犬ヶ島のレビュー・感想・評価

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犬ヶ島

劇場公開日 2018年5月25日
138件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

美しい構図の連続

むちゃくちゃ面白い映画だ。皮肉が効きまくっていて日本映画への愛あるオマージュにあふれていて、それでいて圧倒的な独創性がある。

この作品に対して日本の侮辱だと言う人が一部にはいるらしいが、とんでもない。日本文化が好きでよく調べていないとこういうカリカチュアはできない。

ウェス・アンダーソン監督のストップモーション作品は、「ファンタスティック Mr. Fox」があるが日本ではあまり評判にならなかった。アメリカでは多くのフォロワーを生んだ作品だったので日本でも再評価されてほしい。

本作は、ストップモーションの強みである立体感や奥行きの表現を効果的に用いている。奇想天外な世界がただの絵空事でなく、本当に存在しているかのような実在感を見事に作り出している。
構図も見事に決まっていて、監督の美学が随所に感じられるし、キャラクターもかわいい。アンダーソン作品の中でもトップクラスの作品ではないだろうか。

ローチ
ローチさん / 2018年7月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  興奮
  • 鑑賞方法:映画館
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ウェス・アンダーソン館長の手作り博物館。

正直、予告編を観た時は不安しかなかったのだが、本編を観たらほとんどすべてが杞憂に終わった。本当に細部まで丁寧に作り込まれた極上の箱庭に、エキゾチックな「日本」がこれでもかと詰め込まれている。カクカクとした動きも、名優たちによるローテンションなセリフ回しもすべてが味わいであり、これほど精巧で良質な趣味の世界を見せられると、個人所有の博物館で館長直々にもてなされ、案内してもらっているような気持になる。

ただ、ウェス・アンダーソンが日本に愛着をもってくれていることは疑うべくもないが、そのアンダーソンをもってしてもなんでもないところにキノコ雲を出してしまうのか。悪意はないだろうが軽率だなあとは思う。『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』の原爆実験のシーンでも似た歯がゆさを感じたが、いつかこの溝が埋まればいいなと思う。

バッハ。
バッハ。さん / 2018年6月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  楽しい
  • 鑑賞方法:-
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わんわんお

物語良し、キャラ良し、展開良し、そして何より映像ヨシ!
人形(犬形)が動いてくれるだけでも楽しいのに、その人形が魅力的な奴だったら、もう言うこと茄子だね。
徹頭徹尾楽しい。アニメーションの真髄にリスペクト。

ところで私は吹替で観ましたが、大失敗でしたコレ。こういうジャパネスク映画は、やっぱり字幕に限るぜ。傑作なら尚更。
地方のシネコンさんもっと字幕やってくれよ頼むよ〜。

日高雄介
日高雄介さん / 2018年12月10日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  楽しい 萌える
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推古天皇おはようございます ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

なーめこーの、サラダ🥗
よっこいしょったらヘルツェルヘルツェル
堅あげポテトで首舐め回しましょうね〜
へへへ🤤
How are you?
oh、I’m ファン・ボイ・チャウ

ソーリー神奈川県民
ヘタしたら西サイゴンがチュニジア民族戦線に?!
きっとスタンリーキューブリックだよねって話。
オイシカッタ~

Ryota
Ryotaさん / 2018年11月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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引き込まれる

ロードショー時は気にも留めなかったけど、2本セットの名画座で。開始すぐの和太鼓で心を掴まれ世界に引き込まれました。日本をよく理解した上でメガ崎市を作っているのがわかります。蝋人形のようでいてリアル、CGのようでいて生き生きしている絶妙な映像。多国語の使い方も面白く、全ての要素で世界観を作り上げています。汚れた世界の中でも力強く純粋な心で突き進む王道ストーリーは見ていて快い。これは機会があれば見てほしい映画の1つと言える。

けざ+α
けざ+αさん / 2018年11月4日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 興奮 幸せ
  • 鑑賞方法:映画館
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美意識!そして犬!

すす素晴らしかった~~~!
どの画面を取っても美意識に満ちてて、うわー凄い画!これも凄い画!と思ってるうちに話がどんどん進んで大変なことに!
あと犬がかわいい!ちょっと人を見る感じとか、犬のかわいさをよく捉えている!

