羊の木のレビュー・感想・評価
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原作とはほぼ別モノ。漫画もネタバレしてます。
原作は好きで読んでました。こちらは星4.5くらいのオススメです!
ただ、オチが弱いのはどちらにも言える共通点かなと思いました。
キャストは、見た目よりはそのキャラの性格的な解釈だと思っているので違和感は少なかったです。まあ、少年マンガではないのでね。錦戸も良かったですよ。
ストーリーは、その内容も相まって緊張感がずっと続いてます。序盤のお出迎えの連続はもっと上手いやり方なかったかな?と思いました。
ラストの印象は、更生したい人もいるし犯罪行為をやめられない人もいる。生きていくということの尊さ、みたいなメッセージは漫画も映画も同じだと思います。
しかし原作はさらに一歩踏み込んでいます。
1つめは、騒ぎばかり起こす宮腰を、更生したい受刑者が集まって邪魔するなと制止するところです。
2つめは、物語のクライマックスで起きる事件はその元受刑者達とは関係ないところで起きる猟奇的なものです。
3つめは、主人公グループと記者や、このプロジェクトを推し進めた者との心理的な攻防
これが映画には描かれなかった原作の深みになっているところです。
また原作を読んでみたいという気にさせてくれたという点でも、良い映画だったのかなと思います。
監督の次の作品に期待します!
吉田大八監督の「羊の木」観てきました。 個人的に、邦画としては及第点、吉田大八監督作としては微妙という感じです。 数多くある邦画としては、受刑者それぞれに独特な雰囲気が感じられ、緊張感が持続した昨今の日本映画の中でもレベルの高いものだとは思います。 しかし!これは、吉田大八監督作としてみるならば、何かが足りない。 「桐島部活やめるってよ」で感じた、リアルでセンセーショナルな学生描写、「紙の月」で感じたテンポの良い堕落劇、等これまでの印象的な作品に比べて何か薄味な気がしました。 しかし、その理由がよくわかりません。 なんだろう。 個人的には、いくら頭の中では落ち着いて考えられても、故意にしろ事故にしろ殺人者が全うに生きようとするシーンが大嫌いです。 特にヤクザとかいう100害あって一理もないような生き様さらしといて、クリーニング屋ではいい人づらってのが納得いきません。 まだ、北村さん演じる杉山の未だに反省してない姿勢の方が好感持てますよ。 なので、そういう自分の嫌いなシーンがあるからこそ余計に低く観ちゃったのかもしれません。 しかし、松田龍平の雰囲気を生かしたサイコ感や、優香のエロティックな役といい配役の妙はさすがだなと思いました。 吉田大八監督と期待しすぎましたが、そこそこに楽しめる映画だったと思います。 隣人が殺人者だったらどうしようと不安にかられた2時間でした。
羊の木
映画鑑賞してから原作を読みました。 映画化にするにあたり、観やすく解りやすくするために登場人物やエピソードを簡略化したり変更してますが…変えすぎ。 良くまぁ作者が許したなと思いました。 原作のストーリーの方が数段いいです。
ジャニーズで中和
かなり哲学的、宗教的で難解な作品を、ジャニーズを主役に据えることで観易く、深く考えさせない配慮がされているのは、観客の中心であろう、『オリキ』達へのサービスなのだろうか? そう思うのも、自分もこの作品の意図や真意を測り兼ねる印象を得たからである。なので、鑑賞後にネットで色々検索したのだが、その解説も又中々難解で、他の文献を引用しつつ説明をしているサイトが多い。それ程、練られたプロットと計算された意図が感じられる作品である。 それだけではなく、キチンとサスペンス要素や、一種ホラー的ファクターも備わっていて、秀逸だったシーンは、髭を剃る場面。この怖さは男だから理解出来るのかも知れないが、あの演出は手放しで素晴らしいと感じた。 サスペンスでもあり、ダークファンタジーも散りばめられている興味深いテーマであった。
羊の木の意味が
6人がワケあり殺人犯 構成する人、出来ない人それぞれにある人間模様ですが段々???最後はオカルト映画?羊の木のタイトルの意味が? 悩ませる映画でした。 受け取り方は人それぞれですが、優香の演技に注目かな〜m(__)m
異様なまでの違和感
映画の開始から終了まで映画全体に流れる異様なまでの違和感と奇妙な緊張感、この二つが絶妙に混ざり合った映画でした。実に肩がこる・・・。 そして、映画が終わった時にその二つが一気に途切れる、それがなんとも心地よい。
6人の刑期を終えた殺人犯を海辺の町で受け入れました。 さてどうなる...
