ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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【物語中盤まで、今まで感じたことのない「違和感」がすごい】
・2017年製作のアメリカのホラー映画です。白人のガールフレンドの実家に訪れた黒人の青年が体験した恐怖を描く、という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
1.噛めば噛むほど味の出る映画(複数回観たほうが良い)
2.物語中盤まで味わったことのない違和感を感じる
3.ミステリー要素も楽しめる
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[物語]
・物語そのものが「黒人と白人」に関する根深いテーマに対する監督の思考をちりばめた奥深い映画なのだと思います。1回見ただけでは、その奥深さはほんのりとしかわかりませんでした。笑 ただ、映画を見て、ほかの方のレビューなどを読んでいると「背景などを理解してもう一度観たい」という欲求にかられます。物語に出てくる一つ一つのアクションが、テーマを語るための切り口として据えられているようなので、その破片を集めることでよりはっきりと輪郭が見えるようになるのだと思います。
[演出]
・物語中盤まで、これまで観た映画で味わったことのない違和感を感じさせてくれます。カット割り、家政婦や兄弟の演技、雰囲気…「何かがおかしい」と。でも、何ら確信めいたことは提示してくれないので、「大丈夫この映画?」とさえ思ってしまいます。しかし、この「違和感」こそが終盤で走り出す物語をより面白く見せるための秘訣であることに後で気づきます。
[映像]
・特に際立って感じたものはありませんでした。
[音楽]
・特に際立って感じたものはありませんでした。
[演技・配役]
・今回のベストオブはローズという恋人役のアリソン・ウィリアムズさん。いやぁ、まさかの演技で、最後まで確信を持てずにいました。
[全体]
・実はこの映画のラストシーンは、当初の想定のものとは製作の過程で真逆になったようです。それも政治的な背景があるからのようです。映画というエンタテイメントの中で、現実世界をどう投影して表現するかをしっかりと考えて作られている面白さがあると思います。まずはエンタテイメントとして鑑賞して、気になったらWikipediaやレビューサイトなどで内容をより深く咀嚼してみてください。とても奥深い映画だと思います。
#映画 #ホラー #ミステリー #スリラー #ダニエル・カルーヤ #アリソン・ウィリアムズ #ジョーダン・ピール監督 #2017年 #違和感 #テーマ #黒人 #白人 #ゲット・アウト #GetOut
#全体3.6 #物語3.6 #演出3.8 #演技3.6 #配役3.6 #映像3.6 #音楽3.6
黒人は、産まれ持って生涯変わらないという筋肉を組成するエレメントの“数”が多いらしい。
純粋にストーリーが奇抜で面白い。
アカデミー賞で作品賞・監督賞にもノミネートされ、脚本賞を獲得している。
白人が黒人の丈夫な肉体を求めるという捻った設定。
脚本でオスカーを獲ったということは、日本語字幕では読みとれなかったウィットや風刺か散りばめられていたのだろう。(と、想像するのだが、私にはそれを評価できる知識がない)
前半はサスペンス調で、恋人一族の計画が明かされる終盤がホラー色となる。
謎めいた前半部分の方に無気味さがあり、終盤はむしろ恐くはない。
精神科医(のはず)が脳移植の手術を行う場面などは笑ってしまう。鹿を嫌っていたから鹿の角で刺し殺されるというジョークもある。
囚われた主人公がソファーを爪で引っ掻いて綿を出すことはできるだろうが、それを耳に詰めて栓にするのは無理がある。これもジョークだろう。
事件性を感じた主人公の親友が刑事に訴える場面に象徴されるように、全体的には風刺コメディの意味合いが強いのかもしれない。
“乗っ取られた黒人”は3人しか登場しない。
恋人が他に何人もの黒人男性を罠にはめてきただろうことが写真で見せられるが、あの黒人たちはどこかで別人格として生活しているということか。
祖父母を移植した黒人2人が使用人のままなのは主人公を騙すためだったのか。
恋人一家が全滅しても、黒人の体を求める一族は残り続ける。順番待ちしてた者がいるはずだから、その内の誰かが協力する医師を見つければ続けられる…と考えると恐い。
恋人役のアリソン・ウィリアムズと、使用人を演じたベッティ・ガブリエルの演技が作品の雰囲気を盛り上げている。
深いのか?浅いのか?
