ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
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ものすごく豪華な二次創作。
不満点はいくらでも挙げられる。なぜここまでアニメ版のビジュアルを再現する必要があったのか。ハリウッドならではの新たな挑戦で驚かしてくれなかったのか。スカヨハの手足がもうちょっと長かったならアクションがもっと映えたのに。いや、これだとアニメに寄せろって言ってしまってるのと同じか。いずれにせよオリジナルが描いた世界がより現実に近づいてきた今だからこそアップデートされた新たな「攻殻」が観られるのでは、という期待は叶わなかった。ただ、ストーリーに関しては随分と翻案されていて、少なくとも押井守が撮った映画とは完全に別物と言っていいところに落ち着く。これを是とする気も非とする気もなく、ただ、こういうわかりやすいのも決して悪くはない。しかし、だとしたら記憶が戻ったらマイケル・ピットともども日本語、もしくは日本語訛りの英語を話すべきではないかみたいな気もするが、細かいことはさておきとてもカネのかかった二次創作として楽しんだ。
過剰な期待は禁物だが、日本コンテンツのハリウッド映画化としては悪くない部類
押井版アニメはもちろん、過去の傑作SF映画へのリスペクトとオマージュに満ちている点は確か。ホワイトウォッシュと批判されたが、日本人女優、またアジア人女性に枠を広げても、スカジョくらい国際的な知名度があってアクションもこなせる人材がいないのも現実。武田梨奈や清野菜名が今後、世界で活躍の場を広げてくれるのを期待したいが。
VFX的には、義体やロボットの細かな描写、未来都市の景観は結構緻密に描かれていて楽しめた。一方で、キャラクターが高速で動くシーンでは、10年ぐらい前の技術かと思うほどCG描画がモロバレの不自然な動きが多く、やはりまだ予算が足りなかったのかと嘆息。
少佐のボディスーツは、相撲取りの着ぐるみっぽくてイマイチ。もともと肉感的な体型だから、よけい膨張して見えてセクシーさに欠ける。「アンダー・ザ・スキン」のように“皮”を脱ぎ、裸身のスカジョが出てきたらなあと夢想してしまった。
全編に攻殻世界への愛と敬意が満ち満ちている
批判(配役や原作ストーリーを踏襲していない等)や欠点(熱光学迷彩姿やタケシの噛み台詞回し他)の指摘が特に攻殻ファンから出ているのは承知・理解しますが、私にとっては実写化に際しての↑レビュー・タイトルによるメリットが最大級に大きく、特に批判の例で挙げた点など全く減点の理由になりませんでした。本作の映像・世界観構築・音楽は夫々個別に素晴らしい。
ワタシ的に惜しむらくは、スカーレット・ヨハンソンには気持ちよく素子を演じてもらい、続編への期待を繋げたかった。その意味で、まあ良くある事ですが、作品の継続と隆盛を何よりも望んでいるはずの原作アニメファンが、ホワイトウォッシュだのストーリー選択がだの穿った文句を言いまくってせっかくの実写化を潰してしまうことが多いのは残念です。
二次創作としてはありだが・・
少佐のパーソナルな部分にフォーカスしながら、物語が展開していく為、人間味がありすぎる。あと北野武をキャスティングした以上、そうせざるを得なかったのだろうが課長が目立ちすぎ。もう少し暗躍する程度で十分。それでも随所に原作へのリスペクトは感じられた。ただ、最後の締めで言ってることは物語の流れ的に正しいが、自分が何者かを知った素子にはネットは広大だわで締めて欲しかった。
原作嫌いですが期待していました。その期待が
予告編のビジュアルに魅かれて、劇場で鑑賞。極端に評価が分かれる作品だなあと、どこか突き放した目線で見ていましたが、何よりも、アニメ作品の「攻殻機動隊」が好きじゃない。むしろ嫌いの部類に入る作品だったので、へえ、スカーレット・ヨハンソンがまたSFアクションに出演するんだ。ちょっと見てみようか。という程度の感想でした。
そもそも、90年代に流行したというサイバーパンク系のSFとやらがどうしても好きになれず、草薙素子は出動するときにどうしてビルの屋上からダイブするんだろう?などという無関心この上ない感想を抱いたりしておりました。
スカ・ヨハのおかげで、少佐だか、素子だかが、血の通ったキャラクターに生まれ変わることを夢見て、勝手に期待していたのです。ま、その期待は見事に裏切られましたが。
