彼女がその名を知らない鳥たちのレビュー・感想・評価
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自分を愛してくれる人がいる世界があるのは素晴らしい。
この映画のネタバレは知っていた上で鑑賞。それでもラストは「そういう観せ方するか!」と面白さ倍増でした。
現代は恵まれた時代になり、人々も目が肥えて好き嫌いがハッキリした個性があふれる世界。
生まれつき色々恵まれている人間、恵まれていない人間。それでも自分なりのスタイルを確立して生きて行かなければならない時代になったのは事実だ。
そんななか1スタイルを誕生させたのが阿部サダヲ演じる陣治。カッコ良くもなく女性から見れば不潔な人物だろう。しかし、彼はその人生を受け入れ、自分が愛される事が無ければ愛する方を選んだ人物だ。それしか生きる方法は見出せないスタイル。
悲しいけど、それが運命なのよね的。
そりゃカッコイイ方が得だが、そんなのは生まれつきだし、親を恨む事も出来ない。
蒼井優演じる十和子と出会わなければ、一生異性と巡り合う事が難しい人生だっただろう。
一方、十和子は容姿的に恵まれており、異性との巡り合わせは有るものの、運が無い女性。愛されるより愛したいスタイルだ。
そんな2人の物語、結末には「愛されるとは?愛し合うとは?」と言うテーマがあり、かなり考えさせられる。
私個人とすれば愛されるよりは愛してしまう方なので、陣治の考えも一応理解は出来たし映画としても面白かった。
悲しいラストだけど、陣治にとっては良い人生だったと思います。あなたはこれを愛と呼べるか?とサブタイトルにありますが、愛だと思いますよ。
ただ、メインタイトルの意味がわからないw
こんなにも複雑な感情にさせられたのは初めて
嫌ミスとひとくくりにしてはいけなかった。
侮っていた。ミステリーとしても秀逸。
世にありそうな関係、くず男、貢ぐ男、都合の良い女、どれも経験した故に、観終わってこんなにも複雑な感情にさせられた映画は初めてだった。
蒼井優さん、阿部サダヲさん、
演技と思わせない役者さんて筆舌に尽くしがたい。
松坂桃李、竹野内豊のラブシーンも見応えあるし、何だろう、人生色々あった人に観て欲しい。やられた。
やられた
ミスリードにまんまと引っかかりました。
ジンジめちゃめちゃいい奴だったなあ
最初はきったねえなあって嫌悪感抱いていたジンジを最後は好きになっていた
阿部サダの演技力に脱帽
だけど若干長い
あと30分コンパクトにして欲しかった
彼女がその思いを知らない深い愛
『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』、公開迫る『弧狼の血』など実録系サスペンスに才気を放つ白石和彌監督が“イヤミス”沼田まほかるの小説を映画化。
サスペンス/ミステリーと言うより、男と女の愛憎劇で新境地。
仕事もせず、自堕落な生活を送る十和子。クレーマーでもある。
歳の離れた陣治にヒモ状態で養って貰っている。
下品で不潔で貧乏な陣治。だが人は良く働き者で、どんなに十和子に罵られながらも十和子に尽くす。
でも時々、ゾッとさせる面もある。
十和子には過去と今に二人の男の影が。
クレームがきっかけで知り合った百貨店の時計売り場の主任・水島。彼と関係を結ぶ。
昔付き合ってた黒崎。今も思い出すほど、彼の事が忘れられない。
そんなある日、警察から黒崎が5年前に失踪し、行方不明である事を知らされる。
十和子はその失踪に、陣治が関与しているのではないかと疑う…。
沼田まほかるの小説を映画化した作品は昨年『ユリゴコロ』を観て壮絶な物語に衝撃を受けたが、本作もまた。
サスペンス/ミステリー的な雰囲気を醸し出しつつ、一筋縄ではいかない男と女の愛の物語。全く綺麗事ではなくハッキリ言ってゲスいのに、またもや抉られるほどじわじわと胸に響く。
それを演出しきった白石和彌の手腕も見事。また新たな才を見せ、本当に『弧狼の血』が楽しみになってきた。
本作も非常に観たかった一本で、劇場では観れずレンタルを待っていたが、期待に違わぬ作品であった。
“共感度ゼロの登場人物たち”の売り文句に偽りはない。
キャストたちの熱演が本当に本当に素晴らしい!
