孤狼の血のレビュー・感想・評価
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スゴい映画が出来ました!
ここ数年、邦画にお金を払う度に後悔ばかりでしたので、今回も期待せずに観たのですが、日本でもこんなに凄い映画が出来るんだと久々に心が震えました。名優としての役所広司を久し振りに思い知りましたし、監督には脱帽です‼️
こういう日本映画をまっておりました!!
いゃあ~~こういう映画をまってました。
名作映画「仁義なき戦い」の作品の意思を受け継ぎ久々に登場した東映らしいR18指定アウトロー映画!!
予告でも言ってましたが、まさに「アウトレイジ」の答えはここにあってもいいかもしれません。
絶対テレビでは流せない演出がどんどん出てくるR18指定当たり前の作品。
オープニングのロゴもあ~~これこれぇ~って言えるほどなつかしぃ~~って感じだったし、血気盛んな昭和居最後の年の広島県呉原という架空の街を舞台に、冒頭から暴力シーンから始まりナレーションも入って、この物語の説明もあったり、懐かしい~もぉ~これこれぇ~~これが日本のアウトロー映画じゃいって感じで観てました。
今のテレビ番組はあれはダメこれはダメと規制をかけすぎてつまらない中、「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」の白石監督のコンプライアンス完全無視の素晴らしい作品にもぉみとれました。原作は女性が書いているのにも驚き、警察小説と「仁義なき戦い」を融合させたすごい作品!!
役所さんと松坂さんも良かったです。
2人直接店で語り合うシーンに長回しシーンがあるのですが、じっくりのめり込めて、好きなシーンなのでご注目。
真木よう子さんのクラブのママの演技も良かったですし、まぁ~着物が似合ってるしこんなママなら自分も通いますって思っちゃいましたしカッコいいそしてキレイ。「龍馬伝」の時の真木よう子も好きですがこっちのほうがよかったですねぇ~。
他にも、江口さんや竹野内さんそして、音尾さんなどみんな良かったし白石作品常連メンバーも良かったし見どころありすぎなのでぜひ本編でご確認を(ネタバレになるので言えないのが悔しい。)
暴力団の話でもあるし、警察の話でもあるけど、最後は自分としては結構好きな結末でもあるし最後のシーンもかっこよかった。「警察じゃきぃ、何をしてもいいんじゃ。」カッコいい~
お子さんは観れないのが残念ですが、完全な大人向けドラマです。観て損はなしとハッキリ言えると思ってます。
よーできちょる
出来過ぎという印象
漢の生き様
日本警察vs暴力団
R-15指定 テレビで放送不可能な過激な描写。
想像ではめちゃくちゃバイオレンスで気分悪くなるかな?と思っていたけど、そこまでではなく「漢の生き様」が描かれてかっこよくて痺れました!大上章吾役の役所広司さんがめちゃくちゃだけど
ぶれない感じがかっこよくて…。
大上に振り回される日岡役の松坂桃李さんの前半と後半の違いに驚き、日岡なしにこの映画はなかった。
昭和63年の暴力団の闘いで
恐い人たちが大暴れ…。
初ヤクザ役の江口洋介さん、竹野内豊さん
悪役だけどかっこよかった!
大上の「正義とはなんじゃ?」と「警察じゃけ、何をしてもいいんじゃ!」のセリフが耳から離れない!
「狼狼の血」の「血」
この「血」は誰のなのか?
暴力描写が多い映画はあまり得意ではないけれど
この映画は暴力だけをクローズアップしてるわけではなく、男の人はもちろん女の人も楽しめると思います。
濃厚な126分の映画をぜひ。
孤狼の血
素晴らしいのだが、何か物足りない。
映画『孤狼の血』を見てきました。血と暴力の匂いがフンプンとする作品です。出演者もみな力量のある人ばかり。素晴らしいのだが、原作を読んでいる身から言うと、何か物足りない。
いくつか原作と違うところがあります。
大上がやられて以降の最期のエピソードは、観客のカタルシスを目的としたものでしょうが、悪くない。日岡の捜査日記に、大上が添削していたことが最後のほうで判りますが、これも良い。また、日岡の恋物語らしきものも描かれていますが、これさえも大上の仕組んだことだったという展開はなかなか良い。
ただ、真木よう子が演じる里佳子は、原作では、クラブのママなどなどではなく小料理屋をやっていたのですが、その方がしっくりきますね。この点だけは感心しない。
面白かった!
