「涙と鼻水が」羊と鋼の森 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
涙と鼻水が
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私、音楽は詳しくないです。
また、原作は未読です。
私、山崎さんの魅力の一つは、声だと思うんです。
彼の声、落ち着いた映画が合う気がします。
この映画の場合、ナレーション部分でも雰囲気を壊さない彼の声が活きていた気がします。
また、ちょっと天然な外村の言動にクスッときますが、映画の雰囲気は壊さない。これは、山崎さんがいろんな役を経験してきた事が活きたのではないかと。
この映画、現時点での山崎賢人さんの集大成なのではないでしょうか。
外村が先輩に付いて訪れた佐倉家、ここで姉の和音がピアノを弾くシーン。
特に感動的なシーンでもないのですが、私の目から何故か涙が・・・。
上白石萌音さんの魅力もあるのでしょうが、音楽の持つ力なんだと思います。
また、外村が独り立ちして最初の家、ここは泣かせるシチュエーションです。
ですが、台詞を少なく音楽の力で見せるから、押し付けがましくない。
このシーンでも、やはり涙が。
結局、この後もすごく泣かせるストーリーではないのに、音楽の力で涙腺が刺激されて。
ストーリー自体も、挫折した由仁が新しい道を見つけ、姉妹で前に踏み出せそうな所など、私の好みに合っていました。
そして、最後にエンドロール。映像の無いシンプルな物。
なのに、誰も席を立たず。
この時の曲が、凄く琴線に触れて涙と鼻水が止まらない。
明るくなっても止まらず、下を向いたままコソコソ退場する羽目になりました。
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