光(大森立嗣監督)のレビュー・感想・評価
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BL寄り映画として飽きない やさぐれ瑛太が色気 こういう彼が見たかった
刺激が欲しくて見始めた。最後まで見てしまう。飛ばし見だったが。
瑛太の宣材写真がかっこいい。
大森南朋の兄、意欲作だと思う。映画の音楽が受け付けなかった。
瑛太がいい。井浦新はまあまあ。女優のハセキョーと橋本マナミはなんで?体もきれいすぎる。絶対違う配役間違えてる。
こういうあら筋のBL小説はよく書かれてて過去に何度も読んだことがある。イクジナシな攻め。執着。結ばれたら終わりのBL小説と違ってこの原作は殺されるところまでいってしまう。結構忠実に映像化したらこんなおどろおどろしいものになるのか…。雰囲気が怖かった。
20数年ぶりに瑛太と新が再会する場面、新が守護神だと告白する場面はとっても良かった。テレビではなかなかできないだろうと思う。
タイトルなし
世界観、画に合わない騒がしいBGM、全く共感出来なかった。俳優陣も普通の人固く誰一人おらず、間延びした。結局津波にあった島で唯一生き残った3人のその後の人生は何があるって期待させておいて、そもそも人として壊れてたってこと。
闇夜に浮かぶ白い月はいったいどれほどの光なのだろうか
『あの夜から何も感じないんだから』
ラスト近くで美花が信之に放った言葉。
原作も映画もこの物語が伝えたいことについては、敢えて明確には示さず、読んだ者、観た者それぞれの解釈に委ねています。
この美花の台詞についても、決して単純な用いられ方はしていませんでした。おそらく、性的に不感症になった、ということだけでなく、美花にとっては、相手が誰であろうと性行為自体に〝愛〟は存在しないし、求めてもいない、ということなのだと思います。
少なくとも、お互いの心を通じ合わせる類いの特別な感情を通わせるための行為、という位置付けはなされていません。
見晴らし台にいた信之、美花、輔。
船に乗っていた洋一と灯台守の爺さん。
この5人以外の島民すべての命を奪った大津波という最大級に理不尽な暴力。あまりに巨大な暴力に対して〝諦める〟ことしかできないことが、その後の美花の生き方に影響したのだと私は解釈しました。
生き残ったこと、生かされた自分の使命、などという健気とも言える前向きな影響は見出せません。
男が何か利害に絡むことをチラつかせて自分に求めるのはSEXという見返りであり、そういう関係の性行為には何も感じないということなのだと思います。すべてを諦めるということはすべてにおいて何も期待しないということでもあります。一般的には求め求められるのが恋愛関係だと思うのですが、美花の場合、求められることに関して強い拒絶感があり、見返りを得るためには不感症でいることでしか、対応することができないのでしょう。
信之の最初の殺しは、本人にとっては、〝美花を守るため〟であり、映画において描かれた長い間は、逡巡というよりは、美花が本当に望むことであることを自分で納得するための時間であり、決して怒りに任せた衝動的な行為ではなかったことを示しています。その後の人生において、あの殺人を罪悪感や咎として抱えないためには、美花を襲う暴力に対抗するには暴力しかない、という理屈を正当化するしかなかったのだと思います。ただ、本人もそもそも自分には、理性で抑えきれない獣性があることも薄々気付いており、そのことが、夫婦生活における不気味に抑制の効いた日常の言動に繋がっているのではないでしょうか。
