ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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ヒッチコック作品に匹敵する非常に良質のサスペンス
字幕版を鑑賞。全く予備知識なしに見たのだが,非常に面白かった。監督はコメディアン出身で,今作が初監督作品だと言う。その情報には非常に驚いた。到底初監督作品とは思えないほど完成度が高く,非常に面白かったためである。ヒッチコック作品に匹敵する傑作だと思った。今年のアカデミー賞にノミネートされていると言う話も当然かと思われた。最近見た中ではこれが最も面白かった。
ジャンルとしてはサスペンスに入るのではないかと思う。これをホラー映画と言う人もいるようだが,確かに空恐ろしい話ではあるものの,ホラーとはジャンルが違うような気がする。黒人差別を下敷きにしているが,黒人差別をやめましょうとか言う単純なものではない。非常に練りに練った話で,展開が早く,無駄がなく,見せ方も秀逸で,ゾッとする怖さがある。IT とはかなり毛色が違う怖さである。
黒人差別は歴史的に根が深いが,人類は最初黒人だったことがすでに判明しており,白人や黄色人種は黒人よりはるかに遅れて出現している。生物学的に白人が優っている点は特になく,オリンピックの陸上の金メダリストや MBA のスター選手を見ても黒人ばかりであり,黒人の方がはるかに優れているという証拠ならいくらでもある。この映画の底流にあるのは,実はこの生物としての黒人の優位性である。
この映画の方法が成功するならば,究極の長寿が手に入れられるのだろうが,ちょっと解せなかったのは,あの方法で処理が終了した場合に,何故元の人物の人格が残るのだろうと言うことである。フラッシュの刺激で我に返る理由も不明だったが,全てを説明してしまっては怖さが減ってしまうので,あれで良かったのかもしれない。
怖さといえば,悪意を仕掛けてくる連中の躊躇の無さと,それに対抗しようとする主人公も,全く躊躇わずに思い切った行動をしているところに,アメリカ人らしさを感じた。悪意のプロセスの恐ろしさと,それに主人公が気がつく過程の緊張感は半端なく,最後までハラハラさせられた。最初の構想では違うエンディングになる予定だったと聞くが,この緊張感の後で最初のエンディングが来たら,しばらく立ち直れないかも知れないと思った。
役者は見たことのない人ばかりであったが,非常に印象に残る役者ばかりであり,しかも人格がいじられているという様子を表情で見せる能力の素晴らしさには度肝を抜かれた。音楽担当も無名の人だが,この映画の世界観をよく表しており,不可欠な音楽であったところと,それでもなお,音楽としての独立性を失わなかったところに感心した。演出は非常に見事で,緊張感が途切れることはなかった。是非お薦めしたい作品であるが,米沢での上映は 3/9 までらしいのでご注意を。もう一回見に行きたい作品である。
(映像5+脚本4+役者5+音楽5+演出5)×4= 96 点。
面白かった!
ホラーという知識すらなく観に行ったので翻弄されました。すごい贅沢な体験だったかも。
彼らが黒人を選んだのが、黒人を蔑視しているからではなくむしろ変に崇めているからで、でも対等な存在として扱っている訳ではない、という気持ち悪さが今のアメリカっぽいなーと。
何が伝わった?
何の予備知識なく見た。初めは黒人差別問題なのかと。途中、黒人をマインドコントロールして白人のためだけにその肉体を奪いとるという怖い展開になった。その狂った一族を体を奪われそうになった黒人のクリスがその白人一族を皆殺しにする展開。設定として、登場人物の白人は皆変で、黒人はまとも。一方クリスは幼い頃助かったかもしれない母親を結果的に放置してしまった経験がある。最後にクリスを騙した恋人も路上に倒れたままにする。この映画の伝えたいことは何かを考えた時、黒人差別?インチキ精神科医?白人の理不尽?命を救うこと?メインテーマがわからなかった。監督はジョーダン・ピール
17年47本目。 衝撃すぎて感想まとまらない…黒人主人公は白人彼女...
