ジュラシック・ワールド 炎の王国のレビュー・感想・評価
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シリーズの大きな飛躍
予告編やCMで見せていたイスラ・ヌブラルの火山騒動は見せ場に次ぐ見せ場の連続だが、映画全体においては前哨戦でしかない。後半の舞台が「古い豪邸の屋内」という展開は、正直予想だにできず驚いたが、このシリーズの「恐竜が出てくる」という前提を守って、シリーズの可能性を大きく開いて見せたと思う。ゴシックホラーを思わせる後半戦を、自分はとても新鮮で面白く観た。
そして本作で新たな広がりを見せたのはシリーズのテーマそのものであるとも言える。原作者マイケル・クライトンも提示した「科学の発展の落とし前を人間はどうつけるのか?」という問いかけは、シリーズの中でも本作で初めて大きく前進した感がある。
「どこかの島で恐竜が暴れる」というお決まりパターンを完全に無効化してしまった点については賛否もあるだろうが、まさに「ジュラシック・ワールドにようこそ」という言葉がピタリとハマるラストと今後の展開に、ワクワクせずにいられない。
ジュラシックパークから何年?ついに完結か…。
映画館。
この人元々なんだっけ?誰だっけ?
となりながら鑑賞。
ずっとハラハラ。
バーン!っていうのが少なく、
じわじわと後ろ、後ろ…!!と
恐怖感じてました。
オーウェンかっこよすぎかよ…。
噴火から逃げる恐竜たちのシーンよかった。
崖から落ちるシーンと
首長ザウルスが叫び続けるシーン、
それを見る人間のシーンよかった。
くじらザウルスが活躍してて嬉しかったです。
波から現れるのは
また別のモンスター映画のようでしたが。
楽しかった!続編あればいいな!!
18.8.5 映画館
生命は、新たな道を見つける
原題
Jurassic World: Fallen Kingdom
感想
『ジュラシック・ワールド』の続編で、映画「ジュラシック・パーク」シリーズの第5作目である。
2015年No.1を獲得した大人気シリーズ待望の最新作!
シリーズ史上最多の恐竜たちが暴れ回り、前作をはるかに超える大迫力の究極の進化を遂げたジュラシック体験!
幼少期のラプトル4姉妹可愛かったです。
火山噴火のシーンは大迫力でした!
溶岩から逃げる恐竜たち…船を見送る波止場のブラキオサウルスは切なかったです…。
スティギロモクは地味にオーウェンとクレアを脱走させるという大活躍でした!
モササウルスは序盤に暴れて、終盤に大波に影という不気味でした。
悪人成敗はティラノサウルス!
本作のハイブリッド恐竜インドラプトルはインドミナスレックスに比べたら微妙ですかね…
本作の運営者のミルズと傭兵のウィートリーはちゃんと悪人でした笑
人類と恐竜の共存は可能なのか…。
ラストはベガスの空にプテラノドンが…!
※ようこそジュラシックワールドへ
恐竜と溶岩の恐怖
恐竜に襲われる中、溶岩流が迫るなどタイトル通り恐竜だけでない自然活動の要素が合わさったハラハラの連続の映画だなと思った。
前半、火山活動が活発になってきた島に取り残された恐竜という構図は史実の滅んでいった恐竜の姿を彷彿させるものがあり、ラストの逃げだした恐竜が日女生活に紛れ込みつつある状況は遺伝子操作のような生命の領域に踏み込むことに対する警鐘のようなものを感じた
ただのパニックムービーに止まらない
人が退去したジュラシックワールド。
恐竜たちは生き生きと暮らしていたが、火山の噴火により、絶滅に追い込まれる。
レスキューに来た船に置いていかれ、なす術もなく噴火に巻き込まれてゆっくりと倒れゆく首長竜。
見ていて辛かった。
かつてはパークで営利目的で利潤だけを追い求めたクレア、前回の事件を機に変わり、いまは恐竜を保護する側にまわっていたが、騙されて恐竜を売買する企業に利用されてしまう。
