ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
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華麗なアクションシーン
原作、アニメは見ずに鑑賞。
少佐にわずかに残っている記憶から、少佐の過去が明らかになっていくストーリー。原作を読んでいなくてもストーリーに入り込めたので良かった。
アクションシーンはハラハラドキドキし、見応えがある。水を使った戦闘描写も華麗だった。近未来の描写はありがちに感じたが、4DXで観たため迫力があり、世界観に入り込むことができたので満足。
攻殻機動隊まで届いていないファンアート
原作を知ってるのと知らないので評価が大きく変わる作品。原作を知る身としては全く攻殻機動隊に至っていない。映像だけなら見る価値はある
攻殻機動隊は押井守が映画化し、それが大ヒットした為に、主人公の心情に重きを置く流れが根付いているが、原作ではそれは一面であり、サイバーパンクな近未来に起きうる社会構造の変化などが大きく扱われている。その結果、主人公の素子は人の身を超えていき、続編ではAIの身を更に超える事になる
原作の士郎正宗は同人出身な為、普通の漫画の描き方をしない。また、扱うテーマも、社会の行く末や人類の行く末のような、個人の情感や行く末よりも広い、社会問題やSF的問題を扱っている(特に最初に描かれたAppleSeedにそれが強い)
この作品は「ゴースト・イン・ザ・シェル」という押井守が映画化した題名を使っている。つまり、士郎正宗よりも押井守にリスペクトされていて、近未来の人にAIが融合されていく時代の心情の問題にフォーカスされている。攻殻機動隊という名はそういう時代において起きる社会的問題を解決する為に作られた部隊であり、そういう時代の中でも個の自立は達成されている精鋭を集めた部隊である。そういう意味で、この作品は攻殻機動隊という題名までも届かない
原作をチラつかし回顧させる作品
義体の表現や現在の近未来観があったのは良かった。
あとはマイナス点しかない。
攻殻を一通り見たファンが好きなところだけ抜いて自分の好きなように手を加えてオマージュしました感が強い作品…
原作厨だが、少佐の心も身体も弱すぎだし、トグサはなんであんなブサイクになったんだ?
確かに少佐はメスゴリラだが、振る舞いには女性らしい美しさがある。なのにスカヨハが動くとまるでゴリラ…
クゼを出し、少佐の過去に迫るなら原作から脚本を離しすぎ。
さらにビートたけしで嫌な予感はしていたが、滑舌は最悪、棒読み…日本人なのに字幕を読んで理解させられるなんて…
ただ、バトーのビジュアルには脱帽させられた。
少佐の過去を探すのが中心なストーリーなんでアニメよりは理解しやすか...
少佐の過去を探すのが中心なストーリーなんでアニメよりは理解しやすかったが、出てくる面々の思考がアメリカン過ぎて違和感がある…。課長だけ日本語には意外と違和感なかったけど聞き辛かったので字幕欲しかったな。
オープニングから芸者ロボまでは良かったものの、中盤から粗がどんどん...
オープニングから芸者ロボまでは良かったものの、中盤から粗がどんどん見えてくる。
ビジュアルはギリギリ次第点だが、印象に残るシーンは殆どがアニメ版のコピー。
劇場1作目をベースにしながらもTV版や原作コミックも入れたせいか展開もちぐはぐで、オリジナル展開が蛇足に感じられるほどだ。
キャストに関してはスカーレット・ヨハンソンはなんとか良いとしても、他があまりに厳しすぎる。
「石川」を黒人が演じるなんて誰が考えつくだろうか? ビートたけしの滑舌の悪さやCG全開の多脚戦車もいただけない。
ストーリー、テーマ、演出。
全てにおいて、押井版がいかに優れた作品だったかを改めて思い知らされた。
もうちょっと捻ってもよかったかも
映像美は原作と同じくとても良いと思うが、精神部分の描写がどうしても日本人の精神性とかみ合わない。
だが、外国人が日本の作品をリスペクトして作るという事には重要な意味があると感じるので、これからもそういった共同制作をやって欲しい。
でもワーナーとかマーブルとか悪魔信仰系の奴らとは組んでほしくないなぁ。
原作既読だが、敢えてこれを評価しよう。
原作既読(映画ではなく本の方)。ツッコミたいところがネタバレなのでありにしてある。
原作ファンがいう失望感をある一点を除いて自分は感じなかった。ただ、映画好きの原作ファンなうちの母が、目も当てられない、という理由も多少分かった。
問題は素子が外人なことでも課長がビートたけしなことでも最初は素子がいない(後で判明するが)ことでもない。
なぜ、なぜタチコマがあんなにかわいくないただのごついアーマードコアのMT然とした奴なんだぁぁ!!
