犬ヶ島のレビュー・感想・評価
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楽しかった。
面白かった。
映画の中の映画
楽しくはないね
2018-62
目が何個あっても足らん警報。
予告見たときは興味が湧かなかったんですが、この前TOHOシネマズギロッポンでアミハマ様の短パンを拝んだときに、映画館の外でちょうどこの映画のセット展示会をしてたので、それ見たらこれを日本人が見なくてどーすると思った。
わたしには結構、いやかなり日本だった。
逆に自分がもっと日本人だったらわかるネタがあるかもと思うと、悔しい。
わたしにはリスペクトしか感じられないし、ここまで日本を感じたのは『キルビル』以来です。
何せ映像がすごいので、大画面で見るべきだし(TCXのDOLBY ATMOSで見ましたが正解だった)、出来れば自分の分かりやすいほうの言語で見るのがおすすめ。
一回見ただけでは処理しきれない情報量の多さと、アニメーションの豪華さで、話の内容もわかったような、わからんような感じで今、ふわふわしてますが、
とりあえずここまで日本をフィーチャーしてくれた監督にはありがとうしかないです。
映画館は結構な人が入ってて、年齢層もばらばら。
でもアラフォー、アラフィフぐらいの人が多かった印象。笑いも起こってた。
今年は『レディー・プレイヤー・ワン』もそうだけど、日本をフィーチャーした作品が公開されて、
真剣佑、忽那汐里がハリウッド大作に出たりと、映画に日本を感じられますね。
よく分からんけどなんか面白い
話が突飛すぎて、展開も荒々しくて、はっきり言って物語にはほとんどついていけなかった。でも、非常に面白かった気がする。設定とコンセプトは非常に面白い。でも物語はつまんないかも…そんな感じの映画に思えた。
音と犬のキャラが非常に魅力的で、犬の動きや表情に注目しながら、音を頼りに展開を追っていけば、だいたい物語はつかめる。やたら文字が出てくるし、細かな飛躍した物語や説明が多くて、頭の中に入ってくる前に話がどんどん進んでいくので、不安になるところも多少あったけれど、クロサワ風の音と絵にニヤニヤしながら、細かなことは気にせず、終始楽しめた。
日本を小馬鹿にしているのかリスペクトしているのかよく分からないところは大いにあるけれども、作品を通して感じるシュールさによるものなのか、まさにザ・日本というものを楽しませてもらった気がする。
個人的には面白さや興味のピークは始まりのほうにあって、作品が進行していくごとにそれが減っていったような気がしたけれど、ビジュアルや音に関していえば、ずっと魅せられていた。この作品の面白さは、設定とコンセプトという思いが拭いきれないため、どうしても出落ちのようなものを感じてしまうわけで、ストーリーを重視して見ようとすると、多分、面白くない作品。そんな危惧を一蹴してくれる、絵づくりやら音のミクスチャーがものすごい醍醐味。犬ヶ島というタイトルそのものがこのさくひんをよく表したものなのかもしれない。
心地よい違和感
外国映画に登場する日本の「これじゃない感」を私達日本人は少し卑屈に捉えすぎていると思う。
相撲のシーンを撮るにあたって野村訓市さんがインタビューでおっしゃっていた「日本人が作っている作品ではないのだから、ウェスが考える、ウェスが撮りたい相撲を撮ればいい」と言う言葉が全てを表している。
私達日本人から観ても"これは完璧に日本だ"と感じるようなウェス・アンダーソン監督の作品を観たいだろうか?
私がこの作品から感じる違和感はとても心地よく、いつまでも味わっていたいと思えるものでした。
何故かたどたどしい日本語で話す人間達とは反対に、堂々としていて威厳のある犬達とのバランスも絶妙。
渡辺謙さん演じる医師の非現実的なのに何だか妙にリアルな存在感や、オノヨーコの艶っぽさなど脇役にも愛着がわきます。
お馴染みのキャスト陣が揃う安心感も◎
大きな事件の渦中でも淡々と前進しようともがく一見滑稽にも見える登場人物達の行動や台詞。
くすっと笑ってしまう残酷さと、愛くるしい小道具達。
何とも形容し難く、"雰囲気"とふんわりとした表現しか出来ませんが、この"独特な雰囲気"こそ彼の作品を唯一無二の作品たらしめているんだと今まで以上に実感させられます。
(表現しきれない自分がもどかしい!)
とにかく、私がウェス・アンダーソン監督作品を好きな理由はこれだ!と再確認出来た素晴らしい作品でした。
ストップモーションアニメの次はどんな作品を観せてくれるのだろう!
まだ最新作を観たばかりですが期待は高まるばかりです。
素晴らしい!新しい!
ウェス・アンダーソン監督による日本愛を凄く感じた映画でした!
まず驚いたのが、日本語の多さです。
一応字幕版で観たのですが、スクリーン上にも日本語が多く映し出されており、何とスタッフクレジットまで日本語表示(実際は英語と日本語の両方)が出されていて、「俺日本のアニメ観てんのかな?」と思ってしまいました(笑)
他にも日本の文化が沢山出てきます。大相撲の中継や歌舞伎とそれから和太鼓、
三船敏郎にオノ・ヨーコに北野武、
それから舞台の名前が「メガ崎市」で犬が島の海に渦潮が出てくる等(笑)
この人どんだけ日本好きなんだと言わんばかりの拘り方でした!オマージュの要素は「レディ・プレイヤー1」を軽く超えてます(笑)
ストーリーは、初めて予告を観たときに主人公の少年アタリが犬が多い島に訪れたぐらいしか解らなかったので少し不安だったのですが、病気によって島に隔離された犬と出会って飼い主(ボディーガード)を探すために冒険するといった王道のストーリーで、かなり面白かったです。
特にアタリと野良犬との関係性の変化、元の飼い犬との絆の深さはとても感動できます。恐らく少しでも犬を飼ったことのある方にとってはこの二つが本作の一番感動できる所だと思います。
一番最後の展開はよく解らない終わり方だったものの、傑作の部類に入ると思います。
アニメーションに関しては、所々映像がカクカクしてしまってて、もう少し滑らかにしてほしかった部分や、迫力に欠ける部分もありました。ですが全体的に綺麗でしたし、日本の「ニャッキ」や「ジャム」を思い出しました。
テレビの映像は若干浮世絵を連想させるような2Dアニメで面白かったです。
音楽に関しても、日本の和太鼓をベースに「和」をかなり強調されてますが、違和感無く聴けました。
ボイスキャストに関してはボチボチです。
スポッツ役のリーヴ・シュレイバー、チーフ役のブライアン・クランストン、ナツメグ役のスカーレット・ヨハンソン、そして編集員役の村上虹郎は結構良かったのですが、それ以外はあまり印象に残りませんでした。
特にアタリ役の人の声は外国人ということもあって微妙で全体的に気持ちから離れがちでした。日本人なので日本人のキャストを使うべきだったと思います。
全体的に所々惜しいと感じた部分があったものの、日本人ならみんな一度は観ても良いと思える映画でした。
そして何より、監督によるこの映画に対する愛情が伝わった映画でした!
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