MEGA SPIDER メガ・スパイダー
2013年製作/80分/アメリカ
原題または英題:Big Ass Spider!
スタッフ・キャスト
- 監督
- マイク・メンデス
- 製作
- シェイクド・ベレンソン
- パトリック・エウォルド
- 脚本
- グレゴリー・ギエラス
- 撮影
- ベンジ・バクシ
- 編集
- マイク・メンデス
2013年製作/80分/アメリカ
原題または英題:Big Ass Spider!
「小さいほうが厄介」と言うアレックスの台詞がお気に入り。あまりにも巨大化させると怖さは半減するものだ。モンスターパニックものは数多くあれど、ここまでコメディ要素を強くしてくれると楽しくてしょうがない。VFX部分も合成がハッキリわかってしまうけど、序盤のステージ2辺りが逆に恐怖。
害虫駆除会社のアレックス・マシスと軍のカーリー・ブラント中尉(クレア・クレイマー)のロマンス要素もあり、それを後押しする病院警備員ホセ(ロンバルド・ボイアー)と恋心を利用するターナー少佐(レイ・ワイズ)がいい感じで脇を固めていた。このレイ・ワイズという俳優は『ビッグ・バグズ・パニック』(2009)にも出演している。好きなんですね巨大虫作品が。
音楽も凝っていて、ホセがやる気を出すときにはラテン風音楽がかかるとか、映像よりもストーリー、音楽に集中したほうが良さそうです。
軍が隕石の微生物を研究して成長ホルモンを作ったが実験中の野菜にいた蜘蛛が感染、街に逃げて巨大化。この辺の設定は古典の「世紀の怪物 タランチュラの襲撃(1955年)」に通じる定番。
軍も秘密裏に捜査しているが巻き込まれたのはゴーストバスターズのようなコミカルな害虫駆除業者アレックスと病院の警備員の凸凹コンビ。蜘蛛退治がメインだが軍の美人中尉カーリーにぞっこんのアレックスの奮闘ぶりが涙ぐましい。換気ダクトとか繭や幼虫が孵るシーンはエイリアンへのオマージュでしょうか。
B級と侮っていたがビルに登っている蜘蛛のCGなど秀逸、パイレーツ・オブ・カリビアン調のBGMも軽妙でなかなか聞かせます。
昔はCGなんて無かったからアップにすれば気味悪い昆虫はクリーチャーものには格好の素材、蟻とか蜂とか蜘蛛は定番でした。とりわけ蜘蛛のパニック映画は古くは若きクリント・イーストウッドも戦闘機パイロットで出演の「世紀の怪物 タランチュラの襲撃(1955年)」をはじめ20本以上作られている人気ジャンル。
キングとかジャイアントは使われているのでメガとしたのでしょうが原題はBig Ass Spider!、肛門の近くの出糸突起が弱点なので強調したのでしょう、題名からもコメディ仕立てと言うことが伺えます。ただ、グロテスクな殺戮シーンとおふざけキャラは違和感が拭えません。
コメディタッチのプロットでは元祖アイアンマンのようなヒーローVS溶岩蜘蛛の「ラバランチュラ全員出動! (2015年)」の方が数段上手で好みでした。
エンドクレジットで次は巨大ゴキブリとほのめかしていましたね、害虫駆除業者が主役ならいくらでもネタはありそうですが観るかどうかは微妙です。
まあ他愛の無いSFコメデイと覚悟すればシンプルでよくできており、そこそこ愉しめました。
モンスターアクションとしては
B級以上A級未満の感じだが、
頑張ってるw
そして吹替版サイコー!
声優さんたち嵌まり役、
台詞一つ一つがもうカッコいいw
BGM もバッチリ!
楽しかった!