勝手にふるえてろのレビュー・感想・評価
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イタイイタイイタイイタイ
DVD買います。
勝手にふるえてろ
松岡茉優オンステージ
松岡茉優さんの代表作!
『桐島、部活やめるってよ』の演技がとにかく印象的で、「この人は誰だ?」という感じで名前を覚えた松岡茉優さん。
最近だと、『ちはやふる』のクイーン役も素晴らしかった。
顔立ちは整っているのに、いけずな性格で私服がダサいという、まさに漫画的なキャラを完璧に演じきっていて、心から素晴らしいと思った。
そして、ついに彼女の初主演作となる本作が公開された。
とは言え、実はそれほど関心があったわけではなく、たまたま時間が合ったので観てみようかな…と思った程度だったが、これが予想に反して素晴らしい作品だった。
脳内で10年以上にわたって初恋をこじらせているという、なかなか厄介な主人公。
普段は会社の経理として地味に暮らしており、仲の良い同僚はいるが、単調な毎日を送っている。
日々は単調だが、脳内妄想は過剰という、なんとも奇妙な(でも共感できる)キャラを、実に豊かな演技力で見せてくれる。
褒め言葉として言うけれど、松岡茉優さんはちゃんとスクリーンの中で「ブサイク」に見える瞬間がある。
彼女のように整った顔立ちの人を主演にすると、こういう「ブサイクさ」がとってつけたように見えることが多いのだけれど、本作は違う。
「うわぁ、この人めんどくさい…」っていう厄介さと、でもどことなく漂うチャーミングさ。
これをスクリーン上で映像として両立させているのが、本当に素晴らしい。
世間との関わり方を、実に厄介な方向にこじらせている彼女には、しかし心から共感する。
「うまくやっている人々」を妬みつつ、でも他にすべがなく、途方に暮れている時もある。
告白されて有頂天にもなり、不安にもなる。
周りから見たら異常としか思えない言動も、彼女の世界の中では「やむにやまれぬ」ことが理由なのだ。
松岡茉優さんの表情は、劇場のスクリーンという大画面に充分耐えうる者だし、彼女にしかできない演技だと思う。
「大嫌い!でも大好き!」みたいな相反する感情を、実に見事に演じきっている。
これは間違いなく彼女の代表作になるだろう。
2017年の映画収めにふさわしい1本になった。心からオススメ!
何だ何だ
この人の名前を知らない・・・
原作未読。主役も含めて芸達者な役者陣が脇を固めており、作品のイメージも多分小説に近いイメージでの演出だったのだろうと想像する。勿論、ラストシーンも原作を再現しているのか不明だが、自分としてはこれはこれでカタルシスは得られていて落ち着きどころだろうとは感じる。
現実はここまでの重症的な行動は行えないだろうが、被害妄想の度合いの激しい人は存在していて、それをアンモナイトに投影しての主人公の心の機微を映画的に作り上げている点は素晴らしいと思う。好きな男が結局自分の名前さえ憶えていない否、元から知られていなかったという衝撃は想像に難くない。いわゆるコミ障の典型なのだが、自分ははなから諦めているし、そういう意味ではこの主人公はそれでも自分の可能性を信じている分だけ救われているのではないだろうか。切ない思いを上手く表現出来ないというもどかしさを充分堪能できた。
文学作品としてしての評価も高いと感じる良作である。2017年ラストを飾るには相応しい内容であった。
☆☆☆★★★ 断言したい。 今年の主演女優賞は松岡茉優で決まりだ!...
☆☆☆★★★
断言したい。
今年の主演女優賞は松岡茉優で決まりだ!
原作は未読。
絶滅危惧種属痛い系妄想ブチ切れ承認欲求女の、10年の長きに渡る恋愛闘争記は、こちらの予想を遥かに超えて来る。
とにかく喜怒哀楽七変幻…いや二十変幻くらいの表情を見せる松岡茉優。
特に、一途に想い続けていた彼からフッと言われた一言から、暴走を始める辺りの物凄さは圧巻の極み。
ストーリー性の面白さだとか、技術面でどうだ!…とかは最早二の次。
彼女がスクリーンから発する全てを受け止め、その痛い女に自分を投影し乗り移る。
そう、スクリーンに映し出されているのは自分自身の姿でもあるのだ!
ところで♫ナゲットちぎって父ちゃん♫は、空耳史上最強だよなあ〜(^^)
2017年12月30日 イオンシネマシアタス調布/スクリーン8
現実と妄想の世界に、ミュージカルありと忙しい映画 前半のストーリー...
キメゼリフ決まってます❗
「ふるえ」とは
茉優さんによる茉優さんでないと。
勝手に震えました!
「異常巻きの日常だよ!」
また凄い邦画を観てしまいました。
冒頭からこの独特なノリで最後まで行ってしまうのか⁈って、2時間耐えられるか心配でしたが
結果のめり込んで観てました。斬新で面白悲しかったです。
とにかく松岡茉優の演技力と魅力にグイグイ引き込まれていきました。
この子は大丈夫ですか?
