劇場公開日 2018年5月12日

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「原作実写化としては少し物足りない」孤狼の血 lania9969さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0原作実写化としては少し物足りない

2018年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作を何度も読み返すほど好きなので、待ちに待った映画化ですが
原作の実写化としてみたら???が多い印象でした

・日岡“秀一”の大切さ
→映画ではスルーされてますが、とても大事なワードです
・ガミさんという人物
→原作では悪態つきながらも筋がちゃんと通っている昔ながらの
不器用な人なのに、映画ではただ破天荒な人となってしまっている
最後に少しだけその部分に触れていますがそれまでは救いない扱い
・小料理や 志乃と喫茶店コスモス
→え?なんで無かった事になってるの?
・昌子
→映画では里佳子が代役ですが
昌子の優しくも切ないキャラじゃないとダメですよ
・尾谷組との関係
→特に守孝との関係が納得いかない
でも現在の映画では原作のような関係をそのままは難しいのかな
とわかっているけど、やっぱり納得いかない
・上早稲順子
→原作ではダメな兄貴思いの良い妹なのに、ただのケバい人と
なってしまったのは悲しい
等、もう7割ぐらいは原作と違うので、小説を映画化として観るなら
星一つぐらい
でもオリジナルの映画としてみれば、最高に面白い
役者陣の迫力は言わずもがなで、全体的に感じる熱さ、暑さ
最近の映画にはない、攻めて攻めて攻めまくる内容で
非常に楽しめました
ラストはオリジナルなのですが、原作の終わり方が何かが残る
終わり方なので、片つけてくれて良かったです

原作ファンにはオススメしません
原作未読の人は是非見てほしい
そんな作品でした

lania9969