リバーズ・エッジのレビュー・感想・評価
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10代だった私の聖書
ギリギリで観た。
10代の頃、原作を何度も何度も読んでは心のよすがにしていた身としては、もしどれだけ駄作だったとしても、劇場で見届ける義務があるような気がして。
役者はみんな、当て書きかと思うほどのハマりっぷりだし、これ以上ないほどがんばってる。
二階堂ふみはハルナそのものだし、懸念してたSUMIREもこずえの存在感があった。
森川葵なんて、渋谷系に傾倒する女の子そのもの!
山田君も観音崎も、ほんとに原作から飛び出してきたよう。
その中でもルミ役の土居志央梨は凄かった。根はいい子なんだけど深く考えず生きてるうちにとんでもないことになってしまう役を、まさに生きていた。
役者は言うことなし、ストーリーはほぼ原作通り…なんだけどどうしてもモヤってしまうのは、やっぱり私が行定演出が好きじゃないからなのかな…。
同じ原作とキャストで別の監督が演出したものが見てみたい、と思ってしまった。 西谷弘バージョン、呉美保バージョンとか…
現代設定にするのは難しいと思うけど、「ウゴウゴルーガ」「ロケットパーンチ」「キテレツ」みたいなワードを原作のまま使う必要があったのかなぁ?
原作では時事性を盛り込むことで「あなたと地続きの物語」と伝える意味があったと思うけど、2018年に映画化するにあたってそれを入れると「過去の物語」ってことの強調にしかならないし、今の若い人が見たら「何それ」「寒っ」としか思わないんじゃないかな。
と思えば「ありえない」「ヤバい」みたいな現代語も現代的に使ってて、時代劇としても中途半端。
原作にあったキャラクターのモノローグを入れなかったこととか、映画オリジナルのインタビューシーンとかはそれなりに効果的だったと思うけど、最後のハルナのインタビューはさすがに長すぎ&説明過多。
と色々思うところはあれど、あの原作を忠実に映像化してくれたことの意味はあったのかもな、とエンドロールのオザケンの声を聴きながら思った。
それにしても、この過剰でいびつな物語は、今の真面目でバランスの良い若者たちの目にどう写るんだろう。
R15は伊達じゃない
不器用な男女たち
若い人にみてほしい
若者の多くが一度は抱える社会に対する物足りなさなどの不満や不安をキャラクターたちがそれぞれの方法で表してます。
終始苦しかったけど、観終わったあとなぜか救われたような気持ちになりました。
原作は90年代ですが、若者の抱えるものは普遍的なテーマだと思うので、今の若い世代にもしっかり響くと思います。
ただ、『生死』『同性愛者』『過食』などの生きていくうえで避けたくなる話題が多くてかなりヘビーです。
また、原作に忠実で暴力や性描写もしっかりと描かれています。その部分では他のキャラクターは強烈で、ハルナ以外にはあまり共感できなかったです。
加えて、現代はネットという新たな逃げ道ができたのでそこが90年代とはだいぶ違うなと思います。
役者さん全員体を張っていて素晴らしかったですが、全く高校生には見えなかったのでもう少し若い役者さんで見てみたかったです。
それと、原作を読んでいるからでしょうかインタビューシーンの必要性があまりわからなかったです。
私はすごく好きでした。重たいので全員にオススメするような感じではな...
役者さんたち頑張る
園子温作品なら4つ★ ロマンポルノか
一部新聞の映画評でほめてあったので、映画館に足を運んだ。買っていた前売り券で入場したが、たまたまこの日は映画の日。1100円ならまだあきらめるが、前売り1400円までの価値はない。
1980年前後の日活ロマンポルノという感じ。
画面サイズまで、スタンダードだし…。
最近の行定作品は見ていなかったが、「オイラにもこんな映画は撮れますよ~」的なアピールを感じた。
1990年代半ばを舞台に屈折した高校生の群像劇で、ちょっと凝った作りにはなっているが、登場人物それぞれの内面がスクリーンから伝わるようなものもなく、淡々と悪さを重ねているだけの映像が続く感じ。
主演の二階堂やこの作品で初めて存在を知った土居などの女優根性を見せた体当たり演技はそれなりに評価したい。
しかし、全体としては深く心を揺さぶられるとか、強い衝撃を受けるというものはない。
ストーリー的にはベタ?
闇と病み。
原作マンガ未読の状態で鑑賞しました。
高校生たちがあまりに病んでて、こんな子たちが本当にそこいらにいたら嫌だなぁーなんて感じました。
バブル崩壊の時代が設定みたいなので…何となく世の中も人々も荒んでたのかな?
それにしてもこの高校生たち荒み過ぎ(笑)
闇と病みを描こうとすると、どうしてもいじめやら暴力やら乱れた性は外せないのだろうけど、そういう描写が主だったので、ちょっと緊張して観ていた気がしましたが、全体的に目が離せないスリリングな展開で、楽しめた作品でした。
まぁ、不要な性描写もありましたが。。。
吉沢亮君の演技良かったと思います。
シート被せられた焼死体を見る目の怖かったこと(笑)
目から興奮が滲み出ていて、上手いなぁ〜〜と感心しました。
若手の俳優さん達がとても頑張っていたと思います。
意外といいよ
期待以上
90年代のあの何かはやはり難しい
原作に対して忠実にあろうとすると
マンガでは描かなくていいものがフレームインするだけに
純粋さのようなものが薄れ、
思い出補正も甚だしいのだろうけど
安さを感じるときがあった。
描かなくていいものは
シークエンスでのカットにも及び、
たとえば河原の宝物、
たとえばルミちんの惨状など
直前まで描けばそれで充分だろうに。
90年代前半の世紀末に向かう
オウムやエヴァに向かう切迫感のような
刹那的なツァイトガイスト的な何かが描かれていたかというとなかなか難しいものがあり、
20年経って映像化することの罪深さを感じた。
考証は頑張っていたと思うけど。
というのは年寄りの妄言。
役者はよかった。
劇伴が安かった。
観てよかったか否かと言えば
観てよかった。
デート向きとかではないけど。
高校が舞台なのに、暴力、ドラック、セックス、煙草、話題がヤバイ 二...
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