ノクターナル・アニマルズのレビュー・感想・評価
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小説で彼女の想いを断ち切る
元カレの小説が
贈られて来るところから
…始まる
小説の登場人物は筆者の元カレと
贈られた彼女と娘の三人が出てくる……が
小説が現実に起きたかの様な展開で
読むという感じではなくて
ほぼ小説の世界を映像で見せられているので
元カレのとてつもない悲しみや苦しみが
計り知れないほど伝わってくる
小説の世界にグイグイ惹き込まれていく
彼女も読んでいる途中で涙を流す場面も…
最後は元カレが自殺をはかって
死んでしまう…設定だが
元カレの彼女を好きだった十九年間の想いと
苦しんできた想いを小説を書くことによって
終わりにしたかった…だと思った
…小説を書き終えた時点で
彼女の想いを断ち切ることが出来た
何時まで経っても元カレが来ないレストランで
ドレスアップして
元カレを待っている彼女の姿が印象的です
お互い愛しているのに傷つけあうふたりは
一緒になることは無理なのかも知れません
結局、皆弱いのでは?
夢を追うロマンチックな元夫との子を中絶し、離婚し、お金には困らない不自由ない暮らしをしていたが、それにも物足りなさを感じる主人公。
才能を否定されて、捨てられるも、19年越しに才能を認めさせるリベンジを果たすも"その行為そのものが弱い"元夫。
小説の主人公の弱さも、警察官が病気と権力には勝てず、法を犯すことでしか気を晴らせないことも。
犯罪を犯す田舎のチンピラどもも。
中指立てて、罵るも、レイプされて殺される娘も。
全て、人の弱さを表してる気がする。
「夜の獣とは人の弱さのこと」かな?
2つの復讐
芸術家として富と名声を手に入れたものの、夫との関係に深い溝を抱えるスーザンのもとに元夫から小説が届き…。
前衛的すぎるオープニングに度肝を抜かれたが、全体としては人間を繊細に描いた復讐劇で終盤はただただ切ない。俳優の演技で心揺さぶられる作品です。
ジェイク・ギレンホールの透明性のある演技はもちろん素晴らしいし彼目的で本作を鑑賞したけど、アーロン・テイラー=ジョンソンのガチクズ演技がぶん殴りたくなるほどハマっていました。
サイコ煽り運転野郎どもからのサスペンス
身の毛もよだつ「煽り運転被害」のシーンが延々と続きます。そこで嫌気がさしてしまう方もいるかもしれません。そのシーンは元旦那の書いた小説の内容だったんですね。切り替わりがよくわからなかった。いや、それはただの小説なのか、、、
見てのお楽しみです。
昔は田舎道を夜中に走ったり、健全ではない生活をしているとわりと煽り運転の被害に遭う確率が多かったけど(職務質問遭遇率も似たようなもの)今は昼間に健全と普通に安全運転をしていてもサイコに絡まれることがあるからね。理不尽極まりないよ。
所在なげに昼間や夜中に外にいないことだね。屋内にいるか忙しそうにオフィス街にいるかしないとすぐ不審者扱いだ。
前科のある方は尚の事面倒くさいね。
6割くらい進んだところで心臓が弱い方には
腹の立つ脅かしがあるので気をつけて。
残酷な内容もキツい人にはキツいと思います。
最後のラストは元旦那の復讐だったとと言う事か?
