アイリッシュマンのレビュー・感想・評価
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名俳優を集めたけど、、。
言わずと知れたマーティン・スコセッシ監督&ロバートデニーロの「タクシードライバー」の黄金コンビ復活となれば、期待せずにはいられません。
結果としては、期待を上回る出来にはなっていないと感じました。円熟味を増した豪華俳優陣の演技は申し分ありませんが、ストーリーが単調でやや退屈になる場面も多くだらけてしまいました。やはり長すぎます。
女性が登場する場合がもっとあれば彩りが添えられて良かったのかなーと思ったりもしました。
ハーベェイカイテル、ジョーペシを久しぶりにスクリーンで見られたのが唯一の収穫かな。
二人のキレキレの演技がみたければ、「ミーンストリート」「レザボアドッグズ」」「ワンスアポンアタイムインアメリカ」をご鑑賞あれ!
1度目ではこの作品の深層美は理解できない。逆に偏見・過小評価される作品だね。しかし2度目から
絆が作られ、壊れる物語
物語は、フランクの回想を基に、時系列を入れ替えながら進んでいく。
大まかには、以下の3パターンのシーンで進む。
①フランクがラッセル・ジミーと出会い、マフィアとして「仕事」をこなしていくシーン(1950年代~1970年代)
②フランクがラッセル達と共に、車でデトロイトに向かうシーン(1975年)
③老いたフランクが、誰かに向かって語るシーン(おそらく2000年頃)
④死を待つフランクが、病院で最後の時を過ごすシーン
映画の冒頭はある病院から始まり、すぐに①②③のシーンが順不同に描写されていく。これはいつの時代なんだろうと考えながら観る中で、フランクはラッセルとジミーの頼みを受けて仕事をこなし、彼らと「ファミリー」になっていく。一方で、妻と娘達との食事シーンに笑顔はなく、娘がいたずらされると過剰に報復するフランクから、家族の絆は消えていく。
フランク自身は、自分は妻と娘を愛し愛されており、再婚しても娘は愛してくれていると考えている(少なくとも①②では)が、これが結末に繋がっていく。
ケネディ大統領就任、キューバ危機、ケネディ暗殺を経て、ジミーは「ビートルズよりも人気だった」絶頂から転げ落ちていく。加えて、フランクの「ファミリー」同士であるジミーとラッセルの争いは修復不能なレベルに達し、ラッセルはジミーの始末を決意する。フランクはジミーの「ファミリー」として説得を試みるも失敗し、③のシーンがジミー暗殺へ繋がっていく。
フランクは「ファミリー」のラッセルのために、もう一人の「ファミリー」であるジミーを始末する。ここが副題の"I Know You Painted House"に繋がり、フランクはジミーを始末(Paint House)することで、フランク自身の家族(House)を汚すことになってしまう。
物語は③のシーン以後の、フランクのファミリーが次々と逮捕・死亡する様を淡々と描写し、加えてフランクと娘達に合った埋めがたい溝を容赦なく描く。
全てを失ったフランクは、誰のファミリーでもなく、ただのアイルランド人(アイリッシュマン)として生涯を終えることが示唆され、物語は終わる。
いいねいいねー。健在だねー。前半はセルフパロディみたいだったけど、...