卑屈に保護を求めることしかできない輔の精神構造は想像するだけで気が滅入ります。他作品からも窺えるように、三浦しをんさんは、キチンと題材を取材されるので、児童虐待を受けた方の精神的なダメージについても、専門家の方から聞いた実例に基づいていると思います。
〝光〟に辿り着けないまま、何かの呪縛に囚われて生きていくしかない人たちに光を当てた作品なのかもしれません。
三浦さん、この原作の次に書いたのが、『舟を編む』のようです。なんだか凄いですね。
『タイトルとラストシーンに込められた想い』
自宅(CS放送)にて鑑賞。交錯する過去に縛られ、複雑なしがらみに藻搔く人々を描くミステリー。25年前のエピソードの雰囲気や画面は『天城越え('83)』を想起した。合っているのか、浮いているのか、判り辛いデトロイトテクノの雄、J.ミルズのザラついたBGM。心情描写と呼ぶには軽薄な短いカットバックの繰り返しも唐突でややアンバランス。後半に差し掛かるに少し冗長で間延びした印象を受け、物語としての迷いを感じた。全篇を通し、希望や救済、カタルシスが得辛い感覚ははたして狙いだったのか、そうなってしまったのか。60/100点。
・主従関係が目まぐるしく変わる物語。誰が誰を支配していたのか、従属していた筈なのに、或る瞬間から突如、立場が逆転する。ほんの些細なきっかけから、取り巻く環境を含め、全てが変わって行く──その分岐点を見守る作品なのかも知れない。
・グロい展開や描写も少しあり、それらが苦手な人の鑑賞は要注意である。主要な登場人物が少なく、物語自体もシンプルな故、演技や描写、展開等の粗が際立ち、それらが大きなマイナスポイントとなった。
・地震や津波による行方不明と現代風で記憶に新しい題材が採り入れらている。背負った過去に追われ、平凡な日常が崩れ行くのは『淵に立つ('16)』に少し似た感傷を抱かせる。ラストの大木(椿)とタイトルに作り手が模索していたであろう着地点があると思えた。
・“黒川信之”を演ずる井浦新に乞われた捉え所の無い“黒川輔”役の(永山)瑛太──何を考えているのか判り辛い、或る種不気味な役所は一時期の萩原聖人を髣髴させる。“黒川南海子”の橋本マナミはそこそこ観れたが、“篠浦未喜”を演じた長谷川京子に売れっ子としての存在感や四半世紀に亘り一方的に慕われるオーラが感じられず、残念だった。“洋一”の平田満、“小野”の南果歩は流石で、少ない出番の端役ながら異様な雰囲気を盛り上げる役割をしっかり果たしている。
全面重いと言いますが、これが人間でもある
タスク(瑛太)がとても純粋で不幸な青年を演技してました。
獣に育てられた、不幸な少年は、その呪縛から助けてほしくて、島で仲良くしてたミカと信之に脅迫と言う形でSOSを出すが、その二人も獣でしかなかった…。それを知っていて、タスクは最後、笑顔で殺されるのは、自分自身を救済するのはこれしかなかったんだと、思ったからだと思う。でも、橋本マナミには、あなたの旦那は獣だから気を付けて欲しい…と、言う事を最後に手紙で出したのかも知れない。悲しい青年の話しでした…切ない
誰も幸せになれない物語
日本映画専門チャンネルの「月イチ衝撃作」にて観賞しました。
誰も幸せになれない辛すぎる物語で、観賞後は闇の世界にどっぷり浸かりそうな気持ちになり、観ている間は、妙に心がざわざわしてしまいました。
ストーリーも前評判も原作者のことも何も知らないまま、ただ、「光」というタイトルのみが気になって観たので、最後の最後まで「光はどこに出てくるのか?」と思いながら突き進んでいきましたが、最後まで一筋の光も見えませんでした。
光がなんであったのかは、よくわかりませんでしたが、途中、岡本太郎のモニュメントや絵画が出てきて、びっくり。芸術的な意味合いからすると、生命力にほかならないのでしょうが、信之を突き動かす「モノ」が生命力だったのか??
