屍憶 SHIOKU
劇場公開日:2017年1月21日
解説
台湾や東アジアの一部に残る風習で、道端で赤い封筒を拾った者が死者との結婚を強要される「冥婚」をモチーフに描いた日台合作ホラー。「呪怨」「リング」の一瀬隆重がプロデュースを手がけ、台湾の新人女性監督リンゴ・シエがメガホンをとった。恋人との結婚を控えたテレビプロデューサーのハウは、公園をジョギング中に赤い封筒を拾ったことをきっかけにある家を訪れて以来、悪夢や怪奇現象に悩まされるように。友人の紹介で霊媒師に相談したハウは、やがて山奥の古い家にたどり着く。その場所では、かつてある男性が事故で亡くなっており……。「あの場所で君を待ってる」のクリス・ウー、「黒衣の刺客」のニッキー・シエほか、「海角七号 君想う、国境の南」の田中千絵、「一分間だけ」の池端レイナら台湾で活躍する日本人女優も出演。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。
2015年製作/89分/日本・台湾合作
原題:屍憶 The Bride
配給:アクセスエー
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る
2021年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
それは、たぶん、「結末に向けて伏線を張るためだけの映画」だったからだと思う。伏線の前に展開で惹きつけてほしい。
Jホラーみたいなじめじめした怖さがあって、良かった。
怖いけどグロくはないので、グロ嫌いな人でも見れそう。
【賛否両論チェック】
賛:無関係な2つの怪奇現象が、事件の進展を通して巧みに絡まり合い、1つの哀しい物語を紡いでいく様子が、恐ろしくも切ない。ホラーとしても上質。
否:急に驚かせる描写がかなり多いので、ホラーが苦手な人には絶対に向かない。
“冥婚”という特殊な儀式に取り憑かれてしまった主人公と、謎めいた怪奇現象に悩まされる高校生。一見無関係なこの2人に振りかかった出来事が、お互いにどう関係していくのか。その絶妙な絡まり具合が圧巻で、明らかになる驚がくの真実には、恐怖の中にも哀しさが溢れています。
ホラー映画としても良質で、お約束のシーンでのお約束の恐怖演出も沢山あって、なんとなく感じつつもハラハラさせられること必至です。
という訳で、ホラーが苦手な人には全く向きませんが、怖いもの観たさには是非オススメです。