ライフ(2017)のレビュー・感想・評価
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『エイリアン』夜明け前のSFスリラー群が醸す不穏な雰囲気を踏襲したSF密室スリラーの秀作
火星で発見された生命体を調査するために宇宙ステーションに招集された宇宙飛行士達。いくつかの実験によって蘇生した細胞にカルヴィンと命名し観察を続けるが、カルヴィンは予想外の急激な進化を始めステーション内が脅威に蝕まれる。
徹底的に無重力描写に拘っている辺りは今風ですが、全体の作品テイストとしては懐かしい60〜70年代SF、すなわち『エイリアン』夜明け前のSFスリラー群が醸す不穏な雰囲気を踏襲。密閉された宇宙ステーション内での阿鼻叫喚は極めてオーソドックスですが、クライマックスの後に訪れる静寂からの驚天動地のエンディング、そしてそこに被さるギターリフ・・・そのセンス・オブ・ワンダーに感動しました。
比較的低予算でキャストの顔ぶれも豪華とは言い難いですが真田広之の熱演も光る堅実なSFドラマ。ご鑑賞の際には予告トレーラー以外の情報は出来る限りシャットアウトすることをお勧めします。
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衝撃!
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男も女もそれぞれ違う場所で同じセリフ「No!、No!、No!」で終わる衝撃のラスト。
途中までは典型的というか定型的な展開で、あのまま「Gravity」の様な終わり方(地球に戻ってメデタシメデタシ)なら、つまらないと思っていたら、素晴らしいどんでん返し。
それまでの定型的な展開は、もしかして、このラストのために「あえて」そうしたのかも。
いろいろ余韻に浸れる映画でした。
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