とにかく明るい❗️黒人俳優さん達の演技が明るい。今風でコメディの方作ったからそれはそれで面白いデス。ですが、衣装、画面から滲み出ているアメリカ南北戦争の奴隷主義の押し付け感が結構わざとらしくてー。ラストは軽くて良かった
75
ユーモアと奇妙さをもって映画として面白くしつつ、人種差別を従来とは違った切り口で表現していて理解しやすい作品だった。
ほんとは黒人が羨ましいんだろ?という反逆的なメッセージ性が見ていて気持ちよかった。
人間の歪んだ欲望とそれに巻き込まれたことで感じる感覚
ホラーでもあり、ブラックコメディでもあり、サスペンスでもあり、ヒューマンドラマでもあるように思える。すべての作品に対して思うが、この作品も同様にひとつのカテゴリーには入らないし、入れることに無理がある。好みかどうかでの判断はいいかと思うが、良し悪しの判断なんてできない。
しかしながら、レビューには差別を題材とした意見が多く見れるが、どこか筋違いなように思う。たしかに要素としてはあるが、それはストーリーを進めるための布石で、だから主人公は狙われたと考えさせることにしかならない。
発想やアイデアは面白いと思ったが、ホントにそんなことを望む人が多くいる気はしない。ホントにそういう方法で欲しいものを手に入れたことで喜びや幸せを実感できるのか疑問は残る。だからこそ、どこか歪んだ欲望として描かれていることにホッとしたのも確か。
奴隷なんてまだぬるい
当初人種差別、人身売買、奴隷とかで人怖の胸糞映画を想像してたがちょっと予想外。
まさか自分の体が競売にかけられ乗っ取られそうになるとはね。
体の主導権を奪われるけど自我は残されるって考えるとゾッとする。
不気味な使用人達の正体はちょっと以外だったかな。驚くほどではないけど。
終わり方は好きだけど、DVD収録のもう一つのエンディングの方が個人的に好きかな。
是非2回観ましょう!!
どんな映画か全く知らなかったので、冒頭暗いシーンが多く効果音もあって、ホラー映画?と思いながら見進めていきました。そのあと人種差別映画かと思ったけど、ホラーサスペンス&コメディ?でしたね。かなり高度な脳移植が出来る外科医の父親と催眠術師の母親、誘拐担当の娘と弟。後半からどんどん面白くなっていきました。今もう一度見返しています。二回目は更に面白い。各々の目的を知っているので加害者側、ドナー待ちレシピエントの心理も分かるし、過去の被害者の気持ちも垣間見れて却って面白い。フラッシュを浴びたり、スプーンでかき回す音が聞こえると一瞬催眠をかけられていた時の自分を思い出すのでしょうか。それで「出ていけー逃げろー」とつい喚いてしまう。
娘ローズの亡き祖父恒例のパーティが見所。招待客は主人公を触ったり身体能力に興味深々だった。無事移植が済んだ人も招待されていて良くありがちな勧誘パーティ。彼女(娘)の彼氏紹介シーンでの表情はその視点で見るとちょっと違うなぁ。彼氏に気付かれない為に?横であそこまで知らない素振りするかな?視聴者を騙す為なのかな?彼女は紹介が終わったタイミングで会場から彼を連れ出し、パーティはクライマックス、オークション会場に!!指一本が何を表すのか分からないけど、盲目の美術商が今回のレシピエントに決定。一家は身寄りがいない人を選んだ所までは良かったけれど、親友が黙っちゃいなかった。禁煙にこだわっていたのは移植成功の為でしょうかね〜ホラーサスペンスなのにそんなに怖くないしコメディーのような映画でした!
寒々しさと紙一重の秀作
優秀な黒人の身体を手に入れたいというおぞましい願望と人種問題を絡めて、生々しい恐怖を描いてみせた秀作。
優れた身体に対する嫉妬と、それを自分たちの好きにして良いという見下した差別意識と富裕層の傲慢と...
マッドサイエンティスト一家が不気味で怖い。
最後に助けに来てくれる友人が良い味出していて(s○x slave!)、映画全体のトーンを整えている。彼の登場がなければ寒々しいc級映画になっていたかも。
警官
元の人格は押し込めたまま、他人の脳が入り込むのかな??技術の謎はともかく、他人の体を乗っ取る人々が倒されて安心してしまった。
ストーリーは随所に今後の展開を示唆してくれて、予想を裏切ることなく進んでくれる。
ラストのパトカーで、主人公が誤解を受けなくてよかった。偏見と差別もあのシーンに込めてるんだろうけど、あのシーンはそれがなくても普通に乗ってるほうが撃たれるだろうし。いや白人なら逮捕で済むのかな?
そういえば夜中の走り込みとかあれはなんだろう?内面の抵抗?
