きみの鳥はうたえるのレビュー・感想・評価
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嫌いじゃないのは役者がいいから
メインの3人が芸達者な役者を使ってくれたおかげで、最後まで眠らずに鑑賞できました。
正直、ストーリーは眠たーくなるような、のんびりというか、だらだらしてるというか、覇気がないというか、、、でしたが、まぁ、自分じゃとてもこんな風には生きていけないだろうから、映画で見る分には楽しめるな的な作品でした。
リアルにありそうな箇所と、
おいおい、ドラマチックやな!
と言いたくなる箇所があって、それが楽しかった。
なんせ主役の柄本佑も、染谷将太も、石橋静もみんな美しいな。オーラが。うん。存在感と空気感。
それに対する萩原聖人の枯葉感がまた素晴らしいね。
若者と少し年取ったおっさんの差がより、この世界をリアリスティックに描けていて、好感が持てた。
柄本佑演じる、「僕」がひょうひょうと、流れるままに、束縛されることなく何かに必死になるわけでもなく、なるようになれーと生きてる様や、佐知子(石橋静)のように、尻軽に、でも、好きなように異性と絡みながらもそれなりに不安になって思い悩んでたりする様は、羨ましかったりもしたなー。
ラスト。はっきりしてくれない作品は苦手だけど、今回はなぜだか、これで良い!と素直に思えた。
佐知子、どうしたかな、、、
自由だけど。
120秒数えたら
キネマ旬報ベスト・テンで第3位ということで。
今日YouTubeのオススメに柄本佑のインタビュー動画があったので、「あ、そういえばあの作品見てなかったな」と思ったので、今鑑賞。
結構、合う合わないが分かれる作品。
私は後者でしたけど、雰囲気を楽しむという意味ではそこそこ良かったかな。
函館郊外の書店で働く僕(柄本佑)と、その同僚の佐知子(石橋静河)と、職を失っている僕との同居人静雄(染谷将太)のひと夏のお話。
第一に柄本佑の演技力。
賞をいくつも取っているだけのことはあるな〜
自然体で素晴らしい演者ですわ。改めて感じた
トイレのシーンとラストシーンは良かった。
嘘をついても付けきれない瞬間の彼が非常にカッコよかった。
しかし、あまりにもタラタラし過ぎてる...
高校生の青春だったら面白いんだけど、もう三十路近いんじゃないかな、そんくらいの大人がずーっとダーツやってんのもどうかなと。
そして、手抜きが所々で見られる。
"僕"をメインに当ててるのは分かるけど、あまりにも静雄と佐知子の関係について描いて無さすぎる。
誠実に生きるってなんだろな。
不誠実だと何がダメなんだろうな。
自分の気持ちってどう伝えるんだろうな。
伏線が全然ないと、映画って面白くなくなるんだな。
映画館で見に行くクオリティじゃ無い。
ちょっと期待しすぎたのかな??
この映画見る前に「かぐや様は告らせたい」の最新話を見てしまったからかも。
最後だけリアルじゃないけど…
なんかずっとみてられるわ。
めちゃくちゃリアル。リアルすぎて特別なドラマ?展開?がないから評価が高くないのもわかる。
若いときって恋愛と友達の境界線がギリギリのことってあったなぁと。
ちゃんと言葉にしない男のほうがなんか魅力的で、答えて欲しいこときちんと答えてくれる人は誠実なのになんか友達の域をこえない、でもある時それが逆転したり。
いやいやあったなーーこんな時期!と共感しまくり。
モリグチ(店員)の嫌なかんじもいるよねいるよねーー!と。
ラストだけ、なんかドラマチックで普通の良い映画になっちゃった(°▽°)とおもったのは私だけ?笑
いいんだけどね、そうだったらいいんだけど。あの『僕』は現実にいたらこうはならないかな。
主演3人とも、良い俳優さんです。柄本佑大好き!
クラブのDJシーンは半分でよかったよね。
自由
きみの鳥はうたえる。
題名の意味を考えてた。
自由と言う意味なのかな?
