羊の木のレビュー・感想・評価
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松田龍平の浮遊感が活きている
松田龍平、独特の雰囲気を醸し出す稀有な俳優。そこにいるのに存在していないかのような、じっと佇んでいるのに地面から浮いているような。表情なのか、口ぶりなのか、オーラなのか。父・優作のぎらつくような強烈な存在感とはまた違う、どこか自分を持て余しているかのような味わいが、今回の元殺人犯でありながら人懐こさも感じさせるキャラクターにぴたりとはまった。
地方の過疎化対策と刑務所維持費の負担減という極めて現実的な題材を扱いつつ、神話的な要素を無理なく溶け込ませた。吉田大八監督、前作の「美しい星」はいまひとつ乗り切れない感じもあったが、今回は文句なしに楽しめた。元受刑者たちがみんな問題を起こさず、町に馴染んでささやかな幸せをつかめることを願ったが、それだと物語としては盛り上がらないので仕方ないか。
人間の3種類
原作を読んでないのでソコの評価は出来ないけど、普通の邦画としてしか観れなかった😐
早い話「映画にする理由、映画館で観る理由は?」でしか無い😶
TVサイズのストーリーでしょ、コレは💦
ていうか21時か22時台のワンクールでTVドラマとしてなら面白いかもだけど、映画館にまで人を呼んで剰え金を徴収までして見せるもんではない🌀
優香のネットリしたキスシーンがファンには堪らないくらいかな😅
あと優香と木村文乃がパッと見で区別が付かなかった(似てるよね)
しかし松田龍平や北村一輝の演技が錦戸亮の平坦な演技を引っ張っててソコは見応えがあったかなと😊
で、マ王が映画を観て思ったのが、人間には3種類いるという事だった🤔
努力をする人、努力をしない人、努力を知らない人である✨
映画ではそれぞれが何らかの「努力」をしながら人生、社会、恋愛、友情を保とうとしている😌
上手くいかなくても腐らずに(腐っても)前を向き、失敗を重ねながら生きている🥹
また「努力」から距離を置き楽な生き方を望めば、それなりの結果が待っている😱
更には自分という人間の価値を最初から知ってしまい「努力」を学習しなかった人間の末路も描かれている😬
まぁそして観終わって「いやぁ、あんな人間にはなりたくない」と思った方、ソレは間違ってるのよ💦
多くの人間は「努力を知らない」で生涯を終えるんだからね😑
所詮は人間てのは血の詰まった革袋なワケで、キッカケ一つで罪を犯すのは別に珍しい事では無いのよ🥸
何の罪も犯す事無く生涯を終える難しさは年齢を重ねなければ学習出来ないのかもしれん←故に後の祭りが多発する
マ王も努力を知らない人間なので大きな事は言えないけど、それなりの人生経験は積んできてるので失敗からの脱出くらいはできます✨
その方法が正しいかそうでないかはマ王が決めるモノではなく周りが判断する事象なんだわ✨
「努力」の結果を急ぐのはナンセンスなのを気付かなければならない😊
マ王の職場に「私、努力してますっ!」と怒ってきた後輩がいるんだけど「努力」を一人称で語る人間ほど信用出来ないのはマ王だけか?
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
俳優陣演技度★★★★☆
マ王の人生満足度★★★★★(映画を観て感じました)
元殺人犯を演じる北村一輝、 優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平 は皆それぞれ、いかにも癖がある人物たちだ。 平和だった町に凶悪事件が起こる。
動画配信で映画「羊の木」を見た。
錦戸亮
木村文乃
北村一輝
優香
市川実日子
水澤紳吾
田中泯
松田龍平
中村有志
吉田大八監督
2018年製作/126分/G/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2018年2月3日
物語の舞台、魚深市(うおぶかし)は富山県魚津市がモデル。
さびれた港町、魚深に移住してきた4人の男、2人の女。
市役所職員の月末(錦戸亮)は、彼らの受け入れを命じられた。
一見普通にみえる彼らは何かがおかしい。
やがて月末は驚愕の事実を知る。
彼らは全員、元殺人犯だった。
受刑者を仮釈放させ過疎化が進む町で受け入れる、
国家の極秘プロジェクトだった。
錦戸亮は実直な公務員。
木村文乃は錦戸亮の同級生。
元殺人犯を演じる北村一輝、
優香
市川実日子
水澤紳吾
田中泯
松田龍平
は皆それぞれ、いかにも癖がある人物たちだ。
平和だった町に凶悪事件が起こる。
脚本が本当にすばらしい。
まあまあの長さの上映時間だが長さを全く感じなかった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
疑うか、信じるか。彼らは全員元殺人犯
これだけの豪華な俳優陣が演じる個性的な登場人物なのに、残念なことに活かしきれていない気がします。前半で犯罪者6人の話が進んでいくときは、非常に興味深かったのですが、後半は、ほとんどが犯罪者の一人宮腰と市役所職員の月末の話だけになってしまい、他の犯罪者が余りにもあっさり描きすぎてもったいなく感じます。
この6人それぞれを描くには、完全に尺が足らず薄っぺらさを感じずにはいられません。宮越以外の人間ドラマの部分をもっと描いてくれていれば、面白い映画になっただろうにと思います。月末と犯罪者の関係性がなかなか面白く、月末のキャラのおかげで、6人それぞれの個性が引き出ていた分、残念でした。
さらに、月末と同級生だった木村文乃演じる石田との関係性もなんだか中途半端な描き方だった印象です。結局好き同士なのかどうかもわからなく終わり、もうちょっと繊細に描いてほしかった印象です。
さらにとどめがラストです。観終わった時の感想は、、、
ん?ん?ありえないんですけど…。
何故か人間ドラマから一気にカルト映画のような流れになってしまい、一気にチープな映画に思えてしょうがないのです。前半が良かっただけに、本当に残念な展開でした。
おそらく漫画でなら面白かったんでしょうが、ここまで真面目なヒューマンサスペンス感満載の映画だったのに、実写で現実味に欠けるものを描かれると白けてしまいました。
全体的に見ると、ラストシーンはともかく、殺人犯の罪の事情もそれぞれ、刑期を終えた後も改心する人、悪のままの人でそれぞれというテーマは、なかなか考えさせられるものがありそういった意味では面白かったです。"新仮釈放制度"が割と現実でもありえそうなのが怖いですよね…。
原作未読だけど充分楽しめた。「...気まずい」を撮らせたら天下一の...
