孤狼の血のレビュー・感想・評価
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R15、納得☆
役所広司にシビレる!
圧巻の存在感!さすがです。
呉弁も堪りません。
そしてストーリー同様に、役者魂も継承したであろう松坂桃李もよかった。
さらに名だたる俳優陣の中で光ってたガミさんの同僚係長役、矢島健一。彼の好演に気がついたのは私だけではないはず…!すっかりファンになりました。
豚骨スープ
間違いなく続編を期待する余韻が残る名作
ビックリ、ドッキリ、クリトリス
ビックリ、ドッキリ、クリトリス
日本映画界の希望、白石和彌監督最新作
昨今の日本映画界で、全国公開規模で作るヤクザが絡む映画は企画が通りにくいと思う。漫画の実写化とアニメーション作品が邦画の主流であるし、そんな血を血で洗うような映画は日本であまり歓迎されていない。もし作れたとしても、出来がいいとは限らなく、売れる確証はない。しかし、2013年「凶悪」で彗星の如く現れた監督が白石和彌。彼の作る映画は、残酷だがブラックなユーモアに溢れたエネルギッシュな傑作ばかりだ。白石監督がいたからこそ、製作委員会は自信を持ってこの映画の企画を通したのだろう。彼は希望なのだ。
本題にうつって、この映画は広島の架空の街、進出してきたヤクザと地場のヤクザが争いを始め、進出してきたヤクザのフロント企業である金融会社の社員が行方不明になったことから、ヤクザに癒着するマル暴のベテラン「大上」と新人の「日岡」のコンビが捜査に乗り出す。その捜査とは、危険に塗れた無法の世界だった。というあらすじ。
こういった、悪質なベテランと青臭い新人がコンビで織りなす映画は珍しくない。デンゼル・ワシントンとイーサン・ホークの「トレーニングデイ」なんかはまさにこの映画との共通点は多くあり、デンゼルと役所広司の俳優としての雰囲気はかなり似ている。そして、FBIと麻薬カルテルの抗争を描いた「ボーダーライン」なんかも、ベニチオとエミリー・ブラントがコンビで似ている。どちらの映画も「狼を相手にするには狼になるしかない」というテーマ性があり、この「狐狼の血」と似ている。
ヤクザをグロテスクかつユーモアに描いた作品としてはアジア映画に似ていて、「アシュラ」、「新しき世界」などがある。(もともと、白石監督は「凶悪」の頃から悪い奴らの描き方がユーモアで、そこは一貫している)
こう書くと、まるで既視感しかないじゃないかと思われてしまうが、この映画はその感覚を裏切る。他の映画と似通った感じかと思わせておいたら、日本映画独自の人情に溢れた展開へと変貌していくのだ。それこそ、この映画の強みであり、深い感動を呼び起こす面白さなのだ。
他にも、銃の音のデカさ、容赦ない残酷描写と展開、胸を高揚させる太鼓のBGMが本当に素晴らしい。正直良いところはもっとあるし、キリがない。
そして、本作は原点に回帰することもかなりある。まず、東映のロゴ映像は昔のものを使っている。今の円形の後光のようなものがある映像は使っていない。ここに原点に回帰するという意思を感じさせる。
そして、二又一成のナレーションがまた懐かしさを感じさせるし、コントラストを効かせて、明るい色はよりくっきりと色合いがでるようになっているところが昔っぽい。もちろん、時代も舞台もキャラクターもストーリーも昔の任侠映画さながらで、とにかく「こういうのが見たかったんだろ」と言うかのように、見たかったものがこれでもかと出てくる。最高としか言いようがなかった。原作者の方が仁義なき戦いのファンとのことで、だから古臭さがあるのだ。
