ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
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ものすごく豪華な二次創作。
不満点はいくらでも挙げられる。なぜここまでアニメ版のビジュアルを再現する必要があったのか。ハリウッドならではの新たな挑戦で驚かしてくれなかったのか。スカヨハの手足がもうちょっと長かったならアクションがもっと映えたのに。いや、これだとアニメに寄せろって言ってしまってるのと同じか。いずれにせよオリジナルが描いた世界がより現実に近づいてきた今だからこそアップデートされた新たな「攻殻」が観られるのでは、という期待は叶わなかった。ただ、ストーリーに関しては随分と翻案されていて、少なくとも押井守が撮った映画とは完全に別物と言っていいところに落ち着く。これを是とする気も非とする気もなく、ただ、こういうわかりやすいのも決して悪くはない。しかし、だとしたら記憶が戻ったらマイケル・ピットともども日本語、もしくは日本語訛りの英語を話すべきではないかみたいな気もするが、細かいことはさておきとてもカネのかかった二次創作として楽しんだ。
川井憲次さんの音楽♥
役者は顔だけあれば良し。
最後の音楽が『川井憲次』さんと言う方の音楽と初めて知った。ずっと、芸◯山城組と思っていた。インドネシアのガムランミュージックの影響を受けた音楽と思っていた。『アキラ』にも出てくる。
映画は思っていた通りで、3Dアニメーションだが、思っていたよりも、映像が汚いと感じた。
ストーリーはほぼ原作通りだろうが、最後の四脚ロボットの動きにスピード感が全く無かった。
原題 Ghost in the Shell
製作年 2017年
製作国 アメリカ
劇場公開日 2017年4月7日
上映時間 107分
映倫区分 G
上映方式 2D/3D
ファッキンサイボーグぐらいわかるよバカヤロー。 スカヨハまさかのたけし軍団加入!
全身を義体化した女サイボーグ、草薙素子の活躍と選択を描いたSFアクションアニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)の実写リメイク版。
サイバネティックス技術が飛躍的に進んだ近未来。対テロ組織「公安9課」に所属するミラ・キリアンは、クゼと名乗るテロリストを追跡していくなかで、自らの出自にも関わるある大いなる陰謀を知ることとなる…。
主人公、ミラ・キリアン少佐を演じるのは「MCU」シリーズや『SING/シング』の、名優スカーレット・ヨハンソン。
ミラに義体化手術を施した科学者、オウレイ博士を演じるのは『ショコラ』『GODZILLA ゴジラ』の、レジェンド女優ジュリエット・ビノシュ。
公安9課の指揮官、荒巻大輔を演じるのは『バトル・ロワイヤル』シリーズや『アウトレイジ』シリーズの、世界的な映画監督としても知られる北野武(ビートたけし)。
原作は1989年から1991年にかけて連載されていた士郎正宗の漫画「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」。とはいえ、本作の下敷きになっているのはあくまでも1995年の劇場アニメ版。原作と劇場版は素子の性格が180度違うので、物語の手触りが全く異なる。本作を観てこのシリーズに興味を持った人がいれば、是非両方とも手に取って確認して欲しい。その違いに驚きますよ!
『攻殻機動隊』というシリーズはとにかく息が長く、誕生から30年以上経っているにも拘らずいまだに新作が発表され続けている。
あらゆる媒体に派生しており、はっきりいってその全貌を掴むことは不可能。映像作品だけでも色々あって、しかもどれもこれもタイトルが長ったらしくてややこしいのでもうわけわかめ。攻殻の海は広大なのだ。
ただ、その中でも特に重要な作品がいくつかある。1995年の劇場版と、その続編である『イノセンス』(2004)。そして「S.A.C.」と呼ばれるテレビシリーズ(シリアルが2本、長編が1本)がそれにあたる。
本作は1995年版をベースにしているが、これら重要作品からの影響も強い。例えばクゼというキャラクターはS.A.C.の主要キャラクターだし、バトーの愛犬家という設定やゲイシャロボが命乞いをするシーンなどは『イノセンス』からのリファレンス。また、エンディングで流れるよいにけり〜という珍妙な曲は『イノセンス』のテーマソングである。
事程左様に、本作は1995年版をそのまんまリメイクしたのではなく、シリーズの諸要素をミックスしたベストアルバムのような作りになっている。この点については賛否分かれるところだろうが、新しいものを作りだそうという心意気は買いたい。
本作の製作総指揮に名を連ねているのは、『攻殻機動隊』シリーズのプロデューサーでもあるアニメ会社Production I.Gの会長、石川光久。
彼が参加しているからか、それとも製作陣に猛烈なオシイストがいるのかはわからないが、本作にはとにかく押井守監督へのラブが詰まっている。
バトーの愛犬がちゃんと押井が偏愛しているバセット・ハウンドという犬種だったし、素子の住んでいたアパートの名前は押井守監督作品『アヴァロン』(2001)から拝借されている。半ば廃墟となった都市の撮り方や影になった飛行機を下から映すカットなどはいかにも押井的。これってもしかして『攻殻機動隊』の実写化なんじゃなくて押井守の実写化なんじゃないか?
