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映画「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」 ターシャ・テューダー 静かな水の物語
劇場公開日:2017年4月15日
解説
2008年に他界したアメリカの絵本作家で、自然に囲まれたスローライフな生活スタイルが注目されたターシャ・テューダーのドキュメンタリー。関連書籍が60タイトル以上出版され、自然に寄り添った生き方や暮らしを紹介する展覧会が開催されるなど、日本でも広く愛されるターシャ・テューダー。NHKでは4度にわたり特集番組が制作・放送されており、今作は、そうしたテレビドキュメンタリーのために過去10年にわたって撮影されたライブラリー映像に、未公開の秘蔵映像や最新のテューダー家の様子も捉えた「完全版」として製作。米バーモント州の山奥のコテージで、老後の一人暮らしを謳歌したテューダーの知られざる人生や、人々を魅了する暮らしを映し出す。
2017年製作/105分/G/日本
配給:KADOKAWA
スタッフ・キャスト
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2017年4月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
不勉強ゆえターシャ・テューダーのことは映画を観るまで知らなかったが、序盤で彼女の絵本が紹介され、そのあとで色鮮やかな庭の花々に囲まれた姿を見ると、思わず「絵本みたい!」。でもよく考えると、同じに見えるのは当然。ターシャは動物と植物に囲まれた古き良き農家の暮らしに憧れ、その世界を絵本に描いた。成功して稼いだお金でバーモントの山奥に土地を買い、息子に小屋を建ててもらい、理想とする昔ながらの庭と暮らしを再現した。だから、ターシャの絵本と、彼女を取り巻く世界は、どちらも手本が同じなのだ。
最近のドキュメンタリーでは、「人生フルーツ」と共通する要素が多い。あちらもテレビ局制作の映像の劇場映画化で、比較的地味なテーマを長年にわたり追いかけるのは商業ベースの映画作りでは難しいため、こうした貴重なコンテンツを映画化する取り組みはありがたい。スローライフからほど遠い生活をしている人も、気分転換に、ぜひ。
2022年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■アメリカ・バーモント州。
豊かな庭が一際、印象的な農家コーギコテージで暮らすターシャ・テューダー。
70年もの長きに亘り、現役絵本作家として活躍し、女手ひとつで4人の子供を育て上げ、「自分の信念に忠実に生きてきた。」と語る彼女のライフストーリーと暮らしを追うドキュメンタリー。
◆感想
・ターシャ・テューダーさんは、穏やかな顔をされているが、実は強固な意志を持っていた方だと思った。
・母の勧めで社交界にデビューする道を作られつつ、それを拒み、農業と絵画の道を選んでいることから、それは容易に伺える。
・今作には、金言が満ちている。
”思うように進めば良い”
”夢は語るモノではなく。実現するモノ。”
”この美しい世界を楽しまなきゃ・・”
・ヘンリー・D・ソローの「ウォールデン-森の生活」が好きというシーンは嬉しかったな。私も好きなので・・。
<「スローライフの母」として知られるターシャ・テューダー。
花と動物に囲まれたユーモアたっぷりのライフスタイルと、前向きで自由な言葉の数々は、心に響く。
自分の選んだ道を進み、愛した庭のある自分の家で、静に息を引き取る。
理想的な人生の一つの形を見せて頂いた。感謝である。>
2021年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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NHKで放送されていたドキュメンタリーの総集編なのでしょう、企画は制作会社「テレコムスタッフ」プロデューサー・鈴木ゆかりさんが立ち上げたもの、映画のスタッフもテレビと同じですね。
主人公のターシャ・テューダーさんの人生観、美意識もさることながら紹介者の鈴木さんや監督の松谷光絵さんの感性が光ります。取材依頼に応えてくださったのは、移ろいやすい庭の情景を映像に留めることの意義をお認め頂いたからのようですが、ターシャさんのファンとしてのリスペクト精神が動かしたのでしょう、控えめなカメラの距離感にも気遣いが伺えます。
映画ではご両親からの天賦の才能や乳母や知人の影響などは伺えますが晩年の独特の暮らしぶりに至った経緯などは余り深堀りしていないのでよくある伝記的映画とはティストが違い物足りなさを感じるかもしれません。
美しいもの、可愛いもの、おいしいものに囲まれて生きたいというのは少女の夢なのかもしれませんが大人になって実践できてしまうから凄いことですね。ただ、語られませんが厭世的な陰も感じてしまうので微妙です。
お庭紹介は四季の草花に留まらず動物たちも、そして何よりお孫さんファミリーとの絆が微笑ましい。絵本や人形、レシピまで彼女の創作物の素晴らしさを伝えてくれます、絵本のコーギーが動くアニメーションの付加など素晴らしいアイデアですね。
ディズニーあたりが映画にしても不思議ではないのですが日本人が撮ったというのは、ある意味驚きです。ただ、取材スタッフは日本の話題を振らなかったのでしょうか、バーモント同様四季の色濃い日本の紹介と感想を伺ってみたかったですね、秘蔵映像は無いのかな・・。
2021年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
なるべく映画館で観賞したものに絞ってレビューしていたけど
今回はちょっと、心がぐぐぐっと、奥深くまでえぐられたので、、、
追われるように仕事して、休日は怠惰に過ごして、そんな毎日をもう何年と繰り返す
この作品は、自分が何のために生を受けたのか、改めてその視点に立つ動機をくれる、希望を持たせてくれる言葉であふれていた
何度も一時停止して、言葉をかみしめた
そして最後は、庭一面に咲き誇る花々に、いろんな感情が流れ込んできて過呼吸になった
ありがとう
もう少し自分を、自分が大切に思うものを大切にしてみる