それとも小説の内容は現実の、、、
あの待ち合わせのメールは誰が、、、
謎めく終わり方でした。
最後まで引き込まれるなかなかのサスペンス作品でした。
たまにこう言うたまたま見てみたら思いのほか面白かったというパターンでした。
数年前に婚活アプリで知り合った元GUCCI店員で画廊で働くめちゃエレガントな高嶺の花のいい女と麻布十番のイタリアンレストランで会った事を思い出した。
僕が本当は金持ちではない事をすぐに見抜かれてLINEを即ブロックされたっけ。
終わり方が好き
エドワードがスーザンに小説を贈った
それだけの話なのに小説の内容と
自らを重ねていろんな想いを巡らせるという
もっと言えば、元夫や現夫側のストーリーはなく
スーザンただ1人の心情の変化だけで話が進みます
20年ほど連れ添った夫に愛されもせず
沈んでいるところで元夫からの小説
彼はこんなにいい作家になったんだ、、
何年も経つのに私に贈ってくれたのね、、
エドワードごめんなさい、こんな私で、、
もう一度会って話をして謝って、許してもらえたら
ここからもう一度、私の人生やり直せそう
なんて安易な考えが伺えてしまう、あのドレス
私がエドワードだったら
まじか、、どういう気持ちで来たの、、
僕は水に流すつもりだったのに、、
君は僕に何をしたか覚えてる?
なんて思っちゃいますね、女々しいけど
主役のファッションで物語る、、
さすがトム・フォードというべきなのか、、
いい歳になって地位があって
女性としてのプライドもあって
そんな彼女が気合い入れて、鏡に映る自分を見て
ふと我に返り気合いを入れすぎた口紅を少し落として
色んな思いが巡りながら淡い期待を膨らませ
ディナータイムに1人ひたすら待つという屈辱
シンプルにメンタルにくると思います笑
でもここまでも、すべてスーザン側だけの話
エドワードの気持ち的には復讐する気もなかったように思えます
エドワード側のストーリーは語られていないもので、、
ただ、ただ、スーザンがひとり舞い上がっただけの話
バンドデビューしたら元カノから連絡が来て
久しぶり〜!元気だった?曲聞いたよ!
めっちゃいいね!久々に話ししたいな〜
今度ご飯でも行かない?
エドワード側からすれば、それと一緒のような笑
こっちはこっちでもう日々忙しいから
約束、、あ、忘れてた、、みたいな事かもしれない
なんて観た後も色々想像できて楽しい作品でした
愛していた人の子供を黙って
おろす事ができてしまう感覚の彼女は
その後も現れないエドワードに何を思うのか
恥をかかされたと思うのか
己の浅はかさを恥じるのか
全体的にアート推しで印象的だったのが
小説の中の妻娘の痛ましい遺体とスーザンの娘がベッドで美しく横たわるシーンに繋げだことにハッとしました
意味合いが違うのに同じ図であるために対比してしまう観る側ためだけの視覚的な演出
ワンカットだけど、すごいなと思いました
あとはあのラストの対比
華やかに着飾った彼女が惨めな気持ちになっているであろうその顔でエンドロール
(あー、やっぱ洒落てる!)
1発目に出た感想がこれでした。
レビュー
あまりの生々しさに不快感を感じながら、引き込まれ、目を離せないシーンが多すぎる😇
虚しさの中でリッチな生活をしている女性は、元夫から送られてきた小説に、魅せられながらも、心の深部を削られていく…
観てるこちらも削られます🦊💦
大人向けではあると思います🌞
深く傷つき先へ進めない男の復讐物語
5回観ました!
テーマは「愛」?
過去・現在・小説
3つの軸でリンクして物語が進み
色んな揶揄があり
見るたびに新しい発見できて
とても味わい深い作品でした!
鑑賞時の自分の心境によって、また見え方が変わる作品だと思います。
●オープンニングの、裸のふくよかな女性が踊るシーンはインパクトがあり、どんな揶揄か、最後まで見るとわかります。
→私は、スーザンの手厚くしてくれた男性への怠慢を表現しているのだと感じました。
●劇中の小説の内容はショッキングなものですが、それは一体、元夫エドワードがスーザンにどんなメッセージを送りたかったのか?
→ラストシーンを含めて、私はエドワードの復讐だと思いました!劇中に登場する家族、それはエドワードが失なったモノ。それがすべて、エドワードのメッセージ。
●「ノクターナルアニマルズ」小説のタイトル、これは何を指してるのか?