期待を1ミリも裏切らなかった作品。
スコセッシがメガホン取って役者はデニーロだよ?パチーノだよ?そしてジョー・ペシ!生きててくれて良かったよジョー・ペシ!オファーを50回以上断ったっていわれてるけど出てくれてありがとうだよジョー・ペシ!フォーシーズンズのマネージャーみたいなこともしていたジョー・ペシ(これはジャージーボーイズのお話)。もうこの役者3人の競演ってだけで胸アツ。すっかり好好爺になっちまった感があったデニーロもこの手の作品になると俄然イカつくなるしパチーノの圧倒的存在感たるや。セントオブウーマンを彷彿させるシーンもあってお色気もいまだ健在。
スコセッシの「グッドフェローズ」が好きな人にはたまらないはずだけどコッポラの「ゴッドファーザー」マニアにも自信を持って推せる。
そして落とし所はそこかぁ、っていうラスト。そう来たかぁ。スコセッシもデニーロ達も歳取ってきてるけどこちらもそれなりの歳だから滲みるねぇ。ひぃぃぃ。
ただ、長い。3時間半もある。いくらネトフリ作品だからって尺を気にしなさすぎ!途中から緊迫感が凄いので長尺を感じなかったけど前半もう少し絞れたのでは?せめて3時間内に収めてくれてたら当然星5つだし2019年マイベストだったんだけどなぁ。惜しくも2位でした。
映画はスクリーンで観てこそ、っていう配信に馴染めない世代なので一時は劇場で観れないのかと不安に思ってましたが無事に映画館鑑賞できました。2度目ももちろん劇場で観ますよ。長いからかなり気合いがいるけどね。
人生、長生きすると・・・
時間がすぎるのが早く感じるものなのだが・・、というセリフが全くこの映画には通じない。
長い。長いのである。209分である。3時間29である。トイレが辛い長さだ・・・。
でも、見たのである。見なければならなかったのである。最後の1時間は耐え抜いた。
なぜならここからがクライマックスだと思うからである。
しかし、この映画、アル・バチーノとジョー・ペシだけやんか・・。
アンナ・パキンだけっていうのも。時間が長く感じるやん。やっぱ、マフィア物は長いん?
しかし、いくら短いのがいいからって『マイ・インターン』の121分は短すぎる。
アン・ハサウェイが出ているのにこの短さはなんだ!デニーロより彼女を見たいのに。
(ストリープは・・・・・あんな感じで結構。あ、これは別の映画)
だから、どうしても学生時代に見たデニーロを思い出すよね。
1987年の『アンタッチャブル』は短くて119分。なんだこの程度。ケビン・コスナーとショーン・コネリーでさらに短く感じる?
同年『エンゼル・ハート』も113分。スッゲー短!まぁ、猫パンチはいいとして・・。
来ました!1984年『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』!205分!今回はこれより長かったのか!!!でも、エリザベス・マクガヴァンは若かった。
ということで、自分の映画史の中でデニーロ最長であったのか?
人生長生きしても、やっぱり映画の時間の長さは気になるものなのである。
扉をしっかり閉めないのはあかん!・・・終わりが今ここに始まることを気づけない哀しさがある。
扉を閉めていたら・・・時間が早く過ぎ行くことにも気づかなっかたかもしれない・・・ね。
評価は保留
『アイリッシュマン』はスコセッシの「グレイテスト・ヒッツ」ではないと思う。確かに久しぶりにオリジナルメンバーは揃ったけど、収録曲は往年の名曲じゃない。むしろ新メンバー(アル・パチーノ)を迎えながら、自身の一番得意とするスタイル・テクニックを封印した実験的なオリジナルアルバムだと思う
『アイリッシュマン』は違うとわかってたのに『グッドフェローズ』を期待したのが良くなかった。これは『ミーン・ストリート』的な『ゴッドファーザー PART Ⅲ』だったんだよな。うん、そう考えるとやっぱり大傑作に決まってるじゃないか!少し寝かせてから観返すわ
『アイリッシュマン』はファーストカットの幽霊みたいなスピードのステディカムから、『グッドフェローズ』とは違うと宣言しているのに(同作のコパカバーナ入店シーンのステディカムの意図的な「上ずった感じ」とは決定的に違う)…
観ました。長かった。
本当は映画館で観たかったけど、腰痛が悪化しそうで自信がなく、Netflixで。
フランクシーランもジミーホッファも、チラッとWikipediaで予習した程度だったので、途中まで若干退屈で辛かった。
フランクが友人である筈のジミーを手にかける所まで追い詰められた辺りからは、最後まであっという間でした。見応えありました。が、それほど映画を見慣れてない、かつ腰痛持ちの身としては、2時間半くらいに編集してバーンと映画館で上映してくれたら嬉しいのになあ。自宅でNetflixだと、もちろんメリットはありますが、やはり気分が出ないし、子供に邪魔されたり、宅配に邪魔されたり、しますねん。映画館で観たかったなー!