という訳で、名作の実写化ということでなんとなく観ることを躊躇しているオシイストにも一度鑑賞してもらいたい作品である。
長々と前置きをしてきましたが、本作の感想としてはぜんぜん悪くなかった!
…まぁ特別良いというわけでもないんだけど、少なくともそんなに大バッシングを受けるほど酷くはないです。このくらいのクオリティなら全然アリ♪
押井守が監督した劇場版2作が持っていた哲学的な問いかけや文芸的な雰囲気はほとんどオミットされている。なんとなく上部だけではそれっぽいことをやっているけど。
興味深いのは、アニメ版にあったクゼの思想や素子が抱える空虚感のようなものをバコッと排除し、その代わりに復讐という単純な動機や母と娘の絆という家族要素をぶっ込んでいること。手触りはハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014)とよく似ている。
小難しいことはイヤ!親子のストーリーが一番大事!ハッピーエンド最高!!というのがハリウッドメソッドなのだろう。こういう日本映画のハリウッドリメイクを観ると日米の意識の差というか、映画に対する考え方の違いみたいなものがなんとなく見えてきて面白いっすよね。
本作には、割とカルト映画としての魅力が詰まっているように思う。
押井守っぽい雰囲気を、スカーレット・ヨハンソンを主役で、脇役にはあのビートたけしが出演、さらには桃井かおりまで登場!なんじゃこのカオスは!!?
映画なんてのはヘンテコであればヘンテコであるほど良い、というのが私の持論。そういう意味で言えば本作のヘンテコ具合はリメイク元の比じゃない。サイバーパンクな雰囲気が急にヤクザ映画になっちゃうんだから。ファッキンサイボーグぐらいわかるよバカヤロー💥💥🔫
アジアとロサンゼルスが合体したかのようなイカれた街並みやサイボーグの存在など、完全に『ブレードランナー』(1982)のパスティーシュである本作。
アジア系移民の増加に伴う街並みの変化を予測し、圧倒的なリアリティをもってその世界を具現化してみせた『ブレラン』に対し、本作は「こんなんサイバーパンクっぽいっしょ?」とテキトーな感じで世界観を作りあげていったのが見え見えの安っぽさ。なんじゃその巨大なホログラム!?
こんなアホらしい街並みを見させられるとそれだけで鑑賞意欲が減退してしまうものなのだが、本作はそれ以前になんかもうカオスな雰囲気が漂っているので、このアホアホシティ具合がむしろ作品にマッチしているように思う。
真面目に観るのもアホらしくなるが、そもそも真面目に観る映画じゃない。ヘンテコだなアハハッ!🤣くらいの鷹揚な気持ちで鑑賞するのが正しい見方なのです!!なのでこれでOKなんです!!…多分。
ヤクザが経営するバーに書いてあった「カクテル 高めろ」という謎のキャッチコピーは脱力感があって良いですね。
それでも一つ気になったのは、一体この物語はどこの国のお話なのかということ。『ブレラン』っぽいし英語喋ってるし、やっぱりアメリカなのかな?と思っていると、たけしは思いっきり日本語喋ってる。さらに、国の首長はどうやら総理大臣のようだ。ってことはここ日本?いや流石にそれはないだろ…。
原作は普通に日本が舞台なのに、それを無理やりアメリカあたりの国に変更してしまったせいで設定に齟齬が生じている。アメリカに舞台を置き換えるのなら、その辺りの設定の変更は丁寧にやって欲しい。
あとはやっぱり素子=スカヨハというのがなんだかイメージと違う。顔は確かに素子っぽいんだけど、彼女は意外と体型が小柄でむっちりしてるんですよね。白いタイツを着るとそれが余計に目立ってしまう。
せめてエミリー・ブラントとかアン・ハサウェイくらいの身長は欲しかったところ。こんなんオリジナルを知らない観客からしたらどうでもいいことかも知れないけどね。
スカヨハがたけし軍団入りするという世にも奇妙な物語。変な映画を観たいという欲は満たされたので、その点には非常に満足してます!
