犬ヶ島のレビュー・感想・評価
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情報量、多ッッ!?
ぽっちゃり三人組が太鼓など音を奏でる姿と音楽にオープニングからテンションも上がる。
小林アタリ君の片言な喋り方と声に癒され感情を剥き出しに怒るシーンとかクスっと和ませられる。
犬ヶ島って今の日本にも存在している社会問題で悪徳ブリーダーによる無数の犬が劣悪な環境でそんな映像はニュースでも見る。
子供が楽しめる感じとナメていたが本作は大人が楽しみ興奮したり出来るアニメーションでW・アンダーソンだからこその手腕が光る。
ラスト付近は無難に纏めてしまった感は否めないし小林アタリ君の冒険に犬たちのシーン以外がチラホラと退屈だったりもするが楽しい!!の一言。
やたらと多い情報量に乱されてしまいがちで二度目の鑑賞は映像を中心にリラックスして観たい。
わたしは好き
ダルすぎて1時間で退出した。 英語俳優は演技してるけど、日本語音声...
ダルすぎて1時間で退出した。
英語俳優は演技してるけど、日本語音声がまったくディレクションできてないから単純に音として耳障り。要するに監督は「奇妙な響きの音」として日本語を使いたかっただけで、そこに演技を求めてねえ。
一事が万事全部それ。ウェスの目から見て奇妙な色、奇妙な響きを集めただけで、そいつらに演技をさせよう、物語を構築しようという気概はゼロだ。
「オリエンタリズムたっぷりのハイテク大国、NIPPON」という30年前から使い古されまくったモチーフを、ビタイチ掘り下げられてねぇのに最先端を気取ってるサマが鼻につく。
それでキャラの行動論理がフリークス揃いというならまだ見どころはあるが、全員フツー。ガワだけ色鮮やかな人形だが、中身は凡庸。「子供はまもるべきもので、犬は人間の友人で、大人はずるい」。うんざりするほど画一的。なんにもない。
常に正面顔で会話する"顔マンガ"みてえな単調な構図を、オシャレでカッコイイと思える意識高い系のアーティストにオススメの一本だ。
楽しかった。
面白かった。
映画の中の映画
楽しくはないね
2018-62
目が何個あっても足らん警報。
予告見たときは興味が湧かなかったんですが、この前TOHOシネマズギロッポンでアミハマ様の短パンを拝んだときに、映画館の外でちょうどこの映画のセット展示会をしてたので、それ見たらこれを日本人が見なくてどーすると思った。
わたしには結構、いやかなり日本だった。
逆に自分がもっと日本人だったらわかるネタがあるかもと思うと、悔しい。
わたしにはリスペクトしか感じられないし、ここまで日本を感じたのは『キルビル』以来です。
何せ映像がすごいので、大画面で見るべきだし(TCXのDOLBY ATMOSで見ましたが正解だった)、出来れば自分の分かりやすいほうの言語で見るのがおすすめ。
一回見ただけでは処理しきれない情報量の多さと、アニメーションの豪華さで、話の内容もわかったような、わからんような感じで今、ふわふわしてますが、
とりあえずここまで日本をフィーチャーしてくれた監督にはありがとうしかないです。
映画館は結構な人が入ってて、年齢層もばらばら。
でもアラフォー、アラフィフぐらいの人が多かった印象。笑いも起こってた。
今年は『レディー・プレイヤー・ワン』もそうだけど、日本をフィーチャーした作品が公開されて、
真剣佑、忽那汐里がハリウッド大作に出たりと、映画に日本を感じられますね。
よく分からんけどなんか面白い
話が突飛すぎて、展開も荒々しくて、はっきり言って物語にはほとんどついていけなかった。でも、非常に面白かった気がする。設定とコンセプトは非常に面白い。でも物語はつまんないかも…そんな感じの映画に思えた。
音と犬のキャラが非常に魅力的で、犬の動きや表情に注目しながら、音を頼りに展開を追っていけば、だいたい物語はつかめる。やたら文字が出てくるし、細かな飛躍した物語や説明が多くて、頭の中に入ってくる前に話がどんどん進んでいくので、不安になるところも多少あったけれど、クロサワ風の音と絵にニヤニヤしながら、細かなことは気にせず、終始楽しめた。
日本を小馬鹿にしているのかリスペクトしているのかよく分からないところは大いにあるけれども、作品を通して感じるシュールさによるものなのか、まさにザ・日本というものを楽しませてもらった気がする。
個人的には面白さや興味のピークは始まりのほうにあって、作品が進行していくごとにそれが減っていったような気がしたけれど、ビジュアルや音に関していえば、ずっと魅せられていた。この作品の面白さは、設定とコンセプトという思いが拭いきれないため、どうしても出落ちのようなものを感じてしまうわけで、ストーリーを重視して見ようとすると、多分、面白くない作品。そんな危惧を一蹴してくれる、絵づくりやら音のミクスチャーがものすごい醍醐味。犬ヶ島というタイトルそのものがこのさくひんをよく表したものなのかもしれない。
心地よい違和感
外国映画に登場する日本の「これじゃない感」を私達日本人は少し卑屈に捉えすぎていると思う。
相撲のシーンを撮るにあたって野村訓市さんがインタビューでおっしゃっていた「日本人が作っている作品ではないのだから、ウェスが考える、ウェスが撮りたい相撲を撮ればいい」と言う言葉が全てを表している。
私達日本人から観ても"これは完璧に日本だ"と感じるようなウェス・アンダーソン監督の作品を観たいだろうか?
私がこの作品から感じる違和感はとても心地よく、いつまでも味わっていたいと思えるものでした。
何故かたどたどしい日本語で話す人間達とは反対に、堂々としていて威厳のある犬達とのバランスも絶妙。
渡辺謙さん演じる医師の非現実的なのに何だか妙にリアルな存在感や、オノヨーコの艶っぽさなど脇役にも愛着がわきます。
お馴染みのキャスト陣が揃う安心感も◎
大きな事件の渦中でも淡々と前進しようともがく一見滑稽にも見える登場人物達の行動や台詞。
くすっと笑ってしまう残酷さと、愛くるしい小道具達。
何とも形容し難く、"雰囲気"とふんわりとした表現しか出来ませんが、この"独特な雰囲気"こそ彼の作品を唯一無二の作品たらしめているんだと今まで以上に実感させられます。
(表現しきれない自分がもどかしい!)
とにかく、私がウェス・アンダーソン監督作品を好きな理由はこれだ!と再確認出来た素晴らしい作品でした。
ストップモーションアニメの次はどんな作品を観せてくれるのだろう!
まだ最新作を観たばかりですが期待は高まるばかりです。
素晴らしい!新しい!
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