話を戻そう。
上記一点は監督をはり倒したいレベルでイヤになった。しかし、他の部分に目を通してみると、その世界観の再現に関してはなるほど良い仕事だと頷ける。BGMもちゃんと日本風コーラスがあるし、雑然とした街もそう。個人的には水辺の格闘シーンに見とれた。あの部分だけでも金を出して見る価値はある。
話の内容に関してだが、ここにツッコミを入れるのは野暮だと思うのだ。どうがんばっても原作者が関わらなければそれはオリジナルではない。幸いにしてこれは「攻殻機動隊」ではないのだから、設定を借りた作品として見ればいいのだ。実際、素子の出自としてもっともらしい理由をでっち上げたのは制作陣が有能だからに他ならず、サイバー空間に飛び込むという映像表現の難しさを上手くごまかしている。
そういうわけで、原理主義者でなければふつうに、面白く見ることが出来るSFアクションとしてこの話は成り立っている。
一旦頭を空っぽにして、あの素子は草薙素子ではないと思って見てみるべきだ。自分はそう母に伝えたい。
原理主義者でない方であれば、ぜひあの世界観を楽しんでほしい。
こき下ろされる必要の無かった映画
前のアカウントでも同じようなこと書きましたが、明らかに、そこまでこき下ろされる必要なかった映画ですね。誰かの陰謀か?と思うくらいディスられましたね。(笑)
SFとしての完成度は悪くなかったと思います。主人公が欧米人であることにまずヘイトが集まったようだけど、日本人のときとは身体も変えられちゃったわけだし、つか、この役日本人がやってもどうせヘイト集まってたし、ちんちくりんになること間違いなしなわけだったし、この女優さん、かつハリウッドでよかったと思いますよ。
ブレードランナー感ある背景も、好きです。
原作知ってたらまた感想変わったかもしれないですけど、たけしもいい味だしてたし、あのゲイシャロボの役者さんもすごいですね。桃井かおりもいい演技してた。
ラストにかけてはちょっと微妙でしたけどね。
ゴーストインザシェル
原作漫画は読んでいない。読もうと思ったが絵が下手過ぎで駄目。実写はSFとして良質。Sヨハンソンは小柄で綺麗。確かに日本人がやればとも思ったが、次作はキャリーパミュパミュがやればいい。
原作には詳しくない
アニメをちょろっと齧った程度の知識です。
長ーい漫画原作を読み切りレベルの短さに落とし込んで世界観忠実なハリウッド映画を撮ったらこんな感じ!という意味では高クオリティでした。
サイバーパンクあるあるの場面の連続で個人的にはこの世界観をここまでやってくれたのはとてもうれしい!