これが第2のシャイニングになる事を祈ってる。
いや、本当にやばい映画よ。これ。ああ凄すぎて元々乏しい語彙力がより無くなってる。
まずねまずね、すっごく不気味。「びっくりした。」とかっていう感想は多分出にくいと思う。じわじわと取り囲んできてラストで一気に襲いかかってくる感じ。例えたら森見登美彦さんの「きつねのはなし」って小説に近いよ。あ、いや内容は全然違うんだけどね。正直リメイク版「IT」みたいな音響の主張が激しいやつはあんまり好きじゃ無いのでこういうのがどんどん増えて行って欲しい!
そしてアカデミー脚本賞に輝いたそのストーリーね。これもまたアメリカの頭の奥深くでの黒人差別を上手くホラーとして落とし込んでいて社会派映画としてもホラー映画としても楽しめる作品です。
それにテンポもすごく良いね。多分この監督兼脚本家さん元はコメディアンだったらしいからコントのようにすぐ話めることに慣れてたのかな。コメディシーンも笑えるしね。
キャスティングも良かったですね。全員演技が上手いです。特に主人公は本当に上手いです。引き込まれます。
もひとつ個人的に嬉しかったのはグロ描写が少なかったところですね。爽快感のあるグロは好きですがホラーなどの気持ち悪いグロは苦手です。
後半は考察もできそうですし、社会派でもある。もうホラーの金字塔と言われているシャイニングにも追いつける映画だと思いました。本当生涯ベスト5にも入る映画でした。
どうかこの映画を見た皆さん。ゲットアウトを語り継ぎましょう。
娯楽と風刺を兼ね備えた良作
白人の彼女の実家を訪れることになったアフリカ系アメリカ人のクリス。
不安を感じてはいたが、家族から歓迎される。しかし、黒人の使用人の態度や翌日のパーティでの白人たちの過剰な羨望に不信感が募っていく…
彼女の実家を訪れるまでに起きたシーンでありがちな不当な人種差別をテーマにするんだなあと思っていたら、パーティあたりから、あれなんか違うぞと…この違和感の正体が気になり、どんどん引き込まれていった。
ビクッとなるシーンがあり、登場人物の正体に身震いし、スリラーとしても、主人公の友達がいたことで、コメディ作品としても楽しめた。
今作の違和感が、迫害する白人とされる黒人というステレオタイプの作品ではなくて、差別なんてしないよと言っている白人たちの無意識の差別を描いているからなのかなと思った。
そんな白人社会の中で窮屈さを感じつつも、諦めて生きている主人公のような黒人がいることを見せつけられた。
現代社会を風刺しつつ、娯楽作品としても楽しめる稀有な作品だった。
驚嘆した映画
ブラックスプロイテーションではなくても黒人ばかりが出てくる映画がある。
たぶん、おおくの人が、白人しか出てこない映画を見ていて「この映画には白人しか出てこないなあ」とは、感じないだろう──と思う。
だが、ゲットアウトやアスを見ていて、──黒人しか出てこない、わけではないけれど、黒人が主の映画だな、とは感じる。──のではないだろうか。
この感覚は、はたして差別なんだろうか。
筒井康隆の短編に色眼鏡の狂詩曲 (ラプソディ)というのがある。
1972年刊の文庫で読んだ。作はもっと前であろうと思う。
うろおぼえだが、日本にはサムライとゲイシャと相撲レスラーと全学連、しかいない。
かれらが毎日なにをしているのかというと、ハラキリをしたり、芸者遊びをしたり、相撲を取ったり、ゲバ棒をもって襲撃したり──している、わけである。なにしろサムライとゲイシャと相撲レスラーと全学連しかいないんだから、そうなるわけである。
先般、nhkが放映したblack lives matterを解説するアニメーションが炎上した。
わたしはnhkを好きでも嫌いでもない。
nhkが好きか嫌いか、考えたこともない。
ただし、このアニメーションは、社会情勢にうといわたしが、しろうと目に見ても、ふつうに古かった。
2020年に、1972年のアニメーションを見た、と言って過言ではない。
ちびくろサンボや、ダッコちゃん、の時代の代物と言っていい。
日本人が黒人を差別しているか、いないか、知らない。
この炎上にたいするニュースは、日本人の黒人にたいする差別感情が発覚した。──と、紛糾しているが、そうじゃない。
