劇場公開日 2019年11月15日

「映画とはかくも難しいもの」アイリッシュマン awahiraさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0映画とはかくも難しいもの

2019年12月2日
iPhoneアプリから投稿

栄枯盛衰

映画をきちんと理解するためには、様々な知識が必要だ。歴史や民族、宗教等の社会的知識。映像やストーリーの解釈、過去の映画、VFX等の映画的知識。本作はその有無で評価が大きく変わる、映画玄人向け映画と感じた。

私は残念ながら知識が無く、本作を全く楽しめなかった。ただ長いだけ。退屈。なんか目が離せない、良質な映画とはわかる。でもなぜだろう。

例えばアメリカの歴史。準主人公であるジミーホッファ。彼の生涯と謎に包まれた最期を知っているか。ケネディとの確執を知っているか。
例えば映像技術。全く違和感の無い、若い主人公達。これがどれ程凄いことか。同役者が演じることにより、何に成功したのか。
例えば映像の意味。なぜドアを開けておくのか。なぜ緑の棺桶を選ぶのか。なぜ聖書なのか。なぜ魚なのか。なぜ50年代の音楽なのか。誰に、なぜ話しているのか。この映像は誰のもの?

awahira