ハローグッバイ

劇場公開日:

ハローグッバイ

解説

若手女優の萩原みのりと久保田紗友がダブル主演し、同じクラスでも全く交わることのないタイプの異なる2人の女子高生が、ひとりのおばあさんとの出会いをきっかけに交流を持ち、ぶつかり合いながらも次第に認め合っていく姿を描いた青春映画。クラスの中で目立つ存在だが、元彼との間に子どもができてしまったのではないかと悩むはづきと、「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親のために孤独を抱え、その寂しさを紛らわすために万引きに走っていた葵。2人は、ある認知症のおばあさんと知り合い、初恋の人にラブレターを渡したいというおばあさんのため、一緒に初恋の相手を探すことになる。ドラマ「表参道高校合唱部!」で注目を集めた萩原がはづき、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に出演した久保田が葵を演じ、2人が知り合うおばあさん役でもたいまさこが共演。長年の助監督経験を経て「ディアーディアー」で監督デビューした菊地健雄の第2作。2016年・第29回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門で上映された。

2016年製作/80分/日本
配給:アンプラグド
劇場公開日:2017年7月15日

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(C)2016 Sony Music Artists

映画レビュー

3.5【”私、独りぼっちだから・・。”という想いを抱える2人の女子高生と、認知症気味のおばあさんのヒューマンドラマ。人間性の温かさがじわりと心に響く作品である。】

2022年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■高校2年生の夏。
 クラスでも目立つ存在のはづき(萩原みのり)と、いつもひとりぼっちの優等生・葵(久保田紗友)。
 そんなふたりには、それぞれ誰にも言えない秘密があった。
 ある日の学校帰り、葵はひょんなことからはづきと2人で、道に迷った認知症のおばあさん(もたいまさこ)を家に送り届けることに…。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

1.誰にも言えない秘密
  ・葵
   父が海外赴任で、母は医者。何時も一人。学校でも友達はいない。鬱屈した想いを万引きで解消している。

  ・はづき
   学校では、友人が多いが表面上の付き合い。依然付き合っていた男子学生の子を身籠ったと思っている。

  ・認知症のおばあさん
   女学生時代、好きな男性コージローがいたが、時代的に親友だった女性とコージローは結婚。彼に宛てた手紙を大切に持っている。そして、”とても、大切な曲”をいつも口ずさんでいる。

2.物語構成の妙
  ・葵とはづきは、認知症のおばあさんを、見かけ家に届ける事に。更に二人はお互いの秘密を知る。
  - 葵とはづきが、心の優しい少女であることが分かる。

  ・おばあさんの家を訪ねるも、おばあさんは二人を覚えていない。だが、葵が”とても、大切な曲”を口ずさむと・・。

  ・コージローの息子が二人に語った事。それは、コージローはおばあさん、若きエツコの為に曲を作っていた事。

  ・おばあさんに何時もキツク当たっていた嫁、サキ(渡辺真起子)の事を”本当は、人見知りする優しい子なの・・。仲良くしてあげてね。”と葵とはづきに告げるシーン。

<人間性の温かさがじわりと心に響く作品。
 今作品の菊池監督は、「体操しようよ」で知った方だが、本作もヒューマニティ溢れる作品である。>

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NOBU

3.5人並みに評価出来るわけではないが…飄々と日常に置きかえられるシナリオに唸る

2021年5月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

幸せ

元々気になっていたものの、配信終了が決まったので駆け込みで視聴。傑作とまでは映らなかったものの、飄々と点を紡いで織りなすシナリオは心地よい。愛される理由が分かる。

萩原みのりにハズレなし、なんてツイッターで聞いたことがある。RISKYや佐々木、イン、マイマインの他、賭けグルイ双などの話題作に出続ける彼女は、どう憑依しても表情と雰囲気作りに長けている。今回はカースト上位の女の子だが心には穴が開いているような役どころ。そんな暇も見せないように繕いながら、スレスレで生きている雰囲気が上手い。一方の久保田紗友もハリのある演技でバランスが良かった。
作品としては少し短め。それでいながら、帰結する所を超えたラストまで描いていて、飄々と見せているのが凄い。この心地よさは睡魔を誘うのだが、起きたことが自然に感じられるようなスマートさがある。それはきっと、もたいまさこの卓越した佇まいあってこそだとは思う。今生きることは過去にどう写るか、なんて考えない。でも、それが不思議と分岐や大事な地点になっていたりする。そんなことをふと考えた。

実に邦画らしい、静を生かした優しい映画。駆け込みした甲斐があった。細やかに息づく空気が今は恋しいばかりだ。

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たいよーさん。

2.5ちょっと長い

2020年4月19日
スマートフォンから投稿
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ニックル

3.0心に響かない

2019年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

好評コメントが多いですが、
私はそうじゃなかったなぁ。

今どきの女子高生。
認知症のおばあさん。
あるきっかけで知り合いドラマが始まる。

まぁ、現代社会を見事に反映した
演出ではあるんだが、それ以上それ以下でもない。

別に想定外の結末を期待はしないが、
何か明確に問いかける見せ方は
無かったのかと考えさせられた。

若手女優2人のこれからの活躍に
期待です。

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