劇場公開日 2017年11月25日

  • 予告編を見る

光(大森立嗣監督)のレビュー・感想・評価

全62件中、1~20件目を表示

3.0轟音のテクノBGMを受容できるかどうか

2017年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

デトロイトテクノ初期のアーティストであるジェフ・ミルズが劇伴に起用されていて、重低音の効いた無機質なサウンドが轟音で鳴り響く。日本のありふれた光景をBGMで異化する狙いが読み取れる。この手の音楽が好みか、まあ許容できるという人ならいいが、個人的にはきつかった。ノイジーな爆音が暴力的に迫ってきて、修行か拷問のように感じられた。

井浦新と瑛太の好演に対し、女優陣が物足りない。橋本マナミはそこそこ露出度の高い濡れ場でがんばったものの演技が浅薄に感じられるし、長谷川京子のファムファタールには無理がある。大森立嗣監督作では「さよなら渓谷」がかなりお気に入りなのだが、今作はやや期待外れ。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
高森 郁哉

3.5難しすぎる

2024年4月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

タイトルの光の意味はどこにあるのだろう? 逆説的に「闇」を問うているのかもしれない。真夜中の海と真っ白に光る月 この作品の象徴だ。光を反射して光っているように見える月。実際にあるのは闇。
離島 そこは単なる田舎ではなく、非日常的なことが日常的に起きている。
主人公のノブユキの妻だけが離島出身ではない。その妻ナミコは日常生活と、特に夫からくるフラストレーションに悩み続ける。
彼女はおそらくごく普通の主婦を表現している。彼女の素行は満たされない思いからくるもので、さらに娘がいたずらされたことが心の中に澱となって苦しんでいる。
ノブユキは妻を愛してはおらず、本心を語ることもせず、古い団地から出ようともしない。
彼の心の闇は、彼がタスクに言った「あの時どうすればよかったのか?」に示されている。
幼いノブユキは叔父に犯されているミキを見てしまう。ミキはその時良い表情をしていた。しかし見られているのに気づいた彼女は、ノブユキに助けを求め、さらに殴ることも依頼した。確かにノブユキはどうしたらよかったのかわからなかったと思う。彼女を取られた怒りか、または助けたい思いか? 彼女の表情に感じた違和感。待ったなしに迫られた決断と結果。それが彼の心の底に今でも澱になってたまっているのだ。
「あれ以来私は感じなくなった」 ミキが悪魔に心を売った瞬間 そしてそれ以来彼女は「自分の都合に合わせて男を取り換えてきた」
これが二人が結婚できなかった理由だ。彼女のために殺人を犯したノブユキ。彼女に選ばれなかった理由がわからないまま、妻さえ愛せずただ生きているのだ。
そしてところどころに使われるシーンの中に、椿の花が散らされている。
椿は島の特徴で島を表し、娘の名前と同じで娘を表している。
その椿はあまり美しくなく、時折腐っている。
彼らの腐った思いが、彼らを腐らせた島が、今娘までを腐らそうとしているのだろうか。
タスクは親に虐待されながら育ち、誰も庇ってくれる者はいなかった。彼はノブユキに「悪いのはあの島、クソ暑い夏」そして「ユキ兄はミキから抜け出せない。俺もユキ兄から抜け出せない」
タスクは自分のこともノブユキのこともよくわかっていた。しかし脅迫してお金を取ろうとした。今の自分自身の不遇を島の所為にし、親の所為に、そしてノブユキの所為にしたかったのだろうか。
ノブユキがタスクに「お前はゴムのこともSEXのことも、殺したことも誰にも言わなかった。でも俺は殴られているお前に何もできなかった」 本心を打ち明けておきながら、ノブユキがタスクを殺したのはなぜだろう?
「こうなるのを待っていた」 タスクが殺されながらそう言ったが、同じようなシーンがミキとノブユキの会話にも登場する。
「これで死んでくれる?」「そういわれることをずっと待っていた気がする」
ノブユキの深い闇。
作中、ナミコがノブユキに「話がしたい」といったことで、ノブユキの心境が爆発する選択を彼が想像する場面がある。実際には心を殺して穏やかに答えている。
本心が言えない男。彼の闇がとても深いことが伺える。
しかし妻に対しては「ツバキを肯定できないと、自分を肯定できないよ」などと的確なことも言う。
しかしそこにあるのは体裁上うわべだけの言葉。誰かの言葉。知識上の言葉。その言葉に心は乗っていない。
一瞬爆発しそうになった自分の本心を垣間見たときから、ノブユキは自宅に帰らなくなった。
タスクに父を殺させて埋める穴を掘り、ミキのところに行き…
タスクを殺した後、彼はようやく自宅に戻る。
うれしくはしゃぐ娘、落ち着きを取り戻したかのような妻は、彼に何も言わない。
彼のしたことは浮気相手のタスクの郵便で知っている。
タスクが埋められている古びたアパートから1本の木が生えている。
おそらく椿の木だろう。彼の死体は発見されないままアパートも朽ち果てたのだろう。
ノブユキの闇は、ナミコの心をも闇で包んでしまったのだろうか?
しかしこの作品は難しすぎてわからない。共感できない。
三浦しおんさんの小説だと知り、多少納得しつつも、正直面白くない。
ナミコが夫の真実を知ったことで、この先どうなるのだろうか?
何も解決されないまま物語は終了するが、正直この余韻はいただけない。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
R41

