オリエント急行殺人事件のレビュー・感想・評価
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知っている身としては退屈
映画『オリエント急行殺人事件』を見てきました。無論、原作も読んでいますし、過去の作品を見ていましたが、結局なんとなく見ました。原作と違って、ずいぶんとかっこいいポアロさんでした。ただ、ストーリーを知っているせいもあって、退屈でしたね。やはり、この映画は初めてこの物語に接する人のためのものですね。
ナイル殺人事件に続くおはなしも最後に出てきますが、まさか続編まで作るのかなぁ。
ケネス・ブラナー監督版
ブラナー版 ポアロ
1974年に同作品で映画化され、そこから
実に40年の歳月が経ち再度、映画化。
(74年版ではショーン・コネリー、イングリッド・バーグマンなど名優が出演)
俳優陣も実に豪華で主演と監督を
ケネス・ブラナーが担っている。
世界的探偵 エルキュール・ポアロは
過去ドラマシリーズや74年の映画しかり
数々の役者が演じてるので
ボンドのように各々のイメージがあるでしょう。
ブラナー版ポアロはどうなってる?と
言いたくなる立派な口髭を蓄え
十分すぎる個性を発揮している。
また舞台役者さながらのように、喜怒哀楽の
感情表現が豊か。
『世に善と悪があり、その間はない』と言うように
悪に対して強い嫌悪感を示す。
今作は推理ものなので多くは語れませんが、
罪と言われる行為全てを悪として断罪できるのか?
を強くテーマに感じました。
2時間を切る映画なので、じっくり堪能し鑑賞できました。
74年版の同作を観てるので結末とストーリーは
知ってましたが、初見の人は登場人物や
そのバックボーンなどの理解が追いつかないスピードで
展開されるので、
後半の展開に置いていかれる人も多数いるでしょう。
その辺りの人物像の展開に重点をおけば
より評価は上がったと思います。
とかくブラナー版ポアロは続編へと
向かいそうな締め方。
あのお髭にまた会えるのですね。
☆☆☆ どうやらシドニー・ルメット版『オリエント急行殺人事件』は名...
☆☆☆
どうやらシドニー・ルメット版『オリエント急行殺人事件』は名作として名高いらしい…。
…らしいとは書き込んだが、過去に鑑賞済み。
正直に言って、対して面白くは無かった…と記憶している。
尤も、今見返したならばどう感じるのか?は不明。
元々アガサ・クリスティーの原作モノに、それ程の魅力を個人的には感じない。
どの作品も、アリバイ在りきが先に有る様に思えてしまうのが、どうにもこうにも気になってしまう。
ルメット版に関して言えば。アルバート・フィニーのポアロが、好きでは無かったのも大きかったかも知れない。
とは言えクリスティー原作では、ルネ・クレールの『そして誰もいなくなった』は好きな部類に入るかな?(決して傑作…等とは言わないが)
個人的に、 クリスティー原作の映画化作品で、1番好きな作品として、ガイ・ハミルトン版『地中海殺人事件』を挙げたい。
でもこの『地中海殺人事件』は、皆さんのレビューを読んで貰えば分かる通り。評判はすこぶる悪い(T-T)
何故そんな作品の、一体何が好きかと言うと。作品に漂うのんびりした雰囲気に加えて、ピーター・ユチフノフのポアロにユーモアが多く。とにかく観ていて楽しい。
映画館で観ていると。映像や編集・撮影・照明等、決して1流の作品とは言えないのだが。家庭で繰り返して観ると、つい楽しくて何回も観てしまうのだった。
全編で使用されるコール・ポーターの名曲の数々も、ファンとしては嬉しい限り。
それだけに今回の作品では、列車が疾走し始めた時にコール・ポーターの♫ I Get a Kick Out of You ♫が(記憶が確かならば、コール・ポーターの「エニシング・ゴーズ」が1933年に初演。この話の設定が1934年。この辺りの選曲のセンスの良さには脱帽する)高らかに鳴り響いた瞬間には、此方のテンションも高鳴った。
…だがそれもそこまでだったなあ〜。
まあ当然の様に、内容自体を知った上で観ていたのも有るかも知れないのだけど…。
大体、ケネス・プラナーが監督・主演でポアロを演じたら、ユーモアの有るポアロを求めても無理なのは分かりきった話だったのだろう…と。
どう考えてみても楽しい作品になる要素なんて全く無いよなあ〜(-_-)
終盤、容疑者全員がテーブル上に横並びになり。ポアロが演説をする場面の構図は、最後の晩餐を意識していたんじゃなかろうか?まあ、どうでも良いんだろうけれど。
ところで最後に一言…。
タイ・カッブ …ん?ブって誰だよ!
