空飛ぶタイヤのレビュー・感想・評価
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思っていたよりわかりやすかった!
池井戸潤ベストセラーで日本を代表するオールスターキャストが集結した映画 空飛ぶタイヤを観てきた。
原作は読んでいなくて内容が少し難しそうだけど映画予告をよく観ていてキャストが豪華で観ることにしたけどこの作品は観てよかった!
整備不良を疑われた長瀬智也さん演じる赤松が製造元であるホープ自動カスタマーのディーンフジオカさん演じる沢田に再調査を要求。
前半から男同士の闘いが。
赤松は追い詰められるが従業員の生活を守るために苦しみながらも立ち向かっていく。
自分が赤松の立場だったら逃げ出してしまうだろう…。赤松も一人だったら難しかったかもしれない。しかし彼には仲間が。愛する妻と子供がいる。
人は一人では生きていけない。
赤松が高速で120キロ出してヤケになって
死のうとしたときも闘っているのが一人ではなかったから思いとどまったんだろう。
高橋一生さん演じる井崎は思ってたより
出てくる場面は少なかったけど
この脱輪事故の謎を解く重要な役。
最後に笑った高橋一生さんをみて
メロメロになった女性は多いだろう(笑)
最後まで諦めず信じた者が勝つ。
赤松がかっこよすぎて!
終わりのシーンの赤松と沢田が別れるシーンも良かった。
主題歌はサザンオールスターズが書き下ろしした新曲。
予告編で流れてた時は「いい曲だけどこの映画には合わなそう」と思ってたけど
本編を観たあとにこの曲が流れると
赤松含め諦めないで闘う男たちの応援歌になっていて良かったです。
守るべきものは何か
巨大組織と中小企業の戦い。まるで国家権力を相手に個人が挑むようなもので、普通なら断念せざるをえない。
十分な証拠もなく反論できず、融資もなく資金繰りも悪化、その上返済を迫られ、さらに被害者家族からの提訴、最後の切り札のメディアにも匙を投げられ、八方塞がりの中で、耐え抜く赤松(長瀬)社長はある意味超人。
あれほど追い込まれれば跳ね返すのは普通なら無理。
でもやっぱり一人では限界。志しを共にする仲間がいないと救われないのが現実。最後に救われて良かった。
でも現実の社会では不条理でも表に出てこない事案も多いのだろうきっと。
組織は組織に属する者でも簡単に切るのにね。中小企業の経営者の苦労と企業社会の怖さを実感させられました。
これは原作の良さだなあ
事故が起きたときは悲しかったなあ。「みんな頑張ってやってるのに!」って。
長瀬も最初は部下を怒っちゃうんだよね。でも間違いだって解って謝りに行って「責任を取るのは俺だ」って。「赤松運送で働きてえ!」と思ったからね。
そこから長瀬が頑張って、ディーン・フジオカも「おかしい?」って気づいて、高橋一生も融資しないぞってなって。
それで最後はうまいこといくけど、これ結局、大企業の中の人が踏ん張ってるんだよね。やっぱり巨大な組織を変えるのは、その内部の人でないとできないっていう。
組織人に、組織人じゃない普通の人の判断させたのは、長瀬の頑張りだってことなんだけど。
そして、組織の中で頑張った人は報われてないんだよね。大阪に飛ばされたままだったり、商品開発部で飼い殺しになったり。
そうだとすると、また似たようなことが起きたら「君子は危うきに近寄らず」を選ぶ人も出るだろうな。
組織内で地位を得るのと、人間の筋を通すのと、どっちが良い?って、長瀬が一億円もらうかどうか悩んだようね問題と同じ迷いをすることになるかもね。
原作良すぎて物足りなさが。
池井戸潤さんの原作が良すぎたこともあり、不足感が残ります。
また、どうしてもドラマと比較してしまいますが、赤松運送や赤松家の悲壮感が薄く、最後のスカッと感も物足りない印象です。
ドラマと比較すると、仲村トオルの
「何十億、或いは何百億ものコストを削減したんだよ。人の命まで犠牲にしてな。」のセリフが強烈で、好きなのですが、映画版は同じセリフが全然響かなかったのが残念です。
井崎君も存在感薄かったですね。港北署の刑事も胡散臭いし。
良かったのは、深田恭子演じる奥さんの献身的なところですかね。
あと、ディーンフジオカさんの演技は流石です。
良くまとまってました
以前このドラマを見た上で映画を鑑賞しました。
限られた時間で良くまとまっていたと思います。
確かにドラマのような細かな描写はなかったですが
俳優さんの演技も素晴らしかったですしポイントを
抑えていたと感じます。
ちょい役でしたが佐々木蔵之介の演技も良かったです。
ドラマではこのシーンはなく資料だけでしたがあそこで
佐々木蔵之介さんがあったからこそ、あそこから大逆転
になったと感じました。
ドラマを見てない人はすんなり入れてストーリもわかりやすく
ドラマを観た人はまた違った楽しみができると感じました。
一点、高橋一生さんの役についてもう少し映画で
活かせなかったんだろうかな〜
good
小説未読な私には、十分。
テレビドラマの池井戸作品は、暑すぎて、わざとらしさを感じていて、あまり好きじゃない。
原作ファンからすると、ざっくりしていて、物足りないようですが、約2時間の映画としては十分だと思いましたよ。
強い人が沢山描かれていて、こんな状況の、どこにも巻き込まれたくないと、思いますが、深田恭子演ずる妻が、素敵だと思いました。
夫を信じ、支え、子供の為に行動する。
彼女の出来ることをする。
大きな事は、出来ないけど、出来る事をする人間には、なりたいかなぁ…と。
時間内に収まりきらず
原作の大ファンです。あの内容をどう2時間に収めるのか気になってました。
見終わっての感想としてはやはり収まりきらずって感じました。
もんたをクビにしてから戻ってきてもらうまでの心理描写の薄さ
警察がホープ自動車を捜査対象にするか、プライドは捨てたのシーン以降全部など、期待してたところは総じてスルーでした。
盛り上がるポイントがなかったです。
同じキャストで2部構成かドラマで見たかった
画面、揺れてなかった?
