劇場公開日 2018年5月12日

  • 予告編を見る

「昭和末期、暴対法が施行される前の広島が舞台で、街並みや小物、暴力や...」孤狼の血 じょんそんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0昭和末期、暴対法が施行される前の広島が舞台で、街並みや小物、暴力や...

2018年6月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

昭和末期、暴対法が施行される前の広島が舞台で、街並みや小物、暴力やグロいシーンの見せ方など、良くも悪くも昭和が持っていたエゲツなさが感じられる。
ストップモーションの使い方やナレーション、タイポグラフィなど、往年の実録映画を彷彿とさせる作りは、さすがは『仁義なき戦い』の東映という感じ。
それにしても主演の役所広司さんが素晴らしい。
『日本のいちばん長い日』『関ヶ原』『三度目の殺人』と、最近見た邦画には必ずと言って良いほど役所さんが出演されているが、静かな役も今作のような激しい役も、グイグイと引き込まれてしまう。
バディを組む松坂桃李さんも、石橋蓮司さん江口洋介さん達も、隙のない配役で映画に厚みを加えていた。
昨秋観た『アウトレイジ最終章』が大きく期待外れだったのと比べ、大満足の作品でした。

じょんそん