「24人格は、あくまでスパイスとして。」スプリット アルさんの映画レビュー(感想・評価)
24人格は、あくまでスパイスとして。
実際には主要人格しか登場しないのは残念、限られた上映時間では致し方無いところか。逆に言えば、無駄な人格はほとんど無意味、ストーリー上で省いたのも納得とも思う。
そこを踏まえて、マカヴォイの怪演が光る。声の高さや抑揚、表情、雰囲気まで自在。どの人格なのかをしっかり演じ分けている。何とも言えない怖さを醸し出しており凄い。
そして、ヒロイン役アニャの引き込まれる目、過去の経験からの落ち着きや判断、行動力。何より闇を纏った雰囲気と表情が素晴らしい。
展開としては大きな盛り上がりは無く、、、ホラー?サスペンス?ミステリー?事件としても解決はせず、消化不良な印象。もう一捻り、脚本を練って欲しかった。
次作、【ミスター・ガラス】に期待。
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