もし次回作かあるのなら、あの問題のシーン”ナメクジの交尾”を映像化して欲しいものです…😏
そうそう。本作は是非日本語吹き替えで観て欲しい!田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、小山力也といったオリジナルキャストが揃い踏み!しかもみんな吹き替えでも活躍している実力派なのでとにかくクオリティが高い!
芸能人声優やアニメ声優が跋扈する近年の洋画界で、この吹き替え版の出来は最高峰と言って良い!たけしだけ日本語喋ってるという問題点もカバー出来てるし、ほんとに言うことないッ👍
吹き替えを馬鹿にする狭量なヤツ、この映画を観てその認識を改めるべし!!
※初めてTELASAを使って映画を観てみたんだけど、めっちゃ画質が悪かった🌀
これはウチのネット回線に問題があったのかな?Netflixは普通に観れるんだけど…。
思っほど悪くは無かったな
攻殻機動隊の実写化なんて見たくもない!と、思っていたけど、気が向いて見てみれば噂ほど悪くは無いと思った!
攻殻機動隊の世界観はあるし、ストーリーも見やすい内容。攻殻機動隊を知らない人でも分かり易いかな?街の外観、ネットワークの世界、戦闘シーンは見ごたえあった!
一見の価値はあるのでは?
さて、批判部分だが、
一本の映画なので、原作、アニメのような難しい内容ではないので期待しないこと。
世界観は素晴らしいんだけど、舞台の国はどこ?
日本っぽいけど、人種、言語はバラバラ。街並みも日本×ニューヨーク×中国のような雰囲気で、空想の国なのかも?
1番の汚点は、荒巻課長役のたけし。
こいつだけはキャラの原型がない。
(個人的なイメージだけど)政治家のような気品ある紳士なイケオジィなのに、
田舎のようなおっちゃんの喋り方で立ち振舞も、紳士っていうよりチンピラな歩き方。これは完全に人選ミスだよ!!
期待しすぎた。
有名だから見た映画。
日本語吹替で試聴したが、ずっと違和感があった。見るなら字幕をおすすめします。
映像技術は凄いし、ストーリーもわかりやすいが、肝心なオチが弱い。誰もが予想できる展開なのが惜しいところ。
二次創作としてはありだが・・
少佐のパーソナルな部分にフォーカスしながら、物語が展開していく為、人間味がありすぎる。あと北野武をキャスティングした以上、そうせざるを得なかったのだろうが課長が目立ちすぎ。もう少し暗躍する程度で十分。それでも随所に原作へのリスペクトは感じられた。ただ、最後の締めで言ってることは物語の流れ的に正しいが、自分が何者かを知った素子にはネットは広大だわで締めて欲しかった。
攻殻の映画作品は全てパラレルという前提が必要
前提として原作、アニメ、映画どれとも時代背景が違い全身義体化がやっと完成した程度の技術レベルであり他作品と比べてネットワークなどが未熟な世界
それを踏まえて攻殻初めての方にもわかりやすいように描写していると理解して見れば大体のことは許せる
色々混ぜたストーリーだが綺麗に収まっているしパラレル設定は攻殻映画の常なので大体許せる
ただ唯一ビートたけしのボイスだけが聞き取りづらかったのが個人的には残念だった後半からは気にならなかったけどね
最低作品
攻殻を知らないとしても、どこにも見どころがなく、盛り上がりもなく、一体何のために存在しているのかすらわからないような作品です。
100億かけたというけど、スペクタル感も何もない。イメージ重視のようなシーンもあるけどガキの遊び程度のもの。何ひとつ取り柄がない。
攻殻機動隊を知っている上で言うと、ド最低の実写化作品です。絵ヅラは押井版アニメを完全再現したりして雰囲気を真似ようとしたり、それでいて世界観設定は滅茶苦茶にしてる。初見でもわかりやすくしたんだろうけど、どこを取っても攻殻と言えない所まで改変してしまっています。素子が世界初の全身擬体被験者という無茶苦茶な設定。そしてそれが無理やりやらされた事で、嫌々ながら擬体にさせられたというストーリー作りによって、攻殻の本来の筋書きにはほど遠い作品になっている。
この実写では無理やり擬体にさせられた素子が記憶を取り戻し人間性を回復するというアホな内容になっていますが、本来の攻殻は擬体、電脳化からさらに上のラベルに行こうという話です。ですのでまるっきり別物にされてしまっているわけで、この実写化は要するにロボコップのパクりでしかない内容です。であればロボコップ観た方がよっぽど良いです。
映像は綺麗だった
途中の記憶塗り替えられてた