もつれた愛の屈折した感情が人との関係性の間で悲劇を生んだ物語かもしれません。もはや、愛なのか執着なのか、しがみつきなのかわかりませんが、誰にも感情移入できない中、信之に殺されることを幸せに思いながら死んでいった輔の姿が哀れでした。
井浦新、瑛太、好演でした。橋本マナミも難しい役どころをそれなりにこなしていたいような気がします。長谷川京子は、とってつけたような悪女みたいで、いまいち。文芸映画の質を落としていたように思えました。常盤貴子のような内に悪を秘めた感じを出せる人の方がよかったかも。
虐待やら殺人やらの事件がなくならない世の中、自分には無縁の世界だと思ってしまいますが、それらの事件の背景には、愛がうごめく歪んだ人間関係の中で突き進んでいく悲劇があるのかも、とも思ってしまいました。
※邦画にはありがちですが、かなり台詞の聞きづらい映画でした。途中から、字幕補助にて観賞しました。台詞を聞き取りたいために音声を大きくすると、いきなりの不協和音のようなBGMに吹き飛ばされそうになりますので要注意。
オナニー映画
いろんな意味で。
呟かせる演出はいいけど、残念ながらミステリアスとかより、自己満感を引き立てる方に効いてる。
てか、聞こえね。
子供の頃のミカの、男をいいなりにする悪女感が見せたいのはわかったけど、大人になってからのミカに悪女感も神秘性も全く感じない。俗物にしか見えん。
大人ミカのシーンに関して言えば、脚本も撮り方も演技も、なんもいいとこ無い。
キーになる人物の演出うまくできてないと、身体張った橋本マナミさんが可哀想でしょうが..
瑛太さんは、脚本と演出を頑張って表現されてたんでしょうね。その点はそう思えたんだけど、果たしてこの演出で良かったの?っていうのは、周りが酷すぎてよく分からないままになっちゃった。
原作読んでないから余り原作がどうのこうのは言いたくないけど、これを見る限り、みうらしおんさんの本は、今後読みたくないって思った。
同じく、画面に映るものが汚れている&狂気を描いた映画は他にもあるし、どっちかっていうと好物なんだけど、ああいうのは上手く作られてるってことなんだなぁ、と、これを見て思った。
(「そこのみ」とか、「冷たい熱帯魚」とか..)
あと、ジェフミルズの無駄遣い。
これも、「アートですよ」、「前衛的でしょ」、「好みが分かれるけどいいんです」って自己満の引き立て役にしかなってない。泣
こういう組み合わせがうまくいったものは、もっと心の違うところで「やられた!」ってなるんだけど、残念ながら音楽がカットインする度に悲しい気持ちになりました。
そんな気持ちで観ていくと、ラスト、ダンナが橋本マナミさんとこ帰るシーン自体が、どんな意味だろうとか考えるのもどうでもよくなって、ほんと申し訳ない気持ちになった。
アパートに木が植わってるのなんて、さらに、、木、植えたにしてはでかいし、、、どうやって入れてん、、
(そんな雑念産ませたってことは、うまくいってないんよ。色々)
幼い娘の「パパパパ」は、このあとうるさがって子どもを殺しましたよ、ってこと?それとも、娘によるテクノ?w
これは、こう思ってしまったわたし個人の勝手なつぶやきです。評価されてる方の気分を害したらすみません。
監督がなにかを表現するために試行錯誤した映画を、いろんな眼と脳と心と体でみると、不思議と、個人個人で色々違う見方が出来るのが映画の醍醐味ですよね。
今回は納得できなかったけど、さよなら渓谷は好きですよ。
タスクの人生って…
音楽…やっぱキツかった😅 夜中に📀で見たんだけどリモコンでボリューム上げ下げ何度したことか❗セリフ聞こえねーし😰
瑛太の怪演は良かった👍 タスクがこれから殺されるって時にあの笑顔…切なくて泣いてしまいました😭 でも殺し方ヒドイ…殴り過ぎ😨 タスクは育った環境が違ってたらとても純粋で良い子に育ってた気がする。
この映画のエピソードはひとつひとつ切り取って見るとどれもコレも実際にどこかで起きているであろう出来事で、とても現実的な話だと思った。
不快な気分
突然の爆音と美少女設定の美花の悪女ぶりにイラッとし、輔と父親の最悪な親子関係にも気分が重くなる。
井浦新と瑛太の演技は素晴らしいのだが、原作を知らない私は離島で何がどうなったのかしばし呆然。
輔が父親から虐待を受けているが周りの人は見て見ぬ振りをし、唯一輔が慕う兄のような存在が14歳の信之。
信之と実花は恋人同士。
ある日、事件は起こる。
美花が男に乱暴されている現場を見た信之は美花を助ける為男を撲殺した。
2人の後をつけてきた輔はその死体の写真を撮った。
見晴台でデートをする信之と美花についてきた輔の3人は津波に襲われるが助かる。
生き残った島の住人は島を離れた。
それから25年が過ぎた。
信之は妻と娘の3人家族。
美花は芸能人となりテレビで活躍していた。
輔は信之の家族を探し出し信之の妻と不倫し、信之に近づくきっかけを待っていた。
信之の娘の椿が変態にイタズラされた時、妻は輔と会っていた。
5歳の娘の身を案じる妻に、不倫中に起きた事件だと知ってもポーカーフェイスを装う信之。しかし本心は腑が煮えくりかえる思いだ。汚い言葉で妻を罵る映像が衝撃的。
輔は25年前の殺人をネタに美花と信之を強請る。
輔はただ信之に自分の存在と愛情を求めていたのだろう。
登場人物全てが自分勝手なエゴイスト。
理性が剥がされ本性が剥き出しになった先に見えてくる真実とは何か?