6人の刑期を終えた殺人犯を海辺の町で受け入れました。
さてどうなる。と言うお話。
6人の出所者が別に深く絡み合う訳でもなく、
社会復帰の話がメインでもなく、最後は6人のうち1人が
サイコパス的な殺人者でしたってだけの目新しくも無く、
設定も生きていないと思う内容でした。
原作は未読ですが、想像すると映画化する際に古谷実原作の映画みたいな要素だけを強調しすぎて何の味もしなくなってしまったのかなと推測。
海辺の町の雰囲気は好きなので
最後までボヤッと見ていられた事を考えると
☆2です。
ぬるい
結局、何を表現したかったのか分からない。
なんでもない人が、実は猟奇的殺人犯だった!!的なストーリーではなく、初めから殺人犯として登場しているのだから、もっとおどろおどろしくしても良かったのでは?
松田龍平ばかりフォーカスしていて、すぐにストーリーを想像出来たし、ほかの殺人犯のストーリーが薄っぺらくて物足りなかったなぁ。数を減らしてもよかったのでは?調べると、数は原作とも違う。どうしてこうなったのか知りたい。
無駄にバンドのシーンも多いし。上手くないし。松田龍平との繋がりを示すシーンだとしても、ちょっと多かったかなと。
羊の木という題名から察するに、ウールは綿と同じく、植物由来と考えられており、見ただけでは分からない的なことだと思うが、そもそも殺人犯とわかっている時点で、そういう目で見ていたので少し違うのかも。
印象に残ったのは、水澤慎吾。彼の演技はすごいと思った。更生しているんだな、ちゃんと。と、イメージできたのは彼だけで、他はぬるかった気がする。
個人的に市川実日子が好きだが、せっかくの彼女のダークな印象を生かし切る前に終わってしまうので、少し残念。
田中泯は必要だったのか?主人公とも絡まないし、ちょっと良くわからない。
ラストのシーンも、ポカーン。という感じ。とても幼稚で笑ってしまった。
のろろ様がストーリー沿って存在しているが、もう少し良い活かし方が出来たのでは?
錦戸亮がイケメンで、木村文乃が綺麗すぎたことが救い。
あとは特に得るものなし。
ただ、原作が山上たつひこといがらしみきおって笑
そこが一番の驚き。こんな作品も書いてたんだね…あのタッチで…笑
ぜひ、読んでみたいと思った。
差別とは、何か。印象とは何か。
6人の前科ある人々が同じ地に集結する。 絶対に犯罪をしないと誓うもの。まだまだ暴れたいと嘆くもの。 それを知らず共存する住民。共に働き暮らす人が殺人犯だった時、あなたはどう思うか。殺人犯として見るのか、それとも人として見るのか。 人間は肩書きで人を見てしまう。そのような人間独特な模様が描かれていた。
松田龍平は、宇宙人役をひきずってる?
