劇場公開日 2017年9月9日

  • 予告編を見る

三度目の殺人のレビュー・感想・評価

全495件中、21~40件目を表示

4.0観客も翻弄される真実の迷宮

2022年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

本作は、真実の危うさを描いた意欲作である。殺人事件を巡る推理サスペンス仕立てではあるが、起承転結の分かり易い作品でなない。 本作の主人公は敏腕弁護士である重盛(福山雅治)。彼は、ある殺人事件裁判の弁護を担当する。容疑者は殺人の前科を持つ三隈(役所広司)。三隈は既に自白しているので、重盛は減刑を弁護方針として、判決を有利にできる証拠を探そうとするが、肝心の三隈は、拘置所での接見で供述を二転三転させ、重盛は次第に混乱していく。ついに裁判が始まるが、そこには意外な展開が待ち受けていた・・・。 冒頭の凄惨な殺人シーンから、これから、本格的な殺人事件を巡る推理サスペンス、法廷劇が始まるのだと思ったが、そういう作品ではなかった。巧みに騙されてしまった。 本作の主題は真実の危うさである。真実は多面的であると謂われる。一面だけ見ても真実の本当の姿は分からない。ジグソーパズルに例えるなら、真実は、多数のピースで構成されていて、全てのピースが揃わないと全貌は見えない。本作では、重盛たちの調査で、次々と殺人事件の新事実が明らかになり、殺人事件の真実を構成するピースは徐々に揃い始める。逆に、三隈は、虚言を繰り返すことで、殺人事件を構成するある重要なピースを偽造する。そして、偽造されたピースで偽りの真実を見せる。完全に、重盛たちは三隈の虚言に翻弄されていく。弄ばれていく。操られていく。僅かなピースを偽造するだけで、真実は簡単に歪められてしまう危うさを持っている。 ということで、本作では何といっても三隈がキーパーソンとなるが、三隈役の役所広司がキーパーソンに相応しい存在感を示している。一見穏やかそうで人の良さそうな感じだが、心に深い闇を抱えた一筋縄ではいかない容疑者を巧演している。重盛役の福山雅治も、最初は裁判に勝つことに拘る合理主義者だったが、三隈の虚言に振り回されることで、自身の人間性が覚醒して、殺人事件の真実と向き合う弁護士への変貌を熱演している。 本作は、殺人事件の真相究明、法廷での弁護側、検察側の虚々実々の駆け引きを力点にはしていない。本作の力点は、繰り返される拘置所での重盛と三隈の接見シーンに集約されている。犯行動機のやり取りに始まり、徐々に重盛が不気味な三隈に翻弄されていく様が克明に描かれる。真実の危うさが炙り出されていく。最後の接見での激しいお互いの信念のぶつかり合いは鬼気迫るものがあった。 本作は、起承転結でラストもスッキリという作品ではなく、観客に答えを委ねる問題提起型の作品である。観終わって、“真実”という言葉がいつまでも頭から離れなかった。

コメントする 1件)
共感した! 18件)
みかずき

3.5殺人犯・三隅の闇

2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 5件)
共感した! 20件)
琥珀糖

0.5なんだかなあ、

2022年10月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

個人的には複雑というか、わかりにくかった、つまんなかったなあ、と。 登場人物の相関関係の描写というか説明がもうちょいほしかったかな。 なにがホントでなにが違うのか、流れを複雑にするのはいいけど、そこまでの深い付き合いや関係、心情がどうあったのか、そんだけ長い映画ならそこまでの描写がさらにあった方がよかった。 それでいてストーリーや展開もややこしかったり次々と新しい話が出てきて、「それからどうなるのか」と興味がわく以前に冷めてしまった感もあった。 そして終わり方も尻切れトンボのような雑さ。 なんだかなあ、と。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
けい

3.0暗い

2022年10月19日
スマートフォンから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
夕やけ

3.5まあまあ

2022年10月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

まあまあ面白かったです。ちょっと分かりづらかったですが。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
hide1095

3.0んーーーーーっ。

2022年10月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

是枝監督作品なので期待して鑑賞。 キャストも凄い面々でしたが、展開がゆっくり過ぎて途中眠くなりました。 意図しての事でしょうが、最後もはっきりしないのでスッキリしない。 深いという見方もあるでしょうが、はっきりしないのであれば長時間、何を見せられていたのかという気持ちにさせられました。 皆まで言わずとも観客に悟らせるということなのでしょうが、ちょっとモヤモヤが大きいです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
コータロー

3.0ヒーローかクズか

2022年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

最後まで”本当のところ”を明らかにしない効果。 本作の場合は容疑者・三隅の口から出た 「信じるのか、信じないのか、どっちだって聞いてるんだ!」 がけっきょく言いたかったテーマなのかな?と。 身を捨てて少女を守ろうとしたヒーローか、 それとも自分で言うような、どうしようもないヒトゴロシか。 法廷ものってことも踏まえると 見る人によって真実なんて変わるってとこを期待したんだけど そのへんはなんだか薄味なまま置いて行かれたような気がした。 是枝作品の中では異色な部類だと思うけど ちょっと全体的に上滑りした感が否めないかな。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
mar

3.0豪華だけなフルコース

2022年8月30日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
とまちゃん

3.0ラストはどうだったのか。何が正しいのか、悪いのか、幸せなのか、様々...