おじさんのシーン少し考えさせられ
るものがあって面白みありましたが、
他は王道シナリオ感があって、
ただそれを映像にしました感あり
うまく世界観に入り込めませんでした。
王道シナリオでも、見せ方うまくて
引き込む演出できてる
映画には意識せずとも引き込まれるので、
何の違いなんでしょうね。
素人にはわかりませんが、その辺が監督さんの腕の違いなのですかね。
一緒にみたお友達は、記憶消さないでやるの
可哀想、なんてひどいことするんだ
という感想を、しみじみ言っていたので、みる人によってはまぁまぁ面白いのかな?
ちなみに、私は攻殻機動隊は名前聞いたことある程度で全くみたことがありません。
友達はちょろっとだけ、ワンシーンくらいかな、アニメみたらしいです。ほんのちょろっとだけ。目がアンドロイドの人と一緒にたたかってたな、くらい。
リスペクト満載…だけど、微妙な感じ
"GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊" のハリウッド実写版。
DVDで鑑賞(吹替)。
オリジナル版は鑑賞済み。
オリジナル版へのオマージュやリスペクトがたくさん詰め込まれていて、その再現度もかなり高いなと思いました。
冒頭の要人暗殺シーンしかり。熱光学迷彩を使用した水溜りでの格闘しかり。多脚思考戦車との壮絶なバトルしかり。…
ですが、そのまま過ぎて実写にした意味を見出だせず、これまた複雑な心境でした。VFXの進歩は感じましたが…
スカーレット・ヨハンソンの少佐役、大いに結構。MCUのブラック・ウィドウ役ですっかりファンになったので大変嬉しかったですが、ちと肉感的過ぎる気がしました。
ホワイトウォッシュじゃないかと騒ぎになったのも記憶に新しい。理由付けはされていたものの違和感は拭えず。アジア系女優でもアクションが出来る人はいると思うが…
ハリウッドの伝統や制度の闇を垣間見たようでなんとも言えない感情でしたが、最近では時代の流れと共に意識改革が進んでいるようなのでどうなっていくのか気になるところです。
※修正(2024/01/30)
世界観を保ちつつまとまったストーリー
吹替版で視聴。
アニメ版ファンなので食わず嫌いをしていましたが、思っていたよりもずっと良かったです。
映画時間も100分程度で中だるみなくみることができました。
ストーリーはオリジナルでしたがわかりやすく、かつ、ハッピーエンドでまとまった内容なので見やすいです。
世界観やキャラの性格、見た目など、原作を大事にしているなと感じました。
キャラクターヴィジュアルは、(トグサ以外)かなりアニメに寄せている印象。アニメのトグサが好きなので、トグサをイケメンにしなかったことだけ不満あり。
スカヨハのムチムチスーツは最初は気になりますが、変にセクシーさを出すより物語のシリアスな面を強調するのには良かったのかなと思います。
北野武はキャストを聞いたとき大反対でしたが、映画みるとそこまで違和感なかったです。
また、タチコマ的な多脚戦車が出てきたのも嬉しかったです。
見ておいて良かったです。
及第点のSF映画
そんなに悪くない。
そもそも原作を知らない。
草薙素子って名前とか、バトーとかのビジュアルを知っている程度。
近未来の街並みはよくある立体広告に溢れてそんなに魅力は感じなかった。
自分のルーツを探す旅としてまずまず。
画面が暗くて分かりにくかったのとたけしの滑舌悪く聞き取りにくかった。
なんかガッカリ
まず少佐が太過ぎる。
トグサも逞し過ぎる。
バトーの目が小さ過ぎる。
サイトーがちゃちい。
イシカワ台詞無し。
アラマキ活躍し過ぎ。
まぁ上部の印象はこんなとこ。
以下ネタバレ。
ストーリーにも無理があり、スカーレットが元は日本人って…
やはり世界観が薄く感じると言わざるを得ない。義体化1号が素子(本当は99号?)ってのも浅く感じる要素。
街並みやホログラム広告は凝ってるけど、素子とクゼ(ヒデオ)が変な祠みたいな家に住んでたただのカップルだったとか…
もっと特殊な人であり、習熟した義体使いである設定が欲しかった。実際少佐あんまり強くないし。何故最強の武器扱いされているのかイマイチ理解できない。
アニメ好きの外人さんが頑張って寄せて作りました感が否めない。
まぁ、あからさまな日本文化の間違った解釈が少なかった所は評価できるかな。CGもキレイだった。
面白かったか?ときかれたら、やはりなんかガッカリとしか言えない。
少佐、お前に任せる!