→私は、スーザンやスーザンの家族のことだと思いました。
一見、主人公はスーザンですが、実は、エドワードの物語だと思いました。
男性目線、女性目線では感じ方が違うと思いますが、男性目線の作品だと思います。
ファッションデザイナー、トムフォードの作品だけあって、アート的な表現も楽しめる作品です。
オープニングが強烈。 あれはアートなの? 理解できない。 ストーリ...
オープニングが強烈。
あれはアートなの?
理解できない。
ストーリーも結構謎めいてて結局ただの復讐なのか、それとももっと深い意味があるのか。
どう解釈すればいいかわからなかった。
すごく惹き込まれた
途中から劇中劇がメインなのか、本筋のストーリーがメインなのかわからなくなった。スーザンに元夫のエドワードが送ってきた小説をスーザンが読み進むたびに、映画の中では映像として再現される。
最初のシーケンスは、旅行にいく家族が携帯電話の電波も通じない辺鄙な場所で、しかも真夜中に、チンピラたちに絡まれる。これがまた、チンピラのたちの悪さとお父さんの弱々しさが相まって、見ているのがつらい。名古屋アベック殺人事件を思い出してしまった。その先の悲劇的な展開が想像できるほど、チンピラたちのいたぶり方、弱みにつけ込むやりかたというのが、実に生々しい。演技という意味では、完璧と言っていいほど、観客に不快感を与える。
もう途中から、小説の方に興味が惹きつけられてしまい、現実世界の方がサブストーリーに感じるくらい。ジェイク・ギレンホールは、さすが上手いね。暴力や恐怖に怯んでしまう弱々しい男を見事に演じてる。
ラストシーンの意味は、なんとなくわかったが、あまりにも余韻がありすぎ。気になってネットで検索していたら、トム・フォード監督の解説を見つけた。なるほど、そうなんだと一人合点。トム・フォード監督は、ファッションデザイナーとしても大成功しているっていうじゃない、天は二物を与えすぎだね。次は、どんな映画を作るんだろう。
小説パートは良かった!!
オープニングの謎のグロ映像で吐いたり寝込んだりした方もいるのではないでしょうか。小説パートは怖くて面白かったですが、正直ヒロインに固執する理由もヒロインの魅力もそこまで感じなかったので、期待したようなオチ(2つのパートが融合する)も無く残念でした。
現実世界では何も起こっていない
現実世界では何も起こっていない。劇中劇の配役など、主人公が読書をするさいに心の中で繰り広げるイメージに、一喜一憂が宿る。
現実世界における主人公の元恋人同様、劇中劇の主人公にも、ジェイク・ギレンホールが配役されている時点で、「これは主人公が割り当てたのであり、監督が、分かりやすさのために割り当てたのではない」と気づかなければならない。
「この劇中劇は、主人公の元恋人が紡いだ文章そのままではなく、文章から繰り広げられたイメージー主人公の中のー」だと。
かくして、現実世界の反映=劇中劇という立式がなり立ち、現実世界で過去に何があったのかを探る旅が始まる。それは本を読むのではなく、読み手の心を読む旅だ。本の中ではなく、主人公の脳内に。
タイトルなし
劇中劇。元夫ジェイク・ギレンホールから小説が送られ、作品に引き込まれるうちに元夫を捨てたことを後悔するエイミーアダムス。ラスト会いに行くが結局現れず、復讐劇完結となる。劇中劇に出てくる刑事マイケルシャノンも旨い。構成が素晴らしい。
劇中劇、過去、現在
元夫の小説を読みながら過去を振り返り、元夫を理解できなかった自分を後悔し、富と名声は手に入れても幸福感のない今のスーザン。小説(劇中劇)、過去、現在が入り組んではいるけど、スーザンの表情の使い分けとか画面の色(過去は少し暖か味があるけど現在は冷たい感じ)の使い分けでこんがらがってしまうことなく観ることが出来た。
