「レジェンドたちの本気に圧倒されまくる傑作」アイリッシュマン エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
レジェンドたちの本気に圧倒されまくる傑作
マーティン・スコセッシの新作だというのに地味な公開。危うく見逃すところだった。Netflixで2019年11月27日から配信ということで、超限定公開に納得。名古屋ではイオンシネマ名古屋茶屋のみの上映。
私にとって「タクシー・ドライバー」で出会ったスコセッシは大切な監督。なので見逃すわけにはいかんとです。
まず「タクシー・ドライバー」のロバート・デ・ニーロが主役というだけで感極まる。そしてアル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルといったレジェンドたちの熱い競演が嬉しすぎる。
今作はスコセッシのノワールものを集大成したような3時間29分の大作。デ・ニーロ演じるマフィアの殺し屋の目を通して、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を俯瞰するスケールの大きな傑作だ。
そして音楽はロビー・ロバートソン。エンドロールで彼の世界が炸裂した。ほんとゾクゾクした。考えてみればスコセッシのアイコンであり、パチーノたちが名をはす前から特別な存在だったわけで、ザ・バンドのラストワルツを撮ったのもスコセッシ。二人の深い関係は感涙ものだ。
映画を観続けてきて、音楽を聴き続けてきて本当に良かった。
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