ファースト・シーンからイヤな女…と言うより、ダメ女っぷりを滲ませる蒼井優。
激しい感情の差、難しい役所もさることながら、清純派のイメージの彼女が複数回の濃密な濡れ場を披露。
その渾身の熱演に、数々の賞も納得だ。
蒼井優の演技が特に話題になったが、それと同じくくらい…いや、以上に、阿部サダヲも素晴らしい。
コミカルを一切排し、人間臭いシリアスな演技を披露。
あのラストシーンなど完全に場をさらい、彼が本作に於ける本当の主役だと思わせる。
そして、松坂桃李と竹野内豊のクズゲスっぷり。二人のファンならショックを受ける事間違いないだろう。
妻子持ちの水島。ただ女の身体や性欲を貪りたいだけの不倫男。勿論十和子だけじゃなく、他にも女が。
黒崎は自分の野心の為だったら平気で女を利用し、棄てる。
二人共、甘いマスクで、甘い言葉で、将来を約束し…。
そんな男共に騙される十和子も哀れっちゃ哀れだが、黒崎と別れる際重傷を負わされたのにそれでも忘れられないどうしようもなさ。
最低の男しか好きになれない体質なのか。
そんな中で、陣治はタイプが違う。
とにかく十和子は、陣治を嫌悪している。
一緒に暮らしているのは好きだからじゃなく、生活の為だろう。
十和子が何故こんなにも陣治を嫌悪しているか。
それは、陣治が本当に本当に心底、自分を大事に思ってくれているからだろう。
「お前の事が心配なんや」「お前の為なら何でもする」…ダメ男が軽々と言いそうな台詞だが、陣治のそれは本当だと最後に分かる。
時として人は、相手の思いに耐えきれなくなる事がある。
十和子は陣治のその思いから逃れるように、クズな男に逃げ場を求めてしまう。
本人も分かっているのだろう。
男にふしだらで、クズでダメな私が、愛されるに値しないと…。
陣治がどれほど十和子の為にし、守ってきたか。
ラスト、思わぬ展開と共に明かされ、法や人の道には反している。
でも、それでは計り知れない愛の形…。
受け止めきれぬほど深く深く、重く重く、それでいて純粋な愛に気付いた時、その全てが愛おしい。
あんまり最近泣けないんですが
これはきました!
ラストヤバかったー
一生かけても返せない程の愛
深いわー(´;ω;`)
あと松坂桃李
「アーって言ってみて?」
超絶エロい
もう彼をそんな目でしか見れなくなってしもた笑
全員あわれ
登場人物、全員愚かであわれ。阿部サダヲの汚い男の代表みたいな演技と、蒼井優の腐りっぷり。演者がみんないい。最優秀主演女優賞に納得。その演技力は、これまでもそうだったけどこの作品でさらに他の女優と大きく差が開いた気がする。
その後、彼女は幸せになれたのだろうか。無理なんじゃないかなぁ。
呼吸困難で死んだ。
じんじー😭😭😭
じんじがヤッタんだと思ったんだよ。
からの展開。切なくて泣きすぎて死んだ。
阿部サダヲさん、蒼井優さん素晴らしい。
出演者それぞれとても良かった。
竹野内豊さんのクズっぷり、エロくこずるい松坂桃李さんも良かった。
見終えたあと悲しい気持ちになる
凄まじいほどの濡れ場がたくさんです。
前回蒼井優さんの作品を見たものがハズミハルコは行方不明だったので、それも濡れ場があり、今回もあったため、多いなおいって感想でした。
ですが演技力が高い女優さんのため、すごいなぁと思いました。
あーーーって言っての松坂桃李さん演じる水島は性癖はちょっとクセ強いですね。笑
演技派な方が集まっているため、すごく見やすいです。
演技が下手な人がいません。
序盤見ていた感想は、とわこはただのクレーマー好きなクソビッチのような感じの流れでしたが、後半からどんどんサスペンス感が出て来る作品です。
黒崎も水島も本当にクソのような男ですね。
奥様がいる中で、とわこを使って金稼ぎをする黒崎。
まさか黒崎の現奥さんのかよさんの叔父さんとやらせるなんて。
国枝の姪のかよさんと結婚。
理想ばかり大きく話す本当はうすっぺらいぺら男で、とわこを制欲処理に使う水島。
しかも、時計が3000円の中国産だったなんてw
そして阿部サダヲさんは本当に演技派ですね。
ふざけた役もこなすのにこんな怖い雰囲気の演技もできてすごい俳優さんです。
そして、じんじは、とわこの事をかばうためにずっとずっと演技をしていたんですね。
これを愛と呼ぶのでしょうか。
悪人に見えていた、ストーカー気質な感じのじんじかと思っていたら、全てかばうためだったんですね。
黒崎のことを殺したのはとわこで、水島のことも結局とわこは刺してしまう。
予想外の流れでした。
俺を産んでくれと自殺をしたじんじ。
職場での2人の出会いからの最後回想シーンはとても切なかったです。
こんなにじんじに想ってもらえてたとはこは、なぜその幸せに気づけなかったのでしょうか。
じんじと付き合っていたにもかかわらず、3年ぶりに連絡が来た黒崎に会って、また利用されそうになり、黒崎を殺してしまう。
