犬ヶ島のレビュー・感想・評価

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犬ヶ島

劇場公開日 2018年5月25日
117件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

美しい構図の連続

むちゃくちゃ面白い映画だ。皮肉が効きまくっていて日本映画への愛あるオマージュにあふれていて、それでいて圧倒的な独創性がある。

この作品に対して日本の侮辱だと言う人が一部にはいるらしいが、とんでもない。日本文化が好きでよく調べていないとこういうカリカチュアはできない。

ウェス・アンダーソン監督のストップモーション作品は、「ファンタスティック Mr. Fox」があるが日本ではあまり評判にならなかった。アメリカでは多くのフォロワーを生んだ作品だったので日本でも再評価されてほしい。

本作は、ストップモーションの強みである立体感や奥行きの表現を効果的に用いている。奇想天外な世界がただの絵空事でなく、本当に存在しているかのような実在感を見事に作り出している。
構図も見事に決まっていて、監督の美学が随所に感じられるし、キャラクターもかわいい。アンダーソン作品の中でもトップクラスの作品ではないだろうか。

ローチ
ローチさん / 2018年7月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  興奮
  • 鑑賞方法:映画館
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ウェス・アンダーソン館長の手作り博物館。

正直、予告編を観た時は不安しかなかったのだが、本編を観たらほとんどすべてが杞憂に終わった。本当に細部まで丁寧に作り込まれた極上の箱庭に、エキゾチックな「日本」がこれでもかと詰め込まれている。カクカクとした動きも、名優たちによるローテンションなセリフ回しもすべてが味わいであり、これほど精巧で良質な趣味の世界を見せられると、個人所有の博物館で館長直々にもてなされ、案内してもらっているような気持になる。

ただ、ウェス・アンダーソンが日本に愛着をもってくれていることは疑うべくもないが、そのアンダーソンをもってしてもなんでもないところにキノコ雲を出してしまうのか。悪意はないだろうが軽率だなあとは思う。『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』の原爆実験のシーンでも似た歯がゆさを感じたが、いつかこの溝が埋まればいいなと思う。

バッハ。
バッハ。さん / 2018年6月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  楽しい
  • 鑑賞方法:-
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映像は凄いけど哲学は薄め

・映像は極上、ストップモーションアニメーションの凄さ、がよく伝わる
けど、
・ストーリーに高揚感があんまり感じられず哲学は得られなかった

黒澤明フリークな監督で 7人の侍っぽかったり 関連要素が他にもありそうだけど、それを作品の魅力としては受け取れず
鑑賞後の満足感や余韻は薄かった

isukee
isukeeさん / 2018年8月13日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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日本風がマッチしてんだか、してないんだか・・・

VOD字幕版にて鑑賞。しかし、本編には日本語、日本文字も混ざっている為、私的に最初は大変観辛かったと言う条件でのレビュー。

犬のウィルスに感染した犬達がゴミ島に幽閉され、そこに自分のペットを探しに来た少年の物語。

ペットを大事にしない人間への皮肉と環境汚染への警告が詰まっている為、日本への愛あるオマージュが詰まっているとは言え頭空っぽにして楽しめる様な作品でも無いし、食事中にも楽しめない内容になっていた。

ストップモーションアニメの質も演出も見事なのだが、逆に「だから何なのだ?」的部分も多い。
登場人物&犬もシュールですので劇中劇的変化も無いし、寝てしまう人もいるだろうし。

もしも吹き替えで観ていればどうだっただろうか?

外見芸術作品とすれば楽しめるだろう。
しかし、内容に面白さを求める人にはちと辛い。
私は後者なので厳しい評価とさせていただきます。

巫女雷男
巫女雷男さん / 2018年8月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  悲しい 寝られる
  • 鑑賞方法:VOD
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猫好きですが犬ヶ島

映像が
紀里谷監督の「キャシャーン」と
似てるなと思いました。

結構笑えたしウルウルシーンもあり
楽しめました。

声優さん情報無く見たんですけど
スカーレットヨハンソンと夏木マリはすぐわかりました。
特徴がある声ですよね。
他はほとんどわからなかった(笑)

後でキャラと声優さん確認してみて
かなり豪華なメンバーでビックリ‼︎
予習して行けば良かったぁ〜

改めて見直したいなと思いました。

もう上映終わっちゃったからDVDで

snowball
snowballさん / 2018年8月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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アキラっぽい世界観でイイ話

近未来の世界観がカッコいい。

Zita
Zitaさん / 2018年7月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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かわいい!