2022年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ラストはどうだったのか。何が正しいのか、悪いのか、幸せなのか、様々な想像、考えさせるような映画でした。 役所広司の存在感がすごい。福山雅治とのシーンも良かった。 個人的にはおもしろかったです。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
よっしー

3.5Amazon primeのお薦めから

2022年6月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

うーん、ちょっと見る映画を間違えたかも? 在宅勤務をしながら、BGM代わりに見る 作品ではなかった、失礼しました。 見終わった時、救われる気持ちにもなったのですが、『いやいや、それは俳優さんが役所広司さんだからだろ?』『極悪イメージ満載の役者さんだったら?』と考えると別の感想になったかも知れない。 いずれにせよ、もう一度ちゃんと見たいな。 と思わせてくれる作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ぷぅ

3.5なるほど

2022年6月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

怖い

難しい

作品の本質に犯人探しが含まれてないとはいえ 色々散りばめられた伏線がどういう意味なのか 結局三隅は殺したのか殺してないのか 咲江の真意とは何だったのか 難しい🙌

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ヒックス伍長

3.5三度目は自分自身だった

2022年5月7日
iPhoneアプリから投稿

一度殺人を犯し今回は妻が犯した殺人を被り、最後は死刑判決を受けて自分自身を殺したという話。 ただスッキリせずダラダラしている感じはある。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
aqua_2500

5.0自ら招いた「三度目の殺人」

2022年4月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 9件)
よしくん

4.0三度目の殺人が何を指すのか

2022年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ヤマト

3.5「三度目の鑑賞、だったように思う」

2022年2月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

タイトルに意味はないのですが 意味ありげに、タイトルをつけて しまったと、おそらく、感情的な部分で 要らぬ説明を入れてしまった。 と、言うことは、やはり私のタイトルに 何らか少しでも、興味を持って欲しいと 思う、本心があるのでは、ないかと 今携帯スマホをいじりながら、思っている。 わたしが、この作品を何回も見て、 毎回、毎回、レビューする。 わたしのレビューを読む人などは、 限りなく皆無と、私は思っている。 でも、レビューしたいのだ。 理由は、この作品『三度目の殺人』を 見た後は、心がざわつき、どこかに そのざわつきを発散したくなる。 ただ、それだけなのです。 実際には、本心を、 書き込めないとも、なんとなく 思っている。 本当の心とは、なんだろうか? 自分自身の欲しかない、 気持ち、心、本心とは、存在するのだろうか、 目を覚まし、目を閉じ 開けてる目からの情報を、脳、心、感情が 閉ざし凍結させる。 そんなことは、 日常茶飯事なのに、日常茶飯事を無視出来ない 人こそが、本来の姿のように言ってしまう事は、今のわたしにはできない。 なぜだろうか? もし、 不思議に思ってしまう人がいたら 自分自身の目を開け、 見た物すべてを理解し説明出来るだろうか? と 考えてほしい。 わたしは、目にするもの、耳にするもの 肌にするもの、匂い、食感を感じ、 受け止め、置き換え、ふらつきながらも、 感情に問いながら、平静な心を保ち努めるように日々を重ねています。 皆さまは、どうですか?

コメントする (0件)
共感した! 3件)
与儀 博文

4.0裁判のあり方

2022年2月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 1件)
共感した! 7件)
しろくろぱんだ

5.0殺人者とキリスト

2022年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

これまでに観た中で、一番好きな映画です。 三度目の殺人、つまり死刑が大きなテーマなのは間違いないと思います。 「人を殺す人間と、殺さない人間では、種類が違う」と言いつつ、「あいつは死刑にすべきだった」と軽い口調で言えてしまう元裁判長は、「人を殺さない人間」なのでしょうか? 焼死体の跡、カナリヤの墓、雪の上に横たわる人の形、十字路。 何度も登場する「十字架」は、重盛が言ったように、裁きの象徴ではありません。 十字架が象徴するのは贖罪。 人間が生まれながらに背負った原罪が、イエス=キリストの死によって贖われたことの象徴です。 「大いなる器」である贖罪者、三隅。 とある接見のシーンでは、後ろからの光を背負い、神父と見まごう姿で登場しますが、彼は神の父ではなく、神の子なのではなかったか。 彼が贖おうとした人間の罪とはいったいなんなのか、是枝監督が想定する答えを、深く考えずにはいられません。 丁寧に作り込まれた映画なのです。 ピーナツバターを山盛りにつけたパンを頬張る、三隅の幼子のような表情に、「器」の中に何が入っているのかと首をかしげます。 片方だけ汚れた靴や、ハガキに描かれた絵など、一度しか登場しない画面にたくさんの情報が詰め込まれていて、何度見直しても発見があります。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
さくや

3.0この犠牲を優しさと呼ぶには重すぎる

2021年12月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
4匹のミーアキャット

2.5演出が悪すぎる

2021年10月22日
iPhoneアプリから投稿

これだけ演者が頑張っている作品なのに活かしきれていないし、宗教を題材にする覚悟のない作品。 死刑制度を問いたいのか、オカルト映画を作りたいだけなのか、問題定義したいのか、ファンタジーにしたいのか、ただただ下手です。 リアルはそんなに甘くない、深淵を覗けないなら、優しい映画作ればいいのになぁ。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
大粒 まろん

2.5タイトルから

2021年8月5日
iPhoneアプリから投稿

オチが見えてしまう。冒頭の頬についた血糊とピアノの旋律からどうも安っぽい。法曹界の扱いも極端に振れていて、テレビドラマのようでもある。少し調べると真相がボロボロと見えてくるのもどうかと思う。1番よくわからなかったのは、週刊誌の取材に応じたところ。母を罰する目的なのか、娘もかなりダメージあるはず。 留萌にいた品川徹の語りに惹きつけられた。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
Kj