このストーリーが決定的に弱いのはキャラクターです。感情移入できる人物がいない。例えば泣いている子供がいたら誰だって助けてあげたくなるでしょう。スカ・ヨハは怪我をしても眉一つ動かさない(義体なので)当然、痛みなんて伝わりませんよね。彼女たちが戦っているのは誰なのか、何だか怪しげな組織に壊滅的な打撃を受けますが、その危機的状況はよく伝わってきません。
大雑把に言うと、「ロボコップ」と「ブレードランナー」のブレンディング。自分のアイデンティティーを取り戻そうとする主人公と、それを阻止しようとする組織の対立を軸にストーリーが進行していきますが、必要以上に脚本が不親切に書かれているので、その流れが上手く進行しません。
頭のいい人は難しいことを簡単な言葉で説明できます。
頭の悪い人は簡単なことをわざわざ難しくしてしまいます。
この映画の脚本は、頭の悪い人が書いたようです。
当然、主要キャストは自分が何者なのかも理解できないまま、一生懸命に演じているので、上滑りした演技になっています。
一番ひどいのが、ビート・タケシ・キタノ。。。一人だけ別のスタジオで撮影して、後で編集してストーリーにくっつけたように見えます。原作リスペクトで、クール・ジャパンを象徴する存在をキャスティングしたかっただけなのでしょう。主要キャストと、呼吸が合っていません。ひどすぎる。
2020.9.3
攻殻機動隊が好きな人にはオススメ出来ない
以下の背景で作られたんじゃないかなとネガティブに勘繰ってしまうほどダメダメな映画でした。
「よーし、今度はサイバーパンク風の映画を作るぞー!」
「でも設定とかキャラ付けとか考えるの面倒だしどうしましょうか」
「何か人気みたいだし、この攻殻機動隊ってやつから借りてくればいいじゃん!」
「成程!って設定とかがむず過ぎ!こんなんじゃ馬鹿達は分かんないよ」
「それなら設定を分かりやすく改変して、原作厨も騒がない様にこのシーンを入れて、ここをこうしてほら出来た!馬鹿にも分かるかっちょいいサイバーパンクの映画!」
...まるで、攻殻機動隊のキャラや設定を少し借りて作った、豪華なお人形あそび。
しかも、攻殻機動隊の登場人物をアメリカのありきたりなキャラ設定に当て嵌めただけで、原作のリスペクトがほぼない様に感じた。
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・少佐...アメリカの映画によくいる、組織の行動に反発して活躍する英雄的主人公&自分は人間なのか機械なのかと自問自答するキャラ(古臭い)
・トグサ...グループの中の皮肉担当
・バトー...破天荒な主人公に付いていき、主人公のメンタルを代弁したりフォローする相棒役
・荒巻…主人公の行動を咎めて観客の反発心を煽るだけ煽ったりして、主人公が輝く場を用意する為にいる影の立役者存在の司令官
etc…
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原作の攻殻機動隊を意識して観ていたら、設定の作り込みの粗さやリアリティの無さ、登場人物全員の考え方の浅さに辟易した。
自分は攻殻機動隊のアニメが好きで、其々のキャラの矜持や信念等の人柄が物語に厚みやドラマを加えていると思うのだが、この映画では、そういったものがペラッペラの薄っぺら過ぎる。トイレットペーパーより薄い、ケツを拭くのにも使えない。
例えば、原作ではトグサが積極的に義体化(身体を機械に置き換える)しない事について、理由を深くは語りはしないのだがこの映画では、少佐の全身義体を皮肉りながら貶めていて、相手の立場や考えに立って思慮深く発言をしようとするアニメのトグサと乖離しすぎていた。
言動の精神年齢が低過ぎるし、まるでアメリカンスクールで嫌味を言うジョック並の知性の低さにトグサをカテゴライズして表現する場面は不快だった。
攻殻機動隊の世界の住人達は、現在よりネットやサイバネティクスが遥かに発達し、倫理観や価値観が異なる新世界の中で起こる、アイデンティティに関わる特殊な出来事に遭遇する。それが、この映画では単なる娯楽としての分かりやすい陳腐な設定に置き換えられてしまっていた。
家族を持つ者、身体を義体化している者、ネットに棲む者、人間ではない機械の者。
其々の登場人物達の人生の歩みや背景が感じられる考えの多様性、多面的な見方、そして一人一人の信念や立場に則った言動から、新世界の考えに触れる事で楽しめる。その中で、少佐やトグサ達の考え方に好感を持つ事で、作品が好きになっていったりしたのだが、これらの好きな要素が削ぎ落とされほぼなくなっていた。
映画という120分の制約がある為に、キャラ付けを分かりやすく設定もとっつきやすく変えるのは別に良いと思うのだが......余りにも酷過ぎて原作を侮辱している風にまで感じた。