2017年12月8日 TOHOシネマズ錦糸町/No.4スクリーン
罪
誰もが犯人を知っているミステリーをどうやって作品にするんだろう。
ところが思いもかけないアイディアで原作にはない新しいテーマを加えることでより高次元な作品にさせました。
その新しいテーマは「人間の罪」です。単に殺人の罪を超えて原罪というもっと大きな罪を扱っています。
オープニングがなぜあの場所なのかが最大のヒントです。
以下、ネタバレなのかもしれない内容。
オープニングでなぜわざわざ嘆きの壁のシーンなのかよくわからなかったけれど、映画のクライマックスで、なるほどそうだったのか!というシーンがあります。
トンネルの入り口に全員を集めるシーン。
あれはいうまでもないけれど、レオナルド・ダビンチの『最後の晩餐』をそっくりそのままです。
なるほどだから12人なのかと。
そしてこのトンネルにおけるキリストの位置にいるのがミシェル・ファイファーで、彼女がカツラを外して髪をとかすとキリストに重なる。
そしてキリストと同じく、皆の罪をひとりで背負うというくだりは聖書の教えそのものです。
名優達のバトルロイヤル
豪華すぎる役者陣を揃えた理由がわかる
推理モノが苦手な私もこれなら楽しめる。
オリエント急行殺人事件、字幕版で見てきました。
推理モノという普段見ることのない苦手なジャンルながら思いの外楽しめました。
まず1930年代の空気感がいいですね。
オリエント急行が発車するまでのワクワク感。
車窓から見える風景や豪勢な料理、さながら自分が旅行に行ったような疑似体験の数々。
そんなレトロながら美しい車内での複雑な人間模様、その閉鎖環境で起こる殺人事件。
掴みは完璧。
中盤にある肝心の推理部分はイマイチ乗れなかったですね。
これは自分の好みもあるんでしょうが、眠くなってしまいました。
会話劇が続くだけに映像が代わり映えしないんですよね、原作が小説なんで仕方ない部分なんですが。
クライマックスでの驚きの展開は非常に良かったです。
こんなストーリーを考えてしまうアガサ・クリスティーはやはり天才なんだなと思わざるを得ません。
原作由来の脚本の出来は80点。
映像作品としての面白さは60点といったところでしょうか?
王道推理モノが好きなら見て間違いないと思います。
殺人事件が生み出す不思議なカタルシス
映像美と一流の役者によるストーリー展開
最後の最後まで展開が読めず。原作のアガサ・クリスティーの仕掛けに改めて感動。空撮を多用したと思われる雪景色のオリエント・エクスプレスの映像は素晴らしい。CGかもしれませんが。
役者も一癖もある人物をうまく表現しており、知的に緻密な感じを受けた。
鉄板ミステリー
74年版も昔に鑑賞し今回新しくなったオリエント急行がどう作られるのかと楽しみにしていた。
アガサクリスティーの名作で誰もが結末も大筋の流れも知っている上でどう作品として作り上げるのかどういう演出をしているのかと興味深く鑑賞しました。
74年版や原作とは違う鉄道事故を使った演出は見事だと思いました。
しかしラストの解に向けての謎解き要素が薄くどういう行動がなされたかというところが端折られ過ぎていた気がします。
密室での謎解きをもっと見せて欲しかったところです。
中だるみ感もあり残念な作りでした。
その中でケネス・ブレナーのポアロは秀逸でしたね。
あの眼光鋭い表情は素晴らしいです。
それと周りの役者たちの素晴らしさ。
ミッシェル・ファイファーはいくつになっても美しい。
それとジョニー・デップはやっぱりいいですね。
映像がとにかく美しくオーソドックスなストーリーだが派手な演出が多いハリウッド映画の中で新鮮に映りましたね。
内容を全く知らずに鑑賞
アガサクリスティー作品が読みたくなる
ミステリアスな雰囲気
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