ドリームのレビュー・感想・評価
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ありきたりのストーリーをいかに盛り上げるか
題材は王道のサスセスストーリーであり、ハッピーエンドはわかっている。となると、いかに盛り上げるかが大事だと思うのだが、もう一歩、二歩だった。
数式とか理論とかをもう少し説明があるとよかった。
ラブストーリーは無しの方が良い。アメリカ映画は「恋愛要素を盛り込まなくてはならない」という契約条項が必ずあるのだろうか。
ケビンコスナーの本部長はよかった。
「正しさ」を押し売りしている映画
絶賛のレビューが多い中でこんな意見は恐縮なのですが、正直そこまでの傑作というようには感じませんでした。個人的には脚本が練り込み不足とも感じます。
この映画に好感を持つ人が多いのも分かります。なぜならこの映画が伝えようとしていることは、社会倫理的に「正しい」ことだからです。「正しい」主人公が「正しい」ことをして「正しい」結末を迎える、という映画なので、賛同を得やすい映画ではあります。
ただ、この映画、主人公の「正しさ」との対比として「正しくない人々」が登場しますが、この「正しくない人々」の描き方があまりにも表面的過ぎます。
同僚の白人男性を代表するキャラであるポールは、ただ単にキャサリンに間違いを訂正されるということに終始し、白人女性のミッチェルはあの時代に女性が働いているということで差別される側でもあったはずなのにそこの部分は全く描かれていません。彼らもNASAで働いているということは優秀な人物であり、主人公たちと目標が一緒なはずなのに、彼らが主人公たちと力を合わせるような場面が無いあたりに、映画の作り手側の大人気なさを感じます。
ケビン・コスナー演じるハリソンは忙しいキャラで紹介されてたけど、そんなに忙しいようには見えませんでした。トイレの看板を外すぐらいならわざわざお前がやらなくても業者に任せれば良いじゃん笑
そんなに忙しくなさそう、というのは映画全編がそうで、一応「お母さん、最近帰るの遅いね」的な台詞を子供たちは言いますが、その場面以外で忙しくて家庭生活の方が疎かになってるような描写がそんなに無かった気がします。逆に友達と揃ってパーティを開いてる場面は印象的でした。
プライベート描写のせいで映画全体が鈍重になってる気もします。プライベートの描写は出来るだけカットして100分ぐらいの小ぶりにまとまった作品だったら良かったです。
脚本に関して、映画のラストに宇宙船が無事に大気圏突入出来るのかどうかを盛り上がりポイントとして入れてますが、史実に基づいている映画って言っちゃってるために、「無事に生還できました〜」とか言われても、「うん、そうだろうね」という風にしか思えませんでした。こういう実話ベースの場合は、映画の冒頭に達成された歴史的偉業を持ってきて、そこに至るまでにどの様なドラマがあったのか、ということで観客の興味を引っ張っていく方が良いと思います。
今作は数字の計算における「絶対的な正しさ」と、差別・偏見に対する「社会倫理的正しさ」という2つの「正しさ」がどこか混合してしまっている感じがします。
物語の中に、観客に対して具体的にキャサリンがどの様な計算をしているのかを分かりやすく説明しているが一切無かったために、彼女がどんなに複雑そうな計算を解いても、カタルシス的な盛り上がりは薄かったです。作り手側がそんなに数学の部分に興味が無かったんじゃないかとも思えてしまいます。
記録文章に自分で自分の名前を挿入するあたり、「まあ、正しいことしたにしても、図々しいよね」って思いました。キャサリンからではなく、ハリソンまたはポールからの提案で名前を挿入するという流れならスマートだったと思います。
良かった点としては、差別描写がヘビーじゃ無かった部分です。全体として軽い雰囲気なので、誰でも楽しめる映画であるのは間違いないです。
音楽を含めて軽快な雰囲気は良かったけど、120分は長いかな…。
あとは、メアリーの裁判所での場面はグッと来ました。でもメアリーは本筋とは関係無かったな…。
全体的に現在におけるポリコレ的な「正しさ」を詰め込みすぎたせいでダラダラしてしまった印象です。
社会倫理的な「正しさ」にかまけて映画のネジを締める作業を忘れてしまった感のある映画でした。
「正しさ」を詰め込んだからって良い映画になるわけではないと思います。
見応えのある作品
天才や優秀な者でないと差別(アフリカ系&女性)・偏見から逃れられないのかという見方も残るが、未だに差別・偏見が残るアメリカの1960年代にそれらを突破していった先駆者の物語としては、見応えのある作品。彼女達の夢を追う姿や周囲の人・物のありようを丁寧に描いていると思う。
素晴らしい映画です。
心しておくべきキツーイ一言。「私は偏見を持っていないわ」「分かっているわ。そう思い込もうとしているってことはね」
やはり人!です
実話に基づく映画で秀作。
魅力的な非白人女性たち。
虐げられた演出が弱い気がしましたが、この程度だったのでしょうか?