【ゴースト・イン・ザ・シェル:おすすめポイント】
1.ミラ・キリアン少佐役のスカーレット・ヨハンソンの戦闘シーン!!!
2.ビートたけしの戦闘シーンほか!!
3.バトー 役のピルー・アスベックとスカーレット・ヨハンソンの会話!
4.映画内の建物や最新技術のシーンがいいね!
【ゴースト・イン・ザ・シェル:名言名セリフ】
1.ミラ・キリアン少佐 / 草薙素子役スカーレット・ヨハンソン(田中敦子)の名セリフ
→「あまり記憶が無いの」
→「私は何人目なの?」
2.荒巻大輔役ビートたけしの名言名セリフ
→「少佐、お前に任せる。」
3.クゼ役マイケル・ピット(小山力也)の名言名セリフ
→「奴らは命を救ったんじゃない。奪ったんだ。」
分かっていたけど
映画攻殻機動隊リスペクトな監督が作った映画
私は原作漫画のファンなので、アニメを見た感想は『コレジャナイ』
そんな人はこの映画を観ちゃいけないんだけど、せっかくなので観ました
やっぱり『コレジャナイ』でした
アニメよりもさらにコレジャナイ感が増すってどうなんでしょう
押井守監督がほめていたので駄目なのは分かっていましたけどね
なんで初の全身義体なんて余計な設定を付けちゃったのかな
義体の会社はなぜわざわざ家出少年少女?をさらって全身義体の実験をするかね
普通に怪我した人か病気で全身義体にでもしないと生きていけない人でやればいいじゃん
ビートたけしさんの違和感
二度目観ようとは思えない
自分はこれまでGHOST IN THE SHELL、攻殻機動隊のTVシリーズおよびSSSを観てきました。特にテレビシリーズは5周ほどしたと思います。本作は劇場で観たかったのですが、時間と都合が合わずにDVD化を待つこととなりました。見終えた今となっては、シネマイレージの絵柄を本作のバージョンにしていたことを少し後悔しています。
攻殻機動隊は自分の中では傑作と言える作品群です。その先見性、独自の世界観、内容の厚みは何年経っても心を離しません。
小学校の時分はTVシリーズがアニマックスなどで放映されていても見向きもしませんでした。むしろ嫌っていたように思います。その頃の気持ちも忘れていないからこそ思うのですが、攻殻機動隊というのは決して大人から子供まで万人受けする作品ではありません。だからこそ、この作品を同じ作品体系として世に送り出し続けるとき、それに求められることは「多くの人に観られる」ことよりも「多くの回数観られる」ことのように思いました。万人が面白いと思って観ることよりも、そこまで多くない人口であれ、作品に惹かれ、何度も見直す人が居ることの方がこの作品の価値を高める上でも良いことのように思えるからです。
ハリウッドで実写映画化されることを知ったとき、正直、上のような理由からハリウッド映画には決して向かないなと思いました。
実際この考えは的中し、自分の期待した作品としては失望する出来になってしました。
もちろん、これが攻殻機動隊ではない単なるハリウッド映画であれば十分楽しめたと思います。しかし、その場合でも、伏線が少なく、展開にひねりがなくてあっけない、凡庸なハリウッド映画と言えたでしょう。
本作はハリウッド映画です。故に万人受けし、多くの人に観られることで採算がとれる形になりやすい。結果として攻殻機動隊のもつアイデンティティ、イデオロギーは薄められ、同じ名を冠したパロディ作品に近いものになってしまった。用語や、登場人物の名前は原作と同じでも、人物の中身が薄っぺらく感じられてしまうのです。良く言えば分かりやすい。しかし、攻殻機動隊の素晴らしさとして、脇役一つとっても一人一人にしっかりとしたイデオロギーがある。行動理念があり、それらに裏打ちされた性格が行動に表れています。車内でのバトーと少佐の会話一つでも、二人の人物像は薄っぺらく、凡庸でいて、関係に深みを感じられませんでした。