報われない輔の愛情表現が哀しい。
光も届かぬ
三浦しをん原作×大森立嗣監督と言えば、“まほろ駅前”シリーズ。しかし本作には、あの緩い雰囲気は微塵も無い。
他に映画化された三浦しをん作品と言えば、『舟を編む』『WOOD JOB!』『風が強く吹いている』など人間ドラマの好編。しかし本作には、感動も後味の良さも微塵も無い。
“光”なんて言う何かしらの希望を感じさせるタイトルとは全くの正反対に、恐ろしく、重く、暗く…。
東京の離島で暮らす信之、輔、美花の3人。
ある夜、ある罪を共有。それは、突然島を襲った大災害で洗い流された筈だった。
25年後、彼らの忌まわしい過去が再び交錯する…。
この手のズシンと響きそうなKO級の人間ドラマは好物。結構期待していた。
確かに見応えはあったし、色々考え、感じさせるものもあったが…
好きにはなれなかった。
まず先に良かった点を。
キャストの熱演。
とりわけ瑛太が、圧巻の存在感と異彩と怪演を見せる。彼には間もなく公開の『友罪』にも非常に期待している。
井浦新も抑えた中に狂気を孕んださすがの演技力。
女優陣では、橋本マナミが案外悪くなかった。大胆な濡れ場も演じ、役柄や演技的にも女優が本業の長谷川京子より上々だったと思う。
平田満も出番はそんなに多くないが、強烈な印象を残す。汚ならしいケツと共に…。
賛否両論のジェフ・ミルズによるテクノ調音楽。
自分は嫌いじゃない。
OPや岡本太郎の作品や島の大樹などのシーンに流れる爆音は本当に独特でユニークなインパクトあるし、登場人物たちの狂気を充分に表している。
好材料は揃ってるのに、それでもどうしても本作が好きになれなかったのは、やはり登場人物たちに全く共感も理解も出来なかったからだろう。
登場人物たちが揃いも揃って、クズで不快極まりない。
…いや、それなら先日見た『彼女がその名を知らない鳥たち』だってそう。
しかし『彼女が~』の登場人物たちは確かにクズゲスだが、愚かで哀れで、愛を求め、愛に救われる、胸抉られるものがあった。
本作にはそれが無い。
一見穏やかそうだが、罪を重ね、誰より偽善者である信之。
彼の妻・南海子は夫に不満を感じ、不倫に溺れている。その不倫相手と言うのが…
昔、島で共に暮らした輔。突然現れ、奥さんと不倫してる事を告げ、共有した罪を脅迫として使う。
輔自身も、DV父に苦しめられ…。
美花は名を変え女優として成功。一人、過去も罪も全て消し去ったつもりでいるが…。
罪、殺人、脅迫、欲…。
登場人物たち皆、何をし、何を求めているのか、全く分からない。
そのあさましい姿は、どんなエログロを見るより不快。視覚的にではなく、精神的に。
彼らもあのままずっと島で暮らしていたら幸せだったのだろうか。
いや、それは無い。
OPの島での生活のどんよりした雰囲気が何よりそれを物語る。
決して、いい思い出ではない。
そこに重ねた罪。さらに、今また重ねた罪。
彼らは永遠に、罪に、あの島に、取り残されたまま。
いや、もはや“罪”と言うより、“呪い”だ。
呪いに囚われ、縛られたまま…。
「暴力に暴力で返した者は人間の世界には居られないのかもしれない」
光も届かぬ、罪、呪い、業…。
彼らにはもう、救いは無いのか…?