とてもかわいかった!

弐番
弐番さん / 2018年7月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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海外からの日本感(苦笑

飛行機で見て、コメディ区分だったけど、ブラックすぎるだろ!って思いました。
日本が舞台なんだけど、外国人から見た日本ってこんな感じなんかな〜って言う。。。
作り込みがすごいけど、日本人が喋ってるところがろくな日本語じゃなく字幕も出ないし。。。バカにされてる感がすごい。
国内日本語吹き替えされたの見たら違う感想だったのだろうか。。。
ウェスアンダーソン好きの方が高得点なのかしらん。。。

NAO
NAOさん / 2018年7月28日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  笑える 悲しい 難しい
  • 鑑賞方法:-
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繰り返し観たくなる

未来的ノスタルジックな奇妙な世界が細部まで偏執的に構築された快作。

孫次
孫次さん / 2018年7月26日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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舞台は近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行、ネコ派の小... ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

舞台は近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行、ネコ派の小林市長は沖合にあるゴミ島に全ての犬を隔離する条例を施行、第1号として自宅の愛犬スポッツを送り込む。不運な事故で両親を亡くし市長の養子となっていた12歳の少年アタリはスポッツを捜すため小型飛行機を盗んでゴミ島に向かうが機体故障で島に墜落。アタリを助けたのはチーフをリーダーとする犬達。アタリは彼らとともにスポッツ捜しを始めるが、同じ頃条例撤廃を目論む高校生グループ達が密かに活動を開始していた。
隅々までジャパンリスペクトが滲んだ全編超絶技巧のストップモーションアニメで、特に黒澤リスペクトが顕著で近未来の話なのに昭和テイストがダダ漏れという異常なビジュアル。犬達の会話は便宜的に英語に吹き替えられ、人間達が話す日本語のセリフは同時通訳で英語に訳されるというややこしい構成になっているので時折全く訳されていないセリフもあったりして、洋画なのに日本語を解する人だけがより楽しめるようになっているところがなかなか捻くれていて面白い。豪華な声優陣も魅力で、犬達が憧れる島のクイーン、ナツメグ役のスカーレット・ヨハンソンのセクシーさがシャレになっていません。

よね
よねさん / 2018年7月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
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アンダーソンの才能フル回転作品

最初情報量の多さや、英語日本語ごちゃ混ぜの中で字幕を追っていくのに必死になるが、徐々にアンダーソンの世界にどっぷり飲み込まれて行く。
自分を守ってくれた犬を一人ぼっちで探しに行くアタリ少年の冒険記がとても可愛く愛おしい。時代設定は20年後の日本らしいが、そこかしこに見られるレトロでヘンテコな日本も見ていて楽しい。
最初鑑賞した時はストーリーを追うのに集中したので、次回見る時は、もっと細部の作りこまれたアンダーソンの世界観を堪能したい。

まぁみどり
まぁみどりさん / 2018年7月20日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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まったく新しい体験

映画はもうここまで来たのかと驚く。アプローチが脇腹から来て、一気にノックアウト。ウェス・アンダーソンの頭の中を覗いてみたい。かつてティム・バートンに出逢った以来の衝撃。「グランド・ブダペストホテル」にも感心したけれど今後も目が離せない監督。日本をデフォルメしてある種の日本らしさを抽出したフェチ度に賞賛。

Paulくん
Paulくんさん / 2018年7月15日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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合わなかった

アニメーションと間の取り方、音楽は最高だと思うけれどストーリーがつまらなかった。映画中にウトウトして出ようか悩んだの久しぶり…。
政治的な皮肉とかありそうだけど、こちらは求めてないからかな。