それぞれのシーンは作品群のあちこちからもってきた継ぎ接ぎです。これを原作への愛ととるのかどうとるのかは人によって違うと思いますが、私は原作への敬意、愛を感じられなかった。なぜ、オープニングでタイトル名が2回もテロップされるのに、原作は士郎正宗であることがテロップされなかったのか。なぜ、中途半端に荒巻の役だけ(桃井かおりなども出てくるが、公安9課に関しては)日本人であるビートたけしを使ったのか。しかも彼だけ劇中使うのは日本語。もちろん電脳化で彼の話す日本語を翻訳しながら彼らが会話しているというのは想像に難くない。しかし私には単なる言い訳にしか感じられなかった。原作の作品群から多くを真似、中身は薄めるだけ薄めて1回観ればまるまる分かってしまう凡庸なSF映画にしておきながら、「原作が好きなので舞台は日本じゃないけど海外でも有名な日本のビートたけしを抜擢したよ」と言い訳しているようにしか感じられなかった。
全体に伏線が少なく、細かい描写が少なく、単純明快で攻殻機動隊とは別な作品となりました。せめてタイトルも登場人物名も原作と違う、inspiredな作品であれば3.5まで評価したと思います。ハンカ社の名前宜しく全て生半可な作品です。
原作既読だが、敢えてこれを評価しよう。
原作既読(映画ではなく本の方)。ツッコミたいところがネタバレなのでありにしてある。
原作ファンがいう失望感をある一点を除いて自分は感じなかった。ただ、映画好きの原作ファンなうちの母が、目も当てられない、という理由も多少分かった。
問題は素子が外人なことでも課長がビートたけしなことでも最初は素子がいない(後で判明するが)ことでもない。
なぜ、なぜタチコマがあんなにかわいくないただのごついアーマードコアのMT然とした奴なんだぁぁ!!
話を戻そう。
上記一点は監督をはり倒したいレベルでイヤになった。しかし、他の部分に目を通してみると、その世界観の再現に関してはなるほど良い仕事だと頷ける。BGMもちゃんと日本風コーラスがあるし、雑然とした街もそう。個人的には水辺の格闘シーンに見とれた。あの部分だけでも金を出して見る価値はある。
話の内容に関してだが、ここにツッコミを入れるのは野暮だと思うのだ。どうがんばっても原作者が関わらなければそれはオリジナルではない。幸いにしてこれは「攻殻機動隊」ではないのだから、設定を借りた作品として見ればいいのだ。実際、素子の出自としてもっともらしい理由をでっち上げたのは制作陣が有能だからに他ならず、サイバー空間に飛び込むという映像表現の難しさを上手くごまかしている。
そういうわけで、原理主義者でなければふつうに、面白く見ることが出来るSFアクションとしてこの話は成り立っている。
一旦頭を空っぽにして、あの素子は草薙素子ではないと思って見てみるべきだ。自分はそう母に伝えたい。
原理主義者でない方であれば、ぜひあの世界観を楽しんでほしい。
頑張ったのに残念な作品になった典型
映画館で観た作品だが、Blu-rayで2度目の鑑賞をした。
また映画館では英語音声字幕付きで鑑賞したが、今回は中心的な登場人物をアニメ『攻殻機動隊』のオリジナル声優が担当しているということもあり日本語吹き替えで観ることにした。
結果から言うとこの選択は正しかった。
2割から3割増しで作品に入り込めるようになった。
本作では9課課長荒巻役をビートたけしが演じている。荒巻の日本語吹き替えを押井版の大木民生かTVアニメ版の阪脩が担当しているかもという淡い期待を抱いていたがさすがにそれはなかった。
たけし監督作品でヤクザ役を観すぎているせいかたけしが話す度にせっかく脳内で構築した攻殻の世界観が壊れる。
もっともたけしは英語オリジナルでも1人だけ日本語で話すなど違和感ありまくりの浮きまくりだったので、全編日本語音声な分多少ましである。
たけしがなぜ1人だけ日本語を話していたのか、論理的な説明としては、電脳化が進んだ社会で特に電脳化率100%の9課では荒巻の話す日本語を他のメンバーが瞬時に英語に変換しているということになるのだろう。
しかしたけしの英語が下手すぎて取った苦肉の策であるのは誰もが想像するところだ。