そして、役所広司扮する大上のキャラクターが凄く良い。この人が魅力的ではなかったら、もはやこの映画には価値が無いと言っても同然なくらいに重要なのだが、役所広司を起用したのは本当に英断だったと思う。「警察なら、何してもええんじゃ」と言うくらいのクソッタレな奴だが、だからこそ魅力的に描かれなければならない。印象に残る映画というのは、敵も主人公くらいに魅力的に映るものだと思う。
このキャラクターの素晴らしいポイントは、ただのクソッタレじゃなくて、時々名言めいた核心を突いてくるところだ。特に「綱渡り」のところは圧巻だった。この核心をつくようなセリフを、この役柄を維持したままでより説得力のあるように言えるのは、他でもなく役所広司しかいない。この役は彼にしかできなかったのだ。
この映画の最大のメッセージはベテラン刑事と新人刑事の関係性にある。この映画で刑事の「心」は「継承」されていく。
昨今の日本映画界、古き良き日本の映画が滅びつつある。庵野秀明監督と樋口真嗣監督が「シンゴジラ」で古き良き特撮の意志を受け継いでいった。そして、任侠映画は、この白石和彌監督が意志を受け継いでいった。
この「継承」こそが、変わりつつある今の日本映画界に必要なことなのだと必死に訴えているようだった。
他のキャストに関して、白石監督作常連のピエール瀧は流石の一言。出てきて素直に嬉しかった。松坂桃李の青臭さがまた凄くいい。真木よう子は龍が如く6でママの役やってたから違和感がなかったし、色気があってよかった。滝藤賢一、江口洋介、竹内豊、石橋蓮司、中村獅童と配役が素晴らしかった。
必見の一作
強烈なインパクトを残したヤバい映画。
「孤狼の血」鑑賞。
*概要*
広島の架空都市・呉原を舞台に描き、柚月裕子原作の小説を映画化。
*主演*
役所広司
松坂桃李
*感想*
白石和彌監督の作品は初めてです。
役所広司、松坂桃李、江口洋介、石橋蓮司、真木よう子、音尾琢真、竹野内豊、駿河太郎、勝矢、中村倫也、ピエール瀧、滝藤賢一など、豪華キャストが凄まじい演技をしてます。特に良かったのが、役所広司と松坂桃李ですね。
大上と日岡の関係性も良い。大上は、ホントに刑事なのか?って思うくらいめちゃめちゃで破天荒。捜査中にパチンコに行ったり、ソープに行ったり、放火や窃盗、日岡はそんな大上の乱暴で破天荒な捜査のやり方に疑問を持ち、劇中では異論を唱え続けてるのですが、大上は逆切れするばかり。
台詞のほとんどが広島弁ばかりなので、途中、何言ってるのか解らない所もありましたが、報復のやり合いで凄く怖いし、カメラワークが上手いし、迫力がとにかく凄まじかった。
もう一つ良かったのは、物語の構成。
前半部分は大上、後半部分が日岡として進行していく所も良かった。
アウトレイジのようなヤクザ抗争劇も面白いのですが、この作品は一味違う。アウトレイジはそんなに強烈なシーンはなかったのですが、これは凄く残った。今でも頭にこびりついてて離れないw本編が終わった後、放心状態になりました。(笑)
白石監督は初めてですが、とにかく残酷なシーンが多い。今でも強烈に残るのは豚のフン、そして「真珠」を取り出すシーン。あれは最悪でしょw トラウマだよ、トラウマww
人間ドラマとしてほぼ完璧。グロシーンはめちゃめちゃありますし、女性のポロリもかなりあったので、これは間違いなくR-15ですな。
グロ描写やエロ描写に関してはアウトレイジを越えたかも。
大上の破天荒すぎる演技が光ってて最高!
いやぁ~強烈なインパクトを残してくれたな~相当ヤバい映画ですよ!