自分の望むようになれたのに…と解釈した。
三人は自由だ。
だけど僕にはとても居心地が悪く思えた。
自由、曖昧だからこその居心地の悪さ。
自由って何なんだろ?
自分の二十歳の頃の何にも縛られない自由な日々を
思い出したけど、全く戻りたいとは思わなかった。
三人とも素晴らしい。
そこで生活してるかのようなリアルさだった。
特に柄本佑さん。
初めてガッツリ演技を見たけど、
気味悪さ、不気味さ、実体のなさ、色気、
男前とは到底思えないし、体つきも鍛えてるわけでもない
だけど魅力的だった。
凄い役者さんだなと思った。
ラストにだけ主人公の本質が見えました。
カッコ良く見えてるヤツって精一杯カッコつけてんのかもな。
バーニングと
私が見てきた邦画は昔からこうだった気がする。原作読んでないけど、青...
私が見てきた邦画は昔からこうだった気がする。原作読んでないけど、青春ってこの映画のラストまでで、以降は違うものなんだろう。音楽も素晴らしいけどちょっと東京的。「夜空はいつでも(略)」はこの監督が撮った方が相性良かったのでは。
見どころは、主要三人の演技
人間として立派かどうか、などという道徳的な価値観とはまったく別次元の相性の問題として、柄本さん演ずる〝僕〟のようなキャラクターが、私は苦手です。
逆に言えば、羨ましさとか嫉妬を感じることもあるくらい、自分には出来ないことが自然体でできる(と私には見える)人に、自由な精神性への清々しささえ感じてしまうからです。よくよく考えれば、周りに迷惑ばかりかけているのに、なんだか憎まれることなく独特の魅力を醸し出している人。ムカつくこともあるけど、コイツには敵わないな、と感じてしまうから、森口さんみたいに、マニュアル的な正しさをぶつけるしかなくなるのだと思います。
ラストの佐知子がどう返答するのかは、観る側に委ねられましたが、どう応えるにせよ、かなわんなぁコイツには、という苦笑めいた感情からしか始められないと思います。こういうタイプの人には怒り心頭、とか、怒髪天を衝く、といった反応が起きないのですよね、不思議なことに。
これもまた、嫉妬したくなる要素のひとつなのです。
オリビアを聴きながら
「東京ラブストーリー2020」で石橋静河好きが決定的になり、その勢いで鑑賞。
最後は観客に委ねるパターンなのはわかるが、それ故に食い足りない感が残った。序盤のメッセンジャーのやりとりだったり、山で何があったかとか、まあ想像力は膨らむがちょっと見せなさすぎ?とも思った。まあ、ビッチっぷりをもっと見たかった自分の勝手な願望かも笑
最後の佐知子は「やっと言ってくれたのか。」ここまでは同じでその先が「でももう遅いよ」なのか「嬉しい(素直に受け入れる)」なのか。
そこで終わってしまった瞬間は思わず舌打ちしそうになったが、この映画の本質はそこではないだろう。
森口、あいつは本当に見てられないが、あの行き詰まり感、それでも生きていこうとする様はまさに閉塞感の象徴であり、息が苦しくなる。
歪に長いクラブシーンは素晴らしいしここでの佐知子も申し分ない。
いい感じマジで
夏の夜遊びっていいよね。
おじさんには難しいけど青春映画としていいんじゃないでしょうか?!
とうの昔に青春時代を過ごした年代には何だかな~って思ってしまうかもしれませんが…
何だか観終わったときの何とも言えない不思議な余韻がとても気になる映画でした。
まず主人公の『僕』が初めの方で120秒まで数えて佐知子が戻ってくるシーンとエンディングでもまた数えてみるが待てずに走って追いかけていくシーンの対比が見事です。
またエンドロールのバックで聞こえる街の雑踏と鳥の声、これもまた印象的であり、象徴的でもありました。
青春映画の何とも言えずかったるく、やるせない雰囲気が見事に醸し出されていましたし、主人公の3人の演技がすこぶる秀逸でした。柄本佑さん、最近はイケメン俳優として深い深い沼をお掘りになっていますが、いい役者さんです。
染谷将太さんも菊地凛子さんとの結婚はびっくりしましたが、名脇役ですね。
石橋静河さん、最後のシーン、笑っているのか悲しんでいるのか微妙な表情がとても印象的でしたし、途中途中の色々なセリフ、演技もなかなかいいじゃないですか!?