また欲を言うならオウレイ博士か『イノセンス』の検死官ハラウェイを模した研究員のどちらかの日本語吹き替えに榊原良子を起用して欲しかった。
内容は本家の『攻殻機動隊』を軸に、『イノセンス』、TV版の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』、新作『攻殻機動隊 ARISE』などすべてのシリーズから使える要素をつぎはぎした作品になっている。
しかもそれでいて続編制作に欲があるものだから『攻殻機動隊』とは違って最後にスカーレット・ヨハンソン演じる「少佐」はネットの世界に飛ばない。
その理論付けとして失われた記憶が戻りこの世に少佐をつなぎとめる存在として母親役の桃井かおりを用意し、同時に本作で「少佐」を日本人が演じないことへの弁明として本当は日本人であった過去も用意する。
本作の最大の弱点がこの取ってつけたような設定である。
アジア系の役に白人俳優を起用する「ホワイトウォッシュ」の問題がこの作品でも取り上げられたらしいが、別に史実や時代設定に縛られる作品ではないし、アメリカで制作されたハリウッド作品なのだから何もアジア系にこだわる必要はない。
近年問題の「ホワイトウォッシュ」を意識したために前述した設定を設けているとしたら本末転倒である。
それよりも主役がなぜ「少佐」と呼ばれているのか?むしろこちらに注意を向けて欲しかった。
かつて軍に所属経験がありその際の階級が「少佐」だったからに他ならないが、本作ではサイボーグ(義体)化する1年前は生身の市民活動家の少女である。
「少佐」と呼ばれるようになった由来がよくわからないし、またいくら脳以外を全身サイボーグ化したとはいってもわずか1年で超人的な活躍ができるだろうか?
だいたい本作の別の登場人物である「イシカワ」は純日本人名なのに演じているのはバリバリの黒人なのだから、全身サイボーグの「少佐」は「草薙素子」の名前のままヨハンソンが演じても良かったと思う。
そもそもこんなことにこだわっていたら全員日本人キャストで『鋼の練金術師』など制作できなくなってしまう。
また、かなり強い権限を持つ独立機関である公安9課が、いくら少佐を生んだとはいえ、ハンカという1企業の顔色を伺う設定も解せない。
それ以外ではクゼ・ヒデオがよくわからない。
基本は『攻殻機動隊』の敵役である「人形使い」の役回りになっているが、まずTVシリーズの『2nd GIG』の敵役の名前になっていること、その上もう1つのTVシリーズである『STAND ALONE COMPLEX』の敵役である「笑い男」の性格まで兼ねさせられ、あげくのはては「少佐」が生身の人間だった時の同じ活動家の同志である設定であり、なぜ彼が最後にネットの世界にダイブしなければいけないかの必然性もよくわからない。
良かった点は吹き替えを『2nd GIG』でもクゼ役を演じた小山力也が演じていることだろうか。
いろいろな制約ができてしまうといくら知恵を絞って脚本を練ってもこのような残念な出来になるという典型である。
かつて押井守がマンガ原作の設定を活かしただけで全く新しい作品を創り上げたように違う作品を創る手もあったと思うが、しょせんは『攻殻機動隊』のヒットありきで制作された実写映画だからそれも難しかったのだろう。
1995年に『攻殻機動隊』が発表されてからクールな戦う女性主人公は手を替え品を替えハリウッドで制作され続けている。
バンパイアものではあるがケイト・ベッキンセールが全身レザースーツに身を包んだ女戦士を演じた『アンダーワールド』シリーズ、シャーリーズ・セロンがタイトルロールのヒロインを演じた『イーオン・フラックス』、本作主演のヨハンソンがタイトル・ロールを演じた『ルーシー』に至っては、100%脳の機能を活性化させて最後はネットを通じて世界の一部になってしまう。ルーシーは禅思想を加味した草薙素子にしか思えなかった。
結局は『ゴースト・イン・ザ・シェル』の制作は今更なのだ。
本国アメリカでも不評だったようで制作費の半分も回収できなかったという。