顔るんるん
顔るんるんさん / 2018年7月14日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
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趣味が合うかどうか

ストーリーは作中で章にわかれており、シンプルでわかりやすい。

ただ、人形劇(ストップモーション)、かつ、独特の世界観なので人を選ぶ映画という感じ。

日本へのリスペクトを感じるけど、人によっては不快に感じるかもしれない。

かっこいい・ふしぎ・こわい・かわいい・笑える・せつない・かなしい・ぶきみ…見ていると不思議な感覚に陥る。

ただ、この世界観にハマれば、間違いなくディスクが欲しくなる。フィギュアが欲しくなる。

あ~~なんでフィギュア付き前売り券買わなかったんだろう!と後悔する。

※ 犬が色々しんどい目にあうので、愛犬家にはなんとなくつらいかもしれない。わたしは大丈夫でした。

ただの犬
ただの犬さん / 2018年7月4日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  笑える 悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:映画館
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素晴らしかった

犬たちの表情、会話がリアルで
もう一回観たい

Rubysparks
Rubysparksさん / 2018年7月2日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
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日本への尊敬(リスペクト)が詰まった作品

さすがウェスアンダーソン
やっぱり大好きウェスアンダーソンが手掛ける大人なアニメーション

細部までのこだわり、世界観に
私たちがみてる、生きてる世界とウェスアンダーソンがみてる、生きてる世界は違うのではないかと思えるほど彼の世界は無限で可能性も未知数である

シーンひとつひとつ一時停止して鑑賞したいくらい
アート作品として確立されてるところも最高で、ありとあらゆるとこらに散りばめられた日本文化の要素に彼の溢れる日本愛を感じた🇯🇵
特に魚をさばくシーンは日本にしかない特別な文化であって、それを再現しているところに彼へ尊敬(リスペクト)を送りたい

ストップモーションアニメーションの欠点であるチープさが出ていなかったのはやはりこだわり抜いた彼の凄さのお陰であるとおもった

これからもアニメーションを作り続けてほしい
そしてウェスアンダーソン展をいつかやってほしい

すぽろん
すぽろんさん / 2018年6月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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テンコ盛りのなんちゃって日本が楽しすぎ!

ウェス・アンダーソンがすごく好きなわけではないのだけど
前作の「グランド・ブダペスト・ホテル」が
砂糖菓子の様な美しい画面に、
文化への政治支配の恐怖と怒りが込められていて〜〜
って、そんなに深いところまでは正直、
町山氏の解説を聴かなければ分からなかったけど〜(笑)

まあ、とにかく一筋縄ではいかないウェス・アンダーソン監督の新作!
黒澤作品リスペクトに溢れた作品と聴けばこれは観ないと!
という思いで二回観ました。

いや〜〜情報量の多さで二回観ても、ああ、そこ
見落としてた!みたいな点がありましたね。

ずっと野良で生きてきた黒犬は、
飼い犬時代を思い出して少年のそばを離れない他の犬達と
ちょっと距離を置いて離れて食事をするシーンで
「七人の侍」のテーマ曲!
まるで、この黒犬、三船が演じた菊千代だよね〜〜(笑)

そんなシーンがたくさんあるけど
黒澤作品に詳しくなくても、
そこ、凝りすぎじゃね!という
画面を眺めてるだけでも十分楽しいです!!

最後は「天国と地獄」的な〜〜〜
詳細は内緒内緒!!(笑)

@もう一度観るなら?
「ネット配信とかで、画面を止めながらじっくり〜」

星のナターシャ
星のナターシャさん / 2018年6月26日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  笑える 楽しい 知的
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犬と鳥がかわいい

変わった映画だ。
グランドブダペストホテル同様、こういうシュールなの自分絶対好きと思いきや、そこまでハマりきらなかったけど記憶に残る一作。

犬が英語を、人間が日本語を喋るヘンテコ映画。
長崎を彷彿とさせる架空の日本も面白いけど、結局犬がかわいい。
鳥も。

そこ。

rakopon
rakoponさん / 2018年6月26日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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チーフの男気に惚れました、犬だけど ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