ならば、“光”とは…?
それでも彼らは、“救い”という“光”を求めていたのかもしれない。
昔、島で見た、夜の海の白い月の光のように…。
…と、美辞麗句風に締め括ってはみたものの、結局は何を言いたかったのか、何を伝えたかったのか、う~ん…。
大森監督作品は概ね好きだが、唯一、途中ギブアップした作品があった。
『ゲルマニウムの夜』。
本作はその系統を感じた。
あの異質で、異様な不快感を…。
白い暗闇
映画の始まり ヤバイものがやってくる感を離島と海とテクノミュージックで予兆させられゾクゾクきました 不快なツタが絡まりつくような音楽はまるで罪悪感や怒りのようで観てる側の身体にもそのツルが延びてきて絡みつくような感覚があり息苦しい これは信之の持つ罪悪感で無く自分の中に眠ってる罪悪感が呼び起こされた気もしなくもない 小さくとも何かのソレなんだろう 要するに何かしら大罪である殺人になんぞに関わると人間は見えない足枷を普通にしてても はめられてしまって どこかにシワ寄せがくる気がしてならない
信之はその普段の素振りからは暴力なんて微塵も致しませんと見せかけて実はこんな人の方が恐かったりする
輔は幼い頃から受けてる父親からの暴力で歪んだ愛情を受けてきたせいか最後 信之から殺されるなら良いとも思ってしまっているという一般的には理解し難い人物(好きな人に殺されたいに近いのかも知れずこれだともっとわかり易い) 島で仰向けに寝転ぶ信之の場面では 輔までもを殺害し ずっと美花に尋ねたかったことも聞け自分なりに納得し 延び放題だったツタが逆回転で収拾されてく様子が上手く音楽で表現されていると感じた 私には 最後 床下に眠る輔から生えた樹木は 光ある場所を求め暗がりから這い出してきた輔の象徴としても見て取れる 家に戻った信之は収拾されたに思えたツタが いつか妻 南海子によってまた絡まり出すかもしれないということをまだ知らない
その行方は南海子のみぞ知る
人間も動物も植物も光の射す方へと向かう本能があるのではないだろうか その光が強ければ強いほどまた逆の白い暗闇が訪れるということも知らずに
そんな気がしました
2019/6/23 追記
この作品だけ3.5にしたのはアートな場面が個人的に無い方がしっくりくると思ったから ツタと音楽でシンプルな方が好みでした
パパの連呼(萎)
冒頭の
落ちた椿が印象に残る...
犯された感もほぼ無い状況で
さらに
棒読み口調で「早く殺して」って
言われて
殺しちゃうの????
津波でチャラっぽかったのに
脅すって
今更感が否めないけど
シャベル?スコップ?
で延々と瑛太を撲るシーン
ずっと呻めき声が聞こえてて
そんなに
生きてるのかな?
3回ぐらいなぐったら
ご臨終
声なんて出ないんじゃないの?と
思っちゃいました。
せっかく頑張っての
後姿すっぽんぽん
お手入れしてあれなのか?
橋本マナミのお尻が汚い〜
長谷川京子のちらっと見える
太ももからのお尻ライン
シワシワ〜
まぁリアルか...
綺麗過ぎてもおかしいか
音楽うるせー:暴力支配の逃げられなさ。
わたしにはノイズとしか受け止められなかった音楽。あれいる?