描写がエグ過ぎる秀作
本作は R15+ 指定なので,15 歳未満は親と同伴でも見ることができない。映像描写のエグさはあの「アウトレイジ」シリーズさえも上回るのではと思われるほどで,よくぞここまで思い切って描いてくれたものだと感心した。原作は,岩手県出身で山形市在住の女性作家・柚月裕子の3年前の小説で,未読であるが,第 69 回日本推理作家協会賞の長編および連作短編部門賞を受賞し,直木賞や吉川英治文学賞などの候補にもなっている。まず,女性作家がこれを書いたということには本当に驚かされる。
昭和 63 年という設定が映像からよく感じられた。30 年前の車や自販機など,よく探してくるものだと感心した。脚本は良くできていて,役所広司演ずる大上刑事の俗物っぷりに目を奪われていると,その真の姿に愕然とさせられる。そして,その教えに覚醒したかのような松坂桃李の成長っぷりも見事であった。それにしても,よくもあれだけエグ過ぎるリンチの方法を描けたものだと思う。暴対法で表面的には大人しくなったかのように見える現在の暴力団も,陰では未だにこんなことをやっているのかと思うとゾッとさせられた。
役者は役所広司の演技に負うところが大きかったが,松坂桃李もかなり頑張っていたように思う。この二人が共演した作品といえば,「日本のいちばん長い日」のリメイクがあったが,あの時の松坂桃李は違和感ありまくりだったので,だいぶ良くなったと思った。一方,竹野内豊はかなり役に恵まれていなかったように思った。「シン・ゴジラ」で総理大臣補佐官を好演した彼には,是非もうちょっとクレバーな役をやらせて欲しいと思う。江口洋介が「一之瀬守孝」という役名で,大上刑事から親しげに下の名前で呼ばれているのだが,どうしても「森高」と呼ばれているような気になって可笑しくて仕方がなかった。:-D
音楽は,ベテランの安川午朗で,よく雰囲気を作り上げるのに貢献していたと思う。演出のえげつなさは最近見た中でもトップクラスではないかと思う。到底子供に見せられるものではないし,カップルで見に行くようなことも全くお勧めできない。暴力描写にはやたら厳しいアメリカでは,おそらくこのままでの上映はできないのではないかと思う。現代日本の究極の大人向けの作品ということになるだろう。
(映像5+脚本5+役者4+音楽4+演出5)×4= 92 点
埋められど喰われず
小道具のひとつひとつが懐かしく、舞台構成に貢献していた。
また、強烈なエログロは無いが、本気の東映ノワール映画を撮らんと奮闘しているのが伝わり、久方振りに画面から血の匂いがした。
役所広司と石橋蓮司は言わずもがな、滝藤賢一は少しオーバーに感じたが、それが良いと思わせる顔だった。
松坂桃李は、序盤からずっとキャラクター以上に空回りしているように感じたが、ラストカットで漸く一皮剥けた良い表情が出来ていた。
田口トモロヲは少しクドく、阿部純子は墓前に相応しくない軽さに思えた。
また、白石監督らしさとも言える構成の不自然な丁寧さが本作でも何箇所か見受けられ、物語の熱が少し下がってしまった。
しかし、世界的に綺麗事という豚の糞で塗り固められている映画業界や現代社会に、引き金を引く意義は大いにある。
論理展開やディテールが雑すぎ
脚本は原作よりはまし。ただ2時間では表現が難しかったんだと思うが、人間関係や動機の描き方が矛盾だらけで雑すぎだよ。
最もひどいのは、リコのママと志乃の晶子を一人にしてしまったこと。大上がノートを預けた信頼できる女性が若いヤクザの情婦になってしまった。大上の秘密を知る準主役の設定なのに、若いチンピラの情婦はないでしょ。大上とまったく心がつながっていないことになってしまう。守孝や瀧井との関係も金をもらうだけの浅い関係にしか見えず、「生かさぬように殺さぬように」というセリフがお笑いにしか聞こえなかった。
銃撃も離れた場所でバンバンやるだけ。耳元でチャカを突きつけて「あの世にいけや」と弾くようなアップのシーンもなく、ヤクザの抗争の迫力もない。若いヤクザは何でもすぐにゲロするし、そもそも大上がなんであんなに簡単に殺されるのか分からん。前後のやりとりやいきさつも極めて不明瞭で矛盾だらけ。
コロシの証拠がたんまり残る遺体を警察が事件化しないわけがないやろ。やっちゃれ会で県警本部長がヤクザの組長と同席するわけもないやろ。しかも監察官まで。細部のありえない設定が気になって残念感だけがずっと残ってしまった。上映時間が足りないのだろうが、もう少し丁寧に人間関係やら、この業界の内情を描く工夫をするべきだった。画像的には灰ケ峰の守孝と大上のシーンは売れるかもしれないが、ストーリーの上ではまったく必要がない。松坂の相手役の女もまったく意味がない。こんなとこを省いて細部をきっちり描くべきだった。現場感のない、表現力の低い駄作としか言えない。警察やヤクザの関係者が見たらテレビドラマじゃのうと笑うだけよ、こんなの
監督の力
駒
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