(でもお付き合いするとしたら本物のお父さんがとても怖そうです!)
同僚店員の足立智光さん、いいですね~クソ野郎加減が堂に行ってますが結構好きです。
また脇ではありますが店長の萩原聖人さん、最近はかつてのイケメン俳優もなんだかな~っていう役が多いですね。ケツメイシの『さくら』のPVでは片瀬那奈さんを美人にしたみたいな(失礼?!)鈴木えみさんとの共演が印象的でした。この映画とは関係ありませんが鈴木えみさん、めちゃめちゃ可愛かったですね!『映画理論講義』はきちんと読破したんでしょうか?最近とんと見ないですね~どうしてるんでしょう?
萩原聖人さんもあまり見ないような…『冬のソナタ』でヨン様の声やってましたたよね~懐かしい!こっちは20年くらい前??
萩原聖人さんの立場よりさらに上の年代としては若者たちの心情は理解できていないかと思いますが、深~い映画でした。
なんとなく『傷だらけの天使』のことを思い出してしまいました。全く似ても似つかないですが。
等身大、ありのまま
【虚無的に生きていた男が”一夏の様々な出来事”を通して、”本音”を口に出せるようになるまでを描く。その他戯言含む】
鑑賞中、学生時代の自由で気儘で自堕落な生活を思い出す事、再三。
懐かしい・・。そして、妙なプライドだけはあったあの頃。
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”僕”(柄本佑:相変わらず良い役者である。)と静雄(染谷将太:安定して良い・・。)はアパートの1部屋をシェアしながら虚無的に過ごす日々。
”僕”は本屋のヤル気のないアルバイト。静雄は無職。
ある夜、”僕”が働く本屋の同僚の佐知子(石橋静河:相変わらず良い・・。)が店長と歩いているところに遭遇。
”僕”は数を数えながら、佐知子が戻って来るのを待つ・・。
戻ってきた佐知子は”心が通じたね”と”僕”に語り掛ける。(後から、佐知子と店長が別れたという話が出る・・)
そして、”僕”と佐知子と静雄の不思議で自由な夏の日々が始まる。
クラブで酒を飲んだり、カラオケに行ったり、ビリヤードをしたり、卓球をしたり。(ここで、原作は佐藤泰志だったなあ、と思い出す。だって、遊びで卓球しないよね、今。)
”僕”と佐知子はアパートの2段ベッドで自然に関係を持ち、二人に気を遣う静雄。
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”僕”はある日、静雄から3人でキャンプに出掛けようと誘われるが、断りキャンプには佐知子と静雄だけで出かける事に。
そして、ある日佐知子から”僕”に告げられた事。僕が佐知子に最初に言った言葉。そして、彼女に言い直した言葉・・。
うーん、好きであるぞ、この抒情性溢れる純文学的雰囲気。
佐藤泰志の原作とテイストがかなり違うが、これも又良し、と思った作品。
<2020年4月10日 BDにて鑑賞>
■蛇足
昨日、私の居住区でも県独自の緊急宣言が出されたので、数年振りに近くの”TSUTAYA”へ駆け込んだ。
そこには、様々な理由で鑑賞できなかった作品が並んでいた・・。(夢の様な光景・・)
こんなに品数あったかなあ・・と思いながら、数作レンタル。
で、レジに行ったら無人レジばかり・・。
見様見真似でバーコードリーダーで読み取り、お金を支払い、妙な達成感を覚えながら帰宅。
世の中、変化しているなあ・・。
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