102分という世界で一番長いストップモーションアニメーション。ギネスブックを更新した。犬や人などの、約900の登場キャラクターが全部、紙粘土で作られていて、それを表情や動きの変化ごとにストップモーションの技術でフイルム化し、編集された映画。一人の人間や犬に、200の異なった表情を持つフィギュアが、手造りされて、それをすこしずつ動かしながらフイルムに捕え編集されている。例えば、主人公小林アタリが笑いながら手を挙げるシーンならば、アタリの手の位置や、顔の表情を少しずつ動かすごとにフイルムを撮り、スムーズに動いているように編集する。根気のフイルム造り。
ウェス アンダーソンは、宮崎駿が、自分のアニメーションをすべて一枚一枚手書きで、描いてそれを編集して一本のフイルムを完成させることに心を動かされた人で、同じように自分もフギュアを一つ一つ動かしてはフイルムに録るストップモーションで作品を完成させた。
彼は日本贔屓で、黒澤明と宮崎駿を信奉している。震災と放射能被害で深く傷ついた日本人を心から応援したい、という気持ちでこの映画を製作したという。
彼はこのフイルムを完成するのに、4年余りの歳月を費やしている。

ストーリーは

20年後の日本。犬インフルエンザが蔓延した日本のウニ県メガ崎市では、小林市長が、犬の隔離政策を決断。犬ヶ島とよばれる、ゴミ廃棄場となった島に、すべての犬を放逐することを決めた。市長の養子、12歳の小林アタリには、生まれた時から忠実に用心棒を務めてくれたスポッツという犬がいた。市民に模範を示すため市長は、スポッツをいち早く、ゴミの島に送った。アタリは、迷わずスポッツを探すために、小型飛行機を操縦して島に到達する。そしてアタリは、島で出会ったチーフ、レックス、キング、ボス、デイユークという5匹の犬たちとともに、スポッツ探しの旅に出る。

一方、メガ崎市では、犬インフルエンザを研究していた渡辺研究所長が、すでにワクチンを開発していた。あとは実際の犬に使用してみるだけだ。ワクチンはインフルエンザを予防、治療することができるだろう。しかし、渡辺医師は市長の命令によって暗殺される。オノヨーコ助手は、それを嘆くだけで、圧倒的な権力を握る市長の前では無力だった。
小林市長はロボット犬製作企業と、グルになってすべての犬を、犬ヶ島で処分して、ロボット犬に挿げ替えるたくらみを進めていたのだった。犬は生きていれば病気もするし死ぬこともある。エサも必要だし、汚れもする。ロボット犬の方が良いに決まっている。小林市長は、ロボット犬企業から多額のわいろをもらっていたのだ。

アタリと5匹の犬たちは、処分されるところだったスポッツを見つけ、他の犬たちを助け出す。アタリがすっかり世話になったチーフを洗ってやると黒い犬だったチーフは、本当は白いテリア犬だった。話を整合してみると、何とチーフはスポッツの兄弟だったのだ。

アタリは犬たちを連れて市議会に行く。アタリの学校の生徒達も、インフルエンザワクチンをもって合流する。そこで、小林市長の汚職と横暴が暴露され、再び、犬たちは人々のもとに帰ることになった。
というお話。

映画のポスターは、AKIRAを描いた大友克洋だそうだ。
原作のISLE OF DOGS をアイルオブドッグス、アイルオブドッグスと繰り返して言っていると、アイラブ ドッグスと聞こえる。というように、これは愛犬家のお話だ。

サンフランシスコでは、この映画を見に来るのに犬を連れてきて良い、という試みがあった。沢山の家族が犬を連れて、映画を観た。当の犬が嬉しかったかどうかは、よくわからないけど、、、やっぱり。ウェス アンダーソンが紙粘土で作り、アルパカの毛を植毛した犬のフギュアに、本物の犬が仲間と同定したかどうかは、不明だし、、。

