マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白

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マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白
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解説

1年の出稼ぎのつもりで中国に渡った北朝鮮女性の数奇な運命を追ったドキュメンタリー。10年前に家族のため北朝鮮から中国へと出稼ぎに来た北朝鮮女性B(ベー)。しかし、彼女はだまされて中国の貧しい農村に嫁として売り飛ばされていた。その事実に直面した彼女は、憎んでいた中国の夫と義父母との生活を受け入れ、そこで生きていくために北朝鮮からの脱出を請け負う脱北ブローカーとなることを決意する。そして彼女は北朝鮮に残してきた息子たちの将来を案じ、彼らを脱北させたのち、彼女自身も韓国へと渡る過酷な道を選択する。監督はフランスと韓国を拠点に映画製作をつづけるユン・ジェホ。

2016年製作/72分/韓国・フランス合作
原題:Madame B., histoire d'une Nord-Coreenne
配給:33 BLOCKS

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(C)Zorba Production, Su:m

映画レビュー

5.0人生の主導権

shironさん
2017年6月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

前半は、中国でブローカーとなり家族を養う彼女が、韓国へと向かう過酷な旅が描かれ、とてもドラマティックでしたが、
私は後半の韓国での生活の方に心を奪われました。

かつて北朝鮮で家族だった4人が一つ屋根の下に暮らしてはいるが、本当は中国の夫を呼び寄せて息子達と暮らしたいマダムベー。

彼女は中国の夫のことを「私の事を理解してくれる。」と言う。
監督が彼女から聞いた話だと、北朝鮮よりも彼女が売られた中国の家の方が貧しい暮らしだったそうだ。
血の繋がった息子はともかく、夫なんて赤の他人なんだから、貧しい生活でも自分を尊重してくれる男。存在意義が持てる男を愛するってことか……。

一日、一日、韓国での生活に不満が募る彼女。

ここからがサスペンスフルなのですが、監督は個別に男達にインタビューします。
おそらくは近い将来、彼女が口にするであろう希望。その選択に対するそれぞれの思い。

それを聞かされた観客は、その後の“日常”シーンに潜んでいる家族の危うさに戦慄が走ります。

それぞれの思いを秘めて、一つ屋根の下ですぐ手の届く距離で生活している“家族”
一日、一日、“日常”が過ぎて行く。
彼女が口を開くXデーまで。

トークショーでは、監督から現在のマダムベーの生活を聞くことができました。
彼女の選択にしごく納得。

生活は大変でも、完全に人生の主導権を握っている彼女の強さに憧れました。

あと、中国の家で、携帯電話やインターネット、テレビ電話まで普通に使っていて驚きました。
髪も染めてたみたいだし。
彼女の稼ぎのお陰??

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shiron
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