必要性があまりわからなかったです。
汚染された川で溺れているみたいな映画だった。 僕たちは実は川のほと...
汚染された川で溺れているみたいな映画だった。
僕たちは実は川のほとりにいて、ある時ふと気を抜いたり、自棄になったり、あるいは他人の悪意によって川に落ちることがあるのかもしれない。
私はすごく好きでした。重たいので全員にオススメするような感じではな...
私はすごく好きでした。重たいので全員にオススメするような感じではないけれど、原作を大切にして作っているのが伝わってきます。はっきりと言葉に表すことが私の語彙力では難しいけれど、登場人物はみんな生きるのが苦しくて、しんどくて、生きているのか死んでいるのかわからなくて、でも死に触れることで生きていることを実感して。時代は違えど同じ年代で苦しい中で生きているけれど、観ていてこみ上げてくるものがありました。
役者さんたち頑張る
岡崎京子すげえんだよ。話は訳解かんなくて、登場人物はみんなそれぞれ生きるのしんどそうで、そして、その状態にすっきりケリが着く訳じゃないの。でも、観てて面白いんだよね。
主演に二階堂ふみがいて、そこそこの脇役に森川葵がいるから役者さん豪華なんだよね。お母さん、西田尚美だし。SUMIREが存在感あって、二階堂ふみに負けてないの。
二階堂ふみの濡れ場もあるんだけどさ、体がすごい綺麗なのね。あれは観せるために綺麗に整えてる体で、なんかそこ凄いなと思った。
園子温作品なら4つ★ ロマンポルノか
一部新聞の映画評でほめてあったので、映画館に足を運んだ。買っていた前売り券で入場したが、たまたまこの日は映画の日。1100円ならまだあきらめるが、前売り1400円までの価値はない。
1980年前後の日活ロマンポルノという感じ。
画面サイズまで、スタンダードだし…。
最近の行定作品は見ていなかったが、「オイラにもこんな映画は撮れますよ~」的なアピールを感じた。
1990年代半ばを舞台に屈折した高校生の群像劇で、ちょっと凝った作りにはなっているが、登場人物それぞれの内面がスクリーンから伝わるようなものもなく、淡々と悪さを重ねているだけの映像が続く感じ。
主演の二階堂やこの作品で初めて存在を知った土居などの女優根性を見せた体当たり演技はそれなりに評価したい。
しかし、全体としては深く心を揺さぶられるとか、強い衝撃を受けるというものはない。
ストーリー的にはベタ?
私は原作を読んでいません。レビューのみで見に行きました。
劇中のインタビュー要らなくね?というレビューが多かったんですけど、私は個々人が何年と生きてきた背景や性格を数分で伝えていると思うと結構重要だと感じました。
逆にインタビューが無ければ奇行のオンパレードじゃないですかね…。
内容はどうなんですかね。ありがちな話の気がします。グッと来るものはなかったなぁ。とりあえず原作読んでみようと思います。
演技はみんな良かったです。
闇と病み。
原作マンガ未読の状態で鑑賞しました。
高校生たちがあまりに病んでて、こんな子たちが本当にそこいらにいたら嫌だなぁーなんて感じました。
バブル崩壊の時代が設定みたいなので…何となく世の中も人々も荒んでたのかな?