子供も楽しめるように、ユニークな恐竜や笑いを入れながらも
恐竜を金や物としか見ていない人間
世界に残酷な人間が少なからずいることも、容赦なく描き出す。
彼らが作り出した戦闘用恐竜が、獰猛な本能のままに創造主を食い荒らすシーンはスカッとする。
そして、物語のキーワードとなる、ジュラシックパークを作った巨大企業の孫娘メイジー。
彼女は実はクローンだった。
炎にまかれ、追い詰められる恐竜達ー自分と同じクローンを、ついに人が住む世界へ解き放つメイジー。
クローン、人に作られた命であっても、
私たちと同じように感情があり、生きたいと思う。
いまや、倫理は置き去りにされ、中国をはじめ、どんどん新たに遺伝子が組み替えられた生き物が作られる恐ろしさ🧬
行き過ぎた科学への警鐘。
クローンの哀しさを
生き物への尊厳を思い出してほしい。
ただのパニックムービーではない、良作。
🦕 🦖 🦕 🦖
序盤のマルコム博士の名言
「何度、証拠を見せればいいのか、何度指摘すればいいのでしょう。人は自ら滅びようとしている。多くのレッドラインを超えました。
私たち人間の築いた社会は基本的に強欲と、それに、権力欲で汚染されている。
遺伝子操作の急速な進歩は、当然のように破局をもたらします。それは恐竜を再生した時から避けられない運命でした。
日常の中での突然の変化は仕方ない、そう言われる方も多い。
例えば交通事故とか死に至る病とか、人間の力では制御しようないものも存在しているのだと、織り込み済みであるが、それがいつ起きるかは人には予測できないと。
しかし、予測可能な変化もあるのです。それがまさに今起きました。
今日、人類は、恐竜との共生を余儀なくされています。彼らは、今、そこにいます。気を付けないと滅びるのは人類かも…。
我々は想像もできなかった脅威に直面している。
新時代の始まりです。
ようこそ、ジュラシック・ワールドへ。」
恐竜×火山×シチュエーション・スリラーという大盛りパニックアソートセット🦖🌋🩸! これ2つの映画に分ければ良かったんじゃ…?
恐竜パニック映画『ジュラシック』シリーズの第5作。
前作から3年。放棄されたイスラ・ヌブラル島を火山噴火の危機が襲う。島に残された恐竜たちを救い出すべきか、人々の間で議論が巻き起こるのだが…。
○キャスト
オーウェン・グレイディ…クリス・プラット。
クレア・ディアリング…ブライス・ダラス・ハワード。
イアン・マルコム…ジェフ・ゴールドブラム。
製作総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。
まず一言。
こんな所にテーマパーク作るなよっ!∑(゚Д゚)💦
う〜ん、なんて杜撰な事業計画。
忌憚のない意見を述べますが、シリーズ最低作品でしょうこれ🌀
内容は『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の焼き直し。
何故出来も評価も悪い『ロスワー』を焼き直したのだろう?リベンジ・マッチのつもりだったのかな?
何にせよ、今回も上手く行っていません。
まず述べておきますが、おそらく賛否両論あるであろうあのクライマックスは自分としてはアリ🙆♂️
たしかに、クローン人間云々という展開は突飛だったと思うが、あのまま恐竜が死んじゃったら後味悪いしね。やっぱり『ジュラシック』シリーズは恐竜ファーストよ。
まぁ正直言えば、クライマックスに至るまでの展開で完全にこの映画への興味がなくなっていたので、「ボタン?押しても押さなくてもどっちでもいいっしょ〜🥱」という気持ちになっていたんだけど。
そもそも、たかだか100匹くらいの恐竜が逃げ出したところで、それほどの社会問題に発展するのだろうか?日本のブラックバスも最初は100匹くらいだったって言うし、やっぱヤバいのかな?