三浦しをんファンだけど光は未読で映画を見た。
普通の人っぽく生きているノブの怖いこと怖いこと。
そんなにミカに執着する理由がわかんなかったな。
大人のミカにカリスマ性が見えなかったからかなあ。
少女ミカは良かった。すくすく伸びた長い手足の紅甘ちゃん。内田春菊さんの次女で、春菊漫画における娘②ちゃんの中の人。初めてちゃんと動いてる映像見たわあ。そこがいちばんのハイライトかもしらん。
瑛太演じるタスクには、悲しみを見ました。
父親が良くなくて、子供の頃から虐待されてて、津波で父親も生き残っちゃって。
胸が潰れそうになったのは、成人して明らかに父親より力があるだろうタスクなのに、父親に逆らえないところです。
身体的、精神的暴力に虐げられるということはこういうことなんだ、と思いました。
にしても平田満が嫌いになりそうでしたよ。
タスクはノブにしがみつき、ノブはミカにしがみつき、ボロボロになるまでしがみついてしまうその執着って何なのかな。
橋本マナミも良かったです。依存的な母親。ノブが気持ちよく依存させてくれへんから、タスクとの情事に溺れる。ひとりっきりでは親の皮をかぶっていられない。その辺によくいる感じの女性としていて、バラエティでの愛人キャラのかけらも見えへんかった。
タスクの殺害シーンがマジで怖かったです。
なにこれ?
評価してる評論家大丈夫ですか?頭オカシイですか?
ちゃんと評価してください。面白くも、なんともないですよ。ただただ、人間の露悪を描けば評価されるのですか?愛は?人は?なんなんですか?アホなんですか?
僕には合いませんでした
大仰なBGMが流れるたびに、笑いを堪えるのに必死だった。
なぜこんな演出にしたんだろう…
行われていること、言われている台詞はどれも恐ろしいはずなのに、どれもリアリティがなく、絵空事のように見えた。
いわゆる「ファムファタール」ものかなと思いきや、閉塞的なコミュニティで暮らしてきた人々の「心の闇」を描いた物語、だったのかな…
主人公・信之の子供時代の描写があまりなく、感情移入ができないまま、物語が進んでしまった感じ。
暴力描写も、それほど恐怖感を覚えることもなかった。
原作が持っているであろうテーマが、映像としてうまく昇華されていなかったように感じた。
イマイチ
東京の離島・美浜島で暮らす中学生の信之は、幼馴染で唯一の同級生である美少女・美花と付き合っている。ある日、島を大災害が襲い、信之と美花、信之を慕う年下の輔、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の晩、信之は恐ろしい暴力から美花を守るため、取り返しのつかない罪を犯してしまう。それから25年後。島を出て妻子と暮らす信之の前に輔が現われ、25年前の事件の真相をほのめかす。信之は美花を守ろうとするが、輔は記憶の中の信之を取り戻そうとするかのように2人を脅しはじめる。信之は美花のために輔をも殺害するが美花は助けてほしいと頼んだ覚えは無いと告げ、金で信之に「死んでほしい」と告げるのであった。ラストの木の映像と海の上の映像がイマイチ理解不能。結局絶望だけが残るラスト。
元を辿れば人もまた獣
大森立嗣監督最新作は、三浦しをんの同名小説の映画化。
同監督の『まほろ駅前多田便利軒』も三浦しをん原作だが、
あののんびりふんわりテイストの映画を
期待するとアワワワワ……となるので要注意。
まあネタバレ指定で書いても遅いんですけどね……。
...
いやあ、出演者みんな怖い怖い、
怖い怖い映画でしたね(淀川さん風に)。
信之の、真っ暗で無感情な瞳やシャープな風貌。
演じる井岡新の表情にはどこか鮫を思わせる所があって、
ゆらり泰然としているように見える時でも突然
歯を剥き出して猛り狂いそうな恐ろしさを感じる。
少年の頃に己の獣性に気付いてしまい、そこから
いわゆる“普通”でいることが難しくなってしまった彼。
輔との再会でじわじわ獣性が解放されていく様が怖いし、
逆に美花には情けなく翻弄されるばかりで、男ながらに憐れ。
対する瑛太は逆に完全に感情が振り切れているが、
身勝手極まりないのにどうにも憎み切れない。
誰も助けてくれず誰も構ってくれない。信之を除いては。
彼はあんな形で他者と接点を持つ術しか知らなかった
のだろうし、殺される直前に「ずっとこうして
欲しかった気がする」と微笑むシーンなど、
ああ、生まれた時から彼はこうして生きる/死ぬ道しか
用意されていなかったのかなと哀しい気持ちになった。
橋本マナミも「バラエティに出てるなんかエロい感じ
の人」くらいの印象しかなかったが(印象酷いなオイ)、
主演陣のなかでは一番“普通”の役として活きていたし、
日常から非日常へと感化されていく重要な役どころ。
あの最後の表情。夫を見据える眼差しや、
薄く開いた唇からは彼女の感情が全く読み取れず、
そこが僕は物凄く恐ろしかった。
彼女が夫を警察に突き出さなかったのは娘の為を思ってだろうか。だが彼女の眼は、まるで異質な、
見知らぬ生き物を警戒するように、突き放した眼差しで。
ただ、全ての発端である美花のキャラクター
だけ浮世離れしていて理解が難しかったかな。
人気女優になっていたという設定自体がやや
飛躍し過ぎにも思えるし、長谷川京子よりも
少女時代を演じた紅甘の方が妖艶さでも
獣性でもヤバさと説得力があった気がする。
だが全体を通して一種の狩り(遊び)として
男を弄んでいるような不気味さは感じられたし、
登場人物の中で一番早く自分の獣性に気付いていて、
自身でも制御できないほどそれに忠実だったのだと感じた。
...
