孤狼の血のレビュー・感想・評価
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江口洋介の役名が「いちのせ・もりたか」というのはシャレのつもりだろうか。田口トモロヲ? どこにいたのかな?松坂桃李がいい。阿部純子もいい。
Movix堺で映画「孤狼の血」を見た。
この日は「モリーズ・ゲーム」(Molly's Game)を見たかったのだが、
上映時刻の関係でこちらを見ることにした。
主演は役所広司。
もちろん上手い。
役所広司もいいが松坂桃李もよかった。
松坂桃李を最初に見たのは2015年公開の「マエストロ!」
それから、
「湯を沸かすほどの熱い愛」(2016年)
「ユリゴコロ」(2017年)
彼女がその名を知らない鳥たち(2017年)
どの作品でも印象深い演技をしていると思う。
阿部純子という女優ははじめて見た。
アミューズ所属だから、今後仕事がどんどん増えるだろう。
終劇後のクレジットで田口トモロヲ?
どこにいたのかな?
土井という刑事が田口トモロヲだったようだ。
黒縁メガネのせいで気づかなかった。
江口洋介の役名が「いちのせ・もりたか」というのはシャレのつもりだろうか。
上映時間が長い映画だが、ストーリー・脚本、とてもよくできている。
よく出来た映画だが、ヤクザの映画は後味が悪い。
それはしかたがないことかもしれない。
映倫区分はR15+
残虐な描写、暴力的描写、犯罪描写、エロティックな描写がある。
上映時間は126分。
長いが眠くなるようなことは無かった。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
見ごたえのある素晴らしい作品
役所広司という人は本当に器用な俳優である。「三度目の殺人」では無私の犯罪を犯すおとなしい男、「山本五十六」では穏やかで寛容な軍人、「渇き」では家族の愛を失ったチンピラみたいな無法者、「日本のいちばん長い日」では割腹自殺を遂げる国家主義者の陸軍大臣を演じた。いずれの役も強く印象に残っている。
本作で演じた主人公大上は「渇き」の役に似た外見だが、中身はだいぶ違っていて、あちらが良心の欠片もないやくざな男だったのに対して、大上には人間愛がある。心優しき荒くれ者の役は手慣れたもので、楽しそうに存分に演じていた。個人的に警視庁組織犯罪対策課の刑事を知っているが、彼らの外見はどう見てもやくざにしか見えない。役所広司のコスチュームは見事にハマっている。
松坂桃李は「麒麟の翼~新参者」で存在感のある演技をしているのを見てから注目している俳優で、「彼女がその名を知らない鳥たち」では軽薄で無責任な優男を好演するなど、芸達者なところも見せている。本作ではぎりぎりセーフだったかなという演技ではあったが、県警本部のエスという難しい役どころを力技で演じたところに好感が持てる。
作品は昭和63年の広島が舞台となっていて、缶ビールのプルトップが缶から離れるタイプだったり、連絡がポケットベルの語呂合わせだったりして、ディテールへのこだわりが伺えた。時代はバブルの最中だったはずで、市民生活はそれほど派手ではなかったが、企業は交際費を湯水のように使えていて、広島のクラブも接待の客で賑わっている。
そんな時代背景で、一方で殺したり殺されたりのヤクザの抗争があり、一方で警察内部の隠蔽や反社との癒着がありといった複雑な関係の渦中にあって、マル暴刑事である大上は、本人の弁によれば、情報を武器にヤクザの抗争を収め、街に平和をもたらそうと日々努力している(らしい)。
松坂桃李の日岡刑事は広島大学出身だ。国立大学の中でも広島大学は難関大学のひとつである。少なくとも1988年頃はそうだった。広島大学を出たとなれば地元ではそれなりに優秀だと思われていた筈だ。そういう事情も踏まえて、大上は新配属の日岡を広大と呼ぶ。親しみと揶揄、それに僅かばかりの尊敬をこめてそう呼ぶのである。
映画は、世間知らずの日岡が大上と一緒に捜査を進める中で世の中を少しずつ理解し、一方的だったものの見方が立体的になっていく成長の過程も描く。登場人物それぞれの人生が折り重なり、様々に蔓を伸ばしながら複雑に絡み合っていく、見ごたえのある素晴らしい作品である。
レッドカーペット見逃した(泣)
深作欣二へのリスペクト?