まぁどっちでもいいけど。
じゃあこの映画の何が問題なの?という事なんですけど、もうね、単純におもんなかった💦
「この映画つまんねーっ…😥」と思ったのは『ジュラシック』シリーズでは初めてだったかも。
本作は3つのパートに大別出来る。
すなわち、前半の火山パートと後半のお屋敷パート、そしてその2つをつなぐブリッヂパートである。
この内、前半の火山パートは文句なしに面白い!👍
これまでのシリーズとは一線を画す、恐竜から逃げるのではなく恐竜を救うという展開には膝を打ったし、恐竜×溶岩という大盛りパニック展開には(多少のやりすぎ感はあったにせよ)かなりハラハラさせられた。
問題は残りの2つ。
まずは2つのパートをつなぐブリッヂ部分。
ここはまぁダレ場というか、次の展開で大きくジャンプするための我慢の時間である。
こういうパートはどんな映画にもあるけど、本作の場合ここが長すぎ🌀
なんか狭くて暗いところでグダグダ…。さっさと恐竜暴れさせろっつーの!🦖
このブリッヂ部分のつまらなさには心底辟易。
とはいえ、その後のパートが面白ければまだ許せる。
このマイナスを帳消しにし、その上で尚それを遥かに凌ぐような面白い展開を見せてくれるのであれば全然問題無かったんだけど…。
お屋敷パートが面白くねぇー💦
『エイリアン』みたいなシチュエーション・スリラーをやりたかったんだろうけど、それが全く上手いこといっていない。
怖くない上に派手さもないし、しかも画面が暗いからものすごく退屈🥱
大体、ラスボスのインドラプトルに魅力が無いんすよね。だって前作のインドミナス・レックスの方が強そうだし。
ピンチにブルーが助けに来てくれるっていう展開も前作で観たし…。ネタ切れ感が半端なかった。
2つの映画を無理矢理くっつけたかのようなチグハグ感。これは『ロスト・ワールド』の時にも感じたこと。
いくら『ロスワー』の焼き直しだからって、悪いところまで引き継がなくても良いだろうに。
前半の火山パート、後半のお屋敷パートでそれぞれ一本の映画にも出来ただろう。
無理に2つのパートをくっつけず、それぞれを一本の映画として独立させるなりして、しっかりと描いて欲しかった。
前半の火山パートで全編描いてくれていたら、この映画のことをかなり好きになっていたと思う。
凶暴なTレックスや巨大なブラキオサウルスをどうやって捕獲・輸送するのか、とかを丁寧に描いていってくれていたら、これまでとはかなり違う切り口になっていた筈だしかなり面白くなったのでは?
それなら、もっとマルコム博士の出番も増やせただろうし。
結局マルコム博士が登場した時が、この映画において一番テンション上がった瞬間だったな…。
映画は足し算だけじゃダメなんだと再確認させてくれたという意味では、貴重な経験になった。
今夏放映予定の最新作『新たなる支配者』に対する期待値はかなり下がっているが、どうなることやら…。
まぁ多分観に行くけど。
前作と続けて観るとやっぱり面白い!
炎の王国から観ても面白いですが、やっぱり前作を観てからストーリーを追うと倍面白いです。
個人的に1番好きなヴェロキラプトルが出てくるのが嬉しいし、ブルーはやっぱりかっこよくて惚れ直しました。
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
ジュラシック・パークが出来た理由(経緯)を思い返すきっかけ、「自然界へのレイプ」という事がより強く出た作品でした。
前作のインドミナスレックスで学んだ事をまたアホみたいに繰り返し、より凶悪で最強で最凶の“兵器”を造り上げた事。
娘を愛するあまり、その技術を使って、造られた人にも恐竜にも失礼な行為を行っていた事。
これらによって、ジュラシック・パークで言われていた「自然界へのレイプ」が分かりやすく描かれていました。
ただ、これだけだと批判的に聞こえるかも知れませんが、やはり面白いですし、ロスト・ワールド以来の人間界へ出てきてしまう恐竜が多くいたのでまた面白さが倍増しました。
私が1番好きなシーンは逃げ出したティラノサウルスと動物園にいるライオンが柵越しに吼えるシーンです。
百獣の王と恐竜界の圧倒的王者感が出ていてかっこよかったです。
ジュラシック・ワールド、なるほど。
予想外の結末すぎて驚き。
ジュラシック・ワールドってあの島のことだと思ったのに、世界がジュラシックワールドになってしまうなんて。
てかコレ、コロナ蔓延する前の作品だよね?結末でこんな皮肉なこと言っているとは、と驚いた。
作品自体は退屈せず、これまで通りにハラハラさせてくれて面白かった!
ただ今回完全に悪対善みたいになってて、主人公勢が悪人に対抗するために恐竜を自ら仕掛けてたのが、何かこれまでのジュラシックパークシリーズとは違っていて、別の作品を観ているかのような感覚になった。
まぁやらなければやられる状況だったけど。
というか、そういう「悪い奴らに殺意を向けられている」ていう状況自体が、大一作目の雰囲気と違いすぎてもはや別物感。
けど、恐竜のCG本当すごい。今一作目を観ても物足りなく思うんだろうな。
恐竜に輸血?!とびっくりしたけど、今の科学なら出来てしまうかもしれないというリアリティがあるのもすごい。ここ20年で時代は変わったなぁ。
迫力のアクション!