原作未読だけど充分楽しめた。「...気まずい」を撮らせたら天下一の吉田監督作品にしては、わりかし見やすい作品かも。あ、ファンですわたし(^^;)
羊の木とは、「栗本(演:市川実日子)」が、あやまちまみれの自分を埋葬し、この地に根を張り、芽を出して新生する覚悟を意味してる。
床屋さんのシーン泣いた。「太田(演:優香)」の決意にエール。
相手を見下すことで関係を築こうとする「杉山(演:北村一輝)」の、独りでいられない弱さが危うい。
登場人物たちが発する、言葉と裏腹の胸中。信じるか、疑うか。最後まで不安と期待が高まる名作。
伏線はちゃんと回収されているように感じましたよ。
優香さん・・・ うらやましい
ifの設定が面白いし、演出がいいから惹き込まれる
常々、受刑者への税金の使い道に疑問を持っていたので、アプローチは興味深かった
サスペンスなので現実的でない部分はコンセプトとして目をつぶるべきでしょう
ただ、娯楽作品としてだけの側面では済まない問題を抱えているので、観る人によってはつまらなく感じるのかもしれません
でも、単純明快に振り切った作品もいいですが、こういう作品もあっていい
というか、日本人好みだと思う
一度罪を犯してしまった人の更生の問題は真剣に考えないといけないし、人を殺してしまったトラウマに同情したりもする
でも、普通の人間じゃない人も少数ですがいる
反社会的な行為に躊躇しない人、サイコパスとか、ソシオパス
彼らを憎むのではなく、社会に出さないための努力が必要なんですが・・・
なんて事も考えたり
とりあえず、羊の中に狼が放たれた時の恐怖がメインディッシュ
少し前に評価した、超低予算映画”賢い狗は、吠えずに笑う”もそうでした
隣にいる人が・・・そうだったって話ですよ
”羊の木”というタイトルの意味を考えるのも含め、なかなか興味深い作品でした
松田龍平の無表情はなかなかに得がたい個性ですね
まるで能面のように、その時々で表情がつく
そして優香
まるで西洋のラブシーンのような激しいキスシーン
日本人ではそうそう見れない
おみそれしました
北村一輝はもっと武闘派役かと思ったら、チンケな○の○人でちょっとガッカリ
主役は錦戸亮
好きな人を取られそうになって、卑怯なリーグをする小者役
木村文乃のラーメンの口パクに感慨にふけってる場合じゃないよ
あそこは、公用車だろうと勤務中だろうと同僚がいようとだな
ラーメン屋にとびこむべきだ
お父さんを見習いたまえ
まあ、現実の錦戸君は肉食がすぎてジャニーズを辞めるはめになりましたが
という事はやはり、名優ですね
なんちゃって
原作は山上たつひこ
昔、”がきでか”で超売れっ子漫画家だったのに小説家になった才人
さすがに天才だと思ったら、映画とは少し違う内容みたいですね
監督が吉田大八だから、いつものように原作のエッセンスだけとって好き勝手に作る人です
”美しい星”では腰抜け監督とダメ出ししましたが、今回は良かった
シュールに怖い。
過疎化の進む街に市が受け入れたのは殺人犯。国のコスト削減と過疎に沈む街の活性化と一石二鳥を目論む極秘プロジェクトでやってきた6人。
見ている最中、『あ。これはヒューマンコメディ的なやつなの❓』って思うくらいいい話的にほのぼのしてたら…やっぱサスペンスだった。
出てくる6人が6人ともクセが強くて素晴らしい演技だった♪ 松田龍平コワイ!