攻殻機動隊とは一切関係のない、別のサイバーパンク映画として観ればいいと思ったが、もう攻殻機動隊を知ってしまっているのでフィルターをどうしても通さなくてはいけないし、総じて見ると一本の映画として普通に脚本がつまらなかった。
全体的に中途半端
世界でただ一人、脳以外は全身義体の世界最強の少佐率いるエリート捜査組織公安9課。ハンカ・ロボティックスの推し進めるサイバー・テクノロジーを狙う、サイバーテロ組織と対峙する。捜査を進めるうちに、事件は少佐の脳にわずかに残された過去の記憶へとつながり、彼女の存在を揺るがす衝撃の展開へと発展する、というストーリー。
GHOST IN THE SHELL、イノセンス、TVシリーズと観てるので期待半分不安半分で鑑賞。比較しなければよくありがちなSF映画、といった感じ。
ハリウッドの味付けがされてると気づけば展開を予想するのは容易で、平凡の範疇と言えるお話。
見どころがあまりない映画になってしまい、テーマもキャストもアクションも世界観も全てが中途半端な仕上がりに感じた。
最後までスカーレット・ヨハンソンのコスプレ感が拭えなかったのが残念。アクションもややぎこちなく、スタイルもうーん、髪型もどうせならオリジナルにすればよかったのに…。
ただ、吹き替えの田中敦子と大塚明夫の掛け合いはめちゃくちゃよかった。
観るなら絶対吹替版がおすすめ!
ヤクザ映画の連続に連なる
マッドムービー📽まさかたけちゃんが出てくるとは思ってなかったけど、この映画の雰囲気には合うよね。と思いつつ観ていました◎僕の映画に対する評価は、釈迦が500回死んで釈迦になった下の実際がわかったような気になれた点で感謝感激雨霰だが、きっと作者はそんなこと想定してないだろうなぁ。である。
ま、観て無駄は感じなかったから。3位上(^^)
難しい
原作を知らずになんとなく見たら、ちょっと難しかったけど、日本の作品もやはり、ハリウッドが実写化するとスケールがデカくて、見応えがあった。北野武は、やはりカッコ良かった!!
攻殻の映画作品は全てパラレルという前提が必要
前提として原作、アニメ、映画どれとも時代背景が違い全身義体化がやっと完成した程度の技術レベルであり他作品と比べてネットワークなどが未熟な世界
それを踏まえて攻殻初めての方にもわかりやすいように描写していると理解して見れば大体のことは許せる
色々混ぜたストーリーだが綺麗に収まっているしパラレル設定は攻殻映画の常なので大体許せる
ただ唯一ビートたけしのボイスだけが聞き取りづらかったのが個人的には残念だった後半からは気にならなかったけどね
最低作品
攻殻を知らないとしても、どこにも見どころがなく、盛り上がりもなく、一体何のために存在しているのかすらわからないような作品です。
100億かけたというけど、スペクタル感も何もない。イメージ重視のようなシーンもあるけどガキの遊び程度のもの。何ひとつ取り柄がない。
攻殻機動隊を知っている上で言うと、ド最低の実写化作品です。絵ヅラは押井版アニメを完全再現したりして雰囲気を真似ようとしたり、それでいて世界観設定は滅茶苦茶にしてる。初見でもわかりやすくしたんだろうけど、どこを取っても攻殻と言えない所まで改変してしまっています。素子が世界初の全身擬体被験者という無茶苦茶な設定。そしてそれが無理やりやらされた事で、嫌々ながら擬体にさせられたというストーリー作りによって、攻殻の本来の筋書きにはほど遠い作品になっている。
この実写では無理やり擬体にさせられた素子が記憶を取り戻し人間性を回復するというアホな内容になっていますが、本来の攻殻は擬体、電脳化からさらに上のラベルに行こうという話です。ですのでまるっきり別物にされてしまっているわけで、この実写化は要するにロボコップのパクりでしかない内容です。であればロボコップ観た方がよっぽど良いです。
映像は綺麗だった
途中の記憶塗り替えられてた
おじさんのシーン少し考えさせられ
るものがあって面白みありましたが、
他は王道シナリオ感があって、
ただそれを映像にしました感あり
うまく世界観に入り込めませんでした。
王道シナリオでも、見せ方うまくて
引き込む演出できてる
映画には意識せずとも引き込まれるので、
何の違いなんでしょうね。
素人にはわかりませんが、その辺が監督さんの腕の違いなのですかね。
一緒にみたお友達は、記憶消さないでやるの
可哀想、なんてひどいことするんだ
という感想を、しみじみ言っていたので、みる人によってはまぁまぁ面白いのかな?