自宅PCにて、amazon prime videoで鑑賞しました。
前作『ジュラシック・ワールド』の続編。すっかり無人島となったジュラシックワールドのあった島にある火山が活発化。恐竜達を保護するため連れ出すのか、それとも見殺しにするのかという議論が勃発。生物保護活動をしているクレアは、オーウェンとともに恐竜たちを連れ出そうとするが…
前作に引き続き、グラフィックがとても綺麗、恐竜がとてもリアルです。まるでほんとうにそこに存在しているかのようです。そして、アクションシーンも迫力満点。オークションが行われていた館で、インドラプトルから逃げ回るシーンは手に汗握りました。そしてやはりスリル溢れる描写が上手いと思います。T-レックスから採血する場面、メイジーの部屋にインドラプトルがゆっくり入ってくる場面は怖かったですね。
ブルーが有能すぎて大好きになりました。あんな窮地に救ってくれるなんて、なんて賢いのでしょうか。
最後、恐竜が街中に逃げ出して終わってしまいます。「え、こんな終わり方でいいの?」と思ってしまいましたが、続編があるんでしたよね。この後どうなるのか、楽しみで仕方ありません。続編の公開が待ち遠しいです。
普通かな
ジュラシックパークシリーズは見たことありますが、約98%内容を覚えていません。(前作も)
島から去るまでは結構楽しめました。
特にブラキオサウルス?が火砕流に巻き込まれて姿が見えなくなっていくシーンは少し悲しくなりました。
ジュラシック系の映画はT-rexが主役だと思っていたのによく分からない遺伝子を弄られたハイブリッド恐竜がラスボスみたいになっているのは理解できません。サイズが中途半端なのであまり恐怖心が湧いてこない。
特に言いたいのがラストシーンのメイジーがボタンを押した点ですね。
メイジーはどういう未来を頭の中に描いてあのボタンを押したのでしょう?人間と恐竜が共存する世界が作れるとでも?
無理でしょう。街に恐竜が現れて人間を食い殺したりすれば、恐竜擁護派の人達ですらも間違いなく反対派に回ると思います。結果、恐竜全滅ENDです。
いのち生命についてのお話
シリーズを通してのテーマである、「科学技術の暴走(その原因は人間の精神的未熟さ)」がついに全人類に影響を及ぼそうとした時、やはり人々は「科学的根拠に基づく決断あるいは合意」(今回の場合は人類の安全のために恐竜達を殺すという決断)によって物事を解決しようとしてしまう。
しかし、そうはならなかった本作。
全く合理的ではない結末に意味があったと思う。
人間的、人道的な決断を下したことで、これまで何度も同じ過ちを繰り返してきたジュラシックパークシリーズ内の世界がネクストステージへ到達した感があった。
前作を見てないとわからなくなりそうかも 基本的にブルーがかわいい(...
前作を見てないとわからなくなりそうかも
基本的にブルーがかわいい(笑)
前作と同じく、遺伝子操作された恐竜が出てくるけど割りとあっさり死んじゃうから、ストーリー的には前作と似た感じかな
迫力は満点で楽しめる
ラストはちょっと微妙
これから恐竜との共存が始まるってのはわかるが、それならもっと人類は怯えて生活しそうなのに、余裕でサーフィンとかしてるから、違和感
よかった
期待値通り満足しました。
3がやはり気になるところですねえ。
街に出た恐竜たちはどうなってしまうのだろう…
あの子供部屋での木馬から除くティラノの影って…
ああ~ああいうシーンやりたかったのだろうなあ!
って感じてめちゃ上がりますよね。
モヤモヤエンド
ストーリーの感想は、この女せいで本来死ななくて良い人たちが大勢死ぬな…、と思いました。モヤモヤエンドです。
さて、作品としての出来はジュラシックパークの足元にも及ばない。これ以上第1作のネームバリューにぶら下がり続けるのはいかがなものかと思いました。こちらもモヤモヤです(笑)
やっぱり映画館で観たい
ダイナミックさはシリーズ一貫してるけど、カメラワークも素晴らしい。特に恐竜からも、火山噴火からも逃げるシーンは観たことなく迫力あった。テーマは人智を超えた科学への警鐘は不変でマンネリかも知れないけど、今作は女の子が実はクローンという科学の力が人間にも及んでいる。ラストは人間と恐竜の共生で、この先どーなるの?だけど、終わり方としてはこれもあり。ジェフ・ゴールドブラムが久々見れて良かった。
相変らずスリル満点の作品。 加えて前作からお色気担当の女優も加わっ...