2.5物語は良いが

2023年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

物語の合間合間に入る音楽がうるさい
男性陣の声が小さくて何度も聞き逃した
もったいない映画だ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ひでぞー

1.5なんかな。気持ち悪いな

2023年3月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

なんか音楽が嫌でした
それに証拠写真って言っても
死んだ証拠にはなっても殺した証拠にはならないし
それで他の人殺すのもよくわからんし
なんかな。。。。
私の好みとは違いました。
でも俳優さんには見惚れました。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
りょう

3.0平田満さんの酒(睡眠薬入り)の飲み方が底辺すぎて最高。

Nさん
2022年6月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

平田満さんの酒(睡眠薬入り)の飲み方が底辺すぎて最高。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
N

2.5パパパパパパー

2022年1月24日
iPhoneアプリから投稿

まー、はじめは面白そうと思ったけど
中盤ダラダラと長く

椿と信之のお出かけシーンの豚がぶら下がったところ(岡本太郎?)
や、不快なBGM、そしてパパパパパパパパーーなど

観てる人を不快にさせる演出をわざといれているのだけれど
そこがただただ不快で終わってしまう

不快だけどそそられて観てしまう❗️という
何かがないとダメなのに。

きっと三浦しをんの原作は面白かったのではないかな
完全に監督の技量でしょう。残念

コメントする (0件)
共感した! 0件)
猫柴

4.0井浦、瑛太、平田らの演技がいい。女性の描き方が少し古いかも。

2021年12月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

井浦、瑛太、平田らの演技がいい。女性の描き方が少し古いかも。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
えみり

3.0時代のせいにしない脚本を評す。

2021年2月9日
iPhoneアプリから投稿

同年私的年ワン。
「飢餓海峡」他傑作群を讃えつつも、事を時代のせいにしない脚本を評す。
人の世をスコーンと肯定した今村昌平の真逆、全て気持ち悪いと否定で撮りきった気合を評す。
少しだけ階段から落ちてくれる熟年役者を評す。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
きねまっきい

2.0話はよいのに…

2020年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

ストーリーだけで勝負したらすごくよかった気がします。
他の人も書かれてますが、音楽いるか?って感じ

コメントする (0件)
共感した! 0件)
だん だんこ

2.0音量の調節ぐらいして欲しい

2020年7月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

煩いBGMさえなければ、
まだ見れたんだけど、
音楽が鳴るたびにボリューム調整させられるのは勘弁して欲しい

最初のお寺のところから、
ちょっと無理な話の展開に、オヤ?と思って、
もうちょっと頑張ってみようかなー、
と思ったら、
ポルノ映画になってきて、
夢も希望も光も何にもない狂気の世界に、疲れ果てた。
音楽も内容と合ってはいたんだが。

光とは昔見た月の光が最期だったのか?

CSにて

コメントする (0件)
共感した! 4件)
まーわん

2.5一歩ひいて観る

2020年5月4日
iPhoneアプリから投稿

生き延びてしまった。と、
『生きている』ことへの罪悪感を抱え、
自己否定と、やり場のない"愛されたい"という思いを
登場人物が各々表現し、ぶつかったり、絡まったりしてるな。
と、一歩ひいて観てました。

入り込む映画もあれば、
一歩ひいて観る映画もあっていいよなぁ。
って感じです。

これは余談ですが、
あの、舌をタンタン鳴らすのを
観終わって練習してしまいました。

m(__)m

コメントする (0件)
共感した! 0件)
えだまめ。

5.02036年に震災の映画が成立するか

2020年5月3日
スマートフォンから投稿

東日本大震災をモチーフにしたと思われる架空の大震災から25年後を今の日本と設定して、その後の人たちを描いた映画。神戸を使うこともできたはずなのだが、それをあえて架空の津波にしてある。今の日本の観客にはそれが限界なのだろうし、2036年に東日本をモチーフにした映画が成立するのかどうか、怪しい所だろう。
だから、人によっては悪趣味だと思われるこの映画を作ったチャレンジがすごい。