やはり、サクセスストーリー的なものは安心して気分よく観れますね。
信頼できるのは人、と言うのが一番良かったところ。
前例なきところに前例を敷く情熱
giftedを観たら
この映画がまた観たくなった。
大きいスクリーンではもう見納めかな。
埋もれゆく状況の中で
自力で輝いていく女性たちの姿に
心底魅せられる。
さあこれからまた前に進もう!
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2017.11.8 TOHOシネマズみゆき座にて3回目
再度向上心を充電。
爽やかな感動に自然と笑顔が溢れる。
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2017.10.25
TOHOシネマズ流山おおたかの森にて2回目
おいらのようなおやじにも
人生のミッションを
見つめ直させてくれる
そんな前向き極まりない一本です。
コミュニティの中にいる安心感と
宇宙特別研究本部の緊張感との間の
インパクトが実に印象的。
オクタヴィア・スペンサーの
堂々たる貫禄に目を見張る。
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2017.10.10 TOHOシネマズ日本橋にて1回目
NASAって南部にあったのね。
そして人種分離政策を謳った州法に
しっかり則っていたことを知り愕然。
そんな環境下に置かれた主人公たちが
実力に裏打ちされた自信を糧に
前例となるべく奮闘する姿が
卑屈になることなく描かれ
心地よい上に爽快感すら感じられた。
ファレルの軽快な歌声が
物語の明るさを引き出し心に残る。
差別が根深い1960年代初頭に黒人で女性というダブルマイノリティの...
差別が根深い1960年代初頭に黒人で女性というダブルマイノリティの主人公達がNASAで奮闘した実話。
本国では「ラ・ラ・ランド」より観客動員数が上回ったというんで、絶対観なあかんかったやつ。万人ウケで、その理由もわかる。
色々差別があっても、その打破に突き進んでいくので、特に女性や恐らく黒人も、観ていて痛快。
キルステン・ダンストは顔つきを生かしたイケズな役。また、アカデミー賞つながりでは「ムーンライト」で少年時代の主人公を助けるカップル2人が出てた。
そのマハーシャラ・アリが主人公を好きになる理由がよくわからず、全体に話にひねりがなく、ちょっと退屈な箇所はあったなー。
オシャレでファンキー
なんて差別されている黒人達がオシャレで個性的なのか!
白人達は無個性で事務的で臆病だ。
宇宙という非日常を夢にした国力競争ではなく、日常の研鑽と地位の獲得と言う生活向上がいかに豊かでフレンドリーなのか。
宇宙競争は花火大会でしかない。
ファンキーなゆたかより。
痛快
面白かった。ぜひ見るべき。
ただし、映画館じゃなくてDVD等でも楽しめると思う。
性別や人種のせいで理不尽にしいたげられていた人たちが、実力で正当な評価を勝ち取り、世界規模の偉業に貢献するストーリーはスカッとする。
台詞の「ミスター○○○」「ミセス○○○」は、字幕では「苗字+役職」にしてほしかった。そのほうが人物の上下関係が分かりやすくなって、終盤の爽快感も増したはず。
輝く女性たち
「良い映画」という印象。
テンポも良いし、メッセージ性も感じるし引き込まれた。キャストも良い。
差別で能力を発揮出来ないのは、
誰のためにもならないと思いました。
映画化されて凄く良かったのでは。
でも捻くれた考えだとは思うけれど、キャサリン達の能力が異次元過ぎて自分には「共感」は出来なかった。
差別以外は人生全部成功しちゃってるし、応援はしたいけれど別世界の話かな…。
男女差別のない才能、能力評価
予告編の「ラ・ラ・ランド」を超えた・・・
というフリに完全にはまってしまい
鑑賞しました。優劣だとどっちだろうと悩みますね。
誰かにこの映画、お薦めだよって言うのは
控えています。
その人の趣味、嗜好、感性なんて自分と
合うなんて事ないから・・・
だけど、この映画は万人受けするんじゃなかなぁ~
だって実話だし、何か困難に向き合っている人は
勇気もらえますよ。ということで、お薦めの1本です。
上映館数は少なく、年齢層も年配の人が多かった。
もっと若い人が見たらいいのに・・・
ソ連とアメリカの宇宙開発競争はあまり
興味ないかな・・・
まぁ、自分も大して知識あるわけではないけど
裏側でこんな話があったなんて驚きでした。
黒人問題を取り扱った映画は多いですが・・・
才能や能力があるのに十分に
発揮できない職場環境って
腹が立ちますよね。ブチ切れてしまいそうな
状況が多々ありましたが
なんで、そんなに毅然とした態度を
とれるのだろうと感心します。