スゴい映画が出来ました!
こういう日本映画をまっておりました!!
いゃあ~~こういう映画をまってました。
名作映画「仁義なき戦い」の作品の意思を受け継ぎ久々に登場した東映らしいR18指定アウトロー映画!!
予告でも言ってましたが、まさに「アウトレイジ」の答えはここにあってもいいかもしれません。
絶対テレビでは流せない演出がどんどん出てくるR18指定当たり前の作品。
オープニングのロゴもあ~~これこれぇ~って言えるほどなつかしぃ~~って感じだったし、血気盛んな昭和居最後の年の広島県呉原という架空の街を舞台に、冒頭から暴力シーンから始まりナレーションも入って、この物語の説明もあったり、懐かしい~もぉ~これこれぇ~~これが日本のアウトロー映画じゃいって感じで観てました。
今のテレビ番組はあれはダメこれはダメと規制をかけすぎてつまらない中、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石監督のコンプライアンス完全無視の素晴らしい作品にもぉみとれました。原作は女性が書いているのにも驚き、警察小説と「仁義なき戦い」を融合させたすごい作品!!
役所さんと松坂さんも良かったです。
2人直接店で語り合うシーンに長回しシーンがあるのですが、じっくりのめり込めて、好きなシーンなのでご注目。
真木よう子さんのクラブのママの演技も良かったですし、まぁ~着物が似合ってるしこんなママなら自分も通いますって思っちゃいましたしカッコいいそしてキレイ。「龍馬伝」の時の真木よう子も好きですがこっちのほうがよかったですねぇ~。
他にも、江口さんや竹野内さんそして、音尾さんなどみんな良かったし白石作品常連メンバーも良かったし見どころありすぎなのでぜひ本編でご確認を(ネタバレになるので言えないのが悔しい。)
暴力団の話でもあるし、警察の話でもあるけど、最後は自分としては結構好きな結末でもあるし最後のシーンもかっこよかった。「警察じゃきぃ、何をしてもいいんじゃ。」カッコいい~
お子さんは観れないのが残念ですが、完全な大人向けドラマです。観て損はなしとハッキリ言えると思ってます。
よーできちょる
出来過ぎという印象
漢の生き様
日本警察vs暴力団
R-15指定 テレビで放送不可能な過激な描写。
想像ではめちゃくちゃバイオレンスで気分悪くなるかな?と思っていたけど、そこまでではなく「漢の生き様」が描かれてかっこよくて痺れました!大上章吾役の役所広司さんがめちゃくちゃだけど
ぶれない感じがかっこよくて…。
大上に振り回される日岡役の松坂桃李さんの前半と後半の違いに驚き、日岡なしにこの映画はなかった。
昭和63年の暴力団の闘いで
恐い人たちが大暴れ…。
初ヤクザ役の江口洋介さん、竹野内豊さん
悪役だけどかっこよかった!
大上の「正義とはなんじゃ?」と「警察じゃけ、何をしてもいいんじゃ!」のセリフが耳から離れない!
「狼狼の血」の「血」
この「血」は誰のなのか?