17年47本目。
衝撃すぎて感想まとまらない…黒人主人公は白人彼女家族に会うため実家へ行くが親戚親睦会が。中には黒人もいて、実家使用人は黒人だけ雇っているそうだが…?ホラーなのかスリラーなのかコメディなのか、観る人をかなり選ぶ気がする。面白い人は面白い。ケイレブ相変わらずイケメン。
まぁ黒人差別問題が主題っちゃ主題と思うんだけど、伏線がはちゃめちゃに多いので解説読み漁ってたらラブクラフトまで絡み始めてヤバい。感心し過ぎて語彙力低下してる。コレ、日本語吹替じゃ絶対ダメだし、字幕でも足りない。英語圏のスラング含めた表現を理解してから観たいもんだな〜
マジでもう一回観てぇぇぇ~。レンタル出たら即観たいし、なんなら劇場にもう一度足を運びたいレベルで、結末を知った上でもう一度観たい。味わいが絶対に違うはずなんだよなぁ。知見が無さすぎて味わえていない部分がかなり掘り起こせそうだぞ。
年の瀬に、ヤバい映画観られて良かったなあ。劇場で観て良かったというのもそうだが、DVDでも良いから2回、3回と観たい作品だ。
ゲットアウトはジョーダンピール監督の作品だけれども何かとシャマランと並べられるのは❝何かがおかしい❞って作風だからだろね。私はシャマラン作品にいまいちハマってないんだけど確に❝何かがおかしい❞だもんね。
ただゲットアウト、シャマラン作品製作陣ジェイソンブラムが関わっててギョッとした
見終えれば印象はやはりB級映画
黒人の平凡な彼氏によいところの白人美人彼女。
違和感がありありで「後で何かあるな」と思ったら 、案の定ありました、、、。
で物語の柱になる部分でもあり個人的に残念賞。
自分が観た映画館だけなのか分からないが、音響がウルサイウルサイ。
また、意味の無い場面でドキッとさせるシーンもある。鹿は許すが夜走る芝刈り黒人は何なの?状態。
アナログテレビなどでカルト的ホラー演出を狙ったシーンもあったが私的には二番煎じにて空振り。
一番不思議だったのは両手両足縛られてんのにどうやって耳に綿を詰めたの主人公?の状態。
(口から両手のベルトまでの距離なら分かりますが、耳から指までの距離は流石に無理を感じます。)
観終わってB級ホラーだったな感が強かった作品。
じわじわ来る恐怖じゃないんですよね〜。
もう少し脚本(黒人であるが故の理由とか。作品中の理由は捻りが無さすぎでは無く、捻りすぎて無理がある。)を練って貰いたかった。
不穏
アメリカにおける黒人差別、というだけに留まらない、差別の根本的な根深さというか、底なしの身勝手さにぞっとさせられた。
使用人の黒人たちの異様な表情、終始不穏な、居心地の悪い嫌~な空気感は、見てるだけでも怖くて、ホントうまいなと感じた。
コメディ感もサスペンス感もあって最後までドキドキハラハラ楽しめました。
Rod Williams(Lil Rel Howery) の小気味いいリズミカルでブラックな喋りが超絶クールでしびれた。
あとローズの役者っぷりには感心した。
ちょっとマジで恐いよ
やはり、この映画の根っ子は人種差別なんだろうけど、劣等感というか、追い落とされる恐怖みたいなものが白人にはあるのだろうか……。『猿の惑星』の時にも思ったけど、人は自分よりも有能な存在を素直に認め、受け入れる事が出来ない生命なのかなぁ。
タランティーノ作かと
何も知らずに見たら見紛うほどのセリフ回しと展開に思わずニヤリ…
正直、最近のタランティーノ作品はスケール感が大きくなりすぎて楽しめなくなってきていたが、今作はネタ、着想、展開、後半までは物凄く楽しめた。
ただラストが大味なんで、そこがダークに終わったら生涯ベスト10に食い込みそうな勢いだったのでその辺が残念。
サプライズ・スリラーって何なの?って予告編で興味を持ってしまいまし...
サプライズ・スリラーって何なの?って予告編で興味を持ってしまいました。すごい面白かった。違和感というか不気味さに包まれた感じにはじまって怒涛の後半。使用人に話をきくあたりではこんなオチがまってるとは全然考えられない。斜め上の展開。いろいろ新しいホラー映画。
不気味は面白い
面白かった。
ラストは大味だったかな?と思うけど、予想は付かないし、とにかく不気味で怖くて、自分も何か閉鎖的な空間にいる錯覚に陥った。映画館で観たのだけど僕以外僕を狙ってるんじゃないか?というような。
シンプルなそういう事か!というのを期待してたのでラストはオチ付けるには仕方ないか、と思ったけど、それまでの展開が恐ろしく不気味であっと言うまの100分だった。
これを撮ったのがコメディ俳優というのも面白いと思う。白人が集まると黒人からしても不気味でウケるよな?と言ってるようだった。
一番怖かったのは、黒人の使用人が暗闇を走って来るシーンで、向かって来るだけでこんな怖いか?と縮み上がりました。
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