またオープニングのサイボーグが完成するまでの映像を3Dプリンタを駆使して作成した実物を使用して撮影したようだが、逆にCG映像にしか見えなかったのでかえって驚く。
本編冒頭に出てくる芸者ロボットの顔も『ウルヴァリン: SAMURAI』に出演した福島リラの顔からわざわざ型を取って6個 ほど製作し、実際の役者にかぶらせて演技をさたらしい。
しかも元芸者だった人から所作まで学ばせる徹底ぶりだったらしい。ただ撮影後にCG処理を必要とする部分が結構あったためなのか、このシーンも筆者は単純に全部CGだと思っていた。
登場した当初は「不自然だ!」などとそれなりに叩かれていたCG技術だが、使い続けることでもはや実写との区別ができないレベルにまで達している。
『キングスグレイブ FFXV』を観ると、俳優を起用しなくても映画が制作できるのはそう遠い未来ではないと感じさせる。
一方実物で制作された芸者ロボの顔には、白塗りの下地に真ん中には日の丸のような赤丸があり、『イノセンス』のガイノイドよろしくパックリ四方に顔が割れる仕掛けまである。
おい!日の丸を割るな!とツッコミを入れたくなる衝動はさておき力を入れるべき場所、検証すべき場所がちぐはぐに思えるのは筆者だけだろうか。
インターネットを通じて海外の人も素の日本に触れられる機会が多くなっている現在、この手の映画の小道具を奇妙に見る人は世界中で確実に増えているのではないだろうか。
ステレオタイプのトンデモ日本観はもはや海外でも通用しないことを制作側はもっと知るべきである。
メイキングを観る限り、お金も時間も相当に費やして本作を制作していることは伝わってきたが、天地人に見離されたかのように不運な出来になってしまったのは非常に残念だ。
ただ筆者はヨハンソンらの演技は評価したい。(サイボーグを意識してか歩き方をわざとぎこちなくしているのはやりすぎ。)
眉根1つ動かさずに人を殺す草薙素子としてハードなアクションをこなせる女優が果たして今現在日本にいるだろうか?
ではバトーは?
今制作されれば『デビルマン』『ガッチャマン』の列に加わる作品が出来上がる確立の方が高く思える。
役者の演技力と面構えだけはいかんともしがたい。その意味ではやはり散々な出来であってもハリウッドではまだまともなレベルで実写化されたのだと思う。
もっともCG技術が進んでいけば価格自体が安くなっていくだろうからいずれは日本でも高いレベルでCGを多用できるようになるだろう。
そうなれば迫力のある外国人や日本人の顔をモーションキャプチャーしてキャラクターを作成し、CGで演技を付けてプロの声優を起用すればいいだけの話である。日本の俳優に頼る必要はない。
最後に、西山和枝社中の謡の一部を使ったりそれを匂わせる曲が所々流れるのは原曲に敬意を払っているようで好感が持てた。
原作愛は感じる。がしかし!
よくぞここまで日本アニメ版を実写で再現出来たと思うシーンが多々あり。
スカーレット・ヨハンソンの小佐も実写ならこうだろうというところまで再現出来てる。
バトーもまあ、許容範囲内。しかし、ビートたけしの荒巻は??
何で日本語なんだ!だったら、英語に差し替えた方がよほど良い。
ストーリー的には、かなり単純化されていて、一般観客向けにしてあるのは、興行的面から仕方がない。
日本アニメ版ですら日本人でもファン以外解りづらいし。
そのせいか、ありきたりなSFアクションになってしまっている。
ぶっちゃけ、話も先を知りたいと思うほどのめり込めない。
監督も再現する事に注力して、ストーリーがおざなりになってしまっている感が否めない。
(上手くまとめてはいるのですが。)
ならばいっそのことゴーストがどうとかそういう葛藤する演出は省いて、SFポリスアクションに絞れば良かったのでは?
クゼも出てきているならテレビ版の攻殻も監督は観ているはずだし。
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