ストーリーはかなり重くてダーク。犬という犬が可哀想な目に遭うので、それに耐えられない人はいるかも。
日本人としては、この舞台を日本に設定したこととかいろんなキャラクターについてとか深読みしたくなるけど、そこまで深い意味はないのかもしれない。

「犬ヶ島」ってタイトルもそうだし、舞台となる「メガ崎市」、主人公の「小林アタリ」とか、日本語のセンスもいちいち抜群。
ウェス・アンダーソン自身がここまでコントロールしてるとは思えないから、制作スタッフに入ってた野村氏が優秀なんだろうな。

しかしティム・バートンもだったけど、犬好きの監督は猫に対する敵対心がひどいw
「6:4で犬派」の私は、同じ日本が舞台のストップモーションだと「KUBO」よりこっちのほうが好きです!

hhelibe
hhelibeさん / 2018年10月31日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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ドックドックドック

ウェス・アンダーソンの世界と言ってしまえば単純だが、ブタペストホテルで感じたユーモアと世界観を、皮肉のきいた日本の世界で存分に活かしている。2次元アニメーションから3次元実写までを1つの映画で見せてしまうかのような映像美は見事。

WALLE
WALLEさん / 2018年10月30日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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Wes Anderson

今作は、#ウェスアンダーソン (#WesAnderson) 監督のアニメーション映画、#犬ヶ島 を取り上げます。

この映画はなんと驚き、ストップモーションで撮られた作品です。つまりは、数万枚の写真を撮り、パラパラ漫画のようにつなぎ合わせたもので、2時間の映画を作っているのです。

この作品で昨今話題になったのが、#クボ二本の弦の秘密 (#KuboandtheTwoStrings) です。美術館にその展覧会があっていたので見に行ったのですが、度肝を抜かれましたね。キャラクターだけでなく、バックグラウンドのセットから、海の波まで一つ一つ粘土で作り、それをミリ単位で少しずつ動かして、数枚の写真を撮ります。考えただけで、嫌になる。

それをやってのけるのが、ハリウッドの経済力です。
日本でも、ジブリを代表とするアニメーションは数万枚の手書きの絵で作られています。でも、あんだけ売り上げを記録したとしても、数年の歳月を費やしたのだから、利益もほどほどですよね。
それでも、挑戦する美的追求心、テクノロジーとの融合がとても素晴らしいと思いませんか。

これこそ、スクリーンで観るべき作品、もしくはDVD /ブルーレイを購入すべき作品だと思います。

前置きは長くなりましたが、今日はウェスアンダーソン監督を紹介したいと思います!
彼の作品は、#グランドブタペストホテルで 一躍有名となりましたが、彼の作り上げるスクーリーンでの画は美術的要素がかなり詰まっています。

色の使い方、フレーミング、アスペクト比など、スクリーン上に映し出されるものをとってみれば、彼の上に出る者はいないのかもしれません。

過去には、かの怪人#スタンリーキューブリック もそのような美的感覚を持ち合わせていました。

今作でいっても、普通のアニメーションとは全く違ったカメラの動き、またストップモーションの特徴を使った、実写映画との差異化は見ているだけで楽しくなります。

彼の作品は実際に目にしてみれば、その違いが一目瞭然です。

さらに、49歳とまだ若いから面白い。映画賞常連で、毎回の作品に大きな期待がかかる作品です。

次回作もまだ発表にはなっていませんが、楽しみでしょうがない監督の一人です。

Editing Tell Us
Editing Tell Usさん / 2018年10月29日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  笑える 楽しい 幸せ
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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映像と演出は面白かった

犬が結局、人間に懐柔されちゃうのがなんだかなー。棒切れ拾わないでしょ!

交換留学生が「わたし意見はっきり言うから浮いちゃうけど!」って言ってたのなんで知ってるんだろ。

縦横に動くのは楽しい。
ケンカシーンでもくもくする表現懐かしい!!昔のアニメでよくあったな〜

hyvaayota26
hyvaayota26さん / 2018年10月28日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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とんでもクオリティの人形劇

こんな映像見た事ない!
ストーリーなんてどうでも良くなるくらいビジュアルが魅力的だった。
寿司屋で魚やタコを捌くシーンのリアルさといったらもう!