文庫本を買って、さぁ読もうと1ページ目を開けたら、上巻を買ったつもりが下巻でした。
上巻下巻を買い間違えてしまったのは初めてで、思い入れが出来て、凄くすごく楽しみにしていたのに...
手ブレのような揺れを感じたのは自分だけかなぁ?
映画が始まり、警察に押収されたモンタのファイルをバンバンと叩きつけるくらいまでの間、画面が揺れてて酔いそうで、席を立とうかと迷いました。
どう二時間に収めるのかなぁ?と思ってたら、子供の学校の事はカット、取引先の銀行を変える事はラストでほんのチラッと出ただけでした。
ん〜…映画館で見なくてもいいかな
ストーリーに波がないというか、淡々とした映画って印象でした。
事故を起こした運転手の人はその後どうなったんだろう?
辞めた人も、はい辞めた。で終わりだし。
確かに物語の流れ(リコールを暴く)とは関係無いかもしれないんだけど、結構気になってしまいました。
あと浅利君が父親役なのもあんまりピンと来なかったな(笑)
最後もあっさり暴かれてそこの具体的な展開みたいなものも無く、みんな喜んで終わりって感じ。
沢田さんとかも冷遇されてたけど、どうなったんだろ?
とにかく、リコールを暴いて終わり。って感じの映画でした。
内部告発
原作未読、TVドラマ未鑑賞
2002年に実際に発生した某財閥系トラックメーカーの脱輪による死亡事故をモデルにした話。
技術的な話を詳細に示す必要はないけれど、ハブの摩耗によって起きた事故という結論に至った自動車会社の調査レポートには触れず、兎に角整備不良で話が進みモヤモヤ。
その後ペラ脱落も同じ原因って、実際の二つの話がごっちゃになってしまっていてムリがある。
ドラマとしても、運送会社がどの位の期間どれだけ苦労してどれだけ追い詰められてどれだけ頑張ったのかがみえてこず、偶々そのタイミングでというだけ。
台詞でもあったけど運送会社は大したことしてないし、自動車会社の課長さんも最初は正義感だけど結局は損得勘定だし、何をみせたかったのかボヤケているしスカッと感も乏しかった。
現実もこうなら...
映画の結末は理想だ。
現実はというと、誰もがおかしいと思っていてもなすすべがない。やり場のない怒りと諦めを胸に生きているから。
被害者夫が、加害者だと思っていた赤松も自分と同じ被害者だったとわかったとたん受け入れられるのかはちょっと違和感を感じた。
いろんな人の犠牲を何とも思わず、権力をもって自分本位に利益を追求する組織のリーダー。最近そんな人がよくテレビに映る。
過ちを認めること。誠実に事に当たること。子どもに教えるようなことができない大人が多くなっている気がする。
子どもはすべて見ています。そんなこの国の未来を思うと憂鬱になる。
長瀬智也、ディーンフジオカ、高橋一生、の3枚看板を歌ってはあります...
長瀬智也、ディーンフジオカ、高橋一生、の3枚看板を歌ってはありますが、、、高橋一生は数回しか登場しません。出てくるのもかなり遅い。おまけに2人との絡み一切無し。流行りに乗りたいのは分かりますが、あれで三枚看板を歌うのはちょっとどうかと。
内容は面白かったですよ。それぞれの立場での正義がある。悪い人ばかりではないと、希望が持てる感じがしました。サザンも良かったです。
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