わさび
劇場公開日:2017年8月26日
解説
NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の芳根京子が主演を務める飛騨高山を舞台にした短編映画。心の病を抱えた父を守るため、実家の寿司屋を継ぐことを決めた女子高生の山野葵。離婚した母親の房子や周囲の大人たちは、葵の決断に戸惑い、反対するが、彼女の人生を本気で背負おうとはしなかった。そんな葵の前に、彼女がかつて所属していた少年野球チームの監督・庄吉が現れる。葵は庄吉に野球の真剣勝負を求めるが……。主人公の葵役を芳根が演じるほか、富田靖子、下條アトムらが脇を固める。監督は「燦燦 さんさん」の外山文治。「映画監督外山文治短編作品集」と題し、外山監督の手がけた短編「春なれや」「此の岸のこと」とあわせて劇場公開。
2016年製作/30分/日本
スタッフ・キャスト
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2020年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
趣情を色濃く含んだ町で営まれる、こころの病を患った父と娘の日常を綴った作品。加速する娘の葛藤を見事に演じる芳根の演技が、高校生のいとけなさを微かに醸し出す。作中に漂う暗澹たる、それでいて美しい抒情の根底には、確かな親子の愛が流れていた。無期に闇に呑まれまいと、一歩を踏みだす親子の、眩しい希望の譜である。
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あっという間に終わった、という感じ。
そして何より芳根京子の演技がすごいし、
彼女の可愛らしさが凝縮されてました。
父と子が前を向いて歩き出すところで物語は終幕。
正直、もう少し先の展開がみたいなと思ったけど、
短編映画だからこそ味わえる良さが出ていたし
これはこれで綺麗な終わり方だったかな。
こういう映画が、もっと広まってほしい。
2019年6月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
30分短編作品をチョイス。DVDだと3作品入っていてレビュアーにはお得だぁ〜w
さて、第1弾は芳根京子主演の「わさび」
飛騨高山の地にて鬱病の父を持つ娘が実家の寿司屋を継ごうとするお話。
短編ながら、撮影などしっかりした作りや田舎ながらの手抜き感も無く共感が持てた。
別れた母や学校の先生、昔の少年野球時代の監督を通じて、彼女の立場ややるせない状況が伝わってくる。
元野球少女だったというの設定は眼をつぶるとしてw
本格寿司修行はありませんが、短編映画はこれでいいんです!!☺️
短編作品は応援したくなる映画が似合います。
2018年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ありきたりでない希望の描き方に心を打たれる。
誰もが幸せにはならないかもしれないけど、必死に歯を食いしばっている主人公の姿と雪景色がとても似合い、それを芳根京子が素晴らしい演技力で演じていた。真摯な作品。