大森立嗣監督は『ぼっちゃん』もそうだが、旧来の映画的なキャラクターの分かりやすさを回避するところがあり、本作も井浦新が何考えてるかはとても分かりづらい。発見があったのは井浦新はロバートミッチャムに似ているという所で、そもそも何考えてるか分からない人としてキャラクタライズしやすい顔。
例えば序盤の冷め切った夫婦関係の描写にしても、彼が狭量な嫁に愛想を尽かしているようでもあり、人を殺した男の虚無にも見える。
だからこそ脚本が重要で、彼が最終的に何を1番に思うのかが劇的に明るみに出されたい所なのだが、ファムファタルを演じた長谷川京子の外連の無さによってそれは台無しにされる。
それであるなら長谷川京子と嫁の間を行き来する繊細な心理が描かれるべきのような気もするが、少し軽薄な夫すぎたようにも見える。

瑛太の父息子間の共依存はすごく良かっただけに残念。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ニックル

3.0僕たちは 人間のふりをして 生きている 25年前のあの日、消滅したはずの「罪」が、ふたたびやってくる――。

2020年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2019年9月22日

#光 鑑賞

僕たちは 人間のふりをして生きている
25年前のあの日、消滅したはずの「罪」が、ふたたびやってくる――。

原作:#三浦しをん
監督:#大森立嗣

#井浦新 と #瑛太 の二人の関係性がポイントの映画ですね。井浦新の濃厚なベッドシーンが最近続くな!
#井浦新#瑛太#長谷川京子#橋本マナミ

コメントする (0件)
共感した! 0件)
とし

2.0大問題

2020年3月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

扱っているテーマは大変興味深かったものの、やけに長かったり、人物描写が浅いし、、役者陣は良かったと思うが響かなかった。
でもそんなことはこの際いいよ。。ってぐらい橋本マナミの「乳首死守問題」は日本映画にとって深刻な問題だろう。各報道で見かけた「大胆な濡れ場」「体当たり演技」等々の見出し。それに偽りはないと言って良いだろう。だからこそ!あの乳首を守り、そこから1ミリも動こうとしない瑛太の鉄の腕はそこ以外の激しい動きとのコントラストで不自然さこの上なし。せっかく頑張っててもエロさ半減。

これは誰に責任があるのだろうか。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
shinkato

1.5残念な作品!

2020年3月17日
Androidアプリから投稿

とりあえず、セリフが聞こえにくい。なので音量をアップすると、急に大きな音が出たりして、リモコン片手に音量操作に忙しかったです。
芸術性があるように見せてるところが、妙に小細工っぽかったです。そして、安定の演技力の瑛太と対照的に、橋本マナミの演技力が残念でした。ま、あれはあれでちゃんと役を果たしているとも言えると思うのですが…。
登場人物のそれぞれに感情移入が全くできなかったのは、今の自分の生活とかけ離れ過ぎてたからなのか?!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
はる

2.0謎の音楽が苛立ちを誘う

2020年2月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

大森監督の作品は、正直面白いと感じたことがない。
三浦しをんの作品もちゃんと読んだことがないのだけれど、この作品は暗いながら読みごたえのあるものなのたろうと思う。けど、ところどころ挿入される激しい音楽がとにかく深い。物語とのつながりが一切見えない。監督が悪いとしか思えない作品。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ちかし

0.5これは酷い、最低、最悪

2020年2月10日
PCから投稿

まず、音響が騒音レベルです、難聴になりそうな、工事現場みたいです。
ストーリーも殺人と不倫、脅迫、陳腐で観ていられない、汚い。
これを褒める人はステルスマーケティングだと思います。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
アサシンⅡ

3.0気が滅入る。

2019年9月17日
iPhoneアプリから投稿

とにかく暗い。
BGMもやかましくてミスマッチすぎて
作品にマッチしてない。
映像からも臭いがしてくる。
声が小さすぎてボリューム40で鑑賞。
瑛太の演技が凄かった!!!

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Riri

3.5河瀬直美には遠く及ばない

2019年9月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.5
白い満月の夜に大津波が島を襲う。その夜に起きた殺人から物語が始まる。非常に小説的でいいストーリーになりそうな出だし。
島に蠢く森や大地に染み付いた不吉な力。その光に見出され人生が狂っていく三人の様。テーマといえるその描写を、サイケデリックなBGMと、岡本太郎の作品を引き合いにするだけで描こうしているので、薄っぺらい演出に仕上がっている。
人々を狂わした大地の精霊や、土地に息づく気配、月の光を小手先の演出で終わらせている。
河瀬直美のように山々の魂を描く演出には程遠いと感じる。
瑛太やアラタはいい役者だが、演出がよくないので、物語に魂が生まれてこない。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
カメ

3.0大森監督、どうした?と思った作品。

2019年8月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

インパクトは音響も含めてとても強い。

瑛太と井浦新の怪演にも魅入られた。

彼らの子供時代の幾つかのシーンと25年後の彼等の姿の背景の繋がりは理解できた気がするのだが、観終わった後、何か釈然としないものが残った。

私にとっては、それは彼らの大人になってからの怒りの衝動が理解できなかったからだろう。

橋本マナミさんの濡れ場の熱演には驚いた記憶がある。

<2017年11月25日 劇場にて鑑賞>

コメントする (0件)
共感した! 6件)
NOBU