芸人が顔を黒塗りにして、笑いを誘おうとしたとしても、日本人が日本でやるなら「差別」なんか、関係ない。
日本人は黒人のことを、なんにも知らない。
日本人が黒人のことを語るのは、バスクやアーミッシュやマオリやイヌイットのことを語るようなものだ。
日本人の黒人にたいする差別感情が発覚した。とは、キリンのゾウにたいする差別感情が発覚した。と言っているようなものだ。急所を千マイルも外している。
アニメーションが伝えたのは、黒人にたいする差別感情ではなく、日本人の、外国人と世界情勢にたいする無知──だった。
アニメーションの作者は、nhkの注文に添ったのだろう──とは思うが、ほとんどblack lives matterについて知らない──はずである。
black lives matterを身近な問題としている人が描いたなら、こんな「色眼鏡の狂詩曲」にはならないからだ。
が、問題なのは国営的放送局が、無知にたいする監修が機能しないまま、そのアニメーションを放映してしまったことだ。無知に自覚がない──のを露呈してしまったことだ。
むかし、外国人の日本人観といえば、首からカメラをさげ、丸めがねをして、出っ歯で、意味不明に笑っていて、集団で行動する──というものだった。
それが、いつしかなくなった。
抗日や、日本人に対する嘲弄を意図している──のでなければ、もうそんな日本人観は、外国映画に出てこない。
でも日本人がつくった創作のなかには、black lives matterのアニメーションみたいな黒人観が出てきてしまうことがある。──と、このnhkのアニメーションは言っている。氷山の一角なのである。
筒井康隆が色眼鏡の狂詩曲を書いたのは、日本人が海外でかならずステレオタイプで描かれてしまうことにたいする恨みからである。そのカリカチュアだった。
むかしの筒井康隆の作風は、私怨を原動力としていた。いまでこそ大家だが、かつてSF作家は、文壇から疎外されていた。そういうあたまの硬い連中にたいする怨念が、筒井康隆の初期作品やエッセイの端々にあらわれる。
しかし筒井康隆が大家になったように、あたまの硬い世の中といえども、経年で均されてくるのが順当な、時の流れ──である。
SFがていどの低い読み物だと、本気で思われていた時代があった。が、きょうび小松左京や星新一や筒井康隆を、ばかにする愚か者はひとりもいない。
人々はSFを知り、SFの地位は向上した。固定概念が打破されたのだ。
そのプロセスと同様、せかいにおける日本人観も、日本/日本人が知られたことにより向上した。
わたしたちの外国人観は、どうだろうか。
アニメーションではタンクトップを着たマッチョ──粗暴にしか見えない黒人男性が怒声をあげている。その周囲に描かれた人々も、色眼鏡の狂詩曲のイラスト──と紹介されていたら信じるだろう。
つまり、首からカメラをさげ、丸めがねをして、出っ歯で、意味不明に笑っていて、集団で行動する──という画一で描かれてしまった日本人と、変わりはない。
しろうと目に見ても、おどろきの時代錯誤があった。
だが、社会派ではないので説教がましいことには興味がない──ゆえ、個人的に言いたいのは、黒人を差別してはいけない──ではなく、無知を露呈してはいけない──でもない。
もちろん黒人を差別してはいけないし、無知を露呈するのは恥ずかしいことだ。が、私的には、痛くないなら、痛がるなと、言いたい。
キリンがゾウを差別している──として、その真実に、心から向き合えるだろうか。
それについて心から怒りがこみ上げてきますか?
周囲に白人または黒人の友人も知人も、いない。
しごとでも日常でも、black lives matterとは無縁である。
それどころか、生まれてこのかた、自分の半径三メートル内に、黒人がいたことは、海外旅行時でもなければ、コンビニのレジで外国人のアルバイトと対峙したとき──ぐらいである。
それが、ほとんどの日本人である、はずだ。
織田信長だったろうか。忘れてしまったが、むかし漂着した船員に、黒人がいた。殿様は、驚いて、家来に洗えと命じた。ごしごしこすったが、はたして黒いままである。家来は「殿、汚れが落ちません」と報告した──にちがいない。
黒いひとを初めて見て、汚れだと思ったから、洗った──これは差別だろうか?
