セールスマン

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劇場公開日:

セールスマン

解説

「別離」「ある過去の行方」などで知られるイランの名匠アスガー・ファルハディ監督が手がけ、2016年・第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で男優賞と脚本賞を受賞、第89回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞したサスペンスドラマ。小さな劇団に所属し、作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演している役者の夫婦。ある日、引っ越したばかりの自宅で夫が不在中に、妻が何者かに襲われる。事件が表ざたになることを嫌がり、警察へ通報しようとしない妻に業を煮やした夫は、独自に犯人を探し始めるが……。劇中で描かれる演劇と夫による犯人探し、そして夫婦の感情のズレを絡めながら、思いがけない方向へと転がっていく物語を描く。

2016年製作/124分/G/イラン・フランス合作
原題:Forushande
配給:スターサンズ、ドマ
劇場公開日:2017年6月10日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第89回 アカデミー賞(2017年)

受賞

外国語映画賞  

第74回 ゴールデングローブ賞(2017年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  

第69回 カンヌ国際映画祭(2016年)

受賞

コンペティション部門
脚本賞 アスガー・ファルハディ
男優賞 シャハブ・ホセイニ

出品

コンペティション部門
出品作品 アスガー・ファルハディ
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(C)MEMENTOFILMS PRODUCTION - ASGHAR FARHADI PRODUCTION - ARTE FRANCE CINEMA 2016

映画レビュー

3.0鑑賞には事前知識が必要

2023年11月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

鑑賞する上で、「セールスマンの死」をちゃんと理解していれば、あるいはイランの政情や文化に造詣が深ければ、また違った感想になったのかもしれない。

いつも夫婦揃って映画を観るのだが、興味深いのはお互いが注目している登場人物が違ったときである。この映画「セールスマン」では夫は完全にエマッド目線だし、私はラナ目線。

先に帰宅したラナがシャワーを浴びようとしている時にインターホンが鳴る。てっきりエマッドが帰ってきたものと思い、確認もせずにドアを開けるラナ。そして事件…。

私はどうしてもラナが気になってしまう。事件という第一の暴力。周囲の目という第二の暴力。そして自分の価値観という第三の暴力。何よりも辛いのは、こんなに苦しんでいる自分に追い討ちをかけるのが他ならぬ「自分自身」であるということ。軽率さだけでなく、今まで自分が当然と思っていた「社会的評価」からしても、自分が一番自分のことを蔑むという苦しみ。

そんなラナに対してエマッドが出来ることって何なのだろう。女性的には、何の解決にもならないかもしれないけど、傍にいて欲しいときに傍にいてくれる、それだけで良かったんだけどね。

犯人を見つけ出すことに躍起になっているエマッドには、ラナの思いは届かない。エマッドだって傷ついているし、その傷は極めて男性的な方法でしか落とし前をつけられないからだ。この辺り、旦那にはよく分かるらしい。私には、「わからなくもないけど、ちょっとう~ん?」な心理。

イランが舞台なので、細かい部分で気になるところはそういうお国柄なのかな、と思うしかないところが歯がゆい。でもそれを補えるだけの普遍的な面白さがあった。

究極に自分と異なる人物とは、自分の伴侶なのかもしれない。

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つとみ

4.0 教師エマッドと妻ラナは上演間近に控えたアーサー・ミラー原作の舞台...

2023年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 6件)
kossy

4.0ああ、映画だなって

2022年5月20日
PCから投稿

映画って色んなジャンルがあると思う

本作は演劇的なかなりよくまとまっているマトリョーシカのような映画
最初のカットシーンから「ああ、この映画は良さそうだ」と思った。

最初に現れるのは、演劇のセット「乱れたベッド」である。
そして引っ越しシーンでは、どんなものを運んでもいいのに
映り込むのはピンクのきれいなベッドである。

そして、それに気がつくたびに「ああ、この映画は面白そうだ」と思った
人によって面白いの価値基準は異なるが、個人的には映り込む世界に意図や伏線、意味が込められているのがぎりぎりわかるようにしてくれる映画が好き。

カメラが映すものにはすべて意味がある。それがすこしヒント多めにわかるとうわおもしろ!と美術にも通じる面白さを感じる。

本作のラストも胸糞展開ではなく、「うわ、おもしろ」って思った。
そして切なく、悲劇的で

そしてこのおじいちゃんが憎めない。

そんな演劇のような映画でした。言語が違くてもカメラと脚本とアクトがしっかりしてれば楽しめるもんだなと発見できて嬉しいです。もっといろんな国の映画が見てみたいなと思いました。

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asa89

3.0最初から最後まで

2020年5月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

モヤモヤした感じ。

何もおこらないし、わからなかった。

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