狼に育てられた双子の像。
元を辿れば人もまた獣であって、
幼少の頃に獣として育ってしまった者は、恐らくは
自分の中の獣をずっと認知して生きねばならない。
「生きるために生き物を殺すんだよ。」
風船で再現された屠殺場にて、信之は幼い娘に語った。
生きることは本当は残酷で、自分が生きようと
する以上は他の何かを殺さなくてはならない
(人の場合それは生物学的な死だけに限定もされない)。
その原理は生き物として至極当たり前だが、人は普段、
その残酷さや血生臭さから目を逸らして生きている。
だが、どうしてもそれに気付かざるを得なくなる時がある。
この映画での津波や誘拐や虐待など、個人が全く
回避できる余地のない外部からもたらされる暴力
に対して基本的に人は無力で、しかもそんな暴力は、
実は一見平穏に見える日常のそこかしこに転がっている。
人は大抵、「そんな怖い事は自分の身の周りには
起こらない」と考えがちで、自分や自分の家族に
危害が及ばない限りは無関係を決め込もうとする
(虐待される幼い輔を誰も助けなかったように)。
しかしいざ自分や自分の近しい人々が暴力に晒された時、
人は世の中がそれまで考えていたような平穏な場所
ではなかったと気付き、同時に自分もその暴力に
対抗する必要があると感じるのだと思う。
...
勿論、自分の獣性の赴くまま生きるような者は、
人間社会の中で生きることなどままならない。
人が獣であることを見て見ぬふりをするより、
それを認めた上で、いざという時の警戒は怠らず
人として生きる努力をしなければいけないのだろう。
自分はありがたいことにそんな事件にも境遇にも
見舞われたことは無いけれど、この作品を観ると、
「人らしく生きるのは本来努力がいるものなのかも」
と、考えずにはいられなくなる。
いやはや負方向の意味で心に残る作品でした。
体力が十分な時に観た方が良いと思います。
難解ゆえスコアを付けるのが難しいが、
観て損ナシの3.5判定で。
<2017.11.25鑑賞>
.
.
.
.
余談1:
幼いあの娘は大丈夫なのだろうか……最後の彼女の姿は、
人としてどこかが壊れてしまったのではと心配でならない。
子役の演技、見事でした。
余談2:
タイトル『光』とはどういう意味か?
人を狂わせるほどの陽光や月光。
自然と足を赴かせてしまうもの=本能?
いや、紺色の文字で描かれていたのなら
イメージとしては月光に寄る?
輔のような狼に育てられた少年がその境遇から
抜け出す為の光=紺色のカーテンを背景にした信之?