吹き替え声優さんが大体一緒なのも嬉しい。
俳優に関しては原作の絵柄が日本人離れしてるので特にスカヨハちゃんがやってても気にならないな〜。
原作愛を感じる
原作を再現しようとしていて個人的に良かった。
攻殻機動隊の世界観のようによくできてる。
短い時間なのにまとめてあると思う。
ただ、荒巻がビートたけしなのはちょっと納得いかなかった。
あと全体的にキャストの身体がぽにゃっとしてる。
戦う人たちなんだからもうちょっと身体引き締まった人にして欲しかった。
頑張ったのに残念な作品になった典型
映画館で観た作品だが、Blu-rayで2度目の鑑賞をした。
また映画館では英語音声字幕付きで鑑賞したが、今回は中心的な登場人物をアニメ『攻殻機動隊』のオリジナル声優が担当しているということもあり日本語吹き替えで観ることにした。
結果から言うとこの選択は正しかった。
2割から3割増しで作品に入り込めるようになった。
本作では9課課長荒巻役をビートたけしが演じている。荒巻の日本語吹き替えを押井版の大木民生かTVアニメ版の阪脩が担当しているかもという淡い期待を抱いていたがさすがにそれはなかった。
たけし監督作品でヤクザ役を観すぎているせいかたけしが話す度にせっかく脳内で構築した攻殻の世界観が壊れる。
もっともたけしは英語オリジナルでも1人だけ日本語で話すなど違和感ありまくりの浮きまくりだったので、全編日本語音声な分多少ましである。
たけしがなぜ1人だけ日本語を話していたのか、論理的な説明としては、電脳化が進んだ社会で特に電脳化率100%の9課では荒巻の話す日本語を他のメンバーが瞬時に英語に変換しているということになるのだろう。
しかしたけしの英語が下手すぎて取った苦肉の策であるのは誰もが想像するところだ。
また欲を言うならオウレイ博士か『イノセンス』の検死官ハラウェイを模した研究員のどちらかの日本語吹き替えに榊原良子を起用して欲しかった。
内容は本家の『攻殻機動隊』を軸に、『イノセンス』、TV版の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』、新作『攻殻機動隊 ARISE』などすべてのシリーズから使える要素をつぎはぎした作品になっている。
しかもそれでいて続編制作に欲があるものだから『攻殻機動隊』とは違って最後にスカーレット・ヨハンソン演じる「少佐」はネットの世界に飛ばない。
その理論付けとして失われた記憶が戻りこの世に少佐をつなぎとめる存在として母親役の桃井かおりを用意し、同時に本作で「少佐」を日本人が演じないことへの弁明として本当は日本人であった過去も用意する。
本作の最大の弱点がこの取ってつけたような設定である。
アジア系の役に白人俳優を起用する「ホワイトウォッシュ」の問題がこの作品でも取り上げられたらしいが、別に史実や時代設定に縛られる作品ではないし、アメリカで制作されたハリウッド作品なのだから何もアジア系にこだわる必要はない。
近年問題の「ホワイトウォッシュ」を意識したために前述した設定を設けているとしたら本末転倒である。
それよりも主役がなぜ「少佐」と呼ばれているのか?むしろこちらに注意を向けて欲しかった。
かつて軍に所属経験がありその際の階級が「少佐」だったからに他ならないが、本作ではサイボーグ(義体)化する1年前は生身の市民活動家の少女である。
「少佐」と呼ばれるようになった由来がよくわからないし、またいくら脳以外を全身サイボーグ化したとはいってもわずか1年で超人的な活躍ができるだろうか?
だいたい本作の別の登場人物である「イシカワ」は純日本人名なのに演じているのはバリバリの黒人なのだから、全身サイボーグの「少佐」は「草薙素子」の名前のままヨハンソンが演じても良かったと思う。
そもそもこんなことにこだわっていたら全員日本人キャストで『鋼の練金術師』など制作できなくなってしまう。
また、かなり強い権限を持つ独立機関である公安9課が、いくら少佐を生んだとはいえ、ハンカという1企業の顔色を伺う設定も解せない。
それ以外ではクゼ・ヒデオがよくわからない。
基本は『攻殻機動隊』の敵役である「人形使い」の役回りになっているが、まずTVシリーズの『2nd GIG』の敵役の名前になっていること、その上もう1つのTVシリーズである『STAND ALONE COMPLEX』の敵役である「笑い男」の性格まで兼ねさせられ、あげくのはては「少佐」が生身の人間だった時の同じ活動家の同志である設定であり、なぜ彼が最後にネットの世界にダイブしなければいけないかの必然性もよくわからない。
良かった点は吹き替えを『2nd GIG』でもクゼ役を演じた小山力也が演じていることだろうか。
いろいろな制約ができてしまうといくら知恵を絞って脚本を練ってもこのような残念な出来になるという典型である。
かつて押井守がマンガ原作の設定を活かしただけで全く新しい作品を創り上げたように違う作品を創る手もあったと思うが、しょせんは『攻殻機動隊』のヒットありきで制作された実写映画だからそれも難しかったのだろう。