ジョイ☮ JOY86式。
ジョイ☮ JOY86式。さん / 2018年10月24日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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とても観やすいのに深い ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

やっと観られた!
制作に四年もかかったのもわかるなあ、犬たちの毛並みや表情の細やかさに驚いた。
外国の方から見た日本(もちろんデフォルメされているにしても)ってこんな感じなんだな〜と思いつつ、
市長の独裁政治とプロパガンダ、途中犬のカニバリズムや犬社会の中での上下関係(結局実態は違ったけど)など、人も犬も社会の中でとても生きづらそうだったし、現実世界をうまーく描いていて絶妙だった。

そこを打破していくアタリ少年とスポット&チーフと犬たちは、アウトローな生き方や特殊な立場を持っていながら、そこからマジョリティや権力に自分たちなりのやり方で反旗を翻してゆくわけだけど、そのスポットを探す旅の過程も冒険物語としても見事でとても面白い。

アタリとチーフの絆が生まれたり、スポットは彼なりの新しい人生を見つけていたり、それゆえにスポットからチーフへとアタリのボディガードならぬ相棒のような役目を託されてゆく。スポットは家庭を持ち、アタリは市長としてメガ崎市を良くしていってくれるだろうな。新しい世代、新しい価値観への流れが気持ちいい。

「〇〇の犬」という言葉はネガティブな意味でしか聞いたことがなかったけれど、仲間や同志としてあなたを認めるという意味合いでは、初めて聞いた気がする。
ラスト、春の花に満ちたメガ崎でのチーフとナツメグの顔のクローズアップに、桜の花びらがふっと貼り付き、それに気づいたチーフはナツメグの顔の花びらを飛ばしてやる…このシークエンスにかかったであろう時間や労力と共に、こんなささやかな描写がなぜか印象に残った。
私たちは四季の美しい国に住んでいる、日常や社会の営みも汚れない国であってほしいと思ったら。

ありきたりな女
ありきたりな女さん / 2018年10月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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2回見た。日本映画オマージュ?

日本映画のテイストがあちこち出て、ワンちゃんの表情もとても共感できる。ニクいストップアニメーション。

M.Joe
M.Joeさん / 2018年10月9日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
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ギミック重視

ウェス・アンダーソンの日本に対する造詣はタランティーノ同様、作品の随所に察することができる。
ただ日本人と諸外国の人では間違いなく作品の理解と印象は異なるだろう。
古今に渡り欧米人の抱くエキゾチック大国日本が持つキテレツ加減が伺える。
これをアニメではなくなぜ実写でやらなかったのかと脳裏を過ったが、ひょっとしてそれがグランド・ブダペストホテルだったのかなって。

なべたく
なべたくさん / 2018年9月29日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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新感覚

エンドロールを見ましたが、本当に日本人は少なかったです。大部分がキャストで、この映画の根幹に関わる部分には殆ど参加していなかったのではないかと思います。
なのに、とてもリアルな日本が描かれていて、とてもびっくりしました。
飼い主が洗脳されているくだりなどは面白かったです。

とても洋画的なアニメでした。

というか完全に洋画です。日本語が語られる部分もありますが、とても聴き取りづらい物でした。

凄くテンポ良く進みますが、ちゃんと語るところはしっかりと語ってくれるので、分かり易かったです。

Rewind That
Rewind Thatさん / 2018年9月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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ストーリーはよかったがあまりに映像が独創過ぎて感情移入が出来なかっ...

ストーリーはよかったがあまりに映像が独創過ぎて感情移入が出来なかった。監督の日本への愛情は十二分に伝わったきた。何より声優陣の豪華さにビックリ。

tsumumiki
tsumumikiさん / 2018年9月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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I can picture it

何故このような映画を作ろうとするのか?思い描く世界を具現化したい以上の動機は彼の場合、やはり感じられない。いやが応なく彼の日本表現の添削を始めてしまう。途方もない想像力が込められている。かなりいびつで構図化された表現ではあるが、不快感はなく、妙に説得力があり、情熱なしには作れないディテールの多さには、もはや感謝するしかない。
排他と権力者の独善的な論理のお仕着せは現代に通じるものでもあり、戦中戦後の空気感を模して、盲目的で寡黙な日本人を描かれると、よりユニバーサルなメッセージかもしれないが、日本人への直接的な警鐘のように受け取らざるを得なかった。
しかし、そこはウェスアンダーソン、メッセージ性よりも緻密なディテールの方に目がとられる。少数意見に形式的なリスペクトを示し、後で蹂躙する気がありありな権力者。チーフとナツメグの大人のお洒落な会話。腎臓移植の長回しシーンは常人の理解の及ぶ所にはない。
ストーリー的には、悪役側の描写、特に小林市長にはもう少し背景説明が欲しかったところ。

Kj
Kjさん / 2018年9月2日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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侍 日本感

不思議な世界観。
犬はペット等だけではなく、一個人として犬人格。

sy
syさん / 2018年9月1日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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凄くよく出来た映画

日本人スタッフもいるが、日本らしさをこっけいに表現してたね😁黒澤リスペクトも上手く織り込んでたね❗ストーリーも練られて面白かった‼️

シゲドン
シゲドンさん / 2018年8月31日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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ナイス、ジャパンセンス

ビジュアルセンスが良かった。間違った日本感でダサい映画は多いが、この作品はクール。どこまでわざとか分からない。
コマ送りだからこそ受け入れられる表現に、そういう発想!って唸った。「クーボ」は技術を進めたために、だったらCGでいいじゃんって表現や発想としては魅力が半減した。コマ送り表現も考え方だなぁ。

ドラゴンミズホ
ドラゴンミズホさん / 2018年8月29日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  萌える
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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アンダーソン流“日本”映画、好きならばイエス、苦手ならばノー。 …イエス!