って、観てるこちらが心配になるほど不思議なキャラクター「ヨシカ」。
10年片思いって相当キテルし。
一人ならともかく相手がいても誰に向かってペラペラ話しているのかわからない感じもキテル。
周りに聞こえるように独り言をまくし立てるヨシカは妄想力の豊かなコミュ障な女子だと思いましたよ。
途中までは…
すごい極端なキャラだけど、どこか共感して観ている自分がいることに少し動揺。
消極的、引っ込み思案、友達が少ない、上手く気持ちを伝えられない。
自分に自信が持てないから現実逃避することが日常化してしまっていることに自身も気付いているから、
弱い自分を誤魔化すために都合のいいように自分に言い聞かせてなんとなくやり過ごす日々の繰り返し。
でも自分の世界をしっかり持っている。いつも自分と向き合って生きている。
少しひねくれているけれど、自分の感情にとても正直なヨシカが次第に好きになってました。
中学時代ヨシカは教室で独り漫画を描きながら片思いのイチをずっと見ていたけれど、引っ込み思案の性格ゆえに誰にも気づかれない様に視野見?でイチを見ていたので、イチはヨシカに見られていたことに気付いていなかった。ヨシカだけが自分に興味がない子だとイチは思っていた。という事実が10年経って久しぶりに話して判明する。というややこしさ。意気投合したけれどそこで衝撃的な事実が判明し動揺が隠しきれないヨシカの姿が超いたたまれなかった。そして明かされるヨシカの日常の話し相手の人達は実は…
そりゃあ思い詰めるよ。「こんな私なんか絶滅すべきでしょうか?」って。すごい展開です。
呼吸が出来ないほどとてつもない孤独感に襲われるように、現実に引き落とされるように、玄関で孤り大声で泣き崩れるヨシカの姿がもう抱きしめたいほど愛おしくて。一気にヨシカに同情。
心を鷲掴みにされました。
「ほんと私ってヘタレ人間だよ。思ってること沢山あるのに。何一つ言えてない。」
冒頭シーンの意味が分かった時には軽い衝撃。
最後のシーンは喧嘩してるようだけどニは好きな気持ちを伝えてる。
ヨシカも感情をさらけ出して不満をぶつけてる。お互い嘘は言ってない。正直な感情。
だからこそヨシカはニに心を許したのかな。
「勝手にふるえてろ」ヨシカがニに向かって発した言葉ではなく、
目の前の現実を受け入れようと幸せにふるえている自分自身に言い聞かせた言葉かもしれない。
赤い付箋が雨に濡れたニのシャツに沁み込んでいく描写が上手い。
まるでヨシカがニの懐ろの深さに全てを許して溶け込んでいくようでした。
追伸
ヘッドホンから漏れてる変なリズムの音楽がずっと気になってしょうがない。
突然歌い出す。突然幽体離脱?意表を突かれたー!
ヨシカを追いかけてきたニが突然ポンッ!って消えたりするし。まぁ〜クセが多いこと。
二度鑑賞してしまいま…ファーックッ!!!
松岡茉優さんを堪能!
たまたま時間が合い,松岡茉優さんが好きだったので,軽い気持ちで鑑賞してきました。主人公ヨシカのジェットコースターのような感情の起伏や毒のあるツッコミがめっちゃおもしろかったです。原作未読のため,展開が読めず,イチとのハッピーエンドがオチかと中盤あたりで予想していたら,とんでもなかったです。むしろ,そこからが本作の主題。ヨシカを通していろいろなことを考えさせられます。
ヨシカの妄想理想世界が崩れたとき,序盤から気になっていた,「なんでこんなに明るく開放的なかわいい子がこじらせてんの?」という疑問が,一気に氷解しました。多かれ少なかれ誰もが抱える心の闇や毒,願望の妄想が,これまでの彼女の言動と重なり,胸が締め付けられるようでした。
フレディ,オカリナ,ニなど,身近な人でさえ名前で呼ばないヨシカが,皮肉にもイチからは名前で呼ばれない。自分と他人を区別し,同時に結び付け,一個人としての居場所をそこに与えてくれるものが「名前」なんだなと強く感じました。最後に「ニ」を「霧島」に昇格させて,ヨシカの変容を描いているのは印象的でした。
それにしても,松岡茉優さんの演技はすばらしいです。これまでもテレビドラマで何度も見ているので,演技の幅が広いのは承知していましたが,中でも本作のヨシカは秀逸です。自分の中にある強い思いで突き進むような役は,彼女の真骨頂ではないでしょうか。女優松岡茉優をたっぷり堪能できる一本でした。
よぉ〜
面白かったなあ
本筋だけをとれば、どんな人にも、あなたの良さを感じてくれる異性が現れるという話なんだが、原作の綿矢りさは、それを一筋縄には描いてこない。中学生から憧れていた男性との再会を見事に絡ませ、妄想を150%爆発させ、観客は現実と妄想の間を2時間漂う、という映画。面白い!
“2” の渡辺大知の ”うざい“ 演技、素晴らしい。あんなの、なかなかできない。誰が見ても “うざい” ってかなりすごくない?オープニングの登場シーンから最高にうざい。
正直、松岡さんを観に行こうと行った映画だったが、とてもよかった。自分は観て得をしました。そして松岡さん、うまいな。監督も、綺麗な女優をごく普通の人に撮れていて、うまい人だなあと思う。
しかし、"白馬の王子さま" は、必ずしも自分の思い描く理想の姿とは限らないと、言われてみれば当たり前なんだけど、俺も気づいてなかったよ。
“1” の北村匠海、きみすい以来でみたが、コンスタントに出そうな俳優だ。顔が映画映えするよ。今回は微妙な位置だったけど。
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