「題材は良かったはずなんだが、、でもやっぱり面白かった!」菊とギロチン redirさんの映画レビュー(感想・評価)
題材は良かったはずなんだが、、でもやっぱり面白かった!
2回書きました。途中の、下記↓ 以下は、深夜の、鑑賞直後のもの。大体の映画は好きでほめるんだけど、これはみてるあいだからちょっとイライラしてきてつまらないことはない、けどツッコミどころ満載で酷評してしまいました。
そのあと、
シビアな状況のドキュメンタリーや沖縄の映像作家写真家さんなどの作品を見たりして、見ながら、菊とギロチンのことを思い起こしたら、そんなに悪く書くことなかったかな、と反省。人物像はクソな人(男)が多いが映画として、瀬々監督の周りに素晴らしい映画人が集まり、意識高い方々が当時の異常な時代、戦争と全体主義に突き進む時代を独自の視点でなぞり、今なおひどい世の中に息苦しく暮らしている現実に、風穴を開けようと希望を持つべきだ、負けないようにしようというポジティブなメッセージ、特に菊と仲間の女性たちに勇気もらいました。あと永瀬正敏ナレーションはとてもしっくりきてよかった。
直後に書いてしまった酷評は下記↓
とっ散らかりすぎて、長すぎて、
[結局ダメなんだ]の、連鎖。中身も苦悩も真実味もないダメなんだ大会、弱音とこけおどしの連鎖。
出てくる男はほぼ全員クソで、
これほどまでに、軽薄な、革命万歳なんてほかにきいたことあるかな。気分を害す革命万歳だった。
十勝川が語る関東大震災の時の朝鮮人虐殺、捕まった十勝川と捕まえた退役軍人、復員兵がヒステリックに叫ぶ天皇陛下万歳、そのあたりよシーンがクライマックスで、軍服を着た退役軍人が心ならずも吐露する心情、それぞれに無念な
ギロチン社、て、アナキストじゃなくてエゴイストの結社だたのか。
中濱鐡役がちょっと酷すぎる。人物が酷いということかもだけどそれでも少しは魅力ある人だったんだろう、そんなところが演じられておらずひたすら残念で痛い人。途中まではちょっと下手だけどまあこんなもんか?わざとこの滑舌にしてるの?とかおもっていた他の役者さんたちもなんかつられて悪くなる。獄中から1人いい気分で軽々し空虚に叫ぶ能天気鐡の檄が背景に響き、画面の方邪魔されて、せっかくの話も演技もどっちつかず。
戦前の女相撲、ロシアとの戦争、アナキストや主義者も期待かける満州、時代、テーマ、題材は興味深い、私の好みに合致してるんだが、何故か劇場で予告見ても見たい気持ちがあまりなくて、でもそれば、予告編が、最近よくある詐欺みたいな予告(本編よりすごく思わせぶりにする、本編大したことない、、ミニシアターで上映系にこの頃多い、お上手な予告編))ではなかったからか、そこは良心的。題材は野心的。
なんとなく映像がぼんやりした感じでそそられず。いろいろな工夫もとっ散らかる印象にプラスなだけ。
あくまで劇場ではなく、配信、パソコンで見た感想です、あくまで。こういう感想に申し訳ない気持ちにもなるが、とっ散らかりすぎて、いろいろやりたいことありすぎて音もカメラワークも物語も、いろいろぶっ込みすぎ、そのような監督さんの熱が反作用して役者特に男性陣は熱くなりすぎ自分に酔いすぎうわっ滑り。
カメオ出演的?な井浦新、山中崇、嶋田久作の出演シーンは少しほっこりとした安堵感。
高く評価された作品なので自分の感想に申し訳ない気分。しかし、そうは言っても、
女相撲の女性たちが旅巡業で、日夜精進して、暗い時代女に人権もなんもない時代を自らの力で生きよう、生きのびて、自由と自分で決める人生を取り戻そう、手に入れようとする力強さは素晴らしい。力士の女性は皆個性的で力強い演技。わざわざ対比のためここまでアホ男子を演出したのかな、だとしたらそれも意味不明で、とにかくなんかもったいない。ラストの女相撲の力士たちのバリケード、とてもかっこよくて、その乱闘、自らのためそして全ての虐げられる女性のため、相撲を守るため、戦うラスト。
おおお、と感動するが、エゴイスト集団ギロチン社の面々紹介されなんだかなあという感じ。
勝虎の、
あんたみたいな弱い男はじめからきらいだったんだよ
というパンチライン、女力士渾身のバリケードと乱闘は本当に心心ひかれた。
あと、赤松さんの題字、エンドタイトルに川口さんのお名前もあり、最後、それもよかったです。