松田龍平はカメレオン役者だと常々思っているのだが、本作の松田は「散歩する侵略者」と変わらない。むしろ、より異星人ぽかったかな。 これ、監督の要求だったのだろうか。
何だか気持ち悪い。
でも、面白かったです。 気味の悪さが、すごく惹き付ける感じ。 殺人の前科を持つ6人がそれぞれ個性的で気持ち悪くて、すごく気になって仕方なかったです。 こういう人達が更生できるかどうかは…やはりその人それぞれの人間性が大きく関わっているのでしょうね。 ストーリーにこれと言ってメリハリはなかったような気もしますが、不気味なのろろ様を祀る不思議な魚深市と、そこに受け入れられた元殺人者、そして彼らと関わることになってしまった月末の微妙な関係性がとても面白かったと思います。 ラストは何となく??な部分もありましたが… のろろ様は善悪をちゃんと見ていたということでしょうか? キャストもとても良かったです。
雰囲気はすき
初めからクライマックスまでは、
緊張感が常に漂っている感じでよかったんだけど、
最後の最後にどろろ様の頭部が海へ落ちてきて、松田龍平を沈めちゃうって所で冷めた
なーんでそこで急に現実からえらく遠ざけてしまうのかと悲しくなってしまった
そこまではストーリーに飲まれていて、
いつ背後から刺されるのかとかを考えてました。(背後には誰もこないけど)
あと優香には感情移入は無理。
あの胸押し付けとか耳元ではーはー言いながら歯磨きしてて、私は今後好きになっちゃいけないんですか?とか悲しい顔して言われても、イヤイヤあのアプローチの仕方はないやろ。。
と萎えた。
犯罪者だから、殺人者だから、あれはダメコレはダメって言うのは違うとは思うけど、
さすがに優香のはない。
ヤクザから手を引いたじいさんにはほっこりさせられたけど(^^)
日本世界と人間の深淵への旅
随所に散りばめられたブラックな笑いと、突如として暴発するエロスとバイオレンス。緩急自在の緊張感。
誰もが身近に感じる日本の風景と地域社会を舞台に繰り返し迫る大小のサスペンス。
前作「美しい星」とは打って変わって理詰めの脚本。
完璧に機能する役者陣。錦戸亮のボンクラ地方公務員、文字通り体当たりの優香、口うるさい親戚のおばさん山口美也子、街の床屋そのもの中村有志etc
本年必見の一本。監督の次作が楽しみです。
難解で物足りない感じが残ったかも。
羊の木とは何だったのかわかりませんでした。 もしかして、のろろ様が本当の主役だったのかも! だらだら感はないものの、いまいちスッキリしなくて物足りなかったように思います。 役者さんはみなさん素晴らしい演技で、短いシーンでも個性や良さが伝わってきて良かったです。 新参者のように、顔と名前が一致しなくても問題なく見れました。 映画館で誰かと見る価値はないかもしれないので☆少なめです。
タイトルの意味は?
たぶん市川さんの役が関係していると思うけど、全体的な話とタイトルのつながりがあまり分からなかったかな… 松田さんの不気味さとか人間模様は良かった! でもストーリー的には、すっきりしない感じだったので普通という評価。
怖かったです、、、
あー、怖かった。 地方都市のありそうでありそうな未来。描写は現在のままなので、映画館の後ろの人がもしかしたら、、なんて妄想に取り憑かれました。まさに背筋が凍る。 私は、きっと受け入れる事が出来ません。なので6人が全員怖かったし、心があったまる事もないし、ラストに希望を見出したわけでもない。とにかく怖かったです。 もしも、そうなった時、、友だちだからなんて死んでも言えないわ。 6人のエピソードを深くすることは時間的に難しかったとは言え、多少物足りなさがあったです。 ただ、存分にゾワゾワ出来ました。
後味悪い系映画(笑)
松田龍平さんの不気味さを堪能する
映画でした。人が違うとこうも考えてること、価値観は様々なのか、と人間の本質について考えました。田中岷さんがちょい役すぎて、少しもったいなかったかもです。心臓に悪い感じ、を求めてる友達には薦めたいかな、と思いました(笑)
ラストがなぁ...
そこそこ引き込まれ、寝落ちすることなく見終わりましたが、ラストの崖のシーンが安っぽい子供だましな終わり方になっててちょっとがっかりです。
優香の男の趣味も疑問です。
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