でも、最初から最後までとても面白かったです!\(^^)/
アドレナリン出まくり
呉市の観光案内みたいな映画でなくて、まずはよかった。
役者さんの台詞は全編呉方言だけど、微妙にイントネーションが違う(ちょっと関西弁寄り)のが、最初は少し気になった。後半気にならなくなったけど、修正されたからなのか自分が物語の中にのめり込んでしまったからなのかは不明。
暴力シーンがバンバン出てくる。グロテスクな場面もあるが、ホラー嫌いの私でも見れる程度のものだった。
昭和という時代の雰囲気にはかなりこだわってたみたいで、街を歩くだけのエキストラの女性の化粧にさえ懐かしさを感じてしまった。
あと、岡田桃子役の阿部純子がとても可愛いのだが、彼女の口からあっけらかんと「オ●コ」という方言が飛び出すシーンでは肝をつぶした。
伏し目がちでタバコ吸いとうなるわ
久しぶりに波と三角マークが似合う映画
最近見た「サニー/32」の白石和彌監督作品。
本作品、WOWOWで何度も予告編を見ていて大変に楽しみにしていた作品でした。
ひと言で言えば、久しぶりに東映のあの波と三角マークが似合う映画を作ったかなと思う作品。
当初、主演が、役所広司さんだったので、あまり期待はしていませんでしたが、その期待は裏切られたかな・・・
ま、本作品、やくざ映画と言う感じですが、警察の映画と言った方がいいかな、あとあまり褒めたくないけど、竹野内豊が、いい意味でチンピラ風の幹部を演じていたな・・・ちょっと感心した。
ピエール瀧さんも「アウトレッド」ではまっていたけど、本作品も超いい感じで、あのユニフォームがお似合いでした。
しかし、女性作家が書いた内容には感じないほど、男臭く、泥臭い映画だったのは意外でびっくりさせられた。
ま、この手の世界って私的には美化したくないのですが、ま、内容は本当にスリリングに出来ていてよかった。
ラストは綺麗事過ぎたけどね・・・・
圧倒的な熱量
これがアウトレイジに対する東映の答えか
古舘さんのコメントが予告でも使われてとても印象的だったのだが、その意味がわかった。
バイオレンス描写にも、下らない笑っていいのか分からないようなどぎついネタもテンポがいいためか、不思議と嫌な気分にはならなかった。
そしてやはりこういう類の映画はキャストの演技力で一気に差がつくものだが、素晴らしいの一言。役所さんはもはやいうまでもないが、松坂桃李は最近どんどんすごくなってる。昨年公開の『彼女がその名を知らない鳥たち』は本作と同じ白石監督だったがすごかった。そして本作でも魅力が爆発していた。白石監督作品の松坂桃李はほかの彼とは一味違う。心に訴えかけて来るものがあり、しみじみと。
江口洋介もなんか久々に見たけどかっこよかった。名前が最後に出てきたのも納得。真木よう子などの脇を固める役者陣も完璧。安定感があった。
白石監督評みたいになって申し訳ないが、彼の作品には原作は一応あるものの、ラストの怒涛の展開で一気にやられるのが多い。後味がめちゃめちゃいいのだ。ハッピーエンドとかそういう問題ではなく、いい映画を見たという感情が残るのが良い。やはり日本映画界で一番好きな監督だし、最新作は毎回楽しみ。
2018.3.29 試写会 よみうりホール R15+ 男泣きしまし...
争う男たちのバトル!
想像以上に熱い映画!
試写会の会場が熱気で満ち溢れるほど、ヒートアップする狂熱!
終わった後最初に発した言葉は「熱い」でした(笑)
会場の温度が高かったからなのか、気持ちが高ぶっていたからなのか?
冷めやらぬ熱気に、体は火照りまくり(笑)
舞台は昭和60年代、まだまだ秩序なんてあってないような頃。
ヤクザと女と刑事のドロドロとした暴力とエロスがスクリーン一杯に描き出されていました!
「喰うか喰われるか」、まさに男同士の熱い抗争が息つく間もなく続きます!
共演者の方々はみなさんベテランばかり。
役所広司さんのタバコを吸う姿に痺れます!
江口洋介さんのパリッとしたスーツ姿も、何者にも真似できないオーラを放っていました。
みなさん、渋いですね〜。
暴力団同士の抗争に巻き込まれて行く、エリート新米刑事と破天荒刑事。
異色な組み合わせがタッグを組んで、ヤクザの暴走を止めにかかります。
新米刑事は松坂桃李さん。
破天荒刑事は役所広司さん。
雰囲気も貫禄も兼ね備えた二人だからこそ、この映画は完成されたのでしょう!
血で血を争うバトルが続き、命の危険と常に隣り合わせという…なかなかのハードボイルド作品。
男性優先の試写会ということでしたが、なるほど確かに女性には少々過激かもしれません。
それでも、観終わった後の躰が痺れるような感覚は、なかなか味わえるものではありません。
「警察じゃけえ、何もしてもええんじゃ」という言葉が通用する、昭和の男たち。
血で血を争う、孤狼の男の抗争に圧倒された2時間6分でした(^^)
今回試写会には、出演していた阿部純子さんが登場してくださいました!
男ばかりの世界に、唯一可愛い女性として登場した阿部さん。
彼女の出演が、この尖った世界をソフトにしてくれました。
ありがとうございました(o^^o)
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