冒頭のあのアートが強烈‼︎‼︎ 実際にあれがアートって公開されたら、ちょっとどーよっ!で感じ。アレがあったから劇中劇の母娘の裸体や現在の娘の裸体のキレイさが際立ってはいたけれど。とにかくインパクト強過ぎで、しばらく頭にこびりつきそう😰
きっとよく出来ている映画だと思う。あと2回くらい観たら良さが分かるような気はするけれど、多分観ない。
映画監督トム・フォード
主人公(エイミー・アダムス)はギャラリーのオーナーで成功を収めていたが、人生に物足りなさを感じていた。
そんな時、元夫(ジェイク・ギレンホール)から小説が届き、感想を聞かせて欲しい、と頼まれる。
この小説はある一家がハイウェイでならず者に襲われ、と言うストーリーで、どんどん引き込まれていく。
映画は二重構造になっており、復讐談のような小説の緊張を和らげながら、主人公の転機を描く。
愛か憎しみかなんて、私には選べない。答えは人それぞれ。
冒頭の巨漢の女性たちに恐れおののいて、映画間違ったかと思いましたが…。
ちゃんとあってた…。
美しい女性があんな巨漢の女たちを表現するなんて、芸術って本当に難しい。
感覚って人それぞれだから、それが良いって思う人もいれば、違うって思う人もいるわけで…。
自分の思いを勝手に人に押し付けちゃ、お互いの仲がこじれるだけだと、この映画を通じて思いました。
別れた夫が別れた妻に自分の書いた小説を当てつけのように送ってくるのだけど…。
結局、小説を読んでどう解釈するかは、その人の気持ち次第ってことなのかしら?
君を思うからこそ、この小説を書いたんだよって言いたいのかもしれないし、ただ憎しみの為に書き上げた当てつけなのかもしれないし。
解釈は人それぞれ。
私が個人的に思ったのは、好きな人の子供を勝手に下ろしてしまった、彼女の身勝手さがちょっと嫌だった。
彼の作品を思ったままに言うことは、正しいのかもしれないけど、彼を傷つけることになったのは事実。
相手を思いやる気持ちがもう少しあったなら、小説ももっと違う結末になっていたのかもしれないけど…。
最後は彼女が彼に弄ばれたかのように、ひたすら待ちぼうけている姿が、ちょっと切ないけど、やっぱりそうだよね、良かったと思ってしまいました(笑)
映画の印象としては…。
小説の世界と現実の世界がクルクルと場面展開するから、飽きがこなくて楽しめました。
静かなのに、こんなにもハラハラドキドキさせられるとは!?
印象に残り続ける映画の1つになりそうです(^^)
才人、トム・フォード監督第二作。謎めいたサスペンスフルなストーリーとアート風味を絶妙に施した映像の奇抜さ、美しさに圧倒される。
才人、トム・フォード。天から二物を与えられた稀有な人物。冒頭の異様に太った女性たちのダンスから強烈。ミステリアスなストーリーも飽きない。ラストも様々な解釈ができ、これも又印象深かった作品。
<2017年11月3日に大スクリーン劇場にて鑑賞>
<各シーンに出てくるアート作品の数々がほぼトム・フォード個人所有物というのも別な意味で驚いた>
<2019年10月20日追記>
当時、購入したパンフレットに記載されたレビューのタイトルに何故かほっとした自分が居た。
[タイトル:これほど背面が美しい女性死体はいまだ見たことがない。}
この映画を観た当時、赤いソファーに横たえられた母娘の死体は強烈な印象を私に残した。只、それをレビューに記載するのは問題があるだろうと控えたが、今にして思えばこれも又、トム・フォードの美意識であったのだと思い、2年経って追記する。
世にも美しい死体
「シングルマン」が好きなだけにやや残念な出来。冒頭の豊満過ぎる女性が全裸で踊るところでは、これから何を見せられるか、期待したのですが。エイミー・アダムスはまだましだが、ジェイク・ギレンホールはミスキャストでしょう。
全146件中、21~40件目を表示