身近に黒人が存在していないならば、日本人の黒人観は、その時代や殿様たちと、たいして変わってはいない。それはnhkのblack lives matterのアニメーションが証左している。
にもかかわらず、日本人が黒人を差別しているか、いないかなんて──。
たわごともやすみやすみ言うべきだ。
いったいどんなポジションにおいて、黒人にたいする差別について、語ることができる──と言うのだろうか。
いみじくもバイエマクニール氏の発言にはこうある。
『「首を押さえつけられ、死に至った黒人男性を、自分の息子、父親、もしくは兄弟と重ねて見ることができないのであれば、Black Lives Matterについて説明する動画は作るべきではありません。関わるべきではないのです。それは、黒人の命をその他の人間の命とは別だと考え、『黒人の命も同等に大切である』ということを軽視することになるからです」』
black lives matterを知り、理解することは必要で重要なことだと思う。
ただし、痛くも痒くもないことに、追従しているフリをつくるのは、芸能人の意識高いアピールみたいなものだ。
マクニール氏も、言いたいことの焦点は、黒人を差別しないで下さい──ではなく「わかってないなら、だまってろよ」なのである。
ましてや、そのアニメーションが使われた番組名が「これでわかった!世界のいま」なのであれば、炎上は合理としか言いようがない。
日本人がアメリカの潮流を模倣するときポーズが介入する。──と個人的には思っている。
かなまら祭で、ピンク色の男根を御神体とあがめ、町を練り歩くひとたちが、LGBTにたいする差別反対!と絶叫していたら、われわれはそれに、どう反応すればいいのだろう。
black lives matterの日本国内のデモ行進で、白人や黒人に交じって叫ぶ日本人女性が、山田詠美のソウルミュージックラバーズオンリーやベッドタイムアイズの愛読者で、外国人のちんこはデカいから気持ちがいい──と考えていたとしたら、どんなもんだろうか。
じゅうぶんに有り得る。
海外のムーヴメントを日本人が日本でやるなら自己アピールかファッションにしか見えない。たとえ、そうでなくても、端からは、仮装の行列か、12月24日のKFC行列にしか見えない──のである。
──冒頭に戻るが、ハリウッド/白人の映画を見ているとき、われわれ日本人は、たいてい白人側のスタンスで、それを見ている。
間違いだ──とは思わないが、迂闊だとは思う。
そのむかし、わたしたちが白人の島に漂着したばあい、殿様は驚いて、家来に洗えと命じる──だろう。ごしごしこすったが、はたして黄色いままである。家来は「殿、こやつの黄色は落ちません」と報告した──にちがいない。
ブラックスプロイテーションもスパイクリーもジョーダンピールも、博愛や融和を説いているわけじゃない。そんなことはぜんぜん言っちゃいない。
Do the Right Thing(1989)をご覧になっただろうか。あまりにも峻烈だから主人公をイタリア系に置き換えている──に過ぎない。
徹頭徹尾、人種間の諸問題は、相容れない人/事として、扱っている。かれらが発しているのは、一種の諦観である。白人にたいする尽きない敵愾心である。
ただしジョーダンピールはその怒りを隠して、スパイクリー以上にスパイクリー的なことを洗練した手口でかたる手腕がある。いわば、客観性がある。
まるでかれは黒人でも白人でもなく「白人と黒人のあいだにはいざこざがあるそうですが、それをカリカチュアしたらこんな感じになるんじゃないですか」と言っているか──のようだ。
その超越的な第三者のような見ばえがゲットアウトの凄みだった。
タイトルなし
白人の家族が黒人の能力への憧れから、誘拐し、自分の親族に移植してしまおうというホラー。まさか白人の恋人も、そういうつもりで付き合っていたとは。ストーリーが途中迄読めなかった。
最後の最後で、冷めちゃいました。
今までにないストーリー展開のサイコ映画。面白かったです。どのように話が進んでいくのか考えながら、楽しくみれました。でも終盤で、彼女の変貌があからさまになった時点から、もうお約束の「13日の金曜日」のごとく(ちょっと古いよね)、躊躇なく殺しまくりのエンディング。ここで、一気に冷めちゃいました。最後の最後まで、変わった形で終わらせてほしかったです。
余談ですが、主人公の友達で、太ったメガネをかけた人物ですが、色々裏で友人を助けようと動いていたけど、結局、何の役にも立ちませんでしたよね。
脚本家すごい
2、3年前に見て今でも覚えてる
単純にホラーシーンが多いんだけど最後は人間の怖さ
伏線も多く散りばめられていて後から気付いてゾッとする映画
脳みそだけ入れ替えてもあることが起きると昔の頃の記憶を一瞬取り戻すっていう設定、エグすぎる
悲しくて怖い映画でした
いますぐ出て行け
沈んだ地で苦しんでる黒人が涙で必死に訴えてたと思うと胸が痛くなる
差別ではなく「なりたい」って思う人も居るのね新鮮
ただ健康な体が欲しいってことなんだろうけど
ローズを殺しきれないのが皮肉だ
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