それにしてもこの高校生たち荒み過ぎ(笑)
闇と病みを描こうとすると、どうしてもいじめやら暴力やら乱れた性は外せないのだろうけど、そういう描写が主だったので、ちょっと緊張して観ていた気がしましたが、全体的に目が離せないスリリングな展開で、楽しめた作品でした。
まぁ、不要な性描写もありましたが。。。
吉沢亮君の演技良かったと思います。
シート被せられた焼死体を見る目の怖かったこと(笑)
目から興奮が滲み出ていて、上手いなぁ〜〜と感心しました。
若手の俳優さん達がとても頑張っていたと思います。
意外といいよ
やらなくていいことを…と原作ファンの方は腰が重いでしょうが、
なかなかの佳作、普通に面白い。見に行くべきでは
原作より何かと画面が濃いのはしょうがない
インタビューも一部たえがたいものがあるが、概ね良い。
二階堂さん以外の役者さんが素晴らしく、
監督には思い入れがなく、二階堂さんは思い入れが強すぎたことが、功を奏した映画だったのでは。
リバーズエッジをやってしまってここまで作ったのは評価できること。
期待以上
二階堂ふみの演技はもちろんよかったが
吉沢亮の演技もよかった。この作品で初めて演技を見たがこんないい演技ができる人だと思って無かった。
もちろん他の役者さんも期待以上でした。
みんな体張ってて作品への想いが伝わった。
90年代のあの何かはやはり難しい
原作に対して忠実にあろうとすると
マンガでは描かなくていいものがフレームインするだけに
純粋さのようなものが薄れ、
思い出補正も甚だしいのだろうけど
安さを感じるときがあった。
描かなくていいものは
シークエンスでのカットにも及び、
たとえば河原の宝物、
たとえばルミちんの惨状など
直前まで描けばそれで充分だろうに。
90年代前半の世紀末に向かう
オウムやエヴァに向かう切迫感のような
刹那的なツァイトガイスト的な何かが描かれていたかというとなかなか難しいものがあり、
20年経って映像化することの罪深さを感じた。
考証は頑張っていたと思うけど。
というのは年寄りの妄言。
役者はよかった。
劇伴が安かった。
観てよかったか否かと言えば
観てよかった。
デート向きとかではないけど。
役者さん達、高校生役は無理があり過ぎるでしょう。 インタビューも意...
役者さん達、高校生役は無理があり過ぎるでしょう。
インタビューも意味不明。
二階堂ふみの初ヌードもあまり綺麗に見えず。。
つまらない邦画の典型のような映画でした。
高校が舞台なのに、暴力、ドラック、セックス、煙草、話題がヤバイ 二...
高校が舞台なのに、暴力、ドラック、セックス、煙草、話題がヤバイ
二階堂ふみ体当たりの演技なのに、この映画の出来は残念
特にインタビューシーンが、作品を邪魔してしまった
若手の役者達を集めて、頑張ろうとしたのはわかるが、脚本の不味さが目立ってしまった
わあ、モンキーズのHEAD
高校生のころから何度も原作を読んでいたので、映画には期待していなかったが、案外に良かった。セリフはほぼ原作通り。ほとんどのセリフを覚えている自分にちょっと引きました。
山田くんがカッコいい。ウィリアムギブスンの詩は読んだことがないので、今回初めてフルで聞いたが、美しかった。声がいい。
モンキーズのヘッドはもらわないけど出てくる。
あの年代のときにインタビュアーのおじさんにあんな本当のことっぽいこと言うかな?というのは疑問。声もいやらしいし、私なら絶対何も答えない。特に吉川こずえはああいう湿っぽいつまらないことを言ったりはしないと思った。
あの頃の自分と今の自分の距離について思いを馳せた。目に見える全てが優しさと遥かな君に伝えて。
38にもなればランコムくらい余裕で買ってあげられるよね。いまあの子たちは幸せになれたかな。
乾いた闇
原作を通っていない人間の感想ですが、高校生達の群像劇という点でダークサイドの「桐島、部活辞めるってよ」みたいな印象を受けた。
登場人物が多かれ少なかれ皆闇を抱えていて、彼らと関わりつつ最後まで何の影響も受けないハルナが印象的だった。
(ハルナが誰の影響も受けない「関係ない人」だから山田も吉川も観音崎もハルナが好きだったんだろう)
ハルナ除く登場人物は皆何かに満たされず、その状況を受け入れられず破滅へ向かってしまう。
彼らに対してもっと感情移入出来る描き方をすれば一気に湿っぽい話になりそうだが、一貫して一歩引いた目線で描かれている。
なので彼らは客観的に観たら「そんな理由で?」という課程であっさり破滅してしまう。悲惨な話なのに目茶苦茶カラッとしている。
(山田と吉川に関しては予め普通で無い人に生まれてしまったという諦念が感じられたし、多分その「特別」こそカンナが最も欲したものだったのだろう)
ラストで分かりやすく救いや希望がある訳では無いけど、最後山田にとってハルナは生きていく拠り所になったのでは無いかな。
吉沢亮とSUMIRE、今作で初めてちゃんと観たけど鋭い目をしていて、何もかも見透かされそうだと感じた。目茶苦茶美しいしスクリーン映えする。
特に今作では人になつかない黒猫の兄妹の様だった。
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