はい、分かりませんッ! さらばッ!(逃げ)
島から抜け出せない大人達
故郷の島の人間と出来事にガチガチに絡められ、抜け出せない大人達がただただ飲まれて沈んでいく様子をただただ観ているしかない。
起きて欲しくないことが次々起こってひたすらに暗いストーリーはかなり好き。
虐待、強かん、殺人、震災と容赦ない暴力が小さな島と子供達に降りかかっていくのが痛い。
でもそれに諦めたように、大きく苦しみもがくことをあまりしない3人に不自然さを覚える。
この映画で一番悲しいのは輔だと私は思った。
頭のネジ何本も飛んだような笑い方や咆哮をあげる彼に、親から暴力を受けながらも秘密を秘密として守りユキ兄に引っ付く子供の顔が重なって辛くなる。
20年以上経っても歪んだ執着をして心の拠り所にして、それでも愛されず笑いながら死を受ける姿があまりにも残酷だと思った。
大人になっても父親に怯え言いなりになってしまうのがリアル。
信之と美花に関しては本心があまり見えて来なかった。
殺害現場の写真ならまだしも、ただの死体の写真が自分たちの罪を大きく証明するものとはどうしても思えず、その反応が過剰に思えた。
信之の重すぎる愛情にも少し疑問。
まあ中学生の頃の強烈すぎる体験からと思ってしまえば良いんだけども。
あの時の体験から抜け出さないことを敢えて選んでいるような行動を取るのがまた面白い。
演出面が特徴的だった。
所々で印象的で強い画が挟まれ、爆音エレクトロBGMが鳴り響くのでちょっと集中力削がれるしだいぶキツかった。
ストーリー自体に不快な要素が多いけどその演出でさらに不快さを増してくる。
これでもかってくらい気持ち悪く感じさせるのは良いと思うけど、さすがにテンポが悪く思えたのが残念。
最後狂ったように「パパパパパパパパ!!」とはしゃぐ椿がどうしようもなく気持ち悪かった。
パパパパパパパパパ
まだ起きていない脳のままで鑑賞したのでうまく飲み込めなかった。一寸残念ではあるが、一応感想を。
勿論、原作未読なのでラストの相違は不明。アバンタイトルのBGMがEDMなのでそのけたたましさとおどろおどろしい雰囲気を醸し出す演出に、この先の不穏な想像が掻きたてられるストーリースタートである。R15指定なのではあるが、まぁ初っぱなの未成年レイプシーン、その先の濡れ場等々も鑑みてのことではあろう。
多分、テーマは『従属』。それが連鎖している様を如実に生活を蝕みながら、どうしようもない『業』の中で突き進んでゆくシークエンスである。井浦新、瑛太、ハセキョウはそこそこの演技であるが、橋本マナミのバストトップ無しは頂けない。そうでなくても何だかフワフワした演技だし、まぁ素人ぽさがこの人のキモなんだろうけど、ならば裸一貫で頑張れっていいたいね。疲れたヒップのバックショットなどは写真週刊誌でイヤと言うほど披露しているのだろうから、映画ならばもっと本腰入れて欲しいというのが本音である。
それと対照的に、今作、とにかく子役が大変光っていた。特に5歳の女の子、ツバキちゃんは大変素晴らしい演技である。この子がでるシーンは全て持って行く。特に母親に叱られているシーンはとてもリアリティと哀しさを力一杯表現していて目を見張るばかりだ。今後の映像での活躍を期待したい。
結局、はからずも事の顛末を知ってしまった妻、女のために弟分をも殺した夫、共々、この先の顛末には明るい未来は感じられないバッドエンドで終わるのが正しいと思う。色々考えさせられる、特に瑛太の父親役の平田満の演技に、自分の父親を重ねてしまうことは、今作品のシンクロ率の高さを感じざるを得ない。文学作品の映画化は非常に助かると改めて心に刻んだ作品である。
重い
大事な人に会う直前に見たので、見終わってテンション上げるの大変でした。
橋本まなみの濡れ場以外の演技がぎこちなく残念。以前のドラマよりはましかと思いますが、濡れ場のため選ばれたと思えばしょうがないか...
長谷川京子は少女の頃から、マネージャーの言ってた通りに男を翻弄していきてきたのかな、純朴な島の少年はそれに気づかず離ればなれになり、当時の気持ちをひきずったまま今を迎えてしまったよう。
瑛太と井浦さんとのシーンは後半へいくほど心に響きました。
ためらいつつも最後は殺すしかなかったのか、スコップをぐらつかせてるシーンで、一瞬明るい方向へ向かう光が見えた気がしたのですが。
いっそ災害が起きず、そのまま島で暮らせてた方が幸せだったのかな。
椿ちゃんは今は笑って過ごせてるけど、どんな大人になるのか...何か起きそうで恐い。
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