相変らずスリル満点の作品。
加えて前作からお色気担当の女優も加わって色どりを添えている。
最後は人間と恐竜の共存ということで締めくくられているが、完全なる共存は不可能でしょう。
街中を肉食恐竜がうろついているなどあり得ない。
ラプトルが…
ジュラシックパークのラプトルとは
大違いでもう完全に味方でした。
子供のラプトルは可愛かった。
敵なら敵でも面白そうだけどな 笑
個人的にはハイブリッド種は
作らなくてもいいかななんて。
んー、1の方が良かったかな。
でも、面白かった🦖
迫力あるアクションなどはさすが。
T-REXから血液とるところは
ハラハラドキドキ!
相変わらずナメている人達
シリーズ全て見てきている。
恐竜をナメて存在を利用しようとする派vs純粋に恐竜が好き派が一貫して出てくるが、一貫して問いかけられている遺伝子操作の浅はかさが今作でもテーマになり、クレアやオーウェン自体の考え方にも変化を与えていく。
前作で、恐竜を飼い慣らしてエンターテインメントに活用していたが恐竜達が暴走し、多大な犠牲者を出した。
あんなに命からがらの目にも遭ったのに、懲りずに恐竜ラブなクレア。火山噴火警戒区域の島にいる恐竜達の絶滅を人の手で防ごうとしている。
一方、ラプトルを手懐けていたオーウェンは、自然の流れに任せる考え。
ところが、ある島に恐竜を全て輸送し保護しようと言い出した富豪に信頼された起業家ミルズにより、オーウェンもラプトルのブルーを生き残らせようと、みんなで火山噴火の島へ。
まずこの段階で、みんな軽装すぎ。谷間ばっちりのタンクトップで乗り込む場所ではないし、溶岩なんて近づくだけで凄まじい熱風や火砕流の可能性もあるのに、無防備すぎる一同。
ところが、恐竜を輸送するだけでなく、利用しようとする一味の存在に気付き、ミルズに騙されたと知るクレアとオーウェンとクレアの同僚達。
この同僚達がまた、恐竜大好きなのは良いが危険性への覚悟がちょっと甘い獣医女性と、WEB屋さんでアウトドア音痴な青年。彼らも活躍するんだけど、webに強いのとエレキに強いのは違うのに、電気配線まで任され始める青年。
前作で使っていたガラス球状の乗り物がうまいこと見つかって乗り込むも、海にぼちゃんし、溺れそうになりながらも、麻酔から覚めたばかりのオーウェンが救出に大活躍。いやいや普通その状況じゃオーウェン走るのも泳ぐのも無理でしょう、とんでもないオバケ体力。
火山島からの脱出には成功し、恐竜を積んだ船で、恐竜保存に使う島への移動に紛れ込む一同。
強い麻酔銃と銃弾で瀕死のブルーのオペをする獣医。急遽輸血まで必要となり、なんと近くの檻にいたt-rexの血を取ってくるオーウェンとクレア。危険すぎだし、そもそも勝手に違う種の血を混ぜて良いの?!違法ではないことになってるけど、めちゃくちゃすぎ。
島につくと、競りにかけられる恐竜達と、ついた値ににまけるミゲル。そして、イベントの隠し目玉として、富豪のお屋敷内で勝手にDNAを掛け合わせて作り出した、とんでもなく残忍なインドミナス。寝たフリをして人を食べたり、銃や麻酔すらもろともしないとにかく強いやつ。レーザーに当てた対象を獲物として追い回す機能まで持つ。
こんなのをお金になるからと兵器として作り出す人の気がしれない。でもこれって、農作物や畜産物の過度な品種改良と大して変わらない。遺伝子操作の暴走を利便性やお金のために加速させる危険性が再び問いかけられるが、物の見方がお金に偏ったアホミゲル。作り出した中国人ですら危険と言っているのに、なんと競りにかける。でもそのインドミナスまで檻から放たれ、カオスと化すお屋敷。
ミゲルにお屋敷主人の富豪も殺され、もはやなんの制御もない環境でサバイバーな一同と、富豪の孫の少女。その富豪はかつて恐竜に入れ込み親友ハモンドとジュラシックパークを作ったまさにその人だが、失った娘のクローンを孫として作り出した事でハモンドと決別したという設定。