でも、コツコツと自分の出来る事を淡々と
こなしている姿・・・
いつか花開くんだろうなと前半部分はひたすら
我慢の展開でした・・・
自分たちだけでは状況を変えること難しく、
白人主義を一変させる
上司の対応にヨシってガッツポーズしたくなるほど
中盤は胸がすく展開の連続。
主人公は数学の天才、しかし時代は進んでいき
コンピュータ全盛の時代になっていき、
仕事を失う時期が訪れるって
思いながら見ていました。
何かが便利になれば、誰か損する人が現れる。
時代の波に飲まれていくのかなと
悲しい気持ちになりましたが・・・
まさかの胸アツ展開に・・・
宇宙飛行士の彼女の計算なら信じる・・・
号泣でした(笑)
こっそりメインフレームを操作して
派遣した技術者を凌駕したり
世界初の女性技術者を認めたのはあなたの功績って
裁判官を説得してみたり・・・
本当に強い女性たち。この強さ、憧れます。
邦画タイトル、なんでこれなの?と
いうのが多いですが
鑑賞後、このタイトル素晴らしいと感じました。
切れ者が認められるのは美しい
結局この規模公開ならそもそもアポロとかつける必要があったのかと思える日本配給のトンチキぶりは忘れない。まさかケビンコスナーとキルスティンダンストが出てるとは思わなかった。しかし、映画は良かった。
アメリカエンターテイメント映画のいいとこがギュッと詰まった佳作。まさに栄光の裏に隠された裏方の、女性の、人種問題の素敵な奮闘記だ。しかし、天才が天才の力を発揮するシーン発揮どうしてこんなに素敵なんだろう。「あの切れ者が正しいと言わないと飛ばない」って。切れ者を切れ者と認識するのは切れ者しかいない。それが繋がったのは、なお美しい。
全てがかみ合ってます!
ほとんど予備知識なしで、
評価が高いことに気づいて、
ふらりと観てきました。
三人の女優さんが、本当に素敵です。
久しぶりにケビン-コスナーさんも
いい味出してました。
中学生くらいからなら、
家族でも楽しめる映画です。
音楽が元気になれそうなので、
サントラ欲しくなりました。
脚本、出演者、音楽、映像などバランスが良い。
観た後に、ホッとする映画でした。
今のところ、今年最高の映画だと言えます。
残念なのは、
あまり宣伝してないので、
みんな知らないのではないか。
邦題は、他になかったのかなと思いました。
帰ってきて、アマゾンプライムで
ライトスタッフ観てます!
成功の裏に
歴史的な出来事の裏には語り継がれることのない人達の努力とか苦難がある。
その人たちにも焦点を当てよう。
最近こういう感じの映画増えてきてる気がするけど、どれも人を悪く書いた話ではないし、結構好き。
今回のもそういう感じだけど、SFとコメディとラブストーリー、まさにヒューマンドラマでいいお話でした^ ^
映画館でぜひ観て欲しいです
100年後に残る判断を‥‥しなくちゃね
ソ連とか宇宙(軍拡)競争とか差別とか男性上位社会とか‥‥決して簡単ではないし、今でも解決どころか複雑化しているようなものもありますが、少なくとも闘う相手(敵?)としては分かりやすい。
それに比べると原発廃炉の予算や人員をどうするか、とかテロとか難民とか、高齢化に伴う諸問題等々、は一体誰を相手にして、何をどう頑張れば道が開けるのか、といったことが見当もつかない。少なくとも個人レベルで闘う手段が思いつかない。
『前例のないことに挑み、前例を作ればいい』
一人ひとりがそれぞれの持ち場で、それぞれのやり方で、何か今までと違うことに挑む、という社会的な合意を形成し、政治はそれを妨げるような法律や行政のシステムを変えて行く。誰もが『知られざる人たち』(原題)になれる社会。
今度の選挙でそんな方向感が見えてくる結果になればいいのにな、と夢見てしまいました。
100年後に残る判断を我々もしなくてはいけないのですよね。
実話物に弱いんだよなぁ~
主役の3人が頑張っていたのはもちろんだけど、ケビン・コスナーがいいよね👌キャサリンが差別に対し我慢に我慢を重ねた結果の叫びを破壊という形で答えた。ドロシーもメアリーも自分の居場所を確保するために行った努力や勉強って、現代社会にも必要な事。
自分は単純だから今からでも宇宙開発に携わりたくなってしまった……。
偉大な先人たち
大変素晴らしい映画でした。
実話が元というのも感動を増幅させます。
人種差別や女性差別のばかばかしさは、今だから分かることで、
彼女たちのような勇者が1つ1つ当時の常識を塗り替えていったのだということを、改めて感慨深く思います。
諦めないこと、戦い続けることの大切さを教えてくれる、明日からの勇気がもらえる映画です。
また、NASAのような才能を必要とされる世界では、人種よりも性別よりも、能力が重視されるという清々しさも爽やかに感じられました。
全384件中、261~280件目を表示