棄てられた犬たちがみんな立派な名札をつけている。犬は人類にとって最も古い友達だ。人の喜びを犬は理解しようといつも勤めて、いつも人の力になりたいと思っている。
映画で、チーフが素敵で恋をしそうだ。アタリを助けた5匹の犬のうち、チーフ以外はみな、飼い犬で以前は立派な主人を持っていた。素敵なご馳走を食べさせてくれた思い出を語り合っていたとき、みんながチーフに、「君はどんな物を食べてたの。」と聞くと、「イヤー、俺か?俺は主人なしの気ままな放浪だからよー。でも時には食べ残しのステーキとかが手に入ったよ。」と照れながら話す。豪胆なのにシャイ。それで、すごくセクシーな犬、ナツメグに出会った夜は、「アンタ、いつもこんな時間にここにいるのか?」とか、話し方もアプローチもハードボイルド、その男気が素敵だ。そんな彼が、黒い犬じゃなくて、実は白い犬で、本当は立派な血筋だったとわかったとき、青い大きな目から涙が零れ落ちる。このシーンで泣かなかった人、人じゃないよ。

ウェス アンダーソンは、いつもとてもアーテイーな映画を作る。
「グランド ブダベストホテル」では、カラフルなホテルと、美しい自然と山々の描き方など、美しい絵本を見ているようだった。しかし人間模様を描写すると、とたんに、人種差別、自然破壊、貧富差、階級社会などが、ちゃんと描かれていて、ともかく渋い。今回の映画でも、大企業と結託した政治家、権力者の腐敗、弱い者いじめ、環境汚染、放射能汚染、自然破壊などなど、簡単には解決できない現状の嘆きが、映像にしっかり織り込まれている。

犬たちの、痛めつけられても、強制隔離されても、殺されそうになっても、人を信じてまっすぐ立ち向かう姿には、魅せられてやまない。チーフの湖のように青い大きな目から、涙があふれて流れ落ちるシーンが、ぞっとするほど美しくて、心に残って忘れられない。

小林アタリの声優をやった13歳のコーユー ランキンは、良く日本語をこなしていて、ハンサムな子役なので、この映画で人気が出てテイーンの間でアイドルになっている。
スポッツの声優、リーブ シュレバーも、チーフのブラアイアン クランストンも、とても良い。ウェス アンダーソンが大好きな、偏屈大物役者ビル マーレイがボスの声優をやっている。ナツメグのスカーレット ヨハンソンも、とても上手だ。渡辺医師の助手オノヨーコが名前通り本人がやっていた。
和太鼓が鳴り、クロサワの「7人の侍」の曲も使われていた。アタリの、「なにゆえに、人類の友、春に散る花」とかいう俳句とも和歌ともいえない歌が、メガ崎市議会の流れを変えるところでは思わず笑ってしまったが、太鼓の音が、とても効果的に使われていて良かった。

世界一長いストップモーションアニメフイルム。670人のスタッフが、900の登場キャラクターを使い、4年かけて作られたフイルム。ウェス アンダーソンの独特な表現世界が好きな人も、嫌いな人も、犬が好きな人も、嫌いな人も、この映画観る価値がある。

DOGLOVER AKIKO
DOGLOVER AKIKOさん / 2018年6月25日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 楽しい 興奮
  • 鑑賞方法:映画館
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メイキングとかコメンタリーの方が面白そう…

映像やアイデアは凄いと思う。

毛とかポカスカシーンとか、どうやってコマドリしてるの??謎です…

チェコのコマ撮りっぽい、ライカの最新&王道アニメーションとはまた違った感じ…
MrFoxより内容も面白かった。

でも正直美術的な「凄い!」が勝ってしまい、メイキングとかコメンタリーの方が観たいし面白そうな気がしてしまいました。

あと、日本語に字幕が欲しかった…英語より聞き取り辛かったです…

あと、自分の名前(メカ崎鉄缶)と「メガ崎市」の語感が似てて驚いた…!

メカ崎鉄缶
メカ崎鉄缶さん / 2018年6月23日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  楽しい 知的
  • 鑑賞方法:-
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