「闘うオトコは美しい」空飛ぶタイヤ 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
闘うオトコは美しい
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強い信念と覚悟を持って静かに、そして激しく闘志を燃やす姿はまさに「漢」
だが闘うオトコはいつも孤独…
しかし個々で奮闘していた異業種のオトコ達の点と点とが
線となり巨悪を穿つ鉾になり得た。
現代社会において信念を曲げず自分らしく生きていくのは難しい昨今
私は今までどう生きて来たのだろう…
人はおおむね何らかの「組織」に帰属しており
上下のはざまに位置していて、悪い所を感じても
見て見ぬ振りする部分が少なからずあると思う。
映画の中盤、沢田(D・フジオカ)に赤松(長瀬)が1億円という
テイの良い「手切れ金」の申し出をキッパリ断るシーンが
私の中では一番のターニングポイントでありベストシーンでした。
大人なら受けとっていたかもしれませんし
受け取らなっかた闘うオトコの姿は見かたによっては
意地を張った子供かもしれません…
「大人」とは悪を飲み込み善を語る、言わば「いい格好しい」だと
子供の頃の私は思っていました。
そして大人の振りをして飲み込んだ悪を吐き出す
「子供」の様に自分の思いに忠実に生きてみたいと今の私は思うのでした。
【追記】オトコを支える数少ない女性助演の深田恭子さん、小池栄子さんの存在!!
そして高橋一生さん、寺脇康文さんはもちろん
ムロツヨシでさえカッコ良く見えた!
2018/07/19 劇場にて鑑賞
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