暴力描写が多い映画はあまり得意ではないけれど
この映画は暴力だけをクローズアップしてるわけではなく、男の人はもちろん女の人も楽しめると思います。
濃厚な126分の映画をぜひ。
孤狼の血
素晴らしいのだが、何か物足りない。
映画『孤狼の血』を見てきました。血と暴力の匂いがフンプンとする作品です。出演者もみな力量のある人ばかり。素晴らしいのだが、原作を読んでいる身から言うと、何か物足りない。
いくつか原作と違うところがあります。
大上がやられて以降の最期のエピソードは、観客のカタルシスを目的としたものでしょうが、悪くない。日岡の捜査日記に、大上が添削していたことが最後のほうで判りますが、これも良い。また、日岡の恋物語らしきものも描かれていますが、これさえも大上の仕組んだことだったという展開はなかなか良い。
ただ、真木よう子が演じる里佳子は、原作では、クラブのママなどなどではなく小料理屋をやっていたのですが、その方がしっくりきますね。この点だけは感心しない。
面白かった!
描写がエグ過ぎる秀作
本作は R15+ 指定なので,15 歳未満は親と同伴でも見ることができない。映像描写のエグさはあの「アウトレイジ」シリーズさえも上回るのではと思われるほどで,よくぞここまで思い切って描いてくれたものだと感心した。原作は,岩手県出身で山形市在住の女性作家・柚月裕子の3年前の小説で,未読であるが,第 69 回日本推理作家協会賞の長編および連作短編部門賞を受賞し,直木賞や吉川英治文学賞などの候補にもなっている。まず,女性作家がこれを書いたということには本当に驚かされる。
昭和 63 年という設定が映像からよく感じられた。30 年前の車や自販機など,よく探してくるものだと感心した。脚本は良くできていて,役所広司演ずる大上刑事の俗物っぷりに目を奪われていると,その真の姿に愕然とさせられる。そして,その教えに覚醒したかのような松坂桃李の成長っぷりも見事であった。それにしても,よくもあれだけエグ過ぎるリンチの方法を描けたものだと思う。暴対法で表面的には大人しくなったかのように見える現在の暴力団も,陰では未だにこんなことをやっているのかと思うとゾッとさせられた。
役者は役所広司の演技に負うところが大きかったが,松坂桃李もかなり頑張っていたように思う。この二人が共演した作品といえば,「日本のいちばん長い日」のリメイクがあったが,あの時の松坂桃李は違和感ありまくりだったので,だいぶ良くなったと思った。一方,竹野内豊はかなり役に恵まれていなかったように思った。「シン・ゴジラ」で総理大臣補佐官を好演した彼には,是非もうちょっとクレバーな役をやらせて欲しいと思う。江口洋介が「一之瀬守孝」という役名で,大上刑事から親しげに下の名前で呼ばれているのだが,どうしても「森高」と呼ばれているような気になって可笑しくて仕方がなかった。:-D
音楽は,ベテランの安川午朗で,よく雰囲気を作り上げるのに貢献していたと思う。演出のえげつなさは最近見た中でもトップクラスではないかと思う。到底子供に見せられるものではないし,カップルで見に行くようなことも全くお勧めできない。暴力描写にはやたら厳しいアメリカでは,おそらくこのままでの上映はできないのではないかと思う。現代日本の究極の大人向けの作品ということになるだろう。
(映像5+脚本5+役者4+音楽4+演出5)×4= 92 点
埋められど喰われず
小道具のひとつひとつが懐かしく、舞台構成に貢献していた。
また、強烈なエログロは無いが、本気の東映ノワール映画を撮らんと奮闘しているのが伝わり、久方振りに画面から血の匂いがした。
役所広司と石橋蓮司は言わずもがな、滝藤賢一は少しオーバーに感じたが、それが良いと思わせる顔だった。
松坂桃李は、序盤からずっとキャラクター以上に空回りしているように感じたが、ラストカットで漸く一皮剥けた良い表情が出来ていた。
田口トモロヲは少しクドく、阿部純子は墓前に相応しくない軽さに思えた。
また、白石監督らしさとも言える構成の不自然な丁寧さが本作でも何箇所か見受けられ、物語の熱が少し下がってしまった。
しかし、世界的に綺麗事という豚の糞で塗り固められている映画業界や現代社会に、引き金を引く意義は大いにある。
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