とても面白かったです。
実った羊か、貪る狼か。
かなり惹き込まれる作品でした。
私はこういう邦画の薄暗いヒューマンドラマ、大好きです。「過疎化の進む町で受刑者の仮釈放を受け入れる」という設定も無さそうで有りそう、絶妙なリアリティがあって興味を唆られます。
元受刑者6人が越してきた直後、町で殺人事件が発生。「もしかして、あの中の誰かが…?」という疑惑から物語が始まります。
原作では「何らかの犯罪歴のある人たち」が少しずつ町にやってくるようですが、映画では「全員元殺人犯」、しかも「一斉に6人」もやって来ます。
ミステリーにするためにはある程度人数が必要…というのもわかるのですが、流石に元殺人犯ばかりを小さな港町に一斉に6人も放ったら、問題が起きる可能性は充分に考えられたはず…とちょっとそこは設定がファンタジー過ぎるかなと思いました。
個人的には登場人物をもう少し絞って、ヒューマンドラマに寄せても面白かったと思います。
「羊の木」というタイトルは、海外にある「羊が実る木がある」というお話から付けられたようですね。
「東タタール旅行記」の一説には「 羊にして植物 (中略) 狼のみそれを貪る」と記されているようです。私は、彼は、あなたは、木に実った羊か、それとも貪る狼か。問いかけのように私は感じました。
ラストのあのシーン、私はギャグっぽくて笑いました(笑)
木に羊が実っていたら、それは植物か?動物か?
ポスターが悪い。
意味深なコピーに個性的な俳優陣。
ときたら、秀逸なミステリーと思っちゃう。
そう思って観ると評価が下がる。
「魚深はいい街ですよ。人もいいし、魚もうまいし。」
しかし、映像からそんな空気感は伝わらないし、分からない。
それこそが全編を通じての見どころ。
過去を隠したい(?)6人の元受刑者。
過去をえぐられたくないのは、受刑者だけですか?
地元に戻った理由を話さないアヤ。
視聴のPCを勝手に見る市役所の同僚。
急にエロに目覚め恋に落ちる父親。
息子を殺した犯人を追い続ける被害者の父。
そして、恋心を伝えられないままの主人公。
そういう人の深い部分(=のろろ神)は見てはいけませんよ。
この街が「いい街」であり続ける秘訣はソコですよ。
しかし、人は人。
見てはいけないはずの「のろろ様」が海から引き上げられると、
集まる野次馬、記念写真も平気で撮っちゃう。
外的要因(6人の移住者)が加わるだけで、
それまで守り続けた不干渉の秘訣は、もろくも崩れ落ちる。
そんなヒューマンドラマとして観ると、
この映画は秀逸。ミステリーではない。
羊の毛は材料として優秀。=殺さない。
羊の肉は食物として優秀。=殺す。
罪悪感なんて無くて大丈夫ですよ。
だって、羊は木から生えている植物ですから。
優香。
この映画で急にエロが開花したのではない。
デビュー当時からエロかった。
いまいちコンセプトがわからないが、重層的な描き方は良かった。役者...
いまいちコンセプトがわからないが、重層的な描き方は良かった。役者が皆すごいし。松田くんはアスペルガー。のろろはひたすら気持ち悪い。地方のリアリティを描いている。シャッター商店街はロケじゃなくて実態なんだろうなあ。公務員も命がけの時代か。
田中とか優香とかもちろん存在感すごくあるけど、北村がはまり役。松田くんはいつもの味。でも映画がいまいち不分明だからいまいち。
タイトルの意味は...?
前からずっと観たかった作品。
こんな怖い松田龍平は初めてかもしれない。
ただでさえ、感情が出ずらい目をしているのに、この作品ではそれが際立っていた。
6人の出所者の中でも、一番愛想がよく、いい人なんじゃないかなと思わせていたが、裏を返せばこんな一面を持っていた。
世の中には何の感情もなく、蚊を殺すように殺人ができる人間がいるようである。
月末が何か宮腰に質問するたびに、「それは友達として聞いてるの?」
と聞き返すのが怖かった。もしそこで「市役所の職員として」って答えていたら…と思うとゾクッとした。宮腰が人を殺し始めてから、この人誰でもヤル気だなと思ったら、月末もアヤもやられる気がして、怖くなって続きをしばらく見れなかった
タイトルの『羊の木』は栗本さんが拾った壁飾りの絵としか伏線はないのか、それとも、何か意味があるのか、よくわからなかった。
主演・松田龍平の普通なようで普通でない狂気
6人の殺人犯を更生させる極秘プロジェクトの舞台は、富山のとある港町。そこの役所の所員を軸に展開していく。
それぞれ何か普通じゃない雰囲気をもち、のどかな田舎町に溶け込んでいけるのか、というセンタークエスチョン。普通の中に忍び込む狂気が垣間見れる。オムパニズムの展開。
主演の松田龍平は普通なようで狂気のある人間を演じるにはもってこいの、ミステリアスな風貌。こんな友達いたら何考えてるかわからないけど、付き合いやすそうと思うのかなー
異人に心を開けるか。
・異質なものに心を開けるかというテーマがタイムリーだし、その心象風景の描き方が非常にリアル。生活のすぐ隣にある感。
・松田龍平の醸す怖さがあるから成立している
・ジャニーズ感ゼロ。もうめっちゃ普通の人。それがプロフェッショナル。
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