三度目の殺人のレビュー・感想・評価
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モヤモヤ
複数のテーマとそれぞれの葛藤
まず広瀬すずの女優としての成長を評価したい。これまでの、好き嫌いや嬉しい悲しい淋しいなどの単一の感情を表現するだけだった演技が、悲しくて辛くて怖いという複雑な情緒に加えて、年代なりの人生観や世界観も合わせて表現できるようになった。
作品のテーマはひとつではない。裁判という制度そのものに呈する疑問、司法関係者たちによって構成される、所謂司法ムラ社会の実情、真実よりも司法関係者の利害が優先される裁判の進め方など、人が人を裁くという行為がいかに様々な問題を抱えることになったかを炙り出すのがひとつ。
もうひとつは事件を通じて登場人物がそれぞれの葛藤をそれなりに乗り越えていくことで成熟していくことだ。つまり社会性と人間性の両輪がこの映画を前に進めている。その象徴的な役柄を演じたのが広瀬すずだ。役所広司や斉藤由貴の達者な演技に引っ張り上げられたような、これまでとは見違える演技で、テーマの集中する難解な役柄を見事にこなしていた。
ひとつひとつの台詞や場面を言葉で分析しようとするのは難しい。それぞれの相関に必ずしも整合性があるわけではないからだ。その整合性のなさをこの世界の混沌としてそのまま理解するのがこの作品の正しい見方だろう。
うーんって感じですかね。 よく分からない。 会話の内容もイマイチ理...
そして父になる同様、、、
そして父になる同様、福山がクールなエリート、弁護士を演じる。
最初は裁判の勝利だけが目標だったが、次第に被告の人間性にのめり込んで行き、最後はどっぷり浸かってしまう。そして意外な結末に。
是枝裕和:原案・脚本・編集・監督。オリジナル作品
話は最高、テーマは複雑ながら多様な見方も出来る。
ミステリーとしてみてもいい(犯人は明示されないが)。
弁護士の仕事とは。司法とは。人が人を裁くということ。
信じるとは?真実は本人にしか分からない。
そもそも真実とは?
撮影もいい感じ。殺人シーンを明確に見せてしまうのは映画のルール的にどうかと思うけど。
主演2人が同じ北海道出身、立場は違えど主義思想は似通っていて、始めは向かい合わせに対峙していたのが最後鏡の反射で同じサイドに重なって見える演出がよかった。
ただ役所さんと広瀬すず以外のキャストに個人的には彼らじゃない感がしてイラっと。
それでも小説や漫画の映画化ばっかりみせられるより、オリジナル作品がヒットして欲しいと思うしこれはその資格がある出来だと思う。
法廷でよく見る検察と弁護人の立ち位置がいつもと逆だったのは土っりが正しいのか?
公判前整理手続きの時点で結果は決まっている。
有罪率99%の理由はここにあるのか。
30数年前の強盗殺人
今回の強盗?殺人
司法が下す死刑
冤罪による死刑は司法の殺人だという意味か。そもそも人が人を裁くことは出来ないという意味の殺人(死刑廃止論)か。
3度目の殺人の意味が難解でしたが…
観てない人は読まないでね。
役所広司さん演じる三隅の怪演に見るひと全てが騙される。
弁護士役を演じた福山雅治が右往左往するのにも、観客が翻弄される仕組み。
被害者の娘、広瀬すずの悲しい役柄にも引き込まれる。
「3度目の殺人」
三隅は過去に一度、そして被害者の社長で2度目、最後に自分も殺し3度目。
広瀬すずが殺したとも考えられるけど、レイプの証言をするくらいなら、それも自白するはず。でも父親を手引きした可能性もあるので、現場にいた可能性はある。彼女を庇ってるだけで、殺人をしていないのなら昔と自分の2度にしかならないので、殺したのは三隅もしくは共犯かな。
という謎解きは実は意味がないのかも。
「器」と福山が最後にいったのは、どうとでも取れるという事なのだろうから。
社会派作品もいけるね是枝監督
殺人を犯した人間と弁護士、その真相。実に見応えあった。
画面的には地味なのだが退屈せず。敢えて装飾を排した演出に監督の自信と力量を感じた。
役所広司の得体のしれなさスゴイ。ヘヴィな役どころを演じ切る広瀬すずには頼もしさすら感じる。
真実がはっきりしないでモヤモヤ着地という作りだが自分はクリアに思えた。曖昧なのは彼がそう望んだから。タイトルが答えだ。
よりヨーロッパ的な映画
凶器、途中で変わってなかった?
余韻が残る
一言で言うと、答えを出さない映画。
役所広司さん演じる殺人被告の心の闇や愛憎を、ゆっくりと穏やかに紡いでいく。
もっと大きな事実が明らかになったり、福山雅治演じる弁護士が、もっと大きな賭けに出たりなどという「劇場型」を少し期待したが、違った。
被告が証言を翻すことを一つの山場にして、真偽は分からず、という内容も、今回の映画の淡々とした撮り方からして受け取りやすかった。
結局
役所広司が殺人犯で、被害者のムスメを演じた広瀬すずをかばって、裁判途中で自白を変えて俺は殺って無いと言い出したんだろうね。
それにしても今時自白だけで死刑にできるんだろうか。
返り血を浴びてたろうし、ガソリンかけて遺体燃やしてるし、何らかの物証が見つからなかったこと自体が現実実がない映画ですね。
解釈はわかれるかも
是枝マジック
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