その孫の少女が、クローンながら、本人には気持ち悪さなどはない、感受性と知恵のあるごく普通の賢い少女で。恐竜は大好きだが、両親おらず祖父とナニーとの暮らしに寂しさを抱えながら、ミゲルの裏の顔にいち早く気付いており、オーウェンとクロエに父性母性を見出す。
結果、オーウェンとブルーの師弟関係がまだ生きており、その絆のおかげで、追い詰めてくるインドミナスにブルーが立ち向かってくれて、助かる一同。インドミナスは古い恐竜の骨の標本にぶっ刺さって死亡。
どんなにお金があり様々を利用する悪い奴らも、残忍な恐竜も、結局は物理的に死ぬのが皮肉というかこの作品の面白さ。ミゲルも最後は恐竜の餌食。恐竜達のDNAを密かに持ち去ろうと技術の詰まった保存容器に引っこ抜いた恐竜の牙などを入れていた悪いやつらも、食べられたり踏まれたり。
なんとか助かった一同。なんとここでオーウェンが、ブルーに、一緒に来ないかと声をかける。いやいやどこへ、危険すぎ!でも、レックスの血が入ったブルーは、別れを選び島の奥に去っていく。
猛獣はあくまで凶暴で共存不可。
そこに手を施す人間への問いかけを今作でも描いていた。
クローンや遺伝子操作で産まれた個体にも感情や頭脳や個性はあり一度作り出してしまえばその尊厳は軽視すべきものではない、存在は作り出した人の掌の上だけでは転がせなくなる。それでも大丈夫ならば産み出せば良いが、そんな保証はどこにもないのに、私欲のために自然に任せず命を生み出す危険性と、驕り高ぶり浅はかさ。
前作では最後にオーウェン自ら、行けとブルーを山に返し少し寂しそうなブルーだったが、今作はオーウェンが一緒にいようと言っても、自立し自然を選ぶブルー。
そして、クローンで産み出された少女の活躍とオーウェン達との協力体制。
その場面にも今作の、今までとは時代も変わり、ただ警鐘を鳴らすのではなく、実際に遺伝子操作や人工的妊娠が当然でそうして産まれた子供たちも沢山いる世界において、その風潮とどう向き合うかを問いかける視点が描かれていた。
ジュラシックワールド=地球!
ジュラシックワールド 炎の王国 【IMAX 3D】
鑑賞日 2018 7/16
ジュラシックシリーズ5作目となる本作は、今までのシリーズとは少し物語の趣旨や、メッセージ、テーマが違うと感じた。今までは恐竜の恐怖や、逃げ回るアクションの面白さなどが魅力のように感じたが、今回は全体的に悲しいシーンが多かった。イスラ・ヌブラル島での大噴火による恐竜達の絶命シーンや、いつまでも生命の大切さを学ばず、恐竜たちを生物兵器としてオークションにかける人間達の虚しさ、末路をシリーズの制作指揮者あるスティーブン・スピルバーグや監督であるフアン・アントニオ・バヨナが表現し、世の中に訴えかけてるように感じた。さらに恐竜オークションのオーナーの娘の少女メイジーが恐竜を逃し、「恐竜と人間はこれから共存していかなければいけない。ようこそジュラシックワールドへ。」ということが最後ナレーションで流れたのには、とても興奮した。おそらくジュラシックワールドを作る際、こういったラストになる予定だったのではないかと思った。ジュラシックワールドというのはイスラ・ヌブラル島にあったテーマパーク・ジュラシックワールドではなく、恐竜と共存していく未来の世界のことを言っているのだと分かった。最後主人公オーウェンが相棒の恐竜 ブルーに一緒に安全な所に行くことを提案するが、ブルーはそれを断り森の中に去って行くシーンが切なかった。本当によくできた映画だと感じた。そしてIMAX3Dでの鮮明な恐竜達のCGや、大迫力の恐竜との戦闘シーンが前作同様素晴らしかった。でも1つ疑問だったのが、オークションのガードマン達をオーウェンが次々に倒して行くシーンだ。オーウェンは元海兵隊とはいえ何年も前の話だし、ガードマンも訓練は積んでいるはずなのになんでこんなに弱いのかと思った。

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