デニーロの魅惑を十二分に堪能
圧巻の名作
mcuなど、シリーズ物やリメイク作ばかり公開される映画界では、この監督の作る、裏社会や暴力を描写し、アメリカ社会の闇の部分、人間の奥底を描く作品はもはや古典になりつつのかもしれない。それ故に大手映画スタジオが断念した上映時間3時間半、予算1.5億ドル?の今作にゴーサインを出したNetflixはさすがだなと思った。
今作はアメリカの近代の暗部を駆け巡る作品である。普通、何十年も描くとなると別のキャストを使ったり、特殊メイクをしたりするが、やっぱり違和感がある。その点、昔ながらの今作にキャプテンマーベルなんかでも使われた最新の若返りCG技術が用いられてる。これが演技の邪魔にならず、自然に馴染んでてすごい。特に、フランクと出会った時のラッセルなんて「グッドフェローズ」の時のジョーペシにそっくりで驚いた。
長尺ということもあり、全体的にテンポがゆっくりと進んでた気がしたが、それ故、名優たちの演技を堪能することができ、あっという間に終わってしまった。個人的には「グッドフェローズ」や「ホームアローン」とかのハスキーボイスでめちゃくちゃ喋るイメージしかなかったジョーペシの穏やかなんだけど、怒らせたらヤバイ、物騒な気にさせる演技は圧巻だった。
マフィアの殺し屋を、一人の人間として描いた一大叙事詩
面白い!面白すぎる!
Netflixでの視聴とはいえ、アベンジャーズ/エンドゲーム以来、フルの状態で2回観ました。
「タクシードライバー」等の名作を手掛けた巨匠マーティン・スコセッシ監督の最新作!
今作は製作費の膨れ上がりや上映時間の長さ等で元の制作会社であるパラマウントフィルムが手離してしまったところ、Netflixが多額の出資をして製作された複雑な経緯を辿っています。
僕はマーティン・スコセッシの作品は「沈黙」、「ヒューゴの不思議な発明」、「タクシードライバー」、「ウルフ・オブ・ウォール・ストリート」の4つしか観ていなくて、「グッドフェローズ」等のギャング映画は観ていません。
まともにスコセッシのギャング映画を観てない自分がこんなに長い映画を観て楽しめるのかと不安はありました。
ですが、そんな心配は全く不要でした!
3時間半の映画ですよ!?
まさか2回観るとは思いませんでしたよ(笑)
労働組合の委員にしてマフィアに所属してる殺し屋としての顔を持つ実在の人物の半生を描いた一大伝記映画です。
その主人公フランク・シーランを演じたロバート・デ・ニーロ。
彼を用心棒にさせていた労働組合のトップ、ジミー・ホッファを演じたアル・パチーノ
そして、マフィア「ブファリーノ・ファミリー」のトップであるラッセル・ブファリーノを演じたジョー・ペシ。
イタリア系ハリウッドスターのレジェンドが一挙に集結しただけでも凄いですが、やはり彼らの演技は本当に素晴らしいです!
今回のロバート・デ・ニーロは抑え目な演技でしたが、普段は穏やかながらも裏に狂暴さも秘めている感じが本当に素晴らしいです!
対してアル・パチーノは物凄く感情的に行動しながらも、言葉で人を惹き付けるカリスマ性溢れる役が本当に素晴らしい!
ジョー・ペシも物静かながら存在感が凄いです!
また、劇中で起こる会話劇から突然銃撃や爆破シーンが起こるのも相まって結構ハラハラしました。
またストーリーも、自分が観た「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と同じように非常にテンポ良く進んで行って、尚且つ面白い!