その記憶を忘れたとわこを守るためにずっと隠して来たじんじ。
切な過ぎです。愛しかなかったです。
じんじが飛び降り自殺した時に鳥が飛び立ちます。そこで題名につながるわけですね。
悲しい作品でした。
とてもよかった
新潟での上映で見逃していたのを早稲田松竹で見た。かなりな充実作で見れてよかった。
阿部サダヲさんの献身ぶりがすごい。どうしてそこまであんな感じの悪い女を好きになれるのか意味が分からないのだが、惚れ抜きっぷりに頭がさがる。
あまりに壮絶でつらい話だった。あのエロ爺さんはソープに行った方がいい。なにか素人にこだわりでもあるのだろうか。
愛と呼ぶのか情と呼ぶのか…
名画座デビュー♬
デビューとともに巡る✨
というわけで、本日2館目でラスト四作目。
…なんも言えねー(北島康介風)
思い出すと割と最近の自分と重なる場面が多過ぎて突然涙が溢れてくる事が多くて困った。
蒼井優のAVかと見紛ったり、阿部サダヲの不潔さ加減に嫌気がさしたり、松坂桃李のクズさに呆れたり。
そんなネガティブなところもあったけど、それをはるかに上回るポジティブな要素が多くて最終的にはめちゃ好きな作品になった✨
中嶋しゅうさんいい味出してる。
松坂桃李は「娼年」観に行こかな。
阿部サダヲと蒼井優は凄すぎる2人(´⊙ω⊙`)
究極の愛
原作を読んでいたときは、一旦読み終わる度に眉間に皺ができ、深い溜息をついていました。登場人物が本当に皆クズなんです。でも、愛の物語。よく映像化できたなと思うシーンも多々。好きすぎて2回観に行きました。
綺麗な愛ではないけど
R15だったので、どこまで官能的に写しているのかと思ったら、細かく長い描写が映されており
しかし、いやらしさよりもかなり客観的に観れる描写となっていた。
というのも、この映画をどこか安っぽい恋愛映画ではないというところが、そうさせているのか。
役それぞれが、自己愛的であり、男女のもつれや行く末がかなり非現実的な状況であるが故に、誰にも同情や感情移入出来ないからである。
皆それぞれ、主演のような見応えがある演技と役回りで役者の素晴しさを感じた。
最後の終わり方も、十和子の人生の次のステップへの一区切りとなっているまま終わったのが良かった。
人間的な感情と愛に狂ったサイコパス的な間を、最後は人間で終わったのだと感じた。
狂気的で終わるのは簡単だが、それだとこの映画は身近に感じられない。
だから、あの終わり方で良かったのだと感じた。
色々な見方ができる映画だと思う。
愛 包むような
はじめから主演の二人にイラっとしつつ。
ダメ男に次々と惹かれるダメ主人公。
その女性をそのまま愛する、もう一人の主人公。
人ってこんなにひた向きに誰かのことを愛せるものなのか。
ギンジの狂気にドキッとしつつ話は予想外の展開を見せ。。。
すごく大きな愛だけど。
その愛に胡座をかいて他の世界にばっかり目を向ける主人公。
で、そのとばっちりギンジが受けて。
悲しい愛。
そんなに愛してるなら主人公が望む人に頑張って近づけばいいのに。
演出なのかもしれないけどあんなに汚らしく見せる必要はあるのか。
お姉さんの浮気する男はみんな死ねばいいのにに追従。
対比?なのか。
お子様向けでした。愛と狂気モノを見慣れてる人にとっては、こんなもん...
お子様向けでした。愛と狂気モノを見慣れてる人にとっては、こんなもんぜんぜん狂気ではありません。ジンジただのいい人じゃん。十和子も悪くないじゃん。誰だってこうするよね。
狂気と言うなら、あそこで水島さんも口封じのため殺して、もちろん黒崎のこともばっくれて、「これからも十和子が何をしたって、二人の幸せを守るで!」くらいの心意気が欲しい。
だいたいジンジ、そこで死んだらダメよ。これから十和子は大変よ?思い出しちゃったからますます病むよ?ここからこそジンジのがんばりどころだろう。きっと何度もジンジを責めたり死のうとしたりするけど、いっさいイヤな顔せず支えないと。十和子がちゃんと立ち直って幸せになるまでがんばれよ!
そんで二人で幸せにならないと!
これは愛と呼べるかと聞かれたら愛では無い。ジンジの中途半端な自己満足。
演技力とテンポの良さで面白かったけどね。
なんでここまで愛せるの?
最初はジンジのしつこい電話や異常なまでの心配性さが気持ち悪くて十和子が毛嫌いするのも納得だった。
でも最後その理由がわかる時、ジンジの愛が気持ち悪いものじゃなく父性とも言える深いものの様に感じた。しかし、ほぼ一目惚れで好きになった十和子をどうしてそこまで愛せるのか、わからなかった。過去の楽しい思い出があるわけでもないのに。
松坂桃李との濡れ場はとても色っぽくて素敵だった。
けど、話が進むにつれそのクズっぷりがあらわになり、十和子のどんな所がダメ男を引き寄せるのか気になった。
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