ちなみに、私は攻殻機動隊は名前聞いたことある程度で全くみたことがありません。
友達はちょろっとだけ、ワンシーンくらいかな、アニメみたらしいです。ほんのちょろっとだけ。目がアンドロイドの人と一緒にたたかってたな、くらい。
ブレードランナーの呪縛
想定の範囲内。
ブレラン、ロボコップが如何に監督の変態強度ゆえにSFからはみ出ていたかを知る比較対照的価値。
CG未来都市に新味なし。
ブレランの呪縛から我々はいつどのように開放されるのだろう。
レディロボコップ
殉職後、ロボットに改造されて復活した警察官。失った記憶を取り戻した彼は、自分を作り上げた巨大企業こそ、倒すべき悪だとみなし、勇敢に立ち向かう。そんな有名なハリウッドSFアクション映画があったなあ、って思い出しました。本作は攻殻機動隊の世界を借りた、そういう感じの作品です。アニメ映画の押井版GITS、もしくはイノセンスがお好きな監督を見受けましたが、ならば無理に内容を弄らず、そのまま実写化したら、もっと世界的な評価が高かったのでは?と思いました。士郎正宗原作の漫画の攻殻機動隊、およびSACシリーズファンとしましては、強くそう感じました。
アニメがハマらなかった身としてはいい作品
押井守版の攻殻機動隊は二作とも鑑賞済み。
かなり低評価が目立つけど個人的にはいい実写化だと思う。
<脳が人間で身体はロボットならば人間と言えるのか>というテーマを実写ならではの演技でスカヨハが体現していて、テーマ自体もアニメ版より深い気がした。
ただやっぱり北野武だけ日本語話しているのには違和感を感じる。
どうせ電脳化してるんだし、せっかく世界中のキャストが集まっているんだから、北野武だけじゃなくて他の外国人も母国語で話した方が攻殻らしさがでるし未来感もでる。
ストーリーはアニメにあったところがなかったり、新しいシーンがあったりと完全な真似ではなく色々改変してある。たぶんそこが低評価の原因だと思うけど、アニメがイマイチハマらなかった自分にとっては今作はエンタメ要素もあって面白い。少佐の正体についてのミステリーもあってハラハラするし何よりもWETAデジタルの視覚効果が素晴らしく世界に浸りこむ。
特に後者はサイバーパンクの世界観が好きな自分にとってはたまらん映像だし緻密で大胆なアクションはカッコいい。でもアクションシーンは無駄にスローが多くてドキドキがない。
エンドクレジットでアニメの印象的な民謡を流れたときはちょっと嬉しかった。
人の心というのは… それにしても、スカーレットヨハンソンが 美しす...
人の心というのは…
それにしても、スカーレットヨハンソンが
美しすぎて見惚れてた🥰
いつか私たちも体は作り物になるのかしら
素晴らしい映像体験
昔からの攻殻ファンとして、この映画は必見。
見た感想としては、素晴らしい!!の一言。
ただ、ストーリーについてはそれほど面白味はない。
原作や日本アニメ版の攻殻を随所に踏襲したストーリーで、特段目新しさはない。ファンとしては嬉しいけど。全編にわたってニヤニヤできる。
けど、前半の襲撃シーンの映像は素晴らしかった。
なるほど、あのアニメを実写にするとこんな表現になるのか!!と感心した。あのシーンは電脳の表現含めて製作者が相当気合入れて作ったのが感じられる。
街並みも面白い。
未来で本当にあーなるのかはわからないけど、なるほど、そういう可能性もあるなーって感じ。ブレードランナーの進化版というか。
あと、この映画はIMAX 3Dで見ることを強くオススメする。3Dの方が圧倒的に面白い!!それは間違いない。
IMAXの音質も素晴らしいので、この映画の世界観にどっぷりと浸かれる。
たけしだけちょっと微妙だったけど(笑)、主役のスカーレット・ヨハンソン含め俳優も良かったし、良い映画体験させてもらいました!!
ブレードランナー+マトリックス÷2=・・・・ ボディを女性の体にす...
ブレードランナー+マトリックス÷2=・・・・
ボディを女性の体にする必要はないのでは??
女性が観て楽しいのだろうか????
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