1960年から70年代当時の労働組合とマフィアとの繋がりや、それによって生まれる人間関係が凄く興味深く描かれます。
ちなみに今回のストーリーは非常に情報量が多かったので、2回目観たときの方がより楽しめました。
この映画で描かれているのは、「ゴッドファーザー」のようにマフィアを恐れる存在として描くのではなく、一人一人の人間として描いているので、犯罪者でありながら物凄く人間臭い物語が展開されます。
これは同じくアイリッシュマンを観た僕の友達が言ってたことですが、
「この当時の労働者って、マフィアと付き合ってないとやってられなかったって事ですよね。」
まさしく言葉通りだと思います。
実際、劇中のロバート・デ・ニーロもマフィアと関わり始めた理由は「家族を守るため」なのですから。
家族を養うためにお金が必要になり、お金を稼ぐためにマフィアの仕事に手を貸しますが、終盤では…
アル・パチーノも然りです。
労働組合と密接に関わりがあるマフィアと付き合っていたから、みんなに支持されますが、それ故にあのような末路を辿ってしまったというのがなんとも皮肉です。
非常に人間臭くて何とも言えない気持ちになります。
本作で数少ない好きじゃない部分をあげるとしたら、終盤(デ・ニーロの晩年)の部分がテンポが急に遅くなってしまって、そこはさすがに長く感じてしまいました。
しかし、観終わった後は何とも言えない余韻に浸る事が出来ました。
こんな凄い傑作はNetflixオリジナルとしてはなかなか観れないと思います。
ありがとう、ロバート・デ・ニーロ!
ありがとう、アル・パチーノ!
ありがとう、マーティン・スコセッシ!
最後まで諦めずに映画を作ってくれて、本当にありがとう!
アメリカ式栄枯盛衰、諸行無常
マフィアものヤクザものが苦手なので、不得意ジャンルで3時間半はキツイかな~と懸念しながらの鑑賞だったが、ケネディ暗殺などの歴史事件と絡めて進んでいくので、意外に興味深く見られた。私は当時のアメリカの情勢や、映画の元ネタになった事件に疎いので、詳しければ更に楽しめたかも。
暴力表現は勿論たくさんあるが、身構えていた程エグい描写がなかったのも有り難かった。
相変わらず役者に頓着しない性分なので、今回も、観賞後に調べていてようやく、あ、あれがロバート・デ・ニーロでアル・パチーノでしたか…、道理で圧が強いと思った、てな有り様ですんません。今時は映像技術で若さも操れるのね。
3つの時系列が入り乱れて登場するので、しつかり考えながら筋を追わないと少し解り辛かった。
見終わって抱いたのは、マフィアだろうと女王だろうと、終いは老いてヨボヨボになるのだよなぁという事と、所詮政治も経済も、金と縄張りと面子と意地の張り合い、くっだらねぇなという思い。正に諸行無常。
しかしまあ、善行を働いて心の満足感と平穏を得るのも、現世で世俗の悦びを貪るのも、自らの選択次第、どちらもあの世までは持って行けない。決して後悔しない、全てのリスクを呑み込む覚悟で生きるなら、個人の目線で見れば、どちらも大差は無いのかも知れない。
けれども、何も恥じず、悔いずに逝けた者は誰かいたかな?
殺人と家族への愛情は矛盾しない。「遺族は知り合いじゃない」しね。
けれど娘に知られたくなかったという事は、後ろめたさがあったんだろうに。
仕事と家庭でのペルソナの違いは、誰にも多かれ少なかれあるものだが、何処にいても誰に対しても、同じく胸を張れる自分を貫くのは難しい。
因果な商売
イブに映画2本目
けつ痛い
まずは、観終わって思う事は
ケツが痛い!
首痛い、疲れた!観た!!達成感!!
そんな感じ。
でも中身は濃厚で、観ていて飽きはなかった。
序盤の真っ白な状態から、
施設入植中な状態まで描いていて
どの様に人はあの世界に足をつっこんでいくのかが
よく分かった。
序盤の下りに合流するシーン
そこかいとは思いましたが、、、
またそこからも長い長い。
ホッファをやる時のフランクはどんな心境だったのか。
そもそもホッファ頑固すぎて驚いたけど。
救いたかった感じはとても伝わった。
一つ疑問なのは、
なぜホッファの息子があの仕事を引き受けたのか。
魚のくだりはなんだったのか
16日と19日、2回観ました。デニーロ、アルパチーノ、ジョー・ペシ流石です。
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