劇場公開日 2017年10月27日

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ゲット・アウトのレビュー・感想・評価

3.7344
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4.5リベラルの欺瞞を寓話的に表現

2017年12月25日
PCから投稿

人種差別を題材にしたアメリカ映画は数多いが、本作のインサイトはとりわけ深い。差別は良くないと啓蒙的なメッセージの裏側の嫉妬や妬みをも描くからだ。

白人と黒人の身体能力は確かに違う。バスケットボールのスター選手の多くは黒人だ。社会的地位が白人の方が上のうちは白人たちにも心の余裕があるだろう、しかし社会から差別がなくなれば白人たちは自分たちが黒人よりも劣っているのではと劣等感を抱き始めるだろう。そんな感情を抱くのは典型的な白人至上主義者だけではない、オバマを支持するような中間白人層だって例外ではないのだ。

本作はそんな白人たちが潜在的に抱える「追い落とされるかもしれない恐怖」を描いている。その恐怖が、さらに黒人たちにおぞましい脅威を見せてしまう。アメリカの人種問題に対する根深い病理を見事にえぐり出した作品だ。

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杉本穂高

4.0笑いと恐怖は紙一重なのだ

2017年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

お馴染み「ブラムハウス」レーベルから、低予算ながら観る者の深層心理を針でつくような怪作が届いた。手がけたジョーダン・ピールといえば米の人気コメディアン。そんな彼がまさかホラーで監督デビューを果たすなんて誰が想像しただろう。しかし笑いと恐怖には共通のテンポとリズムがあり、その着眼点にも相通じるものがあることを本作を通じて思い知らされた。

会話の中で生じる違和感と居心地の悪さ。これらが徐々に折り重なって、生存本能的に「この場から逃げ出したい」と思わずにいられなくなる心理。そしてやがて明らかとなる、すべての予想を覆すとんでもない顛末。最初の鑑賞ではストーリーに衝撃を受け、二度目の鑑賞では随所に伏線が仕込まれ、登場人物の思いやり溢れるセリフも、実は全く別の意図が働いていたことに大いに驚かされるはず。

歴史を見据え、社会批評の目も持ち、なおかつ娯楽作でもある。ピールの今後の快進撃に期待したい。

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牛津厚信

4.0カテゴライズするなら新・ブラックムービーの1篇

2017年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

白人の恋人から実家の両親に会ってもらいたいと言われた黒人青年が、受け容れてもらえるかどうか不安がりながら訪れた先には、"とてもフレンドリーな"白人コミュニティと、彼らに傅く"まるでロボットのような"黒人の使用人たちが待っていた。そこからの展開は、「招かれざる客」転じて人種差別スリラーへ。しかし、ここで扱われる差別は著しく捻れていて、怒りよりショック、恐怖より笑いを含んで怒濤の幕切れへと突き進んでいく。暴力ではなく純愛にフォーカスした「ムーンライト」、差別と同等に夢の共有に寄り添った「ドリーム」の流れを汲む、新・ブラックムービーとしてカテゴライズしたい1篇だ。

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清藤秀人

4.5永久保存版🙆‍♂️

2022年5月21日
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お金掛かっていない映画だがよく出来ている。前半の違和感が後半で一気に解消されていく。スピード感も有り、どんどん引き込まれる。

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@Jankichi@

4.0ツイストの効いた娯楽作

2022年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編を見て期待したのは、人種差別の「行き過ぎた」反応が起こす悲劇。

だって、黒人の主人公の彼女が白人で、その彼女の実家に遊びに行くのは、ただでさえ勇気がいること。彼女はケロッとして「親に黒人であることを言ってない」なんて態度をとっているのだから、いやな予感しかしないはず。

彼女が途中でシカをはね、助手席に座っていただけなのにパトロールの警官に身分証の提示を求められる。そのことに腹を立てる彼女「必要ないでしょ」なんて抗議しますが「いいんだよ」と、冷静に対処する主人公。黒人だから不当な扱いを受けるんだという演出に、ただでは済まない印象を与え、この後何が起きるんだろうという気持ちになります。

この時点では。。。

ところが事態はとんでもない方向に行きます。

そもそも、映画が始まってすぐに、黒人の青年が拉致されるシーンがありますが、「何のためなんだろう?」という不思議な展開なんです。一見、このシーンは彼ら若いカップルに何も関係のない、ちょっと映画のテーマから外れた出来事のように感じます。

でもやっぱり映画には隠された闇があって、悪い人がとんでもないことを企んでいるんです。じわじわと追い詰められていく男がひどい目に合うのは、最初から予想した通りなんですが、その「ひどい目」というのが、予想の斜め上を行くかなりぶっ飛んだ展開でした。