鬼才ウェス・アンダーソンが『ファンタスティックMr.FOX』に続いて手掛けたストップモーション・アニメ。
ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)受賞。
『ファンタスティックMr.FOX』も独特のアンダーソン・ワールドだったが、本作はそれに加え、日本人としては興味尽きない。
何てったって、舞台は日本!
日本を舞台にした洋アニメーションと言うと、つい最近も『KUBO』があったが、本作はさらに日本色が濃厚。
でも、そこはアンダーソン。かなりの変化球。
なので、好き嫌いはっきり分かれそうだが、自分的にはドハマった!
どんな独特さ、風変わりさを見せてくれるんだろうと、最後までワクワク、期待以上に楽しんで見てしまっていた。

近未来の日本。ウニ県メガ崎市。
犬の感染病が拡がり、犬嫌いの一族である市長の陰謀によって、全ての犬がゴミの島へ追放。
市長の遠縁の養子である少年は、島の犬たちの協力を得て、愛犬を探す…。

日本が舞台であっても、近未来の架空の日本。
近未来と1960年代の日本が融合した不思議な日本。
ネオン街や屋台、神社や昔ながらの日本家屋など緻密なセットで日本を創造。
看板や文字など至る所に日本語が散りばめられ、メインタイトルやスタッフ/キャストも日本語で表記(と()して英語)、日本語の台詞も多い。
豪華ボイス・キャスト。主に犬の声はハリウッドスターで、人間の声は日本人俳優が担当というのもユニーク。
パワフルな和太鼓が響くアレクサンドル・デスプラの音楽も非常に印象的。
音楽と言えば、日本が世界に誇る巨匠の名作の名曲が使用されたりして、思わずニヤリ。
相撲や寿司などいかにもな日本描写の他に、市長に抗議する少年少女たちはさながら60~70年代の学生運動。
変化球ではあるが、日本へのリスペクトやオマージュがてんこ盛り。
何度かじっくり見返したいくらい。
見た事無いけど、独特で斬新で、何処か古く懐かしい、アンダーソンの日本!

キャラデザインは奇妙。
犬たちは汚ならしく、少年も決して可愛らしいとは言い難いが、次第に愛着沸いてくる。
パペットながら犬たちの体毛のフワフワ感も充分で、ストップモーション・アニメのこのカクカクした動きが堪らなく好き。
アンダーソン作品を見た人ならご存知の通り、ユーモアはとにかくシュール。
このユーモアも好み分かれるが、結構何度かクスリと笑った。
風刺もピリッとチクッと効いている。
市長の悪政。
国のトップであろうと市のトップであろうと町のトップであろうと、権力を我が物に使う権力者は万国共通。
ゴミ島に追放された犬たちは、人間に粗末に扱われるペットなのは言うまでもない。
人間の横暴、傲慢、身勝手さは痛烈だが、でも本作が本当に伝えたいのは、人間とペットの絆だろう。

アタリ少年と彼の護衛犬スポッツの友情。
島に一人やって来たアタリに協力する犬たちの中で、一頭だけ非協力的な黒犬チーフ。
野良犬で人間になんて絶対服従しないポリシーを持っていた彼が、少しずつアタリと育まれる交流…。
アタリとチーフの距離が縮まったお風呂やビスケットなど、あざとく情感たっぷりに描かれるんじゃなく、淡々と、それでいてしみじみじ~んと心に染み入る。

猫や鳥などペットは様々だが、まだ人間が石器などを使っていた大昔から、すでに人間と犬は一緒だった。
昔も今も、人間と犬の関係は特別。
それに日本人ならば“映画の犬”は、『南極物語』『ハチ公物語』などなど殊更!

溢れんばかりの日本LOVE、犬LOVE。
好きか苦手かのアンダーソン・ワールド。
多数決を取ろう。
好きならイエス、苦手ならノー。

イエス!

近大
近大さん / 2018年8月28日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  笑える 楽しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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