1995年に『攻殻機動隊』が発表されてからクールな戦う女性主人公は手を替え品を替えハリウッドで制作され続けている。
バンパイアものではあるがケイト・ベッキンセールが全身レザースーツに身を包んだ女戦士を演じた『アンダーワールド』シリーズ、シャーリーズ・セロンがタイトルロールのヒロインを演じた『イーオン・フラックス』、本作主演のヨハンソンがタイトル・ロールを演じた『ルーシー』に至っては、100%脳の機能を活性化させて最後はネットを通じて世界の一部になってしまう。ルーシーは禅思想を加味した草薙素子にしか思えなかった。
結局は『ゴースト・イン・ザ・シェル』の制作は今更なのだ。
本国アメリカでも不評だったようで制作費の半分も回収できなかったという。
またオープニングのサイボーグが完成するまでの映像を3Dプリンタを駆使して作成した実物を使用して撮影したようだが、逆にCG映像にしか見えなかったのでかえって驚く。
本編冒頭に出てくる芸者ロボットの顔も『ウルヴァリン: SAMURAI』に出演した福島リラの顔からわざわざ型を取って6個 ほど製作し、実際の役者にかぶらせて演技をさたらしい。
しかも元芸者だった人から所作まで学ばせる徹底ぶりだったらしい。ただ撮影後にCG処理を必要とする部分が結構あったためなのか、このシーンも筆者は単純に全部CGだと思っていた。
登場した当初は「不自然だ!」などとそれなりに叩かれていたCG技術だが、使い続けることでもはや実写との区別ができないレベルにまで達している。
『キングスグレイブ FFXV』を観ると、俳優を起用しなくても映画が制作できるのはそう遠い未来ではないと感じさせる。
一方実物で制作された芸者ロボの顔には、白塗りの下地に真ん中には日の丸のような赤丸があり、『イノセンス』のガイノイドよろしくパックリ四方に顔が割れる仕掛けまである。
おい!日の丸を割るな!とツッコミを入れたくなる衝動はさておき力を入れるべき場所、検証すべき場所がちぐはぐに思えるのは筆者だけだろうか。
インターネットを通じて海外の人も素の日本に触れられる機会が多くなっている現在、この手の映画の小道具を奇妙に見る人は世界中で確実に増えているのではないだろうか。
ステレオタイプのトンデモ日本観はもはや海外でも通用しないことを制作側はもっと知るべきである。
メイキングを観る限り、お金も時間も相当に費やして本作を制作していることは伝わってきたが、天地人に見離されたかのように不運な出来になってしまったのは非常に残念だ。
ただ筆者はヨハンソンらの演技は評価したい。(サイボーグを意識してか歩き方をわざとぎこちなくしているのはやりすぎ。)
眉根1つ動かさずに人を殺す草薙素子としてハードなアクションをこなせる女優が果たして今現在日本にいるだろうか?
ではバトーは?
今制作されれば『デビルマン』『ガッチャマン』の列に加わる作品が出来上がる確立の方が高く思える。
役者の演技力と面構えだけはいかんともしがたい。その意味ではやはり散々な出来であってもハリウッドではまだまともなレベルで実写化されたのだと思う。
もっともCG技術が進んでいけば価格自体が安くなっていくだろうからいずれは日本でも高いレベルでCGを多用できるようになるだろう。
そうなれば迫力のある外国人や日本人の顔をモーションキャプチャーしてキャラクターを作成し、CGで演技を付けてプロの声優を起用すればいいだけの話である。日本の俳優に頼る必要はない。
最後に、西山和枝社中の謡の一部を使ったりそれを匂わせる曲が所々流れるのは原曲に敬意を払っているようで好感が持てた。
圧倒的な映像美
台風が来ていて、やることがなかったのでレンタルでの鑑賞。
スカーレットヨハンソンはやっぱり綺麗。
いつか将来こんな時代がきっと来るんやろうなって考えさせられた。
内容は可もなく不可もなくって感じだったので、この点数で。
アニメファンとして悪くない作品だと思いました
Playstation videoで見ましたが画質は十分良かったです。事前にレビューを見て吹替版の方が良いとの意見が多かったので吹き替え版を選び正解でした。アニメと同じ声ならオマージュ作品として楽しむ事が出来ます。やはり草薙素子は田中敦子の声じゃないとダメですね。特にトグサは役者に無理があるので山寺宏一の声じゃないと誰だかわからないと思います。
上海資本で作られた結果、舞台は上海に変えられていて日本的要素はおまけレベルになっていますが原作に対するリスペクトは十分でファンを裏切る様な設定改変が行われていない点は評価出来ると思います。これだけの資金をかけて実写化してくれただけで私個人としては感謝です。スカーレット・ヨハンソンはやや太めという問題はあるもののアクションの切れは良く意外と合っている人選だと思いました。
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