これ、主人公が女性だったらどうなんだろう?なんて考えたりもしましたが、サバイバルホラーというジャンルに、人種差別をミックスした変わり種の映画に、それは無いなと思いました。もし女性だったら、ただの脱出ホラーになってしまうからです。

ちょっと前に「ドント・ブリーズ」と言うスリラーがありましたが、あれも強盗団と、目の見えない老人との戦いが、暗闇で逆転するという痛快なドラマを予感させておいて、とんでもないツイストが仕掛けてありました。

どうやら、映画の世界には「地下室」にとんでもない仕掛けが必ず隠されているようです(笑)

それから、使われている音楽がテレビゲームを意識したスコアになっている気がします。今まで遊んだことのあるサバイバルホラーのゲームを連想したりしました。無駄に音を鳴らしっぱなしにせずに、効果的に音を使うあたり、「怖さ」をうまく演出しているなと思いました。

この映画に仕掛けてあるツイストを、受け入れるか、拒絶するかは人それぞれだと思いますが、破たんするギリギリのところでストーリーが大きくうねるので、かなり意外な展開になると思います。

私は、こんなお話だとは想像もしなかったし、かなり楽しめました。

2017.10.31

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うそつきカモメ

3.5ユニークな動機付けや親友ロッドの存在で不気味の中でもどこかコミカル...

2022年2月1日
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P.N.映画大好きっ子さん

3.0肌の色で魂まで蹂躙される恐怖

ヒロさん
2021年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

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ヒロ

3.0字幕版で見たが、この映画のポイントの一つになっている黒人の言葉遣い...

akiさん
2021年11月30日
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鑑賞方法:VOD

字幕版で見たが、この映画のポイントの一つになっている黒人の言葉遣いに関する翻訳のニュアンスが生かされていないのが問題だと思う。

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aki

4.0心の奥底にある差別

2021年11月29日
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アスが面白かったので、さらに評判の良い今作を視聴。
なるほど、スリリングで面白い。
アスよりも話が分かりやすい分、視聴者ウケも良いんだろう。

後半、秘密が明らかになるが、アスほどでなくとも荒唐無稽😅
描きたいのは無意識下にある人種差別であり、それを表現する手段には頓着しないんだろうなぁと。

凄惨な展開になるので、ロッドの明るさに救われた。

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ホラー好き

4.0AIとアバターとリアルと

2021年11月27日
PCから投稿

10年前に見たのなら
「他人の体になってまで生きたいか?」
と、思っただろう。

仮想空間で
お気に入りのアバターに
自分の意識をリンクさせる
メタバースの世界が
もう目の前まで来ている。

この映画は人種差別がテーマではない。
仮想現実という近未来の
さらに未来の映画だ。
仮想現実に飽きた人間は、
リアル世界でアバターを
持ち始めるぞという警告かもしれない。

精神は己の肉体に宿るのか、
肉体は精神の容れものに
過ぎないのか。

私は精神と肉体は
常に一対であると
信じたい。

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にゃろめ

3.5新しい切り口の人種差別問題を風刺する映画

2021年11月26日
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鑑賞方法:VOD

単純なレイシズム批判ではなく、黒人の優れた能力にも光を当て、リベラルな考えのなかにも嫉妬という負の感情があるという人間の本質を描いている。
それをホラーというかたちでエンターテイメント作品にしている素晴らしい脚本。

幸せなムードからどんどん不穏な空気を纏っていく過程を演技とカメラワークと音楽で見事に表現している演出。
どんどんのめり込んでいってしまう。

最後目を覆いたくなる描写があるが、全体として心理描写を巧みに捉えたサイコスリラーに仕上がっている。

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ミニ映画野郎

3.0久しぶりにネタばらしで驚かされた。

ののさん
2021年11月24日
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鑑賞方法:DVD/BD

久しぶりにネタばらしで驚かされた。

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のの

4.0ゲットアウト!!

2021年11月14日
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鑑賞方法:VOD

その言葉の持つ本当の意味
面白い映画でした!

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気ままなおさる

3.5黒人の絶望

2021年10月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

黒人の白人に対するコンプレックスと白人の黒人に対する絶望的なまでの人格無視が根底にある反吐が出るような話。これはある特定の秘密結社の話しではなく白人全体に潜む圧倒的な支配意識が、この話の様な特殊な家族と一族にカモフラージュされているが、KKKと何ら変わらない。「白人至上主義団体」とされるが、正確には「北方人種至上主義」(ノルディック・イデオロギー)で、主に黒人、アジア人、近年においてはヒスパニックなどの他の人種の市民権に対し異を唱え、同様に、カトリックや、同性愛者の権利運動やフェミニズムなどに対しても反対の立場を取っているこの集団はマニフェスト・デスティニーを掲げ、プロテスタントのアングロ・サクソン人(WASP)などの北方系の白人のみがアダムの子孫であり、唯一魂を持つ、神による選ばれし民として、他の人種から優先され隔離されるべきである、と主張する。ヒトラーが掲げたレイシズムに基づくアーリア人純血主義も根底には支配されるかもしれないという恐怖感が同様に流れ、その恐怖の裏返しとして徹底した他人種排除行為に至る流れも根底には同様のものがある。
名前の由来はギリシャ語の「kuklos(円環、集まりの意)」の転訛と英語の「clan(氏族、一族)」を変形させたものと言われる。別の説として、ライフル銃の操作音が起源という説もあり、アーサー・コナン・ドイルの短編『オレンジの種五つ』で紹介され世に広まったとされる。

アメリカやドイツのこういった過激な民族主義には恐らくバルト海や北海周辺の民族がバイキングとして略奪や入植行為とキリスト教徒の文化的衝突が恐らくかような極端な思想の母体になっているのであろうと思う。

途中まで閉じたコロニーに外界から生贄を連れ込むパターンは『ミッドサマー」や「ウィッカーマン」を想起させる展開であった。その根底にも同様の民族の移動と衝突、そして部族の外界からの遮断と維持のノウハウが、同様な事態を生み出しているのだという事がはっきりする。

但し物語としては大変面白かったのでこの星の数とする。

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mark108hello

4.0友よ!

さん
2021年10月13日
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雪

3.0人種差別がテーマの社会派かと思いきや?

N Tさん
2021年7月7日
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鑑賞方法:VOD

 序盤から白人による黒人差別を思わせる描写が続き、人種差別をテーマにした社会派サスペンスものかな?どうホラーにつなげるんだろう?と思って観ていましたが、まんまと騙されました。話自体ははっきり言ってB級ですが、終盤まで展開が読めない構成の上手さは評価します。鑑賞後にもう一度見返すと新たな発見があって面白いです(なぜ主人公にタバコを止めさせたのか、とか)。
 ジャンルとしてはホラーですが、恐怖よりも、得体のしれない違和感、気持ち悪さ、居心地の悪さみたいなものを感じます。アカデミー賞脚本賞受賞らしいですね。正直、そこまでの話か?とも思いますが、人種差別が身近な問題として残っているアメリカだとまた違った見え方があるんだろうなという印象です。

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N T

5.0ただ差別を題材にした映画ではなかった

2021年5月11日
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泣ける

怖い

興奮

Amazonプライムで見つけて高評価だったので、軽い気持ちで見てみることに。
というのも「それでも夜は明ける」を見たので人種差別の映画に興味があった。
あと全編が100分ぐらいと短いというのもあったが笑

人種差別を扱ったラブストーリーかと思っていたが全くもってちがった。

ローズの家に招待され歓迎を受けるものの、どこか冷ややかな感じ、親睦会も同じように歓迎されるもののどこか冷ややかな目で見られている感じ。
同じ同士である黒人達のサイボーグのような冷ややかな感じ。

徐々に役者の目つきが変わっていくところや、表と裏の顔を見せる度鳥肌がヤバイかった。

ローズの母親が催眠術を使うのはわかったが、誰が催眠術に掛かって誰が掛かっていないのか、ここが最後までわからなかった。

あと最後クリスが愛していたローズを殺さないところここが感動的なシーンだ。

ローズの弟の「スポーツや映画で活躍しているのは黒人」。親睦会で「いい体ね!」とクリスに触れるシーンなどから、日本人の自分にはあまりわからないが、黒人差別もありつつ、白人が黒人に対して感じている劣等感が垣間見れる映画だったと思う。

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だいすけ

4.0今更ながら…

刺繍屋さん
2021年4月28日
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レビューし忘れていたので簡単に。

ネタバレすると楽しめないと思い、事前に極力情報が入ってこないようにして、ジャンルさえも分からない状態で鑑賞しました。

これは、高評価なのも頷けますね。

脚本、演出の出来がとても良く、違和感や気持ち悪さ、不気味さがじわじわきた後に、その理由が明かされ、そして最後はあのような展開…作りの巧さに唸らされました。

あまりお見掛けしない役者さんたちが多かったような気がしますが(自分が不勉強だからかもしれませんが…)演技も素晴らしかったです。

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刺繍屋

4.0驚愕 恐怖

2021年4月6日
iPhoneアプリから投稿

一言で言うとこわい。

最初はなんかつまんねーみたいな感じだったけどしばらくするとなんかおかしい何これ?となっていきどんどん作品に引き込まれていく。

俳優達の演技力もいいが設定もいい。怖がらせ方がうまい。
日本のスリラーとかそっち系のこわいじゃなくて、心理的に人間こわってなるタイプのやつ。

私も人を洗脳したい。

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田中肖像画

3.5チョークスリーパーと鹿の角

2021年3月29日
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ともひろ
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